第20週目 ウィステリアの一週間
◆日記
辛うじて動いていた――そう表現するのが適切に見える――無数の傷を受けたウォーハイドラが、そこにあった。
操縦棺へと繋がる唯一の扉が開き、ライダーが出て来るや否や白衣を着た小柄な人物がそれに飛びつき包み込むように抱き寄せる。
「…! …ごめんなさ…」
「大丈夫。」
「わたし…ハイドラこわしちゃ…」
「大丈夫だから。」
「わたっ、し…ごめっ…なさ…」
「……。」
何も言わず優しく抱きしめると、腕の中で紡がれていた謝罪の言葉は行き場をなくし、代わりに堪えていた感情が身体のあらゆる箇所からあふれ出る。
小さい口は声を抑えようと噤んだものの、湧き出る恐怖をせき止めることは出来ず、意思とは関係ないだろう――くぐもった音を発したのを切っ掛けに決壊した。
それと同時に、大きな瞳からはボロボロと涙がこぼれ落ち、握り返された小さい手はいつもよりも力なく、震えている。
「ぅっ…ぁ。こあかった……こぁ、かったよぉ。」
「ちゃんと戻れて、えらいよぉ。おかえり、ウィス。」
ウォーハイドラが帰還したばかりのドック。
周囲には整備のために慌ただしく行き交うたくさんの人々。
ウィステリアは、おねーさんと慕う研究者の白衣の中に隠されるように抱かれ、泣いた。
------------------------
静かな夜にひとりと、いっぴき。
カツーン、カツーン…歩くたび両足に装着した義肢がドックの冷たい床を蹴り、静まり返った空間に反響する。
動くたびに揺れる白衣の端を捕まえようと、白い猫がそれを追った。
見上げたウォーハイドラは砲塔が1基、原型も残らないほどの被害を受けていた。
(マシン・オーバーロード…)
この状況が、死の縁……紙一重と言っていい場所までウィステリアが近づいてしまった事を証明している。
たまたま代償として被害を受けたのが砲塔だったから良かったが、これがエンジンや脚部といった重要なパーツだったら。
パイロットに負担がかからないように設計されている操縦棺だったら。
あの小さい身体で耐えられるだろうか。
「……重多脚に重い火器…レーダー無しの機体、かぁ…。」
得意な機敏さを生かした機体でなく、敵機を撃墜させる…そこに重きを置いたアセンブル。
単騎で霧の中へと挑み、レーダーの無い状態でわずかでも敵機を発見できるように二人で搭乗して、5年前…霧の中から戻らなかったあの子の両親の機体とよく似ている。
ウィステリアは、両親が前回の大戦で撃墜された事こそ知ってはいるものの、当時のアセンブルは知らないはず…。それなのにここに来て、似たような機体への急な方向転換。
どうしても…どうしても、なぞる先に悪い可能性があるのでは…と想像してしまう。
こんな思いをするくらないならば、ライダーの選出テストを自分も受けるべきであった。
まさか大人に混じってテストを受けた小さな子供が、一番の適正値をたたき出すだなんて…あの時は、その可能性すら算出していなかった。
私から見たウィステリアは、とても聡い子だった。
大人を差し置いてハイドラライダーになった事で、方々から向けられる様々な視線や声を察していた。
大人らの言うことをよく聞き、一般的な大人用の実戦訓練を受けて…私が後学のためにと出していた課題に対して面倒くさい…みたいな表情をする以外は、とても片手で足りる年齢の子供には見えなかった。あまりにもしっかりしすぎていた。
最初こそ、気まぐれで受けたテストで奇跡的に資格を手に入れただけかと思ってもいたけれど…その様子を見て、この小さい身体の心の底にある強い気持ちに気付いてしまった。
よく考えれば思いつく事だったのかもしれない。彼女は、もう見る事の叶わない両親の姿を見るために、例えそれが霧が見せる残像であっても、わずかな可能性を求め霧の中へと"いくために"ハイドラライダーになる事を望んでいるのではないか、と。
彼女が初めて戦場に立つ――数日前の事。
「ウィス、ハイドラライダーになる前に1つ課題を出しておくね。とっても大事なことだから、これ守れないなら保護者として出撃許可はだせないよぉ。」
「えぇ~…でも、けんきゅーしょからハイドラでないとこまるんでしょー?」
「ウィス。話を最後まで聞いて?」
「ぅ……はぁい。」
「ふふふ、いい返事。ウィスはいい子だねぇ。」
頬を膨らませながらも返事をする姿は、年相応で可愛らしい。
