ENo.0196　アマレット

　グレンのお墓を作った。
　とは言っても、体はエレさんの力で霧に還ったからここにはない。
　だから、グレンに会ったら渡そうと思ってたおもしろ雑貨とか、見せびらかそうと思ってたえっちな本とかを埋めた。
　ミラのお墓も隣に作って、あいつが好きそうなウォーハイドラの写真とかを入れてみた。

「ふー……」

　穴を埋めて、廃棄装甲を再利用した墓標を立てて一息。
　……よく考えたらこれ、はたから見るとえっちな本の墓作る人だなあ。そういうんじゃないからね？？？


　ぼくがこうやって過去に決着を付けられたのも、僚機のインシオンさんのおかげだ。
　けれど、インシオンさんは実はもう死んでいて、天国からやってきていて、そろそろ帰らないといけないっていう。
　天国なんて本当にあるの？　そういうAI保管サーバーとかじゃなくて？？　ってびっくりしたけれど、
　この残像領域には、さらにその先の知らない世界には、ぼくが想像すらできないことがいろいろあるみたいだ。

　天国ってものが本当にあるんだとしたら、ミラもグレンもそこでのんびりしているのかな。
　そう思うと、なんだかこう、すごくほっとした。二人ともどこか温かいところにいるんだって。
　ぼくがそこに行くのはまだまだ先になる。……という具合を目指す。
　長生きするってインシオンさんと約束しちゃったからね。
　いつ命が吹っ飛ぶかわからない生活ではあるけど、それはそれとして、これからもちょこまか逃げ回ってやるんだ！

　それじゃあ、僚機との最後の出撃だ！
　チェルノボーグの”目”になるよ！

無口なおばあちゃんがやってる駄菓子屋だよ～

品揃え豊富でどれもどこか懐かしい味！休憩テーブルつき！

駄菓子、やたら薬臭いって言われるけどそんなするかなあ？