第7回目 午前2時のスリーピング・レイル
プロフィール
名前
スリーピング・レイル
愛称
スリーピング・レイル
経歴 記憶喪失のグレムリンテイマー。 自分に関すること、そしてこの虚空領域に関することは何一つわからない。 唯一「グレムリンの操縦」だけは体が覚えている。 『スリーピング・レイル』とは身に着けていたエンブレムに刻まれていた文字列。 (イラストはすのだ様からの頂き物です) |
僚機プロフィール
名前
ネグロ
愛称
ネグロ
経歴 元真紅連理所属、整備士の資格を持つ。 身長166cm 体重79cm 年齢43 両腕バイオ生体置き換え済 第一次七月戦役時、徴兵以来を受け真紅連理の強襲部隊に所属。 戦役中に左腕を失い、右腕を換金した後両腕をバイオ生体置き換え手術を行う。 現在まで拒否反応含む異常なし。 真紅連理降伏後、第一次七月戦役より消息をたつ。 その後、各地でゲリラ的活動の目撃情報有り。【僚機詳細】 |
◆日誌
『希望も未来も自らの手で絶って。今や、その傷跡だけがお前を物語る』
* * *
スリーピング・レイルは、グレムリン『スリーピング・レイル』の座席に膝を抱えて座っていた。
シミュレーターを用いた訓練を一通りこなして、それが昨日より少しだけよい成績を収めていることを確かめて。そして、ぼんやりと、グレイヴネットから流れてくる情報に目と耳を傾けていた。
もっぱら話題に上がっているのは、巨大未識別と呼ばれる存在のこと。レイルはそれが一体どのようなものであるのか、想像できないままでいた。想像はできないけれど、グレイヴネットを飛び交う話を聞く限り、脅威であることは間違いないはずだ。ひたひたと迫る戦いの気配に、レイルは胸の内がざわつくのを感じていた。
そうでなくとも、未識別機動体というものについて考えると、いてもたってもいられない気分になる。暴走中の空データ。喪われたはずのものが今もなお、世界に再生され続けているということ。それが、レイルにはどうにも、居心地が悪くて仕方なかったのだった。
操縦棺の中にいる時だけは「声」が聞こえないから、目を閉じて、流れてくる情報からも己を切り離して思索の海に沈んでいく。失われてしまった記憶は、今もなお満たされることの欠落のままそこにある。
けれど、少しずつ。……ほんの少しずつ、ではあるけれど。欠け落ちたその場所に、何かが積み上がろうとしている。それは、「目を覚ました」時――己をスリーピング・レイルと定義した時から今に至るまでに積み重ねてきた記憶だ。
まだ、たやすく数えられてしまう程度のそれらを、ひとつずつ、ひとつずつ、頭の中で確かめながら、レイルは、目を開けると指を通信装置に伸ばし、チャンネルを、僚機に向けたそれに合わせる。
僚機のネグロが幽霊船に帰ってこなかった日から、それなりの時間が過ぎていた。僚機宛の通信はことごとく遮断され、行方を知ることもできない。幽霊船の艦長代理であるルインはさほど気にした風ではなくて、同じ幽霊船のテイマーであるツィールも、ことさら心配はしていないようだった。
当然だ。ネグロにはネグロの意志がある。偶然「僚機」となった程度の存在である自分が思い悩むようなことはない。仮にネグロが幽霊船を去るという選択をしたところで、自分に止める権利などありはしないのだ。
頭では理解している。理解しながらも、レイルは通信回線を開く。
耳障りなノイズの後には、通信が遮断されていることを示す無機質な合成音声が聞こえてくる――と、思われた。今までがそうであったように。
だが、今日は違った。ノイズが晴れて、モニターに浮かび上がる文字列が、ネグロの乗機『カズアーリオス』への通信の成功を示したのだ。
「ネグロさん」
レイルの声に、返事はなかった。だが、通信が切れることもない。故に、ネグロが聞いていると信じて、言葉を続ける。
「今、どこにいる? ネグロさんなら、ひとりでも、大丈夫かもしれないけど。それでも」
それでも。
レイルの脳裏によぎるのは、今までネグロがレイルに見せてきた横顔だ。レイルのことをあからさまに邪険にしながらも、僚機でいることはやめなかった、共に戦場に立っていたその人のありさまを、ひとつ、ひとつ、思い返しながら。
「僕は、心配している」
率直な思いを、伝える。
本当は、もっと色々と言いたいことがあるはずだった。ミアもネグロのことを心配していることを伝えたかったし、幽霊船を離れた理由を詳しく問いただしたいとも思った。けれど、まず、聞いておきたかったのは。
