第20週目 『Phantom Beast』の一週間
◆日記
世界が揺れる。変動する。新たな鼓動を打つ。
一つ一つの状況が確かに変化していく中、Phantom Beastに乗り込んだ状態で、最後の戦いへの準備を整えていたヨナは通信機にノイズが走ったのを見た。
通信機のモニターへ視線を向けて、一人、無言で首を傾げる。
どうしても上手く修理ができないため、この戦いが落ち着いたら修理へ出そうと思っているものだが、このような調子の悪くなり方ははじめてだ。
とりあえず戦場に向かうまでの間に、なんとか元の状態に戻さないと――そう考え、通信機へ手を伸ばしかけた、その瞬間。
『――よし。ようやくハッキングできた』
その声とともに映し出された姿を見て、呼吸が凍りついた。
目を見開き、通信機のモニター画面を無言で見つめる。
長く伸びた灰汁色の髪。薄墨色と薄青をした、男性にしては長めの睫毛で縁取られた瞳。
ヨナが最後に見た姿よりもうんと成長しているが、はっきりと覚えている。
ずっとずっと叶うならば会いたいと願い続けて、けれど手を伸ばしてはいけないからと理由を並べて手を引っ込めていた姿がそこにある。
調唄鼎――ヨナにとって恩人であり、恋しいと思い続けていた彼が、目の前にいる。
『やあ。大体5年ぶりかな。久しぶり、ヨナ』
「――……ッ!!」
カナエの低い声がヨナの名前を呼ぶ。
その瞬間、ヨナの中で何かがかっと沸騰し、勢いよく叩くほどの強さで通信機のモニター画面へ手をついた。
「お前……ッ!! なんで、なんで、今さら!! 今さら、なんで!!」
『うん、まあそういう反応されるとは思ってた。けど、さすがに5年前の負債をこれ以上そのままにしておくのはどうかと思ったから』
負債――彼が口にしたのは、あのときのことだろう。
あの日、あのとき、カナエが歌姫を塔から連れ出した瞬間を目撃した夜を思い出す。
同時にどろどろとした感情がヨナの中で蘇り、モニター画面についた手を握った。
ぎり、と唇を強く噛み、思わず項垂れる。
「なんで……なんで、あのとき俺を置いて……くそっ……なんで……」
『ごめんね。ちゃんと伝えておくべきだった。……俺は最初からヨナは連れていくつもりがなかったんだ。あれは、俺一人で成し遂げたいと思っていた窃盗だったから』
ずっと聞けていなかったカナエの本心が、考えが、ヨナの鼓膜を震わせる。
ああ、なんだ。自分は最初から彼に置いていかれる運命だったのか――。
そんな思いがヨナの中で芽生え、項垂れた状態のまま、口元に乾いた笑みを浮かべた。
だが、同時に強く思う。彼が一体何を考えて、あの日、自分を置いていったのかわかってよかった――とも。
「……は、はは、……俺は最初から置いていかれる運命だったのか……笑えてくる」
『ごめんね。でも、どうしても連れて行きたくなかった。あのときのヨナはまだ幼かったし』
「ああ、わかってる。あのときの俺は確かに幼かった。……そして、お前が自分で決めたことはやり通す人間だってことも、わかってる」
そう、わかっている。彼のことはよくわかっている。
おそらく、今も彼と一緒にいるであろうあの歌姫よりも――。
沸騰していた感情が鎮まり、ヨナはこつんとモニターの画面に自分の額を当てた。
「……、……知ってる……わかってるんだ。……ずっと、お前の背中を見てたから……なのに、ああ、くそ」
『……』
「……好き……好き、だったんだ。ずっと。お前がマギカマキナから離れても、ずっと」
飲み込んだままだった感情が言葉になり、唇から溢れる。
好きだった。ずっと想っていた。彼の隣に立つことをずっと夢見ていた。
――けれど。けれど、あの日の夜。彼はヨナではなく、塔にいた歌姫を選んだ。
そして今。こうして言葉を交わすことはできても、カナエはヨナの手の届くところにはおらず、冷たい液晶画面が阻んでいる。
わかっている。これが、カナエの答えなのだと。
『そっか、なんとなく気付いてたけど……やっぱりそうだったのか。ありがとう、それだけ長く俺のことを想ってくれて』
「……」
