第20週目 サディアス・ベッドフォードの一週間
(致命的な一撃に操縦棺が拉げ、中身ごと潰される。
断末魔すらない。
最後に言葉一つ残すこともなく、通信が途絶する。
果たして彼の求めたものに、その手が届いたかなど、
誰にも分からぬままに――。)
NEWS
ザーッ……ザザッ……ザーッ……もし、この放送が聞こえているとしたら……
あなたはきっと、生きているのでしょう
そして、あなたはきっと、戦いに勝ったのでしょう
雨の中、水に飲まれゆく中で、戦ったハイドラの――
あなたは戦いの後、サルベージ船に回収され、タワーに運ばれていました
無数の人々が肩を寄せ合い、生き延びていました
そして、あなたのハイドラは、動くことはありませんでした
あなたはそれを復旧させることができたかもしれません
HCSのコンソールには、ただ一行だけ、「Mission complete」の文字が浮かんでいました
どこまでも青い空が広がっていた
どこまでも水平線が伸びていた
水平線には、積乱雲が立ち上る
静かな海だった
ただ一つ、海面から突き出す巨大な塔を除いて、他には何もなかった
雨上がりの後の世界は、夏風の通り抜ける、大洋に変わっていた――
ザーッ……ザザッ……ザーッ
……謎の飛行船団が上空に出現……
あれはいったい……!?
消えた……何だったのだろうか
しかし、あの姿は、ハイドラと戦った『グレムリン』に――
Ending...12/12
◆ミッション
ミッション設定……フリー
メッセージ
ENo.390からのメッセージ>>
「来てやったぞー……あっ」
墓標を軽く蹴り上げる……つもりが、思ったより力が入ってしまった。
残像領域の、特にハイドラライダーなんかやっててこの程度のことを咎めるような奴は殆どいないけど、それでも共同墓地だから多少は遠慮したほうが良かった気がする。
まぁやっちゃったもんはしょうがない。
靴底の形についた土をぞんざいに払って、ボクは墓の前に座り込む。
服装はいつものクソバカメイド服で、手土産なんかはない。
あいつが好きなものなんて一個も知らないし、そもそも死人にものを供えるなんて捨てるのと一緒だからね。もったいない。
「きったねー墓……まあ一番安いやつだし当然か。
……はは、墓に向かって語りかけるようになったら人間終わりだよな……」
なんともまぁ、虚しい。
まさかこのボクがこんなことをする日が来るとは思わなかった。思わずため息をつく。
なんでこんなことしてるんだろう。別に話しかけたら死人に届くわけないっていうのに。
<BR>というかもし届いてたとしても、タッドくんのことだからまともに聞いてくれてないだろうし……。
「……あ~~考えてたらまたムカついてきた。
死んでからもボクをイライラさせるってどういう了見なの? いい加減にしてほしい。
ていうか結局、『少し考えさせてくれ』ってなんだったの!? なげーんだよ少しが!」<BR>
<BR>「大体さぁ~結局何がしたかったのあんた?
<BR>死にに行って何が得られるっていうんだよ」<BR>
<BR>あいつが死ぬ前にも、似たようなことを訊いた。
<BR>『俺とお前は違う』、その時は確かそんなことを言われた気がする。<BR>
<BR>「……違わないよ。
<BR>ボクもあんたも他の誰でも、死んだら終わりで何の意味もない」<BR>
<BR>やっぱり、ボクの考えは変わらない。
<BR>ボクにはどうしても、あいつのやり方もやりたかったことも理解できない。そうする気もなかった。
「……もう帰ろ、文句しか出てこないや」
立ち上がって、スカートの裾についた汚れを払う。
ここにはもう来ないつもりだ。
今日の出撃から帰ったら、その足で借金を返済しにいく。
そして僕は自由と、元の僕自身の姿を取り戻す。
そして二度と、ハイドラにも戦場にも関わるつもりはない。もちろん、そこで知り合った人たちにも。
だから、今日が最後。
「……これ、もういらないな」
ボクはいつもつけていた青いバラの髪飾りを外し、軽く放り投げた。
髪飾りは墓に当たって跳ね返り、少し転がって静止した。ちょうど、墓の前に供えられた花のような位置で。
……狙ったわけではないんだけど!