「ネグロさんは、無事で、いる?」
その一言、だけだった。
言葉を切れば、重たい沈黙が流れる。
操縦棺の中は静かで――それこそ、普段からレイルを苛んでいる「声」だって聞こえないのだから、本当に静かで、息が詰まりそうになる。どうすれば届くだろう。どうすれば。焦燥にも似た感覚に囚われたその時。
「……人の心配なんかしてる場合か?」
声が。聞こえた。
それは確かにネグロの声で、レイルは思わず身を乗り出す。そして、声は、レイルが返事をするよりも先にこう続けるのだ。
「俺に拘るのは何だ? 俺の心配だとか、守りたいだとか……そういう相手は、他にもっといるだろ」
レイルは、喉まで出かかっていた言葉を飲み込む。
拘る。なるほど、ネグロからはそう見えていたのか、と、自分自身を振り返ってみる。自分にとって、ネグロを心配して、守りたいと望むのは当たり前のことだった、けれど。ネグロの側に立ってみれば、不思議に思われても仕方ないかもしれない、と思い直す。
レイルだって、「自分のこと」について、何も語っていなかったのだから。
だから、レイルは言葉をひとつずつ拾い上げる。
「単純、かもしれないけど。でも、ネグロさんは、僕を見つけてくれたから」
ただでさえがらんとした、頭の中の空虚から、かろうじて拾い上げられるものを、ひとつずつ、ひとつずつ。
「僕は何も知らない。覚えてない。気付いたら、戦う力だけが手の中に、あって」
目が覚めたその時から。レイルを駆り立てていたのは「力があるから戦わなければならない」という思い、ただひとつだったのだと、思い返す。
だが、それは――。
「本当は、心細くて仕方ない」
レイル自身の「思い」とは、また別なのだ。
「だって、何もわからないんだ。わからないまま、ただ、ただ、目の前のものを守るために、がむしゃらに戦うことしかできずにいる」
わからないと思いながらも、これ以上失うのは怖いから。そして、自分には何かを守る力があるから、戦っている。闇雲に。本当に守りたいものが何なのかも、わからないまま。
わからないままでは、あるけれど。
「……でも、ネグロさんは、僕に言葉をかけてくれる。僕を、見てくれる。一緒に戦ってくれる。それは、『何もわからない』という、僕の不安を払ってくれる」
そう、レイルにとって、ネグロとはそういう存在だ。
こちらを睨み、時に背を向け、向ける言葉が悪態であっても、ネグロは確かにレイルを僚機として扱っていた。誰かと共に戦うということを通して、レイルは自分の立ち位置を認識する。ネグロが背中合わせに立っているから、レイルは自分を見失わずにいられる。
「だから、僕はネグロさんに報いたいと思っている。それは、おかしいこと、だろうか」
「……買い被りすぎだ。俺はお前から……いや、何もかもから目を背けてきた。戦闘は、生きる為に効率がよけりゃ、なんでもよかった。それだけだ」
通信機越しのネグロの声は、酷く掠れていた。
ネグロの思いを、レイルは知らない。彼を突き動かしているのが、何もかもを燃やし尽くさんばかりの怒りであったということくらい。ただ、今、聞こえてくる声の響きは、いつになく脆さを孕んでいるように聞こえた。
今はまだ、その理由はわからない。わからないまま、それでも、思いを伝える。
「それだけ、でも、いい。それだけでも、僕は、ネグロさんに、救われている」
ネグロは黙った。微かに空気を揺らす、ノイズ。
けれど、それはあくまで一瞬のことで、一拍の後にネグロが唸るような声で言う。
「……死ぬつもりはない、ってのは、変わらないのか。相手が、どんな相手でも」
その問いに対しては、すぐに答えることができた。
「死んでしまったら、何も守れないから。……死ぬつもりは、ない」
レイルの戦い方は率先して己を危険に晒すことで人を守るというもの。命知らずのように見えるかもしれないが、レイルは「死ぬつもりはない」のだ。己の命にどれだけの価値があるかなど知ったことではないが、その命ひとつで守れるものが増えるなら、それを失うわけには、いかないと思いながら戦場に立っている。
そして、それは、誰が相手でも変わらない。
変わらない、のだ。
通信機の向こうで、ネグロは深く息をついた。そして、先ほどよりも幾分かはっきりとした声で、語りだす。
「巨大未識別の話は、聞いてるな」