『けど、俺はヨナを選ぶことはできない。本当にごめん』
「……大丈夫、わかってる」
つきん――と予想できていた痛みが胸を刺す。
だが、その痛みに涙を流すことはなく、ヨナはゆっくりと顔をあげて笑みを浮かべた。
悲しそうな――けれど、どこかすっきりとしたような笑みを。
「……ちゃんと断ってくれてありがとう。おかげで、ようやく前に進めそうだ」
『そう。……本当に、ありがとう。ヨナ。それからごめん』
「……もう謝らなくていい。いいよ、もう。……こちらこそ、ありがとう」
最後に感謝の言葉を告げると、画面の中のカナエは一瞬驚いた顔をしてから、またすぐに困ったような笑みを浮かべた。
その後、一度何かに視線を落とすような仕草をしてから、改めてこちらを見る。
『……そろそろ限界だな。ハッキングで無理やり繋げてるから、これ以上はそっちの通信機に何らかの支障をきたすかもしれない』
「そうか、わかった。……どこから通信を繋げてきてるのか知らないが、どこかに移動するなら気をつけてくれ。最近は物騒だから」
『そっちこそ。……簡単に死ぬなよ』
最後に一言、そう告げてから通信が途切れた。
真っ暗になった通信機のモニターをしばしの間、無言で見つめてから、ヨナはいつものようにPhantom Beastのメインシステムを起動する。
いつもと同じ作業、いつもと同じ戦闘準備だったが――なんだか、いつもより落ち着いた気持ちで進めることができた。
泣いても笑っても、おそらく最後となる出陣は、いつもより穏やかな気持ちで望めそうだった。
一つ一つの状況が確かに変化していく中、Phantom Beastに乗り込んだ状態で、最後の戦いへの準備を整えていたヨナは通信機にノイズが走ったのを見た。
通信機のモニターへ視線を向けて、一人、無言で首を傾げる。
どうしても上手く修理ができないため、この戦いが落ち着いたら修理へ出そうと思っているものだが、このような調子の悪くなり方ははじめてだ。
とりあえず戦場に向かうまでの間に、なんとか元の状態に戻さないと――そう考え、通信機へ手を伸ばしかけた、その瞬間。
『――よし。ようやくハッキングできた』
その声とともに映し出された姿を見て、呼吸が凍りついた。
目を見開き、通信機のモニター画面を無言で見つめる。
長く伸びた灰汁色の髪。薄墨色と薄青をした、男性にしては長めの睫毛で縁取られた瞳。
ヨナが最後に見た姿よりもうんと成長しているが、はっきりと覚えている。
ずっとずっと叶うならば会いたいと願い続けて、けれど手を伸ばしてはいけないからと理由を並べて手を引っ込めていた姿がそこにある。
調唄鼎――ヨナにとって恩人であり、恋しいと思い続けていた彼が、目の前にいる。
『やあ。大体5年ぶりかな。久しぶり、ヨナ』
「――……ッ!!」
カナエの低い声がヨナの名前を呼ぶ。
その瞬間、ヨナの中で何かがかっと沸騰し、勢いよく叩くほどの強さで通信機のモニター画面へ手をついた。
「お前……ッ!! なんで、なんで、今さら!! 今さら、なんで!!」
『うん、まあそういう反応されるとは思ってた。けど、さすがに5年前の負債をこれ以上そのままにしておくのはどうかと思ったから』
負債――彼が口にしたのは、あのときのことだろう。
あの日、あのとき、カナエが歌姫を塔から連れ出した瞬間を目撃した夜を思い出す。
同時にどろどろとした感情がヨナの中で蘇り、モニター画面についた手を握った。
ぎり、と唇を強く噛み、思わず項垂れる。
「なんで……なんで、あのとき俺を置いて……くそっ……なんで……」
『ごめんね。ちゃんと伝えておくべきだった。……俺は最初からヨナは連れていくつもりがなかったんだ。あれは、俺一人で成し遂げたいと思っていた窃盗だったから』
ずっと聞けていなかったカナエの本心が、考えが、ヨナの鼓膜を震わせる。
ああ、なんだ。自分は最初から彼に置いていかれる運命だったのか――。
そんな思いがヨナの中で芽生え、項垂れた状態のまま、口元に乾いた笑みを浮かべた。
