第10週目 カシ・サルミネンの一週間
◆日記
「えーっと、忘れモンはねえな?」
店内を見回して点検する。
商品、陳列、戸締り、火の元。
それに、「閉店セール!」と大書きしたポップやポスター。
そしてそれにあわせて仕入れた商品。
今日でサルミネン農園直売所夕闇の国支店はおしまいだけど、だからといって来てくれたお客さんを手ぶらで帰す真似はしたくない。
だから、喜ばれそうなものをたくさん用意してある。
祖母手作り直送のあったかいお汁粉だとか、
毎日大事に土寄せした白ねぎだとか(高級ソーセージくらいぶっといのが自慢だ)、
女の子の脚くらいでっかい大根だとか(勿論スなんて入っていない)、
夏の間貯蔵しておいたかぼちゃだとか(この時間で糖度が上がって甘くなってる)、
そうそう、忘れちゃいけない、皆大好き真っ赤ないちご。
これは本当ならまだまだ出さないとっておきなんだが、今日だけは特別だ。
「なーんせ、しばらくの間世話になったもんなあ」
静かに笑う。悪戯坊主の顔で。
旅立つ荷造りは出来ている。
当初ここに来た目的だった、妻への贈り物。
それはなんら大きなものではなかったから。
ちいさな箱と、薄い封筒。ただそれだけ。
ああ、それにもうひとつ。
ホットアイピローでも帰りに見かけたら買っていこうか。
なにせ今、あいつはめちゃくちゃ忙しいはずだから。
さあ、もうすぐ朝のラッシュタイムだ。
一日中夕闇の中にあるこの世界では、時計だけが――おっと、これは前も言ったか。
まあいい、店を開けよう。
今日一日働いて、そして戻ったら。
元の世界ではちょうど、クリスマスのはずだ。多分。
家族と共に、すべての世界に生きるすべての者を祝おうじゃないか。
「――っしゃっせー! 本日閉店セールですよー!」
店内を見回して点検する。
商品、陳列、戸締り、火の元。
それに、「閉店セール!」と大書きしたポップやポスター。
そしてそれにあわせて仕入れた商品。
今日でサルミネン農園直売所夕闇の国支店はおしまいだけど、だからといって来てくれたお客さんを手ぶらで帰す真似はしたくない。
だから、喜ばれそうなものをたくさん用意してある。
祖母手作り直送のあったかいお汁粉だとか、
毎日大事に土寄せした白ねぎだとか(高級ソーセージくらいぶっといのが自慢だ)、
女の子の脚くらいでっかい大根だとか(勿論スなんて入っていない)、
夏の間貯蔵しておいたかぼちゃだとか(この時間で糖度が上がって甘くなってる)、
そうそう、忘れちゃいけない、皆大好き真っ赤ないちご。
これは本当ならまだまだ出さないとっておきなんだが、今日だけは特別だ。
「なーんせ、しばらくの間世話になったもんなあ」
静かに笑う。悪戯坊主の顔で。
旅立つ荷造りは出来ている。
当初ここに来た目的だった、妻への贈り物。
それはなんら大きなものではなかったから。
ちいさな箱と、薄い封筒。ただそれだけ。
ああ、それにもうひとつ。
ホットアイピローでも帰りに見かけたら買っていこうか。
なにせ今、あいつはめちゃくちゃ忙しいはずだから。
さあ、もうすぐ朝のラッシュタイムだ。
一日中夕闇の中にあるこの世界では、時計だけが――おっと、これは前も言ったか。
まあいい、店を開けよう。
今日一日働いて、そして戻ったら。
元の世界ではちょうど、クリスマスのはずだ。多分。
家族と共に、すべての世界に生きるすべての者を祝おうじゃないか。
「――っしゃっせー! 本日閉店セールですよー!」
STORY
とうとう経営黒字化を果たした金魚坂グループ無制限フランチャイズ作戦は終わり、雇われ店長さんたちは自由の身となった
そのまま店を続けるもの、店舗を譲渡し経営から去る者…そう、自由に
雇われ店長さんたちには約束通り報酬が支払われた
ゆらぎの通貨は累積闇円と同額の、それぞれの世界の通貨へと姿を変える
それは24510アメリカドルかもしれないし、24510ラオスキープかもしれない
あるいは海外旅行のあと、使えないお金が眠るように……引き出しの奥に眠るかもしれない
そのお金で、あなたは何を買うのだろう
――お買い物、しませんか?――
◆訓練
気品の訓練をしました気品が17上昇した
笑顔の訓練をしました笑顔が23上昇した
魅力の訓練をしました経験値が足りない
機転の訓練をしました経験値が足りない
気品の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
◆作製
アルハラ52と魅力マニュアル52を素材にして極太白ねぎを作製した!
