第4回目 午前2時のネグロ
プロフィール
名前
ネグロ
愛称
ネグロ
| 経歴 元真紅連理所属、整備士の資格を持つ。 身長166cm 体重79cm 年齢43 両腕バイオ生体置き換え済 第一次七月戦役時、徴兵以来を受け真紅連理の強襲部隊に所属。 戦役中に左腕を失い、右腕を換金した後両腕をバイオ生体置き換え手術を行う。 現在まで拒否反応含む異常なし。 真紅連理降伏後、第一次七月戦役より消息をたつ。 その後、各地でゲリラ的活動の目撃情報有り。 | |
僚機プロフィール
名前
スリーピング・レイル
愛称
スリーピング・レイル
| 経歴 記憶喪失のグレムリンテイマー。 自分に関すること、そしてこの虚空領域に関することは何一つわからない。 唯一「グレムリンの操縦」だけは体が覚えている。 『スリーピング・レイル』とは身に着けていたエンブレムに刻まれていた文字列。 (イラストはすのだ様からの頂き物です)【僚機詳細】 | |
◆日誌
祝福とは。未来とは。後ろばかりを見ていても答えは見つかる事は無い
ジュピネの申し出を渋々受けた結果、格納庫もネグロの安息の場所ではなくなってしまった。
巨大なグレムリンの整備が一朝一夕で終わる事はなく、また、その技術も同様である。
時には声をかけられ、時には自分の作業をなめるような視線が追いかけてくる。ネグロにとってそれはストレスに他ならないのだが、状況に押されたとはいえ承諾したのは己の為、無碍にすることこそなかった。
しかし、一人で作業に没頭できる時間帯を探さないと到底気持ちを落ち着けられるような場所ではなくなってしまった。
「……」
食堂を早々に出て、足早に自室に向かいドアを開ける。
簡素なベッドに倒れるように横になると、ギシリとフレームが嫌な音を立てた。
まだ、部屋にいる時間は安息の時間と言えるのは救いだった。
人と馴れ合う事を避けてきた筈だったのに、この艦に来てからそれが崩れはじめているのがネグロにとっては嫌でならない。
ネグロが偽悪的な振る舞いをするのも、人と関わりを持たないようにしているのも、単純に人との繋がりを嫌っている――本当の気持ちを言ってしまえば、人との繋がりを持つことを恐れている。
それとは別に、常に訳もなく苛立っている事も人を遠ざけている原因ではあるのだが。
「チッ」
ベッドに転がりながら、接続の遅い携帯端末に舌打ちをする。
世界的な混乱の最中でも稼働しているグレイヴネット。そして、そこでまことしやかに語られはじめた噂。
『死んだはずの傭兵を見た、って噂話を、聞いた。ずっと昔に死んだ傭兵の機体が撮影された、とか……』
ぽつり、ぽつりときこえてしまった食堂でのレイルの言葉は、今のネグロをざわつかせるのに十分だった。
噂を検索すればすぐに根も葉もない情報がボロボロと出て来る。レイルの呟きと変わり映えの無いものやどうせ霊障の類だろう、なんて冷めた目線の書き込みを適当に流し見していく。
「……」
はあ、と無意識にため息が出た。
死者が帰ってくる事はありえない。それは、ネグロもよくわかっている。もし、見たとすればそれは都合のいい夢。現実から逃げ出した末に見る幻。現実はもっともっと、残酷だ。文面に興味を失いつつ、惰性でそれを眺めているうちにネグロのまぶたはゆっくりと落ちて行った。
――20数年前。
突如として戦場に現れたグレムリン。たった一機で戦場の全てを滅ぼす紅い悪夢のような機体。
あれさえいなければ、世界が一気に粉塵に染まる事は無かったのではないか。何度も何度もそんな考えが頭を過る。捨て駒同然に放り出され、這う這うの体で生き残る日々。仲間は一人、また一人と減っていき、誰もが次は自分の番だと恐れていた。
正面のグレムリン、背後からは重粒子粉塵投射砲。あの時の戦場は常に絶望に包まれていた。
『なんや自分、もしかしてウチの事嫌い?』
『諦めや~、ウチとアンタは僚機や。それより、お互いの事もっと知りあわん?』
軽口をたたく僚機だった。
『……ウチはもうええわ。アンタが生きや』
最期の言葉は雑音まじりの通信だった。
とある戦場において、その中心を穿つように放たれた重粒子粉塵投射砲。そこにいた機体・グレムリン共々、壊滅する事態になったその場所でただ一人生き残った男がいた。その男の名は――
「……!」
ネグロは目を見開いてがばり、とその上体を起こした。
辺りを確認して、漸く自分がグレイヴネットを見たままうたた寝をしていたのか、という事を理解すれば大きく長く、息を吐く。端末の時間は意識が落ちてから20分程度経った事を示している。
額の汗をぬぐいながら、ネグロはもう一度ゆっくりと目を閉じた。
あれは、昔の夢だ。わかり切った事を確認する。ただの夢で、変わらない過去。共に戦場で戦った仲間18人と、僚機を失い、片腕も失った。
あの時胸に抱いた感情に名前を付ける事は未だ出来ない。
「……クソッ」
死者が返ってくる事はありえない。
わかりきってた事なのに、縋ってしまった自分が馬鹿らしい。つけっぱなしだったグレイヴネットへの接続を切って、携帯端末を放り投げた。
ジュピネの申し出を渋々受けた結果、格納庫もネグロの安息の場所ではなくなってしまった。
巨大なグレムリンの整備が一朝一夕で終わる事はなく、また、その技術も同様である。