レイルは「ああ」と頷く。グレイヴネットを通じて伝わってくる、戦いの気配。放置すれば何もかもを蹂躙するであろう、新たな脅威。
「本当なら、一人でやるつもりだった……あのデカブツを放ってはおけねえ」
無茶だ、と言いかけて、口を噤む。仮に自分が一人でいて、巨大未識別が迫っていると聞かされたとしたら。きっと、迷うことなく『スリーピング・レイル』を駆っていただろうから。
そして、一人で無茶なものが、果たして二人になったところでどれだけ変わるというのか。それは、レイルよりネグロの方がよっぽど承知しているはずだ。
「ただでは済まない可能性がある。それでも……」
それでも。
「勝手な事を言ってるのはわかってる。手を貸してくれ」
ネグロは、真っ直ぐに、言葉を投げかけてくるのだ。
ならば、レイルの答えは一つだ。
「もちろん」
今ここで、ネグロに報いなくてどうするというのか。
「僕は死なない。ネグロさんも死なせない。そのつもりで戦うと、約束する」
レイルの返答に、ネグロはすぐには言葉を返してこなかった。ただ、数拍の間をおいて。レイルに向けてというよりかは、己自身に語り掛けるような響きで。
「俺も、本当は……守りたかった……んだろうな」
そう、呟いたのだった。
【Scene:0007 対話】
* * *
スリーピング・レイルは、グレムリン『スリーピング・レイル』の座席に膝を抱えて座っていた。
シミュレーターを用いた訓練を一通りこなして、それが昨日より少しだけよい成績を収めていることを確かめて。そして、ぼんやりと、グレイヴネットから流れてくる情報に目と耳を傾けていた。
もっぱら話題に上がっているのは、巨大未識別と呼ばれる存在のこと。レイルはそれが一体どのようなものであるのか、想像できないままでいた。想像はできないけれど、グレイヴネットを飛び交う話を聞く限り、脅威であることは間違いないはずだ。ひたひたと迫る戦いの気配に、レイルは胸の内がざわつくのを感じていた。
そうでなくとも、未識別機動体というものについて考えると、いてもたってもいられない気分になる。暴走中の空データ。喪われたはずのものが今もなお、世界に再生され続けているということ。それが、レイルにはどうにも、居心地が悪くて仕方なかったのだった。
操縦棺の中にいる時だけは「声」が聞こえないから、目を閉じて、流れてくる情報からも己を切り離して思索の海に沈んでいく。失われてしまった記憶は、今もなお満たされることの欠落のままそこにある。
けれど、少しずつ。……ほんの少しずつ、ではあるけれど。欠け落ちたその場所に、何かが積み上がろうとしている。それは、「目を覚ました」時――己をスリーピング・レイルと定義した時から今に至るまでに積み重ねてきた記憶だ。
まだ、たやすく数えられてしまう程度のそれらを、ひとつずつ、ひとつずつ、頭の中で確かめながら、レイルは、目を開けると指を通信装置に伸ばし、チャンネルを、僚機に向けたそれに合わせる。
僚機のネグロが幽霊船に帰ってこなかった日から、それなりの時間が過ぎていた。僚機宛の通信はことごとく遮断され、行方を知ることもできない。幽霊船の艦長代理であるルインはさほど気にした風ではなくて、同じ幽霊船のテイマーであるツィールも、ことさら心配はしていないようだった。
当然だ。ネグロにはネグロの意志がある。偶然「僚機」となった程度の存在である自分が思い悩むようなことはない。仮にネグロが幽霊船を去るという選択をしたところで、自分に止める権利などありはしないのだ。
頭では理解している。理解しながらも、レイルは通信回線を開く。
耳障りなノイズの後には、通信が遮断されていることを示す無機質な合成音声が聞こえてくる――と、思われた。今までがそうであったように。
だが、今日は違った。ノイズが晴れて、モニターに浮かび上がる文字列が、ネグロの乗機『カズアーリオス』への通信の成功を示したのだ。
「ネグロさん」
レイルの声に、返事はなかった。だが、通信が切れることもない。故に、ネグロが聞いていると信じて、言葉を続ける。
「今、どこにいる? ネグロさんなら、ひとりでも、大丈夫かもしれないけど。それでも」
それでも。
レイルの脳裏によぎるのは、今までネグロがレイルに見せてきた横顔だ。レイルのことをあからさまに邪険にしながらも、僚機でいることはやめなかった、共に戦場に立っていたその人のありさまを、ひとつ、ひとつ、思い返しながら。