「それじゃあ、ばいばい」
いつも自分から話を切り上げてしまうあいつへの、最初で最後のボクからのさよならだった。<BR>
「来てやったぞー……あっ」
墓標を軽く蹴り上げる……つもりが、思ったより力が入ってしまった。
残像領域の、特にハイドラライダーなんかやっててこの程度のことを咎めるような奴は殆どいないけど、それでも共同墓地だから多少は遠慮したほうが良かった気がする。
まぁやっちゃったもんはしょうがない。
靴底の形についた土をぞんざいに払って、ボクは墓の前に座り込む。
服装はいつものクソバカメイド服で、手土産なんかはない。
あいつが好きなものなんて一個も知らないし、そもそも死人にものを供えるなんて捨てるのと一緒だからね。もったいない。
「きったねー墓……まあ一番安いやつだし当然か。
……はは、墓に向かって語りかけるようになったら人間終わりだよな……」
なんともまぁ、虚しい。
まさかこのボクがこんなことをする日が来るとは思わなかった。思わずため息をつく。
なんでこんなことしてるんだろう。別に話しかけたら死人に届くわけないっていうのに。
<BR>というかもし届いてたとしても、タッドくんのことだからまともに聞いてくれてないだろうし……。
「……あ~~考えてたらまたムカついてきた。
死んでからもボクをイライラさせるってどういう了見なの? いい加減にしてほしい。
ていうか結局、『少し考えさせてくれ』ってなんだったの!? なげーんだよ少しが!」<BR>
<BR>「大体さぁ~結局何がしたかったのあんた?
<BR>死にに行って何が得られるっていうんだよ」<BR>
<BR>あいつが死ぬ前にも、似たようなことを訊いた。
<BR>『俺とお前は違う』、その時は確かそんなことを言われた気がする。<BR>
<BR>「……違わないよ。
<BR>ボクもあんたも他の誰でも、死んだら終わりで何の意味もない」<BR>
<BR>やっぱり、ボクの考えは変わらない。
<BR>ボクにはどうしても、あいつのやり方もやりたかったことも理解できない。そうする気もなかった。
「……もう帰ろ、文句しか出てこないや」
立ち上がって、スカートの裾についた汚れを払う。
ここにはもう来ないつもりだ。
今日の出撃から帰ったら、その足で借金を返済しにいく。
そして僕は自由と、元の僕自身の姿を取り戻す。
そして二度と、ハイドラにも戦場にも関わるつもりはない。もちろん、そこで知り合った人たちにも。
だから、今日が最後。
「……これ、もういらないな」
ボクはいつもつけていた青いバラの髪飾りを外し、軽く放り投げた。
髪飾りは墓に当たって跳ね返り、少し転がって静止した。ちょうど、墓の前に供えられた花のような位置で。
……狙ったわけではないんだけど!
「それじゃあ、ばいばい」
いつも自分から話を切り上げてしまうあいつへの、最初で最後のボクからのさよならだった。<BR>
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 2000
追加収入 55
攻撃戦果補正4.49%
支援戦果補正10.28%
防衛戦果補正8.55%
敵警戒値補正2.022%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入2704
--弾薬費請求 -1070
--装甲費請求 -32
--整備控除修正額-357
整備請求額 -357
ユニオン費 0
手当金 100
◆射撃値が3成長しました
◆格闘値が1成長しました
◆反応値が10成長しました
◆整備値が10成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 55
攻撃戦果補正4.49%
支援戦果補正10.28%
防衛戦果補正8.55%
敵警戒値補正2.022%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入2704
--弾薬費請求 -1070
--装甲費請求 -32
--整備控除修正額-357
整備請求額 -357
ユニオン費 0
手当金 100
◆射撃値が3成長しました
◆格闘値が1成長しました
◆反応値が10成長しました
◆整備値が10成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
キャラデータ
名前
サディアス・ベッドフォード
愛称
タッド
機体名
『リヴァイアサン』
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プロフィール