だが、同時に強く思う。彼が一体何を考えて、あの日、自分を置いていったのかわかってよかった――とも。
「……は、はは、……俺は最初から置いていかれる運命だったのか……笑えてくる」
『ごめんね。でも、どうしても連れて行きたくなかった。あのときのヨナはまだ幼かったし』
「ああ、わかってる。あのときの俺は確かに幼かった。……そして、お前が自分で決めたことはやり通す人間だってことも、わかってる」
そう、わかっている。彼のことはよくわかっている。
おそらく、今も彼と一緒にいるであろうあの歌姫よりも――。
沸騰していた感情が鎮まり、ヨナはこつんとモニターの画面に自分の額を当てた。
「……、……知ってる……わかってるんだ。……ずっと、お前の背中を見てたから……なのに、ああ、くそ」
『……』
「……好き……好き、だったんだ。ずっと。お前がマギカマキナから離れても、ずっと」
飲み込んだままだった感情が言葉になり、唇から溢れる。
好きだった。ずっと想っていた。彼の隣に立つことをずっと夢見ていた。
――けれど。けれど、あの日の夜。彼はヨナではなく、塔にいた歌姫を選んだ。
そして今。こうして言葉を交わすことはできても、カナエはヨナの手の届くところにはおらず、冷たい液晶画面が阻んでいる。
わかっている。これが、カナエの答えなのだと。
『そっか、なんとなく気付いてたけど……やっぱりそうだったのか。ありがとう、それだけ長く俺のことを想ってくれて』
「……」
『けど、俺はヨナを選ぶことはできない。本当にごめん』
「……大丈夫、わかってる」
つきん――と予想できていた痛みが胸を刺す。
だが、その痛みに涙を流すことはなく、ヨナはゆっくりと顔をあげて笑みを浮かべた。
悲しそうな――けれど、どこかすっきりとしたような笑みを。
「……ちゃんと断ってくれてありがとう。おかげで、ようやく前に進めそうだ」
『そう。……本当に、ありがとう。ヨナ。それからごめん』
「……もう謝らなくていい。いいよ、もう。……こちらこそ、ありがとう」
最後に感謝の言葉を告げると、画面の中のカナエは一瞬驚いた顔をしてから、またすぐに困ったような笑みを浮かべた。
その後、一度何かに視線を落とすような仕草をしてから、改めてこちらを見る。
『……そろそろ限界だな。ハッキングで無理やり繋げてるから、これ以上はそっちの通信機に何らかの支障をきたすかもしれない』
「そうか、わかった。……どこから通信を繋げてきてるのか知らないが、どこかに移動するなら気をつけてくれ。最近は物騒だから」
『そっちこそ。……簡単に死ぬなよ』
最後に一言、そう告げてから通信が途切れた。
真っ暗になった通信機のモニターをしばしの間、無言で見つめてから、ヨナはいつものようにPhantom Beastのメインシステムを起動する。
いつもと同じ作業、いつもと同じ戦闘準備だったが――なんだか、いつもより落ち着いた気持ちで進めることができた。
泣いても笑っても、おそらく最後となる出陣は、いつもより穏やかな気持ちで望めそうだった。
NEWS
ザーッ……ザザッ……ザーッ……もし、この放送が聞こえているとしたら……
あなたはきっと、生きているのでしょう
そして、あなたはきっと、戦いに勝ったのでしょう
雨の中、水に飲まれゆく中で、戦ったハイドラの――
あなたは戦いの後、サルベージ船に回収され、タワーに運ばれていました
無数の人々が肩を寄せ合い、生き延びていました
そして、あなたのハイドラは、動くことはありませんでした
あなたはそれを復旧させることができたかもしれません
HCSのコンソールには、ただ一行だけ、「Mission complete」の文字が浮かんでいました
どこまでも青い空が広がっていた
どこまでも水平線が伸びていた
水平線には、積乱雲が立ち上る
静かな海だった
ただ一つ、海面から突き出す巨大な塔を除いて、他には何もなかった
雨上がりの後の世界は、夏風の通り抜ける、大洋に変わっていた――
ザーッ……ザザッ……ザーッ
……謎の飛行船団が上空に出現……
あれはいったい……!?