「僕は、心配している」
率直な思いを、伝える。
本当は、もっと色々と言いたいことがあるはずだった。ミアもネグロのことを心配していることを伝えたかったし、幽霊船を離れた理由を詳しく問いただしたいとも思った。けれど、まず、聞いておきたかったのは。
「ネグロさんは、無事で、いる?」
その一言、だけだった。
言葉を切れば、重たい沈黙が流れる。
操縦棺の中は静かで――それこそ、普段からレイルを苛んでいる「声」だって聞こえないのだから、本当に静かで、息が詰まりそうになる。どうすれば届くだろう。どうすれば。焦燥にも似た感覚に囚われたその時。
「……人の心配なんかしてる場合か?」
声が。聞こえた。
それは確かにネグロの声で、レイルは思わず身を乗り出す。そして、声は、レイルが返事をするよりも先にこう続けるのだ。
「俺に拘るのは何だ? 俺の心配だとか、守りたいだとか……そういう相手は、他にもっといるだろ」
レイルは、喉まで出かかっていた言葉を飲み込む。
拘る。なるほど、ネグロからはそう見えていたのか、と、自分自身を振り返ってみる。自分にとって、ネグロを心配して、守りたいと望むのは当たり前のことだった、けれど。ネグロの側に立ってみれば、不思議に思われても仕方ないかもしれない、と思い直す。
レイルだって、「自分のこと」について、何も語っていなかったのだから。
だから、レイルは言葉をひとつずつ拾い上げる。
「単純、かもしれないけど。でも、ネグロさんは、僕を見つけてくれたから」
ただでさえがらんとした、頭の中の空虚から、かろうじて拾い上げられるものを、ひとつずつ、ひとつずつ。
「僕は何も知らない。覚えてない。気付いたら、戦う力だけが手の中に、あって」
目が覚めたその時から。レイルを駆り立てていたのは「力があるから戦わなければならない」という思い、ただひとつだったのだと、思い返す。
だが、それは――。
「本当は、心細くて仕方ない」
レイル自身の「思い」とは、また別なのだ。
「だって、何もわからないんだ。わからないまま、ただ、ただ、目の前のものを守るために、がむしゃらに戦うことしかできずにいる」
わからないと思いながらも、これ以上失うのは怖いから。そして、自分には何かを守る力があるから、戦っている。闇雲に。本当に守りたいものが何なのかも、わからないまま。
わからないままでは、あるけれど。
「……でも、ネグロさんは、僕に言葉をかけてくれる。僕を、見てくれる。一緒に戦ってくれる。それは、『何もわからない』という、僕の不安を払ってくれる」
そう、レイルにとって、ネグロとはそういう存在だ。
こちらを睨み、時に背を向け、向ける言葉が悪態であっても、ネグロは確かにレイルを僚機として扱っていた。誰かと共に戦うということを通して、レイルは自分の立ち位置を認識する。ネグロが背中合わせに立っているから、レイルは自分を見失わずにいられる。
「だから、僕はネグロさんに報いたいと思っている。それは、おかしいこと、だろうか」
「……買い被りすぎだ。俺はお前から……いや、何もかもから目を背けてきた。戦闘は、生きる為に効率がよけりゃ、なんでもよかった。それだけだ」
通信機越しのネグロの声は、酷く掠れていた。
ネグロの思いを、レイルは知らない。彼を突き動かしているのが、何もかもを燃やし尽くさんばかりの怒りであったということくらい。ただ、今、聞こえてくる声の響きは、いつになく脆さを孕んでいるように聞こえた。
今はまだ、その理由はわからない。わからないまま、それでも、思いを伝える。
「それだけ、でも、いい。それだけでも、僕は、ネグロさんに、救われている」
ネグロは黙った。微かに空気を揺らす、ノイズ。
けれど、それはあくまで一瞬のことで、一拍の後にネグロが唸るような声で言う。
「……死ぬつもりはない、ってのは、変わらないのか。相手が、どんな相手でも」
その問いに対しては、すぐに答えることができた。
「死んでしまったら、何も守れないから。……死ぬつもりは、ない」
レイルの戦い方は率先して己を危険に晒すことで人を守るというもの。命知らずのように見えるかもしれないが、レイルは「死ぬつもりはない」のだ。己の命にどれだけの価値があるかなど知ったことではないが、その命ひとつで守れるものが増えるなら、それを失うわけには、いかないと思いながら戦場に立っている。
そして、それは、誰が相手でも変わらない。
変わらない、のだ。