こんな表情をするのは、ここでは私の前だけなのだからなおさらだ。
「こほん…課題はね、簡単。僚機を作る事。これだけ! 僚機っていうのは一緒に戦場にでるパートナー…えぇっと、友達…仲良しさんってことだね。」
「なかよしさん?」
「そう、仲良しさん。仲良しさんがいるとね、怖い戦場でも怖さが半分こになるの。うまく動けないって思ったときでも、ちょっとだけ動ける力がもらえるんだよ。これはホント! 私もたくさん助けてもらったんだよぉ。」
「…? あ! もしかしてあのカンカンのひと?」
「……。」
何も言わずに少しだけ怒った雰囲気を加えてにっこりと笑いかけると「ひえぇ…すぐにりょうきさがしにいっていくる~!」と言い残して走り去ってしまった。
それからさほど時間も経たずに「りょうきみつけた~~!」とあっさりと帰ってくるものだから、大丈夫なのかと心配をしたが…同じくらいの年のサリィという名前の女の子だと嬉しそうに話してくれたり、課題を放り出して大好きなおやつを隠し持って外出しようとしてみたり、門限の時間を破ってまでその子の所に居たり……研究所では見せなかった年齢相応の表情や行動をするようになった。
あの子を霧の奥へ奥へと進ませるかたちのない理由を、僚機という繋がりで現実へと繋ぎ止めたかった私の目論見を…まだ直接視た事のない女の子は叶えてくれた。
「なぁーん…。」
ウォーハイドラを見上げていた視線が、足にまとわりつくふくよかな白猫に向けられる。
「寒いよねぇ。いこっか……。
………ねぇ、おとうさん。こどもを持つ親ってこんな気分なのかねぇ。」
「にゃぁん。」
「そうだよねぇ〜。なにか保護者らしい事しないとだよねぇ。」
おそらくひとりといっぴきで言葉は通じていない。
それでも、おとうさんが鳴くたびにうんうんと相槌を返す声は、足音と共に暫くドック内に響き――やがて静寂が訪れた。
------------------------
「ウィス。」
出撃直前――前回の事を思い出して足が竦んで機体の前で動けないでいたところで、おねーさんに声をかけられた。
「なぁに?」と首を傾げて笑ってみせたわたしに、おねーさんが白衣のポケットから出したのは、いま 両手につけている腕輪と同じもの。けんきゅーしょ内の鍵になってるやつ。
「? うでわ、なくしてないよ。こあれてもないよ?」
「そうじゃないの。全部終わったら僚機の子…あっ、終わった後なら"元"僚機の子、かな? ウィスの仲良しさんを紹介してくれると嬉しいなぁ…って。
隣のドックあけてあるから、必要なら使うといいよぉ。」
「…ぅえ?」
おねーさんが、わたしをみて やさしくわらう。
「…? …えっ!? …ええっ!! えっ…つれてきても、いい、の?」
「いいよぉ。その子が嫌がるなら紹介は無しでもいいし、ウィスがまだ渡せないなって思うのなら渡せる時が来たらでもいいし。
ここが好きって言うなら、ウィスのお部屋泊まってもらってもいいよ。
…それに今日、もし行くのが怖いのなら…無理に行かなくってもいいんだよ。」
傷がついてないピカピカの腕輪を両手でうけとる。
スペアは作ってないから無くさないようにってすごく言われてたはずなのに。
隣のドックは、たしかおねーさんが乗ってたウォーハイドラが保管してあったはずなのに…。
サリィをけんきゅーしょに連れてきたいって一回も言ったことなかったはずなのに……。
こわがってることなんて誰も気づかなかったのに。
「うぅん…だいじょぶ! わたしがいかないと、サリィひとりぼっちになっちゃう。そんなのやだ! サリィをまもりたいから…まもれるきたいにしたんだから。
それに、おねーさんにサリィのことしょうかいしたいもん! わたし、いく!!」
「そっかぁ…。」
おねーさんはどこかほっとしたような表情で、ぎゅっと抱きしめてくれた。
「ウィスはやっぱりいい子だねぇ。こんないい子なら大丈夫だねぇ…ちゃんとふたりで帰ってくるんだよぉ。」
「…うん!!」
わたしからも、ぎゅっとだきしめる。おねーさんのからだは大人にしては細っこくてとっても抱きつきやすい。
機械油と、うるさいところが大嫌いなおとーさんのにおいがすこしだけした。
しばらく抱き合ったあとに、1歩、2歩……さっきまで動かなかった足で二人の間に距離をつくる。
「………いってきます!」
専用につくられた小さい操縦棺への入口を開くと、一気に中へと滑り込んだ。