消えた……何だったのだろうか
しかし、あの姿は、ハイドラと戦った『グレムリン』に――
Ending...12/12
◆訓練
格闘の訓練をしました格闘が63上昇した
格闘の訓練をしました経験値が足りない
反応の訓練をしました反応が31上昇した
シルウェストリスと契約成功!!
ヨナはUDP『蔓擬』を0cで購入した!!
生体電池手術成功!!
ヨナはアクセラ・コアを1187cで購入した!!
生体部品手術成功!!
ヨナは熱線『ピッツァカット丸』を537cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
資金を100を投入した!!
反応スプリング38と【Brins.Treize:Crocs】を素材にして【Brins.Dixhuit:Clou】を作製した!!
◆戦闘システム決定
オーガアーム に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1にTHE-IVANを装備した
脚部2に【Brins.Dixsept:Pied】を装備した
スロット3にERISを装備した
スロット4にAves-Sを装備した
スロット5にKP-31『スオミ・モロトフ』V3.0を装備した
スロット6に強襲仕様補助輪IIを装備した
スロット7に【Brins.Quatorze:CUR】を装備した
スロット8に熱線『ピッツァカット丸』を装備した
スロット9に【Brins.Dixhuit:Clou】を装備した
スロット10にデュスノミアーの焔を装備した
スロット11にアクセラ・コアを装備した
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションC
ユニオン活動
幽霊機の墓標の活動記録
――しんとした森の奥の奥深く。
簡単な墓がすぐ傍に作られている家屋の窓には、時折人影が映るらしい。
++++
主に自分用ユニオン。整備を中心になんやかんやしていく予定。
簡単な墓がすぐ傍に作られている家屋の窓には、時折人影が映るらしい。
++++
主に自分用ユニオン。整備を中心になんやかんやしていく予定。
ユニオン設備……なし!!
ユニオン連帯
……なし!!