通信機の向こうで、ネグロは深く息をついた。そして、先ほどよりも幾分かはっきりとした声で、語りだす。
「巨大未識別の話は、聞いてるな」
レイルは「ああ」と頷く。グレイヴネットを通じて伝わってくる、戦いの気配。放置すれば何もかもを蹂躙するであろう、新たな脅威。
「本当なら、一人でやるつもりだった……あのデカブツを放ってはおけねえ」
無茶だ、と言いかけて、口を噤む。仮に自分が一人でいて、巨大未識別が迫っていると聞かされたとしたら。きっと、迷うことなく『スリーピング・レイル』を駆っていただろうから。
そして、一人で無茶なものが、果たして二人になったところでどれだけ変わるというのか。それは、レイルよりネグロの方がよっぽど承知しているはずだ。
「ただでは済まない可能性がある。それでも……」
それでも。
「勝手な事を言ってるのはわかってる。手を貸してくれ」
ネグロは、真っ直ぐに、言葉を投げかけてくるのだ。
ならば、レイルの答えは一つだ。
「もちろん」
今ここで、ネグロに報いなくてどうするというのか。
「僕は死なない。ネグロさんも死なせない。そのつもりで戦うと、約束する」
レイルの返答に、ネグロはすぐには言葉を返してこなかった。ただ、数拍の間をおいて。レイルに向けてというよりかは、己自身に語り掛けるような響きで。
「俺も、本当は……守りたかった……んだろうな」
そう、呟いたのだった。
【Scene:0007 対話】
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NEWS
――あなたは夢を見ていました大きな光の河が夜空の東から昇り、西へと流れています
あなたは広い海の上で一人沈むことなく海面に立っていました
傍には……ノイズ交じりの幻影が……
フヌが立っていました
グレイヴキーパー『フヌ』
「夢へようこそ。目が覚めたら戦いの始まり」
グレイヴキーパー『フヌ』
「でも今は、ゆっくり夢を見て、ひとときの平穏を」
グレイヴキーパー『フヌ』
「まぁまぁ、私のことはどうでも良し。でも、聞きたいことはあるかもね」
グレイヴキーパー『フヌ』
「この戦いが何を意味するのかとか、私の存在理由とか」
グレイヴキーパー『フヌ』
「そうだね、私は……グレイヴキーパー。墓所の護り手」
グレイヴキーパー『フヌ』
「死にゆく世界に手向けた花」
グレイヴキーパー『フヌ』
「そう、この世界って、終わるんですよ」
グレイヴキーパー『フヌ』
「ま、終わり方にもいろいろあるんだけど」
グレイヴキーパー『フヌ』
「世界の不具合……聞いた通り、この世界は致命的な欠陥を持っている」
グレイヴキーパー『フヌ』
「だから、この世界を安全に『終わらせ』なくちゃいけない」
グレイヴキーパー『フヌ』
「それが私の目的であり、意味ってわけ。今考えたの。上等でしょ?」
グレイヴキーパー『フヌ』
「世界が終わっても、あなたの存在が消滅するわけじゃないから、そこは保証するよ」
グレイヴキーパー『フヌ』
「終わった後にも、世界って続くものだからね」
グレイヴキーパー『フヌ』
「そう、あなたには協力してほしい。世界を終わらせるためにね」
グレイヴキーパー『フヌ』
「協力……まぁ、戦い続けるだけでいいんだけど、迷いなく、ね」
グレイヴキーパー『フヌ』
「あなたの光は、全てを消す光になるかもしれない。あなたの存在が……」
グレイヴキーパー『フヌ』
「《浄化》に抗うすべての迷いを消し去る――」
グレイヴキーパー『フヌ』
「そう、私は信じている」
グレイヴキーパー『フヌ』
「それはその、グレムリン・フレームもね」
ゆっくりとあなたの背後に、あなたの機体が浮上する
グレイヴキーパー『フヌ』
「やがてあなたの機体は、最終到達へと至る。だから、待ってる。私は……」
グレイヴキーパー『フヌ』
「あのタワーの中で、神秘工廠『ゼラ』で、待ってる」
グレイヴキーパー『フヌ』
「待ってるからね、絶対、迎えに来てね」
グレイヴキーパー『フヌ』
「じゃあね、しばらく、お別れだよ。ちょっと、忙しくなるんだ」
グレイヴキーパー『フヌ』
「次会うときは、今度こそ、『迷わないでね』」
気が付けばフヌの姿はノイズに消え、そして――
あなたは、巨大未識別のニュースで揺れ動く見知った世界へと、意識を取り戻した
東の果てにたどり着いたあなたは
巨大な星の河が東から湧き出すのを見つけた