いつもの席。手をかざすと色鮮やかな光粒子モニターが周囲に浮かび上がる。
モニターに流れる文字が落ち着くのを待つ間、一番よく見える場所にまだだれも使ったことのない腕輪をそっと置いた。
すぐに、ポーンと正常動作を知らせるシステム音。
『てすてす…よし。 オールグリーン! ウィステリア、いっくよー!!』
声にあわせて勢いよく射出された機体は、目的地までの道のりを自動操縦で駆け抜ける。
(つくまでもうちょっとじかんある…。)
スイッチをひとつ押す。
「あ~~! つうしんちぇっくちぇっく! サリィきこえるー?」
呼びかける無線の先から応答はかえってくるだろうか。
わずかな時間すら待てずにウィステリアは続ける。
「あのねっ……!」
操縦棺へと繋がる唯一の扉が開き、ライダーが出て来るや否や白衣を着た小柄な人物がそれに飛びつき包み込むように抱き寄せる。
「…! …ごめんなさ…」
「大丈夫。」
「わたし…ハイドラこわしちゃ…」
「大丈夫だから。」
「わたっ、し…ごめっ…なさ…」
「……。」
何も言わず優しく抱きしめると、腕の中で紡がれていた謝罪の言葉は行き場をなくし、代わりに堪えていた感情が身体のあらゆる箇所からあふれ出る。
小さい口は声を抑えようと噤んだものの、湧き出る恐怖をせき止めることは出来ず、意思とは関係ないだろう――くぐもった音を発したのを切っ掛けに決壊した。
それと同時に、大きな瞳からはボロボロと涙がこぼれ落ち、握り返された小さい手はいつもよりも力なく、震えている。
「ぅっ…ぁ。こあかった……こぁ、かったよぉ。」
「ちゃんと戻れて、えらいよぉ。おかえり、ウィス。」
ウォーハイドラが帰還したばかりのドック。
周囲には整備のために慌ただしく行き交うたくさんの人々。
ウィステリアは、おねーさんと慕う研究者の白衣の中に隠されるように抱かれ、泣いた。
------------------------
静かな夜にひとりと、いっぴき。
カツーン、カツーン…歩くたび両足に装着した義肢がドックの冷たい床を蹴り、静まり返った空間に反響する。
動くたびに揺れる白衣の端を捕まえようと、白い猫がそれを追った。
見上げたウォーハイドラは砲塔が1基、原型も残らないほどの被害を受けていた。
(マシン・オーバーロード…)
この状況が、死の縁……紙一重と言っていい場所までウィステリアが近づいてしまった事を証明している。
たまたま代償として被害を受けたのが砲塔だったから良かったが、これがエンジンや脚部といった重要なパーツだったら。
パイロットに負担がかからないように設計されている操縦棺だったら。
あの小さい身体で耐えられるだろうか。
「……重多脚に重い火器…レーダー無しの機体、かぁ…。」
得意な機敏さを生かした機体でなく、敵機を撃墜させる…そこに重きを置いたアセンブル。
単騎で霧の中へと挑み、レーダーの無い状態でわずかでも敵機を発見できるように二人で搭乗して、5年前…霧の中から戻らなかったあの子の両親の機体とよく似ている。
ウィステリアは、両親が前回の大戦で撃墜された事こそ知ってはいるものの、当時のアセンブルは知らないはず…。それなのにここに来て、似たような機体への急な方向転換。
どうしても…どうしても、なぞる先に悪い可能性があるのでは…と想像してしまう。
こんな思いをするくらないならば、ライダーの選出テストを自分も受けるべきであった。
まさか大人に混じってテストを受けた小さな子供が、一番の適正値をたたき出すだなんて…あの時は、その可能性すら算出していなかった。
私から見たウィステリアは、とても聡い子だった。
大人を差し置いてハイドラライダーになった事で、方々から向けられる様々な視線や声を察していた。
大人らの言うことをよく聞き、一般的な大人用の実戦訓練を受けて…私が後学のためにと出していた課題に対して面倒くさい…みたいな表情をする以外は、とても片手で足りる年齢の子供には見えなかった。あまりにもしっかりしすぎていた。
最初こそ、気まぐれで受けたテストで奇跡的に資格を手に入れただけかと思ってもいたけれど…その様子を見て、この小さい身体の心の底にある強い気持ちに気付いてしまった。
よく考えれば思いつく事だったのかもしれない。彼女は、もう見る事の叶わない両親の姿を見るために、例えそれが霧が見せる残像であっても、わずかな可能性を求め霧の中へと"いくために"ハイドラライダーになる事を望んでいるのではないか、と。
