第20週目 エンセイル・フェノメノンの一週間
◆日記
「ちっ……」
不安が胸に去来する。母は大丈夫だろうか。ミソラは大丈夫だろうか。
外の天候は音に聞こえていたが、いざ自分の目で拝んでみると印象が違ってくる。
今すぐ全てを投げ捨てて帰ろうかとさえ思う。同時に、こうなってから今更帰ったところで、状況は僅かばかりも変動しないと理性が囁く。
「ああくそっ……くそっ……!」
考えがまとまらない。雑念を振り払おうと首を左右に振る。ポニーテールが顔をしたたか打ち付けるが、今はかえってそれが心地よい。ともすれば雑念と不安と焦燥と――ありとあらゆる心の荒波に沈んでしまいそうな思考を、現実に引き戻してくれる。
「わかっちゃいるんだけどな……」
個人の力には限りがある。自分が何をしたところで、変えられない結末というものは存在する。
あの日――ハイドラライダーライセンスを我が手にした日、自己の拡大を感じた。WHは暴力である。およそ力であれば半端なものには引けを取らないし、それで得られたものも避けられたものも枚挙に暇がない。禁忌戦争の時も、そして此度の遺跡騒動でも、更にはその間のフリーランスでの活動でも、それは実感していた。
ゆえに、油断していたのかもしれない。頭ではわかっていても、実感を置いてきぼりにして、心が忘れていたのかもしれない。ハイドラはあくまで暴力であり、手の届く距離を伸ばしこそすれど、手の届かない層には相変わらず届かないままであるということに。突然存在感を増したその事実が、想像以上に心を苦しめる。
死者は蘇らず、遥か遠くにいる連絡手段を持たない相手を探すこともかなわない。エンセイルが心を騒がせている相手について知ることはかなわない。
「だから、私は――」
今できることをするしかない。そう口に出そうとして、結局出せないままでいる。一度目も、二度目も、そして、此度も。
頭の要請を、心が拒む。愚かだと、届かないとわかってはいても、結局、手を伸ばしたくてたまらないのだ。それが悪手だとわかっていても、一時たりとも愛着に背を向けたくないのだ。
苦しい、苦しい、苦しい――
いつもなら掃いて捨てるような感傷に、いつまでも心を囓られている。まるで翅をもがれた羽虫のように、心がもがいている。何を手間取っている、そう自分に発破をかけるための言葉でさえ、今は喉に棒を突っ込まれたかのような苦しみを与えてくる。
「……なあ」
縋るように語りかける。『ワールドゴージャー』。「世界喰らい」。異界の伝承にあやかってつけた、仮初めの、そして本物の名。5年前、代理で乗っていたWHからHCSを受け継いだ「2代目」。彼女の相棒にして、彼女の師の相棒。
「お前だったら、どうするんだい? 相棒」
自分で訊いてて笑えてくる。馬鹿らしい。幾度も幾度も、一人で勝手に思考の泥濘に絡まり続けて、ようやく思い出したと思えば都合よく助けを求める。あまりにも身勝手が過ぎる。愛想尽き果て棄てられたとしても、よもや文句も言えまい。
――だが。
刹那、操縦棺が揺れた。モニターに緑色の文字列が走り、機体がおのずと動き出す。
「……お前は黙って見てろ、ってことか」
不安が胸に去来する。母は大丈夫だろうか。ミソラは大丈夫だろうか。
外の天候は音に聞こえていたが、いざ自分の目で拝んでみると印象が違ってくる。
今すぐ全てを投げ捨てて帰ろうかとさえ思う。同時に、こうなってから今更帰ったところで、状況は僅かばかりも変動しないと理性が囁く。
「ああくそっ……くそっ……!」
考えがまとまらない。雑念を振り払おうと首を左右に振る。ポニーテールが顔をしたたか打ち付けるが、今はかえってそれが心地よい。ともすれば雑念と不安と焦燥と――ありとあらゆる心の荒波に沈んでしまいそうな思考を、現実に引き戻してくれる。
「わかっちゃいるんだけどな……」
個人の力には限りがある。自分が何をしたところで、変えられない結末というものは存在する。
あの日――ハイドラライダーライセンスを我が手にした日、自己の拡大を感じた。WHは暴力である。およそ力であれば半端なものには引けを取らないし、それで得られたものも避けられたものも枚挙に暇がない。禁忌戦争の時も、そして此度の遺跡騒動でも、更にはその間のフリーランスでの活動でも、それは実感していた。
ゆえに、油断していたのかもしれない。頭ではわかっていても、実感を置いてきぼりにして、心が忘れていたのかもしれない。ハイドラはあくまで暴力であり、手の届く距離を伸ばしこそすれど、手の届かない層には相変わらず届かないままであるということに。突然存在感を増したその事実が、想像以上に心を苦しめる。
死者は蘇らず、遥か遠くにいる連絡手段を持たない相手を探すこともかなわない。エンセイルが心を騒がせている相手について知ることはかなわない。