《煌めく光の炎》
「ここは果て。私は使者。そして来訪者よ……」
《煌めく光の炎》
「浄化こそ、我らの始まり」
スリーピング・レイルはフライトレス・アーマーを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
フライトレス・タンクは鉱石ラジオで強化された!!(素材消費)
◆アセンブル
【頭部】にフライトレス・ビークを装備した
【腕部】にCC-CA-01を装備した
【操縦棺】にサファイアコフィンを装備した
【脚部】にフライトレス・レッグスを装備した
【エンジン】に仮設ボイラー《グラスサーグ》を装備した
【索敵】にフライトレス・アーマーを装備した
【主兵装】にアヴァランテを装備した
【副兵装】にフライトレス・フェザーを装備した
【背部兵装】にフライトレス・フェザーを装備した
【機動補助】に緊急推進装置を装備した
◆僚機と合言葉
ネグロとバディを結成した!!
次回オークリーフ・レッドメールに協賛し、参戦します
オークリーフ・レッドメール担当「届けたいものがある。進路を開いてくれ」
移動
東→へ移動し、東部海域【暁の壁】へと到達した
ユニオン活動
パッチワーク・ゴーストシップの活動記録
迷子の迷子の幽霊船。継ぎ接ぎだらけの幽霊船。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
ツィール・ブライ
「一応これ、蜘蛛のつもりなんだがニィ……」
ツィール・ブライ
「それはともかく、通信関係なら任せたまえ。前にエルとツィールが……その……「特定の行為」を強要する部屋に閉じ込められたことがあったろう?」
ツィール・ブライ
「以来ワレワレもこの幽霊船の構造について独自に調査を行っていたんだニィ。」
ツィール・ブライ
「もっとも、シェフの気まぐれ日替わりサラダのようなこの船の全容は、狂人でもなければ把握はできる気がしなかったがニィ」
ツィール・ブライ
「まぁ少なくともここは確定していると言っていい区画にはマーカーを配置しておくんで活用してくれたまえ」
ツィール・ブライ
「ワレワレにも癒しの要素を加えたらパーフェクトボディへ近づけるだろうかとファー素材のカバーを作ってみたんだが、エルに「毛ガニ……」と言われてしまったんだニィ」
ツィール・ブライ
「……『継ぎ接ぎ幽霊船~消えた冷凍みかんの謎~』うむ、これは大ヒット間違いなしの予感だニィ」
ルイン
「……楽しそうで、なにより」
ルイン
「しかし、世界の流れはあまり楽しくない方向にいっているな……くれぐれも、無茶をし過ぎたりしないように」
ルイン
「特に、個人プレーはほどほどにしてもらわないとな」
キルシェ
「でっかいおふね、はっけーん!わはー、へんなかたちー!」
(どこからかふらりと現れたグレムリンが一機。乗船許可だのそもそも人がいるかだの、諸々無視して勝手に乗り込んできた)
キルシェ
「たからもの、あるかなー?」
メッセージ
ENo.15からのメッセージ>>
ミア
「レイル。ネグロさんと、連絡ついた?」
スリーピング・レイル
「ああ。それで……、巨大未識別と、戦う、かもしれない」
ミア
「はあ!? それ、一体どういうこと!?」
スリーピング・レイル
「そういうこと、だから。僕はネグロさんと一緒に、戦う、準備を、する。
ミアさんも、手伝ってほしい」
ミア
「だから、一体どういう……!」
スリーピング・レイル
「頼む」
ミア
「……もう。レイルって、いざってとき全然人の話聞かないよね」
スリーピング・レイル
「そうかな」
ミア
「そうなの! もー、全然わかってないって顔するんだもん、やんなっちゃう!」
ENo.140からのメッセージ>>
ハンプバック
「……おっと、存じ上げなかったか。失敬失敬。」
ハンプバック
「知らないなら知らないで問題は無いぜ。
いずれ知ることもあるだろう」
ハンプバック
「まあ、ボクが探し求めている貴重なモノとだけ覚えてくれればいいさ」
ハンプバック
「(彼が天然身体である可能性も考えたが……通信越しでは把握しかねるな)」
2件のメッセージを送信しました
>>Eno.96 >>Eno.15
ミア
「レイル。ネグロさんと、連絡ついた?」
スリーピング・レイル
「ああ。それで……、巨大未識別と、戦う、かもしれない」
ミア
「はあ!? それ、一体どういうこと!?」