彼女が初めて戦場に立つ――数日前の事。
「ウィス、ハイドラライダーになる前に1つ課題を出しておくね。とっても大事なことだから、これ守れないなら保護者として出撃許可はだせないよぉ。」
「えぇ~…でも、けんきゅーしょからハイドラでないとこまるんでしょー?」
「ウィス。話を最後まで聞いて?」
「ぅ……はぁい。」
「ふふふ、いい返事。ウィスはいい子だねぇ。」
頬を膨らませながらも返事をする姿は、年相応で可愛らしい。
こんな表情をするのは、ここでは私の前だけなのだからなおさらだ。
「こほん…課題はね、簡単。僚機を作る事。これだけ! 僚機っていうのは一緒に戦場にでるパートナー…えぇっと、友達…仲良しさんってことだね。」
「なかよしさん?」
「そう、仲良しさん。仲良しさんがいるとね、怖い戦場でも怖さが半分こになるの。うまく動けないって思ったときでも、ちょっとだけ動ける力がもらえるんだよ。これはホント! 私もたくさん助けてもらったんだよぉ。」
「…? あ! もしかしてあのカンカンのひと?」
「……。」
何も言わずに少しだけ怒った雰囲気を加えてにっこりと笑いかけると「ひえぇ…すぐにりょうきさがしにいっていくる~!」と言い残して走り去ってしまった。
それからさほど時間も経たずに「りょうきみつけた~~!」とあっさりと帰ってくるものだから、大丈夫なのかと心配をしたが…同じくらいの年のサリィという名前の女の子だと嬉しそうに話してくれたり、課題を放り出して大好きなおやつを隠し持って外出しようとしてみたり、門限の時間を破ってまでその子の所に居たり……研究所では見せなかった年齢相応の表情や行動をするようになった。
あの子を霧の奥へ奥へと進ませるかたちのない理由を、僚機という繋がりで現実へと繋ぎ止めたかった私の目論見を…まだ直接視た事のない女の子は叶えてくれた。
「なぁーん…。」
ウォーハイドラを見上げていた視線が、足にまとわりつくふくよかな白猫に向けられる。
「寒いよねぇ。いこっか……。
………ねぇ、おとうさん。こどもを持つ親ってこんな気分なのかねぇ。」
「にゃぁん。」
「そうだよねぇ〜。なにか保護者らしい事しないとだよねぇ。」
おそらくひとりといっぴきで言葉は通じていない。
それでも、おとうさんが鳴くたびにうんうんと相槌を返す声は、足音と共に暫くドック内に響き――やがて静寂が訪れた。
------------------------
「ウィス。」
出撃直前――前回の事を思い出して足が竦んで機体の前で動けないでいたところで、おねーさんに声をかけられた。
「なぁに?」と首を傾げて笑ってみせたわたしに、おねーさんが白衣のポケットから出したのは、いま 両手につけている腕輪と同じもの。けんきゅーしょ内の鍵になってるやつ。
「? うでわ、なくしてないよ。こあれてもないよ?」
「そうじゃないの。全部終わったら僚機の子…あっ、終わった後なら"元"僚機の子、かな? ウィスの仲良しさんを紹介してくれると嬉しいなぁ…って。
隣のドックあけてあるから、必要なら使うといいよぉ。」
「…ぅえ?」
おねーさんが、わたしをみて やさしくわらう。
「…? …えっ!? …ええっ!! えっ…つれてきても、いい、の?」
「いいよぉ。その子が嫌がるなら紹介は無しでもいいし、ウィスがまだ渡せないなって思うのなら渡せる時が来たらでもいいし。
ここが好きって言うなら、ウィスのお部屋泊まってもらってもいいよ。
…それに今日、もし行くのが怖いのなら…無理に行かなくってもいいんだよ。」
傷がついてないピカピカの腕輪を両手でうけとる。
スペアは作ってないから無くさないようにってすごく言われてたはずなのに。
隣のドックは、たしかおねーさんが乗ってたウォーハイドラが保管してあったはずなのに…。
サリィをけんきゅーしょに連れてきたいって一回も言ったことなかったはずなのに……。
こわがってることなんて誰も気づかなかったのに。
「うぅん…だいじょぶ! わたしがいかないと、サリィひとりぼっちになっちゃう。そんなのやだ! サリィをまもりたいから…まもれるきたいにしたんだから。
それに、おねーさんにサリィのことしょうかいしたいもん! わたし、いく!!」
「そっかぁ…。」
おねーさんはどこかほっとしたような表情で、ぎゅっと抱きしめてくれた。