「だから、私は――」
今できることをするしかない。そう口に出そうとして、結局出せないままでいる。一度目も、二度目も、そして、此度も。
頭の要請を、心が拒む。愚かだと、届かないとわかってはいても、結局、手を伸ばしたくてたまらないのだ。それが悪手だとわかっていても、一時たりとも愛着に背を向けたくないのだ。
苦しい、苦しい、苦しい――
いつもなら掃いて捨てるような感傷に、いつまでも心を囓られている。まるで翅をもがれた羽虫のように、心がもがいている。何を手間取っている、そう自分に発破をかけるための言葉でさえ、今は喉に棒を突っ込まれたかのような苦しみを与えてくる。
「……なあ」
縋るように語りかける。『ワールドゴージャー』。「世界喰らい」。異界の伝承にあやかってつけた、仮初めの、そして本物の名。5年前、代理で乗っていたWHからHCSを受け継いだ「2代目」。彼女の相棒にして、彼女の師の相棒。
「お前だったら、どうするんだい? 相棒」
自分で訊いてて笑えてくる。馬鹿らしい。幾度も幾度も、一人で勝手に思考の泥濘に絡まり続けて、ようやく思い出したと思えば都合よく助けを求める。あまりにも身勝手が過ぎる。愛想尽き果て棄てられたとしても、よもや文句も言えまい。
――だが。
刹那、操縦棺が揺れた。モニターに緑色の文字列が走り、機体がおのずと動き出す。
「……お前は黙って見てろ、ってことか」
NEWS
ザーッ……ザザッ……ザーッ……もし、この放送が聞こえているとしたら……
あなたはきっと、生きているのでしょう
そして、あなたはきっと、戦いに勝ったのでしょう
雨の中、水に飲まれゆく中で、戦ったハイドラの――
ヒルコ教団の巫女 「機体のサルベージを完了しました。ようこそ、ヒルコ教団の救民船団へ」 |
ヒルコ教団の巫女 「我々はドゥルガーの知識を手にいれ、魔王領域の秘密を手にいれました」 |
ヒルコ教団の巫女 「我が勢力に与するかは自由ですが、もし我が教団の力になるというのなら、その門戸は開かれています」 |
ヒルコ教団の巫女 「我が教団は新しき世界の新しき秩序を掴むため、動きます」 |
ヒルコ教団の巫女 「ここで別れても、いずれ出会う時が来るでしょう」 |
どこまでも青い空が広がっていた
どこまでも水平線が伸びていた
水平線には、積乱雲が立ち上る
静かな海だった
ただ一つ、海面から突き出す巨大な塔を除いて、他には何もなかった
雨上がりの後の世界は、夏風の通り抜ける、大洋に変わっていた――
ザーッ……ザザッ……ザーッ
……謎の飛行船団が上空に出現……
あれはいったい……!?
消えた……何だったのだろうか
しかし、あの姿は、ハイドラと戦った『グレムリン』に――
Ending...8/12
◆訓練
制御の訓練をしました制御が128上昇した
ヒルコ教団とスポンサー契約を更新しました!!
エンセイルは熱線『ピッツァカット丸』を537cで購入した!!
エンセイルは『クラム』を1187cで購入した!!
エンセイルはConstanceⅤを895cで購入した!!
ヒルコ教団とスポンサー契約を更新しました!!
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エンセイルはRAD009-Inexpiablyを537cで購入した!!
エンセイルはRAD009-Inexpiablyを537cで購入した!!
◆戦闘システム決定
ティタンフォート に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に存在を装備した
脚部2に廻る炎の『ジャンドラ.2』を装備した
スロット3にRAD009-Inexpiablyを装備した
スロット4にRAD009-Inexpiablyを装備した
スロット5に明かす炎の『フアロ.4』を装備した
スロット6に『クラム』を装備した
スロット7に熱線『ピッツァカット丸』を装備した
スロット8にミストエンジンC[Cheat_Code]を装備した
スロット9にミストエンジンC[Cheat_Code]を装備した
スロット10にConstanceⅤを装備した
スロット11にもりのといきを装備した
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションA
ユニオン活動
ヒバリのさえずりの活動記録
エンセイルの友人であるミソラが店主を務めている古書店
……の、名前を借りたもの
(突っ込まれて渋々説明文を書き足した跡がある)
……の、名前を借りたもの
(突っ込まれて渋々説明文を書き足した跡がある)
ユニオン設備……なし!!
ユニオン連帯
……なし!!