スリーピング・レイル
「そういうこと、だから。僕はネグロさんと一緒に、戦う、準備を、する。
ミアさんも、手伝ってほしい」
ミア
「だから、一体どういう……!」
スリーピング・レイル
「頼む」
ミア
「……もう。レイルって、いざってとき全然人の話聞かないよね」
スリーピング・レイル
「そうかな」
ミア
「そうなの! もー、全然わかってないって顔するんだもん、やんなっちゃう!」
ENo.140からのメッセージ>>
ハンプバック
「……おっと、存じ上げなかったか。失敬失敬。」
ハンプバック
「知らないなら知らないで問題は無いぜ。
いずれ知ることもあるだろう」
ハンプバック
「まあ、ボクが探し求めている貴重なモノとだけ覚えてくれればいいさ」
ハンプバック
「(彼が天然身体である可能性も考えたが……通信越しでは把握しかねるな)」
2件のメッセージを送信しました
>>Eno.96 >>Eno.15
◆5回更新のメッセログ
◆4回更新のメッセログ
◆3回更新のメッセログ
◆2回更新のメッセログ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
空母船団
【ヒルコ・トリフネ】の戦果通信
>>友軍の戦闘結果【ヒルコ・トリフネ】の戦果通信
リア音速【覚醒】
「............v..」
>>友軍の戦闘結果
ツィール・ブライ中速【覚醒】
「終わりました~」
>>友軍の戦闘結果
カメリア・アズラーレ中速【覚醒】【共鳴障害】
「勝…サ…ザッ…ザ…ザーッ……ました。俺達を褒めてください」
精算
報酬 30
売上 16
┗パーツ販売数 16個
今回の購入者-->>15 >>16 >>47 >>51 >>103 >>104 >>104 >>104 >>104 >>104 >>116 >>126 >>127 >>156 >>187 >>189
経費 -1
フラグメンツ獲得 45
【!】弾薬獲得 あなたは弾薬を 5発 入手しました
【!】増殖 フライトレス・フェザーは弾数が増加し 10発 になりました
【!】増殖 フライトレス・フェザーは弾数が増加し 11発 になりました
売上 16
┗パーツ販売数 16個
今回の購入者-->>15 >>16 >>47 >>51 >>103 >>104 >>104 >>104 >>104 >>104 >>116 >>126 >>127 >>156 >>187 >>189
経費 -1
フラグメンツ獲得 45
【!】弾薬獲得 あなたは弾薬を 5発 入手しました
【!】増殖 フライトレス・フェザーは弾数が増加し 10発 になりました
【!】増殖 フライトレス・フェザーは弾数が増加し 11発 になりました
あなたはフラグメンツと交換で鉱石ラジオを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で波紋の化石を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で鉱石ラジオを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で鉱石ラジオを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で鉱石ラジオを手に入れた……
夜空には静かに星が浮かぶ……(コンテナ入手率 14.72%)
キャラデータ
__0__1__2__3__4__5
__6__7__8__9_10_11
_12_13_14_15_16_17
_18_19_20_21_22_23
_24_25_26_27_28_96
_97_98_99100101102
103104105106107108
109110111112
所持品リスト
中フライトレス・アーマー
[tips]
種別:アーマーレドーム [レーダー]
零1耐3[tips]
重フライトレス・ビーク
[tips]
種別:鉄面頭部 [頭部]
零4耐4[tips]
中フライトレス・タンク
[tips]
種別:イージスタンク [タンク]
零3耐3[tips]
中フライトレス・アーマー
《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
[tips]
種別:アーマーレドーム [レーダー]