◆コンビニタイプ決定
ビジネス に決定!!
◆アセンブル
スロット1に鏡餅を装備した
スロット2にどこにでもある煙草を装備した
スロット3にディーグレープを装備した
スロット4に丸ごとキャベツを装備した
スロット5に根性ハチマキを装備した
スロット6に地獄の照り焼きチキン(焦げ)を装備した
スロット7に手作りマーマレードを装備した
スロット8にナイトメア北斎を装備した
スロット9に干し柿を装備した
スロット10に極太白ねぎを装備した
スロット11にまるごとウコンを装備した
スロット12に薫り高い春菊を装備した
◆アイテム改名
◆アイテムアイコン変更
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メッセージ
ENo.7からのメッセージ>>
みかん「(小さかったはずの手は、いつの間にか大人と遜色ないほどに大きい。)」
みかん「うわーすっげー。あれないの?ニューサマーオレンジ(みかんタワーを器用にバランスを取りながら、流暢に話した)」
みかん「ありがとうお兄さん。もしまた、会うことがあったらよろしくね」
(次の瞬間ふわっと光が散ったかと思うと、先程までいた少女も、男も、そして少女の手の上に積んでいたみかんも、綺麗さっぱりなくなっている)
(ツナギの懐が軽くなっていたことだけが、そこに誰かがいた事を告げているだろう)
ENo.96からのメッセージ>>
はいのくん「……猫缶は流石に食ったコトねーわ。人間辺りでも食えんの?アレ。ふーん。……ふーん(この悪食、猫缶に興味を持ってしまった。と言うか味がしない事を知っている相手はつまり…そうなのか…みたいな顔をする失礼っぷりであり。今、手元に在ったら差し出しそうな空気でもあった。残念だ)」
はいのくん「(ただ、嫁、の言葉が相手の口から飛び出せば、少し意外そうに片眉を上げ)………嫁?嫁。…へえ。結婚してんだ。お熱いコトで。つーか――じゃあお前のトコで野菜買ったら、温泉だ何だの資金になるっつーことかよ。は~~買うんじゃなかったぜ」
(本気とも嘘ともつかぬ言葉をのたまって、首を僅かに傾ぐ。内容が変わっただけのマシンガントークに耳を傾けながら、へえ、とか、ふうん、か相槌を零し。けれども先程よりは本格的に流すことも無く。ただただ、その話を聞いていた。相手と見知らぬ嫁のあいだの愛の強さとやらを思い知った。熱ィの、そう小さく呟く)
はいのくん「……“これを売るんだ”ね。まーいろんな商品仕入れる中にも、こいつはイイな、みてェなモンは確かにある。なるほど。流石、そーゆー話は経営経験者っぽいわ。生憎とまァ、…今回は役立てる間もなく此処でのバイト終わりそーだが。次があったら覚えとく(大袈裟な素振りで肩を竦めてから、ふと、瞬きを落とし)」
はいのくん「……、先生。…(何か懐かしいものに触れたような口振りで、相手が発した敬称を口にする。暫し黙り込んでから顔を上げ、己が店の棚を探るように見回し。有難いことに残っていたファ○リーズと、もうひとつ、)」
はいのくん「授業料と、これもやるよ。センセ。いらんかったら捨てろ。…妙なモン買って嫁を怒らせねえようにな。ヨロシクどーぞ(言って放り投げるのは、半分ぐらい減った――けれど比較的最近開けたばかり――の一般的な煙草だ。にんまりと口端を持ち上げる表情は恐らく見た目の年相応で、悪ガキじみていた)」
(散々相手の店で買った野菜が、店の中に積みあがっているのが見えるかも知れない。まだまだ新鮮なそれらの、消費出来なかった分は、帰った後にでも使われる事だろう)
はいのくん「…ンじゃ、どーも。お疲れサン。(幾らか言葉を交わしたあと、契約が終われば各々、自らの世へ戻ってゆく。縁があればまたいずれ会う事もあるやも知れぬ。故、別れの言葉は告げなかった。ただ、一度だけ、ひらりと手を振った)」
メッセージを送信しました
>>Eno.57 >>Eno.90
みかん「(小さかったはずの手は、いつの間にか大人と遜色ないほどに大きい。)」
みかん「うわーすっげー。あれないの?ニューサマーオレンジ(みかんタワーを器用にバランスを取りながら、流暢に話した)」
みかん「ありがとうお兄さん。もしまた、会うことがあったらよろしくね」
(次の瞬間ふわっと光が散ったかと思うと、先程までいた少女も、男も、そして少女の手の上に積んでいたみかんも、綺麗さっぱりなくなっている)
