第19週目 トレーニィの一週間




◆日記


装置の電光表示板が、一秒一秒時を刻んでいく。
その数字がゼロになる瞬間を、じっと静かに、息を詰めるように待っていた。


――ザザッ ザ……ザー……ザッ……
質の悪い無線のような音声が、突如として静寂を切り裂いた。

――『この装置は残像領域の特定の無線周波数を受信するものだ』

――『この音声が聞こえているということは』

――『きっと君は、僕の言葉に背いて残像領域に残ることを選んだのだろう』

――『今君が聴いているこの音声は、エヴァーナイトⅡの通信回線のものだ。中継機に一度送られ、24時間

のタイムラグを置いてはいるが』

――『先に謝っておく。僕は、今日この日に死ぬことが分かっていた』

――『白兎の潜入捜査から、遺跡巨人との戦いに至るまで、随分と回り道をしてしまったが……』

――『此処へ来る以前、不完全な状態で残像領域を観測していた時から、No.378のライセンスを手にした人間

が戦場から帰還出来ないことは予測出来ていたんだ』

――『君にだけ伝えておこう。僕の与えられた本当の任務は、白兎生体化学と基底の世界クロスタムの関与の

証拠を見つけることではない』

――『滅びゆく人造の世界を、内部から観測する。そして、滅亡の原因に介入し、それを延命させる。他世界

から拉致されてきた人々の救助の準備が整うまで』

――『僕は白兎だけでなく、裏で全ての企業と繋がりを持ち、この世界の内情を探っていた』

――『……ドゥルガー。神にも等しい機神の、その四肢たちこそ、必ず止めなければならない存在だ』

――『結論から言う。僕は命を賭けてメルポメネーを追い詰めた。そうしなければ、全てが無に帰していたか

らだ』

――『だが、届かなかった。刺し違えるつもりで……このざまだ。マシン・オーバーロードも限界らしい』

――『自己満足に過ぎないことだが……観測出来なかった未来で、君が生きてこの通信を聞いてくれていたの

なら、このくだらない人生にも少しは意義があったということだ』

――『最後に、僕の機体が得た情報を同じ周波数で送信する。君の神話断片ならば、滅びを止めることが出来

る筈だ。もはや帰れと言っても聞かないんだろう。後は任せる』

――『君と組んだ一年間は、喧しくはあったがつまらなくはなかった。ありがとう。僚機が必要なら、僕の名

を呼べ。きっと、僕ではない僕が君を護る』

――『レニ。君の今後の幸運を祈っている』

ザザッ……ザーッ……
…………ブツッ



「──……最後の最後で、デレないで下さいよお……」

彼の声を、告げられた真実を聞くまでは耐えられたのに。
溢れた涙は、なかなか止まってはくれなかった。
悲しみも寂しさも、不安も恐怖も、押し流されてはまた渦巻いていて、終わりがないように思えた。

彼は、運命に従い散った。
レニが作り上げて来たものは、定められた運命に負けた。
レニが得た答えは、何よりも残酷なものだった。

彼は、死に急いだ訳ではなかった、ただ、死を受け入れていただけ。
彼は最後まで、己の任務に忠実でいただけだった。
どうして、教えてくれなかったのだろう。
もしかしたら、運命を回避する方法だってあったかもしれないのに。

どうして。
暗く、温度のない絶望感の中で、ひとつ、またひとつと疑問が生まれる。
どうして彼は、全てを受け入れた上で、レニにこのメッセージを残したのか。
そして何故、レニに真実を告げた上でなお、レニに帰還を促さないのか。

物言わなくなった受信装置を抱き寄せながら、記憶を手繰り寄せる。
後は任せる、と彼は言った。普通に聞けばただの引き継ぎのように思えるけれど、
それだけだとあまりにも、レニ自身の感情に寄り添い過ぎている。
ダイナさんの言動としては、かなり不自然だ。
つまり彼は、それ以外の何かも望んでいる。
サポーターであるレニに、まだ何かしてほしい事があるのだ。
ドゥルガーを止める事とは、別の何か。