零1耐3《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
[tips]
中フライトレス・キャット
[tips]
種別:リコンキトゥン [レーダー]
零2耐2[tips]
中バトルシールド
[tips]
種別:バトルシールド [装甲]
零1耐4[tips]
軽未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
零耐【未開封】
[tips]重フライトレス・フェザー
【装弾数】…… 11
[tips]
種別:術導重機関砲 [連射聖魔射撃火器]
零4耐3【装弾数】…… 11
[tips]
重フライトレス・フェザー
《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
【装弾数】…… 10
[tips]
種別:術導重機関砲 [連射聖魔射撃火器]
零4耐3《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
【装弾数】…… 10
[tips]
重アヴァランテ
《広域DLパーツ:ネーヴェ(Eno45)からのDL》
【装弾数】…… 1
[tips]
種別:パンツァークリンゲ [物理格闘火器]
零4耐5《広域DLパーツ:ネーヴェ(Eno45)からのDL》
【装弾数】…… 1
[tips]
中緊急推進装置
《広域DLパーツ:PHM(Eno46)からのDL》
[tips]
種別:緊急推進器 [ブースター]
零2耐2《広域DLパーツ:PHM(Eno46)からのDL》
[tips]
中サファイアコフィン
《広域DLパーツ:エリーゼ・ティンダーリア(Eno66)からのDL》
[tips]
種別:圧壁操縦棺 [操縦棺]
零1耐4《広域DLパーツ:エリーゼ・ティンダーリア(Eno66)からのDL》
[tips]
重CC-CA-01
《広域DLパーツ:クロウラー(Eno116)からのDL》
[tips]
種別:巨大腕部 [腕部]
零2耐5《広域DLパーツ:クロウラー(Eno116)からのDL》
[tips]
中ストレイ・キャットⅠ
《広域DLパーツ:アレクシア・エコーズ(Eno130)からのDL》
[tips]
種別:リコンキトゥン [レーダー]
零2耐3《広域DLパーツ:アレクシア・エコーズ(Eno130)からのDL》
[tips]
中仮設ボイラー《グラスサーグ》
《広域DLパーツ:スタンダール・《RL》・コタール(Eno149)からのDL》
[tips]
種別:大型ボイラー [ミストエンジン]
零2耐3《広域DLパーツ:スタンダール・《RL》・コタール(Eno149)からのDL》
[tips]
紙乗換申請書
[tips]
種別:乗換申請書 [書類]
零耐[tips]
重フライトレス・レッグス
[tips]
種別:レックス [逆関節]
零4耐2[tips]
キラキラマイク
種別:キラキラマイク [素材]
零耐【付与】大型ボイラー限定
[tips]波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
零耐【付与】音響浸透装置限定
[tips]波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
零耐【付与】セントラル限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】四輪駆動輪限定
[tips]キラキラマイク
種別:キラキラマイク [素材]
零耐【付与】サイクロプス限定
[tips]キラキラマイク
種別:キラキラマイク [素材]
零耐【付与】高速培養槽限定
[tips]波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
零耐【付与】電磁クレイモア限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】反応エンジン限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】突撃頭部限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】術導呪界鎌限定
[tips]