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Thaddeus Bedford タッド。 傷顔、長身、無愛想、酒も煙草もやらないつまらない男。 糧食の蒐集が趣味。 画像左。 ■ 赤毛の娼婦。 顔から肩にかけて酷い火傷痕、 右腕が半ばで途切れている。 画像右。 http://santyome.blog135.fc2.com/ 日記まとめなど 死んだらここで何か更新するかもしれません | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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4 | エンジンB | KP-31『スオミ・モロトフ』V3.0 [35/出力/出力]《装備:5》 | ▼詳細 |
5 | --- | --- | --- |
6 | エンジンC | エンジンC設計書 [28/出力/---] 特殊B[240] [設計書] |
▼詳細 |
7 | --- | --- | --- |
8 | 砲塔A | 砲塔A『アナトラ』 [29/出力/出力]《装備:7》 | ▼詳細 |
9 | --- | --- | --- |
10 | 放電コイルA | 放電コイルA『シュヴァーン』 [36/耐粒/突撃態勢]《装備:6》 火力[5342] 発射数[1] AP[-72] 防御属性[粒子] 防御値[636] 精度[94] 貯水量[355] 弾数[3] 武器属性[貫通] 異常追加[5] 消費EN[1690] 金額[1173] 重量[1100] [電子射撃] *作者* |
▼詳細 |
11 | 重多脚A | システム・ヨケルーン [33/重旋回/重旋回]《装備:2》 機動[221] 跳躍[54] AP[3862] 旋回速度[738] 防御属性[霊障] 防御値[930] 貯水量[681] 弾数[2] 積載量[5400] 消費EN[1046] 金額[1129] 重量[1964] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
12 | 雷球領域A | ERIS [35/突撃態勢/突撃態勢]《装備:4》 火力[509] 連撃数[20] AP[-140] 防御属性[物理] 防御値[333] 精度[174] 貯水量[162] 弾数[40] 武器属性[速射] 異常追加[45] 消費EN[8] 金額[1158] 重量[100] [電子格闘] *作者* |
▼詳細 |
13 | 霊障装甲A | 赤い服と白い髭のお爺さんが乗ってくる橇 [35/重装甲/重装甲]《装備:10》 | ▼詳細 |
14 | --- | --- | --- |
15 | 重ブースターA | D.O.T. [29/高機動/高機動] | ▼詳細 |
16 | エンジンE | H-GN-T3 [32/出力/出力]《装備:9》 | ▼詳細 |
17 | 放電コイルA | サンダーボルト [24/重精密/重装甲] 火力[2413] 発射数[1] AP[168] 防御属性[火炎] 防御値[493] 精度[152] 貯水量[300] 弾数[3] 武器属性[貫通] 異常追加[5] 消費EN[1438] 金額[998] 重量[1196] [電子射撃] *作者* |
▼詳細 |
18 | --- | --- | --- |
19 | --- | --- | --- |
20 | --- | --- | --- |
21 | FCSA | S/Fc-RB [27/突撃態勢/出力]《装備:11》 | ▼詳細 |
22 | 雷球領域A | ライトニングフューリーMk-Ⅱ [34/高握力/出力] 火力[428] 連撃数[20] 防御属性[物理] 防御値[329] 精度[172] 貯水量[160] 弾数[40] 武器属性[速射] 異常追加[45] 消費EN[76] 金額[1143] 重量[100] [電子格闘] *作者* |
▼詳細 |
23 | 雷球領域A | ERIS [26/高握力/重量軽減] 火力[385] 連撃数[20] 防御属性[物理] 防御値[282] 精度[147] 貯水量[137] 弾数[40] 武器属性[速射] 異常追加[45] 消費EN[59] 金額[461] 重量[48] [電子格闘] *作者* |
▼詳細 |
24 | 砲塔A | 『試作砲塔A-山茶花』 [29/旋回/旋回]《装備:8》 | ▼詳細 |
25 | 霊障装甲A | 試製AP回復霊障装甲A-0 [35/AP回復/耐霊]《装備:3》 | ▼詳細 |
26 | エンジンD | 【Brins.Onze:Coeur.4】 [30/突撃態勢/出力] | ▼詳細 |
27 | 重ブースターA | 突撃更に隣の戦場! [34/突撃態勢/突撃態勢] | ▼詳細 |
28 | レーダーA | レーダーA設計書 [21/---/---] 金額[600] [設計書] |
▼詳細 |
29 | 操縦棺D | 《大地と休息の夢想》 [35/高圧軽量/高圧軽量]《装備:1》 | ▼詳細 |
30 | 放電コイルA | 放電コイルA設計書 [35/---/---] 金額[600] [設計書] |
▼詳細 |
copyright (c) 霧のひと