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 2000
追加収入 55
攻撃戦果補正7.1%
支援戦果補正10%(MAX)
防衛戦果補正10.64%
サブクエスト11.96%
敵警戒値補正0.674%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入3112
--弾薬費請求 -976
--整備控除修正額-471
整備請求額 -471
ユニオン費 0
手当金 100
◆射撃値が5成長しました
◆格闘値が2成長しました
◆反応値が7成長しました
◆制御値が1成長しました
◆整備値が2成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 55
攻撃戦果補正7.1%
支援戦果補正10%(MAX)
防衛戦果補正10.64%
サブクエスト11.96%
敵警戒値補正0.674%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入3112
--弾薬費請求 -976
--整備控除修正額-471
整備請求額 -471
ユニオン費 0
手当金 100
◆射撃値が5成長しました
◆格闘値が2成長しました
◆反応値が7成長しました
◆制御値が1成長しました
◆整備値が2成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
エンセイルは3年保証書39を入手した!
エンセイルはブラックボックス39を入手した!
キャラデータ
名前
エンセイル・フェノメノン
愛称
エンセイル
機体名
『ワールドゴージャー』
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プロフィール
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エンセイル・フェノメノン 23歳 女性 五年前の禁忌戦争経験者 以来、細々とした稼ぎで生計を立てていため、久しぶりの大きな案件に心を踊らせて今回の作戦に参加した 飛行ユニットをはじめとする軽量脚部嗜好がある フェノメノンは苗字や家名ではなく、勝手に名乗ったものである 強気な口元と色素の薄い髪がチャーミング ---- 乗機:『ワールドゴージャー』 エンセイルの趣味が反映された軽量脚部ハイドラ アセンに合わせて見た目もコロコロ変わるが本人は気にしていない | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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1 | 素材 | 3年保証書39 [39/重保証/---] 特殊B[460] [素材] |
▼詳細 |
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2 | 軽ブースターA | 揺炎の種火 [20/重量軽減/---] 特殊B[80] 重量[-20] [設計書] |
▼詳細 |
3 | 操縦棺D | 存在 [27/薄装甲/薄装甲]《装備:1》 | ▼詳細 |
4 | ヒートストリングA | 熱線『ピッツァカット丸』 [37/薄装甲/薄装甲]《装備:7》 火力[609] 連撃数[10] AP[-148] 防御属性[火炎] 防御値[987] 精度[252] 貯水量[61] 弾数[20] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[4] 金額[537] 弾薬費[5] 重量[-202] [火炎格闘] *作者* |
▼詳細 |
5 | 火炎放射器A | 『クラム』 [37/薄装甲/薄装甲]《装備:6》 火力[2481] 発射数[1] AP[-148] 防御属性[火炎] 防御値[732] 精度[381] 貯水量[297] 弾数[4] 武器属性[漏出] 異常追加[50] 消費EN[24] 金額[1187] 弾薬費[40] 重量[-42] [火炎射撃] *作者* |
▼詳細 |
6 | 腕部A | ConstanceⅤ [37/薄装甲/薄装甲]《装備:10》 | ▼詳細 |
7 | 素材 | ブラックボックス39 [39/誘発/---] 特殊B[460] [素材] |
▼詳細 |
8 | --- | --- | --- |
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10 | --- | --- | --- |
11 | --- | --- | --- |
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13 | --- | --- | --- |
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16 | --- | --- | --- |
17 | エンジンC | ミストエンジンC[Cheat_Code] [29/薄装甲/薄装甲]《装備:8》 | ▼詳細 |
18 | レーダーA | 明かす炎の『フアロ.4』 [35/薄装甲/薄装甲]《装備:5》 | ▼詳細 |
19 | --- | --- | --- |
20 | エンジンC | ミストエンジンC[Cheat_Code] [29/薄装甲/薄装甲]《装備:9》 | ▼詳細 |
21 | レーダーA | レーダーA設計書 [25/耐霊/---] 特殊B[180] [設計書] |
▼詳細 |
22 | --- | --- | --- |
23 | 軽車輪A | 廻る炎の『ジャンドラ.2』 [30/薄装甲/薄装甲]《装備:2》 | ▼詳細 |
24 | --- | --- | --- |
25 | --- | --- | --- |
26 | 照準障害誘発A | もりのといき [29/薄装甲/薄装甲]《装備:11》 | ▼詳細 |
27 | レーダーC | RAD009-Inexpiably [37/薄装甲/薄装甲]《装備:3》 | ▼詳細 |
28 | レーダーC | RAD009-Inexpiably [37/薄装甲/薄装甲]《装備:4》 | ▼詳細 |
29 | 飛行ユニットB | 飃炎の種火 [21/臂力/---] 特殊B[100] [設計書] |
▼詳細 |
30 | 領域瞬間霊送箱A | Leere [25/重量軽減/重量軽減] | ▼詳細 |