「そうだ──ディヴィン君の調査報告書」

深く追求した事はなかったけれど、ダイナさんはいつも、彼に何か別の調査を依頼していた。
糸口になれば良いと、これまでの報告を読み解いていく。
北の遺跡に挑んだ傭兵の実績名簿。残像領域で発生した不可思議現象。
シルウェストリス航空で起きた火災騒ぎの詳細な目撃情報。メルポメネーとの関連性。
レニ達が契約をする前のスポンサーからの無線情報。
各企業が来る破滅に抗う為に積み重ねてきた叡智。

ひとつ、目を引くものがあった。『時空渡航装置』で過去へと渡る、フレミングと呼ばれていた少年。
時空学を応用した、失われた領域への空路を開く戦闘システム『フィネデルシェロ』

──あの艦に乗っていながら、どうしてすぐに気付かなかったのか。

本部の協力無しにやり通すのは、厳しいかもしれない。
けれど、彼の未来を救い出す為だ。どんな無理でも押し通してみせる。

「くだらない人生のまま終わらせるなんて、レニは嫌ですもん」

相棒と呼べるほど、近しい仲ではなかったかもしれない。
けれど、つまらなくはなかった、から、面白おかしかったにランクアップさせてやりたいぐらいには、
自分は彼といる時間がとても新鮮で、楽しかったのだ。

「だから。迎えに行きます、ダイナさん」

身体に活力が戻ってくるのを実感しながら、受信機を胸に、研究室へと走った。



NEWS

ザーッ……ザザッ……ザーッ
……もし、この放送が聞こえているとしたら……
あなたはきっと、生きているのでしょう
そして、あなたはきっと、戦いに勝ったのでしょう
雨の中、水に飲まれゆく中で、戦ったハイドラの――

シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ
「どこまで行ってしまったんだろうな、あいつは……」
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ
「水のように自由で、猫のように気まぐれで、鳥のように去っていった」
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ
「また会うこともあるだろう、世界が、あいつを……必要とするときには」
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ
「ふふ、さっそく……渡り鳥がやってきたようだな」

どこまでも青い空が広がっていた
どこまでも水平線が伸びていた
水平線には、積乱雲が立ち上る
静かな海だった
ただ一つ、海面から突き出す巨大な塔を除いて、他には何もなかった
雨上がりの後の世界は、夏風の通り抜ける、大洋に変わっていた――

ザーッ……ザザッ……ザーッ
……謎の飛行船団が上空に出現……
あれはいったい……!?
消えた……何だったのだろうか
しかし、あの姿は、ハイドラと戦った『グレムリン』に――

Ending...5/12

◆訓練

射撃の訓練をしました
射撃が91上昇した
制御の訓練をしました
制御が25上昇した
レニは試製機動エンジンB-0を461cで購入した!!
レニは索敵レーダー・タイプDⅡを1187cで購入した!!
レニはカワイイエンジンⅩⅣを1187cで購入した!!
レニは複座型特殊軽量棺改を461cで購入した!!
金塊を222cに換金した!!
金塊を222cに換金した!!

◆戦闘システム決定

フィネデルシエロ に決定!!


◆アセンブル

操縦棺1に複座型特殊軽量棺改を装備した
脚部2にねこあしさしあしを装備した
スロット3に白鴉軽型索敵機構を装備した
スロット4に試製機動エンジンB-0を装備した
スロット5にJD-LW-16を装備した
スロット6に試製重装甲レーダーE-0を装備した
スロット7に索敵レーダー・タイプDⅡを装備した
スロット8に通信救護用レーダーBを装備した
スロット9に白鴉軽型索敵機構を装備した
スロット10にカワイイエンジンⅩⅣを装備した
スロット11にゼーブルッヘの双翼を装備した

◆僚機設定

Annihilatorとバディを結成した!!

◆意思表示設定

意志設定……転移許容

◆ミッション

ミッション設定……ミッションA

ユニオン活動

研究部屋の活動記録


色々なものが、あちこちばらばら転がっている。
どこに何があるか、部屋の主は把握している、らしい。


ユニオン設備……なし!!
ユニオン連帯
……なし!!
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘において機動力を3%強化した

メッセージ

ENo.232からのメッセージ>>
ジョン・ドゥ
「互いの武運を祈念
現状は生存を優先、その後であれば再会の機会もあるものと推測」
ENo.311からのメッセージ>>
セティ
「で、ですよね…!
私も、そういうクセをつけようと思います。

レニさんはやっぱり努力家だと思うので、優秀な技術者になれますよ。きっと…!