「ウィスはやっぱりいい子だねぇ。こんないい子なら大丈夫だねぇ…ちゃんとふたりで帰ってくるんだよぉ。」
「…うん!!」
わたしからも、ぎゅっとだきしめる。おねーさんのからだは大人にしては細っこくてとっても抱きつきやすい。
機械油と、うるさいところが大嫌いなおとーさんのにおいがすこしだけした。
しばらく抱き合ったあとに、1歩、2歩……さっきまで動かなかった足で二人の間に距離をつくる。
「………いってきます!」
専用につくられた小さい操縦棺への入口を開くと、一気に中へと滑り込んだ。
いつもの席。手をかざすと色鮮やかな光粒子モニターが周囲に浮かび上がる。
モニターに流れる文字が落ち着くのを待つ間、一番よく見える場所にまだだれも使ったことのない腕輪をそっと置いた。
すぐに、ポーンと正常動作を知らせるシステム音。
『てすてす…よし。 オールグリーン! ウィステリア、いっくよー!!』
声にあわせて勢いよく射出された機体は、目的地までの道のりを自動操縦で駆け抜ける。
(つくまでもうちょっとじかんある…。)
スイッチをひとつ押す。
「あ~~! つうしんちぇっくちぇっく! サリィきこえるー?」
呼びかける無線の先から応答はかえってくるだろうか。
わずかな時間すら待てずにウィステリアは続ける。
「あのねっ……!」
NEWS
ザーッ……ザザッ……ザーッ……もし、この放送が聞こえているとしたら……
あなたはきっと、生きているのでしょう
そして、あなたはきっと、戦いに勝ったのでしょう
雨の中、水に飲まれゆく中で、戦ったハイドラの――
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「ありがとう、ついにデバステイター・センチネルを破壊したようだな」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「マテリアルベルトの空挺が君を救助し、今こうして、タワーに向かっている」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「やり残したことはないか? いや、愚問だったな」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「君たちは水のように、捉えられるものではない。自由にどこへでも行くだろう」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「行くがいい、ハイドラの乗り手よ。君は自由だ。どこへでも行ける」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「さらばだ。この崩壊した世界で、君を必要とする人は……どこにでもいるだろう」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「私か?私は……そうだな、しばらくは休みたい。それが、ただの社員というものだ」 |
どこまでも青い空が広がっていた
どこまでも水平線が伸びていた
水平線には、積乱雲が立ち上る
静かな海だった
ただ一つ、海面から突き出す巨大な塔を除いて、他には何もなかった
雨上がりの後の世界は、夏風の通り抜ける、大洋に変わっていた――
ザーッ……ザザッ……ザーッ
……謎の飛行船団が上空に出現……
あれはいったい……!?
消えた……何だったのだろうか
しかし、あの姿は、ハイドラと戦った『グレムリン』に――
Ending...3/12
◆訓練
射撃*3の訓練をしました射撃*3が25上昇した
射撃*3の訓練をしました射撃*3が28上昇した
射撃*3の訓練をしました射撃*3が31上昇した
反応の訓練をしました反応が12上昇した
空挺攻撃要請成功!!
航空支援要請成功!!
ウィステリアはS-Suicideを461cで購入した!!
ウィステリアは戦場の歌声を1187cで購入した!!
ウィステリアは戦場の歌声を1187cで購入した!!
生体電池手術成功!!
ウィステリアは鷹のひととびを1187cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
資金を100を投入した!!
作成時補助発動! 薄装!! APが 76 減少!!
作成時補助発動! 薄装!! APが 76 減少!!
