ENo.0149　唐木高

その日の始まりは、木高の上げる奇声であった。

「うるさいな！どうしたんだ一た……ぃ？」

イエスマンも負けじと声を張り上げるも、木高の様子を見て動きを止める。
そして、木高の持つ紙をみて、彼も一段を声を張り上げる。

「……っうぉぉぉぉぉおおおおおおおお！！！！！！！！？？？？？？？？」

紙の上にあったのは、簡素な文字列であり、

彼らの努力が実った証拠でもあった。


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「っつうことだ。世話になったな？」

木高はイエスマンに、労いの声をかける。
しかし……

「まだだな、その言葉はこの後でいいさ。」

力強く、イエスマンは否定する。

「ああ、そうだな。今日が終わってか……」

「水臭いぞ。」

イエスマンは言葉を遮り、むんずと木高の両肩を掴む。



「その言葉は、売り上げ1位を取ってからだ！そうだろう！！」

「……！」

イエスマンの力強い言葉に、木高は一瞬たじろいだ後、身震いをする。

「その通りだあ！！」

「さあ、今日も売り上げるぞ！」
「おうともよ！」

こうして、木高は当初の目的も忘れて、今日も店を開けるのであった。



-終-