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
整備の訓練をしました
整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
メッセージ
ENo.22からのメッセージ>>
それはそれでどうかと思うけど、などと続けつつそんな事を。
続いた言葉には、何かを思い出したのか『あぁ』と声をあげ、
ふすん、と得意げなねこを見つつ、そこまで言うと世界の話題に戻り。
クリスタリアとして再生された今とは関係無い話だから大丈夫だよー、と片手をヒラヒラと。
こちらはこちらで、その戦争があったと言う話すら眉唾物だと思われているようだ。
苦笑いを浮かべつつそう言うと、一応の本題へと戻る。
そう言うと、胸ポケットから名刺を取り出し、あなたへ渡すと去っていくのでした。
ENo.266からのメッセージ>>
そう。あの時間から少しして。ヨナが獣型のウォーハイドラと共に現れた時。
それはまた、傷ついたヨナと同じくして荒んだウォーハイドラをも見ることになったのは想像に難くないだろう。
であればそれは、ウォーハイドラのメンテナンスやヨナ自身とのフィッティング作業から来る改良計画といった
機械技術的な援助からヨナ自身へのメンタルケアのような時間。
例えば戦闘技術的な指導はそこそこに
日常的な事柄に必要な生活知識、或いは技能的なインテリジェンス……それ以上に他者との対話を交えて
広げる方針の教養を伝える時間が多く取られた。これは所謂少年兵に対する社会復帰支援に近いものであったが
それでも戦闘に関わる事柄が拭えないのはこの世界の事情のからくる必然でもあるだろう。
それらの時間はかの出会いから、遺跡という巨大な不可侵領域への突入まで続いたことだ。
なぜなら突入が決まった折に男から切り出されたのは今後のことであるからして
それがこの世界における重要な事態であることは少なくない時間を過ごしたヨナにもなんとなくだろうか。
察せたに違いない。
メッセージを送信しました
>>Eno.154
アグリオ 「うーん、俺のとこだと主従って言うよりは長い付き合いの友人って言うか、 お互い一番近い場所にいる家族と言うか、仲間と言うか……だから余計遠慮がないんだと思うよ。 流石に他の人達の前では、お互いそれっぽく振舞っているみたいだし……」 |
それはそれでどうかと思うけど、などと続けつつそんな事を。
続いた言葉には、何かを思い出したのか『あぁ』と声をあげ、
アグリオ 「そう言えば、うちに来たばかりの頃に自分達の資金は自分達で集める、みたいな感じでさ、 なんかアングラな方法で資金調達しようとしてた事があったんだよね。 ……勿論止めたけど」 |
「それから金銭周りの事柄ではそう言う事はほぼなくなった……とは思うんだけど、まぁ、癖だろうしね。 今回の俺の動きは確実に察されてて、泳がされているような節はあったと思うよ。 その辺は上手だから」 |
「俺は俺で色々な世界を回って来たし、まぁちょっと失敗しそうになったりして学んだからね。 残像領域では流石に丸腰……って訳にもいかないかなって、カッツェも同行させたんだよ、一応ね」 |
ふすん、と得意げなねこを見つつ、そこまで言うと世界の話題に戻り。
アグリオ 「うーん、やっぱり教育は塔の上層部とかには不利になる事が多いと判断されているのかな……。 やっぱり満遍なく行き渡らせた方が生産力も上昇するし、国力とかは格段に上がるのになぁ。 ……本当に何か革命でも起こす時には呼んでね? 戦闘は然り、法整備も多少は意見出し出来るから」 |
「あー、クリスタリアは精霊達の言い伝えを聞くと、元々別の世界だったらしいんだ。 その世界は元々、精霊をエネルギー源としか見ていなくて、人間は精霊を狩って暮らしていたそうだよ。 そこで精霊の女王が元の世界の人間を消し去って、作り直された世界がクリスタリア……ってね。 実際戦争が本当にあったとしても、大昔の話だよ。 今の僕達には御伽話でしかない話だ」 |
クリスタリアとして再生された今とは関係無い話だから大丈夫だよー、と片手をヒラヒラと。
こちらはこちらで、その戦争があったと言う話すら眉唾物だと思われているようだ。
アグリオ 「うん、実際ある程度の武器は困らない程度に扱えると思うよ。 その中でも得意なものとか好き嫌いはあるけど……兄様は鈍器、姉様方は剣と槍、俺は斧とか、かな」 |
「護衛特化になっちゃったから、御伽話のような騎士様とは違った物になっちゃってるだろうねぇ」 |
苦笑いを浮かべつつそう言うと、一応の本題へと戻る。
アグリオ 「あー……うん、まぁ最初から色好い返事はあまり期待してなかったから大丈夫だけど…… 人によってはさ、別の世界に飛ばされた時、トラックに轢かれたとか飛行機事故に巻き込まれたとか…… 理由は何であれ、元の世界で『死んだ』って扱いにされちゃってて、戻るに戻れない時とかもあるからさ」 |
「もしそうなっていたり、気が向いたらいつでもおいでよ。 マギカマキナに送り届ける時に俺の名刺、渡しておくからさ。 それを握って念じれば、一度だけ俺の拠点に繋がるよう魔法を掛けておくから」 |
「何かあったら遊びにおいで」 |