え、えぇー… レニさんのセンス、気になるんだけどなー…
わ、わかりましたよぅ…」
セティ
「そう… ですか。
そういう、ものなんですね… 仕方ないです。

でも、聞いてくださってホントにありがとうございます!

やっぱり、心細いと話を聞いて欲しくなっちゃうものですから… 感謝です!」
セティ
「あっ… と、ごめんなさい…
私も何か力になりたくて… でも、私には手出してきなくて…

でも、レニさんの言う通りですね。
ちょっと気持が逸っちゃったみたいです… あはは。

でも、大丈夫です… お話していて吹っ切れました!
ありがとうございます、レニさん!

信じて、委ねてみます… きっといい結果になりますよね」
セティ
「あはは… そう、ですよね。
けど… もしレニさんが仲間だったら、もしかするともっと甘えちゃうかも?
なんだか、安心感があります。

だから、皆さんとも同じ様に接してみようと思います!」
セティ
「そう、ですね… 私も同じです、難局を迎えていますから…

私も同じです、とても楽しかったです…!
なんだか、安心できました… 感謝です!

レニさん達もご無事で… そして、幸運を!

また、お話できたらしましょう… では!」

◆戦闘結果

*こちら*


戦闘報酬

戦闘収入  2000
追加収入  55
攻撃戦果補正12.61%
支援戦果補正16.73%
防衛戦果補正6.92%
敵警戒値補正0.674%
追い上げ補正3.1%


合計現金収入2998
--弾薬費請求  0
--整備控除修正額1715

整備請求額  0
ユニオン費 -100
手当金   100
◆反応値が7成長しました
◆制御値が2成長しました
◆整備値が6成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……





キャラデータ

名前

トレーニィ

愛称
 レニ
機体名
 霧神君
ステータス
Eno382
累積報酬44225
RP0
射撃1001 格闘102
反応164 制御289
整備349 適性100
所持資金15984
経験値107
白兎生体化学への貢献度◆◆◆◆◆◆◆◆
ヒルコ教団への貢献度
シルウェストリス航空への貢献度◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
マテリアルベルト発動機への貢献度
コロッセオ・レギュレータ社への貢献度◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
画像データ
プロフ絵
プロフィール

ある組織で技師をしている少女。
ある任務の為にここに来た。

自分の事をレニと呼ぶ。

ネーミングセンスが直球で残念。

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機体データ

機体構成
操縦棺:操縦棺
複座型特殊軽量棺改
脚部:車輪
ねこあしさしあし
1:レーダー
白鴉軽型索敵機構
2:ミストエンジン
試製機動エンジンB-0
3:補助輪
JD-LW-16
4:レーダー
試製重装甲レーダーE-0
5:レーダー
索敵レーダー・タイプDⅡ
6:レーダー
通信救護用レーダーB
7:レーダー
白鴉軽型索敵機構
8:ミストエンジン
カワイイエンジンⅩⅣ
9:粒子格闘
ゼーブルッヘの双翼
機体データ
AP3481
EN4077EN回復量2268
機動力1828総重量1782
旋回速度270跳躍力0
最大火力1062
索敵範囲3651命中精度0
貯水量765噴霧量109
物理防御
515
霊障防御
3575
粒子防御
4714
火炎防御
0
電子防御
2782
積載量1182/1800
機体状況機動力補正…3%強化
超広域探知状態
エンサイクロペディア・フラグメント可能
クイックドライブ可能
通信救護可能
マニュアル操作状態
粒体律動状態
霊魂律動状態
付加発動!!
高機動!! 高圧機動を90強化!
高機動!! 高圧機動を90強化!
機動!! 機動を74強化!
AP回復!! 回復を14強化!
索敵!! 索敵を37強化!
索敵!! 索敵を37強化!
AP回復!! 回復を12強化!
AP回復!! 回復を12強化!
AP回復!! 回復を14強化!
AP回復!! 回復を14強化!