ゼノハイラΔ2とa4ce式レーダーB『J7S6N』を素材にしてほろすこーぷを作製した!!
◆戦闘システム決定
モータージフーガ に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1にПроект2511を装備した
脚部2にinvokeを装備した
スロット3にほろすこーぷを装備した
スロット4にけったえんじんを装備した
スロット5にS-Suicideを装備した
スロット6に戦場の歌声を装備した
スロット7に試製超重装甲雷球領域A-0を装備した
スロット8にP-009『アークツルス』を装備した
スロット9にUDP『蠟梅』を装備した
スロット10に戦場の歌声を装備した
スロット11に鷹のひととびを装備した
◆僚機設定
サリィ・ステラとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションA
ユニオン活動
❀の活動記録
ユニオン設備……なし!!ユニオン連帯
……なし!!
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘においてAPを10%強化した
メッセージ
ENo.46からのメッセージ>>
※アイコンの都合により服装が変わってますが気にしないでいただけるとありがたい……!
言い終えるや否や、あまりの恥ずかしさにしぼんだ風船のように縮こまっていく。
落ち着きを取り戻して、改めて指相撲を再会する。
ファティマの白い指はフェイントをとろうとしても、馴れていないせいで簡単に躱されてしまっているが、ウィステリアと同じくきゃあ、と声を挙げながら楽しんでいる。
今だ、とファティマが親指を動かした。ウィステリアの指を抑えつけ……
歳相応の少女らしい、優しい笑みを見せていた。
ENo.317からのメッセージ>>
(差しだされた手を、しっかりとつかむ。
一緒に走れるように。どこまでも飛んでゆけるように。)
メッセージを送信しました
>>Eno.317
※アイコンの都合により服装が変わってますが気にしないでいただけるとありがたい……!
ファティマ 「ゔ…………」 |
ファティマ 「………………うん、ウィステリアちゃんの言う通り、すっごく、好きな人がいた。 でも、その人には恋人がいて……それでも、やっぱりその人のこと、諦めきれなくて……」 |
ファティマ 「……お、お、おに……」 |
ファティマ 「おにいちゃん(義兄妹)に、なってもらった……」 |
言い終えるや否や、あまりの恥ずかしさにしぼんだ風船のように縮こまっていく。
ファティマ 「仲良しになりたいのもあるけど、なんていうか…… わたしは、その人とずっと一緒にいたかったの。 パパもママも親戚もいなかったから、一緒に暮らしてくれる、家族みたいな人がほしくて……」 |
ファティマ 「……ふふ、その感じだと、ウィステリアちゃんのその子を好き!って気持ちもとっても大きそうだね。 わたしみたいに、ずっと一緒にいたい、って思ってたりするのかな?」 |
ファティマ 「でも、そうだよね。好きって、言葉で伝えない限り、わかってくれない感情だよね。 だから、いっぱいいっぱい好きって言っても、誰も怒らないと思うよ」 |
ファティマの白い指はフェイントをとろうとしても、馴れていないせいで簡単に躱されてしまっているが、ウィステリアと同じくきゃあ、と声を挙げながら楽しんでいる。
ファティマ 「……あり、がとう。わたしもウィステリアちゃんのこと、かわいくて好き。 でも、このタイミングでそんなこと言っていいのかな?」 |
今だ、とファティマが親指を動かした。ウィステリアの指を抑えつけ……
ファティマ 「わたし、勝っちゃったよ。もう1回、やる?」 |
歳相応の少女らしい、優しい笑みを見せていた。
ENo.317からのメッセージ>>
サリィ 「うん。おようふくかいにいこ! でもうぃーちゃん・・・おかいもの・・おかね・・・ある?」 |
サリィ 「おかねは、どこからくるのかな。むずかしいね」 |
サリィ 「・・・あ!いっしょがいい! うぃーちゃんとおそろいがいい! わたし、ずっとおんなじのしかきてない・・・。 うぃーちゃんと、いっしょの、きれたら、すごく、うれしい」 |
サリィ 「けんきゅうじょは、どんなところかな。 こわいっておもったけど、どきどきしたけど、もう、へいき」 |
サリィ 「うぃーちゃんがこんなにたのしそうに、してるんだもん。 こわいことなんて、あるはずなかった うぃーちゃんといっしょなら、なんでもへいき」 |
一緒に走れるように。どこまでも飛んでゆけるように。)
サリィ 「うぃーちゃんとなら・・・どこまでも、びゅーんって、とんでいけるね!」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.317
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 2000
追加収入 45
攻撃戦果補正11.68%
支援戦果補正8.76%
防衛戦果補正18.16%
撃墜数補正 0.1%
販売数補正 0.2%
敵警戒値補正2.696%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入3117
--弾薬費請求 -1941
--装甲費請求 -172
--整備控除修正額-1548
整備請求額 -1548
ユニオン費 -100