そう言うと、胸ポケットから名刺を取り出し、あなたへ渡すと去っていくのでした。
ENo.266からのメッセージ>>
そう。あの時間から少しして。ヨナが獣型のウォーハイドラと共に現れた時。
それはまた、傷ついたヨナと同じくして荒んだウォーハイドラをも見ることになったのは想像に難くないだろう。
であればそれは、ウォーハイドラのメンテナンスやヨナ自身とのフィッティング作業から来る改良計画といった
機械技術的な援助からヨナ自身へのメンタルケアのような時間。
例えば戦闘技術的な指導はそこそこに
日常的な事柄に必要な生活知識、或いは技能的なインテリジェンス……それ以上に他者との対話を交えて
広げる方針の教養を伝える時間が多く取られた。これは所謂少年兵に対する社会復帰支援に近いものであったが
それでも戦闘に関わる事柄が拭えないのはこの世界の事情のからくる必然でもあるだろう。
それらの時間はかの出会いから、遺跡という巨大な不可侵領域への突入まで続いたことだ。
なぜなら突入が決まった折に男から切り出されたのは今後のことであるからして
それがこの世界における重要な事態であることは少なくない時間を過ごしたヨナにもなんとなくだろうか。
察せたに違いない。
ボウマン 「私自身どうなるかは正直なところわからない。最も終わるつもりもないが、約束もできない。 この残像領域でみた世界の危機というのは世界を塗り替えてしまうものでもあるのは…… 五年前の禁忌戦争で私が見たところによるのも裏付けられる。」 |
ボウマン 「そこでだが……いや、私がここに戻っても戻らなくてもなのだが君が望めば引き続きここに来てくれないか。 君がどう思っているかは……口にすることではないが、ここにいる皆は君を受け入れている。 同じ存在というのかな……私が君を招いたのもあるが、ここに招かれた……あるいはここに着いたものは 君と同じような、似たような経験を経た者が多い。拒むことなどない。行く場がないときの一時でもいい。 休める家だと思って欲しい。」 |
ボウマン 「もしここを……この大きな戦いの先にだろうが そう。或いはこの世界を離れることがあるならばそれはそれでいい。 だがその先に行く場もない、或いは行き先を厭うようなことになり、安寧を求めるならば私のところに来て欲しい。私を頼って欲しいというのもあるが…… おそらく、私がどの世界にいようともここと変わらず人々の安寧のために存在しているはずだ。」 |
ボウマン 「その時こそ、是非君もと思う。 君もまた私が安寧であることを望む人であるし君もまた誰かのためにあることが出来ると私は考えている。 己が受けた痛み、苦しみを誰かにもあってはならないと思える人になってほしいというのもあるかな。」 |
ボウマン 「そう……自分のためでもあるが、さらに誰かのためにと出来る。 君は賢い。学術がどうという意味ではないよ。 そういう道理、或いは人の生き方から来る仕組みや道理と情理を理解している……そんな君だからこそ出来ると思える。 君にはそんな力の芽があると私は見ている。人々の心によって芽吹き育てられる心の種芽がね。」 |
ボウマン 「だからこそ、もし私も存命で君も存命であり……この先の道に迷ったらでいい。 私は待っているよヨナ君。 この世界でも、この世界ではないどこかでも……また会えるその時を。」 |
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>>Eno.154
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 2000
追加収入 75
攻撃戦果補正6.28%
支援戦果補正6.21%
防衛戦果補正1.73%
販売数補正 0.1%
敵警戒値補正0.674%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入2476
--弾薬費請求 0
--装甲費請求 -137
--整備控除修正額1108
整備請求額 0
ユニオン費 0
手当金 100
パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>179
◆射撃値が1成長しました
◆格闘値が2成長しました
◆反応値が2成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 75
攻撃戦果補正6.28%
支援戦果補正6.21%
防衛戦果補正1.73%
販売数補正 0.1%
敵警戒値補正0.674%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入2476
--弾薬費請求 0
--装甲費請求 -137
--整備控除修正額1108
整備請求額 0
ユニオン費 0
手当金 100
パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>179
◆射撃値が1成長しました
◆格闘値が2成長しました
◆反応値が2成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ヨナは天然ゴム39を入手した!