デフォルトリスト
1---------
2---------
5---------
7---------
9---------
11---------
12---------
13---------
14---------
15---------
16---------
17---------
19---------
20---------
22---------
23
エンジンB
試製機動エンジンB-0 [37/機動/AP回復]《装備:4》

出力[1697] 防御属性[粒子] 防御値[346] 噴霧量[271]
消費EN[1] 金額[461] 重量[500] [ミストエンジン] *作者*

▼詳細
24
レーダーD
索敵レーダー・タイプDⅡ [37/索敵/索敵]《装備:7》

索敵[914] AP[148] 防御属性[電子] 防御値[305] 貯水量[29] 噴霧量[-447]
消費EN[195] 金額[1187] 重量[120] [レーダー] *作者*

▼詳細
25
エンジンB
カワイイエンジンⅩⅣ [37/AP回復/AP回復]《装備:10》

出力[2380] 防御属性[粒子] 防御値[366] 噴霧量[285]
消費EN[1] 金額[1187] 重量[500] [ミストエンジン] *作者*

▼詳細
27
操縦棺B
複座型特殊軽量棺改 [37/薄装甲/薄装甲]《装備:1》

AP[980] 防御属性[粒子] 防御値[230] 貯水量[56]
消費EN[230] 金額[461] 重量[-122] [操縦棺] *作者*

▼詳細
28---------
29
レーダーA
白鴉軽型索敵機構 [35/薄装甲/薄装甲]《装備:3》

索敵[682] AP[144] 防御属性[霊障] 防御値[1146]
消費EN[114] 金額[523] 重量[-110] [レーダー] *作者*

▼詳細
30
レーダーA
白鴉軽型索敵機構 [35/薄装甲/薄装甲]《装備:9》

索敵[682] AP[144] 防御属性[霊障] 防御値[1146]
消費EN[114] 金額[523] 重量[-110] [レーダー] *作者*

▼詳細
3
レーダーB
通信救護用レーダーB [31/AP回復/AP回復]《装備:8》

索敵[957] AP[552] 防御属性[粒子] 防御値[1415] 貯水量[55]
消費EN[226] 金額[1100] 重量[300] [レーダー] *作者*

▼詳細
4
レーダーB
シールドレーダー [31/索敵/AP回復]

索敵[831] AP[598] 防御属性[粒子] 防御値[1415] 貯水量[59]
消費EN[226] 金額[1100] 重量[300] [レーダー] *作者*

▼詳細
6
エンジンB
KP-31X『スオミ・スノウフェアリー』 [33/重出力/重出力]

出力[2078] 防御属性[粒子] 防御値[348] 噴霧量[272]
消費EN[1] 金額[1129] 重量[632] [ミストエンジン] *作者*

▼詳細
8
レーダーE
試製重装甲レーダーE-0 [31/重装甲/重量軽減]《装備:6》

索敵[416] AP[997] 旋回速度[260] 防御属性[物理] 防御値[1171] 貯水量[260]
消費EN[319] 金額[426] 重量[150] [レーダー] *作者*

▼詳細
10
エンジンC
GN-0x3Fパフィン [33/出力/出力]

出力[796] 防御属性[霊障] 防御値[116] 噴霧量[56]
消費EN[1] 金額[1129] 重量[50] [ミストエンジン] *作者*

▼詳細
18
補助輪A
JD-LW-16 [34/薄装甲/薄装甲]《装備:5》

機動[256] AP[80] 防御属性[電子] 防御値[222]
消費EN[266] 金額[444] 重量[-104] [補助輪] *作者*

▼詳細
21
軽車輪A
ねこあしさしあし [30/高機動/高機動]《装備:2》

機動[882] AP[436] 旋回速度[10] 防御属性[電子] 防御値[223] 貯水量[108] 積載量[1800]
消費EN[343] 金額[1085] 重量[600] [車輪] *作者*

▼詳細
26
デュアルブレードA
ゼーブルッヘの双翼 [32/高圧軽量/高圧軽量]《装備:11》

火力[2124] 連撃数[2] 防御属性[電子] 防御値[779] 精度[55] 貯水量[257] 弾数[16] 武器属性[衝撃] 異常追加[50]
消費EN[587] 金額[1114] 重量[58] [粒子格闘] *作者*

▼詳細