手当金 100
パーツ販売数 2個
今回の購入者-->>92 >>328
◆射撃値が8成長しました
◆格闘値が4成長しました
◆反応値が10成長しました
◆整備値が10成長しました
◆適性値が2成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 45
攻撃戦果補正11.68%
支援戦果補正8.76%
防衛戦果補正18.16%
撃墜数補正 0.1%
販売数補正 0.2%
敵警戒値補正2.696%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入3117
--弾薬費請求 -1941
--装甲費請求 -172
--整備控除修正額-1548
整備請求額 -1548
ユニオン費 -100
手当金 100
パーツ販売数 2個
今回の購入者-->>92 >>328
◆射撃値が8成長しました
◆格闘値が4成長しました
◆反応値が10成長しました
◆整備値が10成長しました
◆適性値が2成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ウィステリアは雨傘39を入手した!
ウィステリアはフィルター39を入手した!
P-009『アークツルス』が耐え切れず破壊されてしまった……
キャラデータ
名前
ウィステリア
愛称
ウィステリア
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ウィステリア wisteria 紫色の瞳を持つ幼い女の子。 とある組織に所属するハイドラライダー。 活発な気質で、機体も機動力の高いアセンブルのものを好む。 滑舌がよくない事を気にしている。 僚機とかわいいものが好き。 パイロットスーツの上に水兵服のようなワンピースを着て、さらにサロペットを着込んでいる。 組織の大人から"パイロットスーツだけだと危ないから!"と言われたかららしい。 *研究所内にいる5年前の戦争を生き残ったハイドラライダーに師事する。 *5年前に撃墜されたとされる両親の残像を一度この目で見るためにライダーになった。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
|
1 | エンジンC | けったえんじん [37/重出力/出力]《装備:4》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 素材 | 雨傘39 [39/防空/---] 特殊B[460] [素材] |
▼詳細 |
3 | 素材 | フィルター39 [39/減霧/---] 特殊B[460] [素材] |
▼詳細 |
4 | 操縦棺A | Проект2511 [35/超重装甲/超重装甲]《装備:1》 | ▼詳細 |
5 | --- | --- | --- |
6 | --- | --- | --- |
7 | --- | --- | --- |
8 | --- | --- | --- |
9 | --- | --- | --- |
10 | --- | --- | --- |
11 | --- | --- | --- |
12 | 砲塔B | S-Suicide [37/重旋回/重旋回]《装備:5》 | ▼詳細 |
13 | --- | --- | --- |
14 | --- | --- | --- |
15 | --- | --- | --- |
16 | エンジンB | UDP『蠟梅』 [31/重出力/出力]《装備:9》 | ▼詳細 |
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19 | FCSB | 戦場の歌声 [37/重精密/重変形]《装備:6》 | ▼詳細 |
20 | FCSB | 戦場の歌声 [37/重精密/重変形]《装備:10》 | ▼詳細 |
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22 | 砲塔A | ほろすこーぷ [38/突撃態勢/突撃態勢]《装備:3》 | ▼詳細 |
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25 | 重多脚A | invoke [36/重変形/重装甲]《装備:2》 機動[230] 跳躍[47] AP[4274] 旋回速度[411] 防御属性[霊障] 防御値[966] 貯水量[709] 弾数[2] 積載量[5400] 消費EN[1086] 金額[1173] 重量[1844] [多脚] *作者* |
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28 | 雷球領域A | 試製超重装甲雷球領域A-0 [36/超重装甲/重出力]《装備:7》 火力[471] 連撃数[20] AP[396] 防御属性[物理] 防御値[318] 精度[166] 貯水量[155] 弾数[40] 武器属性[速射] 異常追加[45] 消費EN[7] 金額[456] 重量[316] [電子格闘] *作者* |
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30 | エンジンB | 鷹のひととび [37/突撃態勢/突撃態勢]《装備:11》 | ▼詳細 |