ヨナは雨傘39を入手した!
キャラデータ
名前
『Phantom Beast』
愛称
ヨナ
機体名
Phantom Beast
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プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
霧の中で咆哮する獣。敵機を貪り食らう撃墜されたはずの幽霊機。 ――あなたは、『Phantom Beast』と呼ばれる機体の噂を耳にしたことがあるかもしれない。 ◆ 夜想夜鳴(やおもい よな) 通称ヨナ。絡繰世界「マギカマキナ」出身の軍属の少年……に見える少女。 自分を拾った軍人が性別を勘違いしていたこと、周囲に女だと知られると不利に働くことがあるし甘く見られたくないという理由で、元の世界にいたときから男装をしている。 機械類と自分の感覚をリンクさせ、自分の思うように操る力を持つ。 元の世界でその力を駆使して戦ってたが、空中に投げ出されたと思った次の瞬間、残像領域に迷い込んだ。 不時着した地点にあったハイドラを直して自分の機体としている。 小夜啼鳥のように美しい声を持つが、平常時はマスクをつけている時間が長く、戦闘時は叫んだり吼えたりしていることが多いのでわかりにくい。 ◇ 幽霊機『Phantom Beast』 元々は違うハイドラライダーが乗っていた四足の獣型のハイドラ。 戦いの中で大破し、死亡した乗り手と共に眠り続けていたところをヨナに発見された。 ヨナの手によって修理された結果、四足の獣に様々なパーツがついたキメラのような姿になっている。 その昔、戦場で撃墜されたはずの機体が霧の中から現れ、敵機を貪り食らう……という噂にもなっている。 ++++ PL:音色(おといろ) 4期のSolitusでした。今回も手探りでゆっくりまったり。 『Phantom Beast』の噂に関しては既知可ですが、こちらからの反応は初対面のときのものになります。 よければ交流の際に材料としてどうぞ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
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1 | 操縦棺D | 簡易操縦棺D [20/機動/---] | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 素材 | 天然ゴム39 [39/重減圧/---] 特殊B[460] [素材] |
▼詳細 |
3 | エンジンD | 【Brins.Quatorze:CUR】 [33/機動/出力]《装備:7》 | ▼詳細 |
4 | ナパーム砲A | 【Brins.Seize:Bruler】 [36/突撃態勢/高機動] 火力[342] 発射数[4] AP[-72] 防御属性[火炎] 防御値[699] 精度[373] 貯水量[12] 弾数[18] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[78] 金額[1173] 弾薬費[10] 重量[130] [火炎射撃] *作者* |
▼詳細 |
5 | 操縦棺D | UDP『蔓擬』 [37/装甲/装甲] | ▼詳細 |
6 | 放電コイルA | 【Brins.Dixhuit:Clou】 [38/跳躍/出力]《装備:9》 火力[5742] 発射数[1] 防御属性[火炎] 防御値[594] 精度[102] 貯水量[373] 弾数[3] 武器属性[貫通] 異常追加[5] 消費EN[1732] 金額[1202] 重量[1100] [電子射撃] *作者* |
▼詳細 |
7 | 補助輪A | 強襲仕様補助輪II [36/高機動/高機動]《装備:6》 | ▼詳細 |
8 | エンジンD | 【Brins.Onze:Coeur.4】 [30/突撃態勢/出力] | ▼詳細 |
9 | 雷球領域A | ERIS [33/突撃態勢/突撃態勢] 火力[457] 連撃数[20] AP[-132] 防御属性[物理] 防御値[305] 精度[159] 貯水量[149] 弾数[40] 武器属性[速射] 異常追加[45] 消費EN[7] 金額[438] 重量[100] [電子格闘] *作者* |
▼詳細 |
10 | 素材 | 雨傘39 [39/防空/---] 特殊B[460] [素材] |