(ツナギの懐が軽くなっていたことだけが、そこに誰かがいた事を告げているだろう)
ENo.96からのメッセージ>>
はいのくん「……猫缶は流石に食ったコトねーわ。人間辺りでも食えんの?アレ。ふーん。……ふーん(この悪食、猫缶に興味を持ってしまった。と言うか味がしない事を知っている相手はつまり…そうなのか…みたいな顔をする失礼っぷりであり。今、手元に在ったら差し出しそうな空気でもあった。残念だ)」
はいのくん「(ただ、嫁、の言葉が相手の口から飛び出せば、少し意外そうに片眉を上げ)………嫁?嫁。…へえ。結婚してんだ。お熱いコトで。つーか――じゃあお前のトコで野菜買ったら、温泉だ何だの資金になるっつーことかよ。は~~買うんじゃなかったぜ」
(本気とも嘘ともつかぬ言葉をのたまって、首を僅かに傾ぐ。内容が変わっただけのマシンガントークに耳を傾けながら、へえ、とか、ふうん、か相槌を零し。けれども先程よりは本格的に流すことも無く。ただただ、その話を聞いていた。相手と見知らぬ嫁のあいだの愛の強さとやらを思い知った。熱ィの、そう小さく呟く)
はいのくん「……“これを売るんだ”ね。まーいろんな商品仕入れる中にも、こいつはイイな、みてェなモンは確かにある。なるほど。流石、そーゆー話は経営経験者っぽいわ。生憎とまァ、…今回は役立てる間もなく此処でのバイト終わりそーだが。次があったら覚えとく(大袈裟な素振りで肩を竦めてから、ふと、瞬きを落とし)」
はいのくん「……、先生。…(何か懐かしいものに触れたような口振りで、相手が発した敬称を口にする。暫し黙り込んでから顔を上げ、己が店の棚を探るように見回し。有難いことに残っていたファ○リーズと、もうひとつ、)」
はいのくん「授業料と、これもやるよ。センセ。いらんかったら捨てろ。…妙なモン買って嫁を怒らせねえようにな。ヨロシクどーぞ(言って放り投げるのは、半分ぐらい減った――けれど比較的最近開けたばかり――の一般的な煙草だ。にんまりと口端を持ち上げる表情は恐らく見た目の年相応で、悪ガキじみていた)」
(散々相手の店で買った野菜が、店の中に積みあがっているのが見えるかも知れない。まだまだ新鮮なそれらの、消費出来なかった分は、帰った後にでも使われる事だろう)
はいのくん「…ンじゃ、どーも。お疲れサン。(幾らか言葉を交わしたあと、契約が終われば各々、自らの世へ戻ってゆく。縁があればまたいずれ会う事もあるやも知れぬ。故、別れの言葉は告げなかった。ただ、一度だけ、ひらりと手を振った)」
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◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 3137
貢献収入 447
行動順報酬!! 17%
合計闇円収入4193
◆経験値が55増加しました……
◆体力が22増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献収入 447
行動順報酬!! 17%
合計闇円収入4193
◆経験値が55増加しました……
◆体力が22増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
カシは笑顔マニュアル56を入手した!
カシは肝臓56を入手した!
カシはセールのチラシ56を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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素敵なお嫁さんをもらったばかりの新婚農家。 いつもよりちょっぴり余分に出荷してお小遣い稼いで、クリスマスも仕事に忙殺される奥さんに素敵なプレゼントを用意しようと思ってたのに、気づけばなんか変な世界にいた。 でもまあ店一件任せてもらったし、ここで直売所開いたら中抜きなしの丸儲けなんじゃねえ? ――というわけで、サルミネン農園直売所、開店します! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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