ENo.0596　イダナート・ルノベシタ

自分の死期を悟ってしまい、夢への情熱を失いかけたメルサリアさん。
彼女が今、すべてのシステムを備えたリグ・ドゥルガーに乗っている。
夢を叶えたんですね。
儚げに感じられた彼女。強い輝きを放つ彼女。
そのどちらも僕は知っている。
そして彼女の到達する場所を覚えるために、今日も出撃するのだ。


アルラウネの覚醒を目前にして、ヒルコさまが目覚めた。
おかえりなさい。ヒルコさま。

現在もメフィルクライアさんと対決してから、新たな人類に包囲されている。
イオノスフェア要塞内の設備を使いマーケットからの物資を受け取り、
なんとか防衛と修復、アセンブルを続けている状態だ。
僕らをのみ込もうとする未知の敵との戦い。
とても、長かったように感じられる。

再会できてとても嬉しい。

アルラウネは、
……ヒルコさまは、きっと世界を救うのだろう。
僕も彼女の手助けなら、少しくらいはできるのではないだろうか。
僕もハイドラ大隊のひとり。きっとできるはずだ。

ヒルコさまが、世界を救うだろう。
でもそれには、
バルーナスさんとの確執と禁忌の刺客も、
メフィルクさん、ライアさんの苦悩も、
メルサリアさんの長い旅路も、
すべてが必要だったはずだ。

僕が、少しだけそれを拾い集めよう。
つなぎ合わせよう。
それがこの世界を動かすことになるから。
それが僕の探していた役割だから。


－最終戦終了後－

（イダナートのガレージの隅には、
パーツのガラクタを積み上げてできた門のような装置があり、
ハイドラとはまた異なる不可思議な仕組みをもち、雑然とし不可解な回路が幾重にも巡らされています。）

（これは機械生命体であるイダナートが自ら作成した転移装置です。）

（イダナートはすべてを見届けたあと、この世界を旅立つつもりでした。）
（ほかにも世界を移動する方も少なくないようです。彼もまた同じように。）

（イダナートは乗機と共にまた別の世界へ…。）

うう、霧の彼方…。
メルサリアさんに誘われるまま飛び込んでみたけど、
こんなところに辿り着くなんて…。
今度はどうやって暮らそうか……。

ピザ、食べそこねてしまったのが、少し残念だ。

イダナート・ルノベシタは操縦棺にシミュレーション機能を搭載して訓練をしているようです……。

（ランダム訓練で開いてしまったパラメータ差を埋めます。）