▼詳細 |
11 | --- | --- | --- |
12 | 素材 | 避雷針38 [38/耐電/---] [素材] |
▼詳細 |
13 | 雷球領域A | ERIS [36/突撃態勢/突撃態勢]《装備:3》 火力[526] 連撃数[20] AP[-144] 防御属性[物理] 防御値[337] 精度[176] 貯水量[164] 弾数[40] 武器属性[速射] 異常追加[45] 消費EN[8] 金額[1173] 重量[100] [電子格闘] *作者* |
▼詳細 |
14 | 粒子スピアA | Aves-S [36/重暴力/重暴力]《装備:4》 火力[4993] 連撃数[1] 防御属性[電子] 防御値[675] 精度[176] 貯水量[176] 弾数[9999] 武器属性[貫通] 異常追加[40] 消費EN[362] 金額[1173] 重量[344] [粒子格闘] *作者* |
▼詳細 |
15 | 蒸気アイマスク | 蒸気アイマスク [35/耐電/---] [素材] |
▼詳細 |
16 | 操縦棺C | 守るんです。 [31/機動/機動] | ▼詳細 |
17 | 操縦棺A | THE-IVAN [32/出力/装甲]《装備:1》 | ▼詳細 |
18 | 領域瞬間霊送箱A | デュスノミアーの焔 [36/薄装甲/薄装甲]《装備:10》 | ▼詳細 |
19 | エンジンC | アクセラ・コア [37/高機動/高機動]《装備:11》 | ▼詳細 |
20 | 軽多脚A | 【Brins.Dixsept:Pied】 [37/出力/重量軽減]《装備:2》 機動[738] 跳躍[175] AP[1354] 旋回速度[1300] 防御属性[霊障] 防御値[244] 貯水量[246] 積載量[3600] 消費EN[978] 金額[1187] 重量[826] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
21 | 領域瞬間霊送箱A | バビロニクス慣性制御システムβ [32/高機動/高機動] | ▼詳細 |
22 | 腕部A | 【Brins.Quinze:Lebas】 [34/出力/重量軽減] | ▼詳細 |
23 | ヒートソードA | ジェットブレード『S・T・ミステリー』 [35/突撃態勢/高握力] 火力[4329] 連撃数[1] AP[-70] 防御属性[火炎] 防御値[977] 精度[185] 貯水量[325] 弾数[5] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[117] 金額[1158] 弾薬費[50] 重量[130] [火炎格闘] *作者* |
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24 | 補助輪A | 強襲仕様補助輪 [31/高機動/高機動] | ▼詳細 |
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27 | パンツァークリンゲA | PK-007 [32/耐霊/突撃態勢] 火力[2317] 連撃数[1] AP[-64] 防御属性[霊障] 防御値[1069] 貯水量[419] 弾数[8] 武器属性[衝撃] 異常追加[46] 消費EN[22] 金額[839] 弾薬費[20] 重量[170] [物理格闘] *作者* |
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28 | 補助輪A | クロックアップ『フラグメントIV』 [32/機動/機動] | ▼詳細 |
29 | ヒートストリングA | 熱線『ピッツァカット丸』 [37/薄装甲/薄装甲]《装備:8》 火力[609] 連撃数[10] AP[-148] 防御属性[火炎] 防御値[987] 精度[252] 貯水量[61] 弾数[20] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[4] 金額[537] 弾薬費[5] 重量[-202] [火炎格闘] *作者* |
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30 | エンジンB | KP-31『スオミ・モロトフ』V3.0 [35/出力/出力]《装備:5》 | ▼詳細 |