時には声をかけられ、時には自分の作業をなめるような視線が追いかけてくる。ネグロにとってそれはストレスに他ならないのだが、状況に押されたとはいえ承諾したのは己の為、無碍にすることこそなかった。
しかし、一人で作業に没頭できる時間帯を探さないと到底気持ちを落ち着けられるような場所ではなくなってしまった。
「……」
食堂を早々に出て、足早に自室に向かいドアを開ける。
簡素なベッドに倒れるように横になると、ギシリとフレームが嫌な音を立てた。
まだ、部屋にいる時間は安息の時間と言えるのは救いだった。
人と馴れ合う事を避けてきた筈だったのに、この艦に来てからそれが崩れはじめているのがネグロにとっては嫌でならない。
ネグロが偽悪的な振る舞いをするのも、人と関わりを持たないようにしているのも、単純に人との繋がりを嫌っている――本当の気持ちを言ってしまえば、人との繋がりを持つことを恐れている。
それとは別に、常に訳もなく苛立っている事も人を遠ざけている原因ではあるのだが。
「チッ」
ベッドに転がりながら、接続の遅い携帯端末に舌打ちをする。
世界的な混乱の最中でも稼働しているグレイヴネット。そして、そこでまことしやかに語られはじめた噂。
『死んだはずの傭兵を見た、って噂話を、聞いた。ずっと昔に死んだ傭兵の機体が撮影された、とか……』
ぽつり、ぽつりときこえてしまった食堂でのレイルの言葉は、今のネグロをざわつかせるのに十分だった。
噂を検索すればすぐに根も葉もない情報がボロボロと出て来る。レイルの呟きと変わり映えの無いものやどうせ霊障の類だろう、なんて冷めた目線の書き込みを適当に流し見していく。
「……」
はあ、と無意識にため息が出た。
死者が帰ってくる事はありえない。それは、ネグロもよくわかっている。もし、見たとすればそれは都合のいい夢。現実から逃げ出した末に見る幻。現実はもっともっと、残酷だ。文面に興味を失いつつ、惰性でそれを眺めているうちにネグロのまぶたはゆっくりと落ちて行った。
――20数年前。
突如として戦場に現れたグレムリン。たった一機で戦場の全てを滅ぼす紅い悪夢のような機体。
あれさえいなければ、世界が一気に粉塵に染まる事は無かったのではないか。何度も何度もそんな考えが頭を過る。捨て駒同然に放り出され、這う這うの体で生き残る日々。仲間は一人、また一人と減っていき、誰もが次は自分の番だと恐れていた。
正面のグレムリン、背後からは重粒子粉塵投射砲。あの時の戦場は常に絶望に包まれていた。
『なんや自分、もしかしてウチの事嫌い?』
『諦めや~、ウチとアンタは僚機や。それより、お互いの事もっと知りあわん?』
軽口をたたく僚機だった。
『……ウチはもうええわ。アンタが生きや』
最期の言葉は雑音まじりの通信だった。
とある戦場において、その中心を穿つように放たれた重粒子粉塵投射砲。そこにいた機体・グレムリン共々、壊滅する事態になったその場所でただ一人生き残った男がいた。その男の名は――
「……!」
ネグロは目を見開いてがばり、とその上体を起こした。
辺りを確認して、漸く自分がグレイヴネットを見たままうたた寝をしていたのか、という事を理解すれば大きく長く、息を吐く。端末の時間は意識が落ちてから20分程度経った事を示している。
額の汗をぬぐいながら、ネグロはもう一度ゆっくりと目を閉じた。
あれは、昔の夢だ。わかり切った事を確認する。ただの夢で、変わらない過去。共に戦場で戦った仲間18人と、僚機を失い、片腕も失った。
あの時胸に抱いた感情に名前を付ける事は未だ出来ない。
「……クソッ」
死者が返ってくる事はありえない。
わかりきってた事なのに、縋ってしまった自分が馬鹿らしい。つけっぱなしだったグレイヴネットへの接続を切って、携帯端末を放り投げた。
◆3回更新の日記ログ
◆2回更新の日記ログ
NEWS
あなたは必要な情報を得るため、あるいは他の理由からか、あるいは強制的にグレイヴネットにログインしますそこでは何か騒ぎになっていました
「認証に成功。思念接続を開始……対流域を確保。ようこそ、グレイヴネットへ!!」
「やはりそうだ……グレムリンが、未識別機動体に……」
「へへっ、ビビってるんでしょうか……スコルパピーさん……」
「ビビりもするさ……あのホーレツァーが……それに……」
「おや、そこの傭兵さんはまだ聞いていない? 興味深いですよぉ……」
「先日話した通りのことが起きた。撃墜されたはずのグレムリンとの戦闘だ」
「会話データだけですがねぇ……当事者たちはいまだ、行方知れずって話さ」
音声データを再生します
グレイフロッグ『ジェト』「……ホッっつあん! 後ろから来ている!!」
スネイクパレット『ホーレツァー』「見えている! だが、速すぎる……この動きは……」
グレイフロッグ『ジェト』「……ホッっつあん! どうしちまったんだよ、さっきから鈍いぞ!」
スネイクパレット『ホーレツァー』「機体の思念接続が上手くいかん!! ジャミングかもしれん、それに……」
スネイクパレット『ホーレツァー』「この動き……俺は、この動きを……知っている」
????????『?????』「ザッ……ザザーッ……こちら、グレ……リン大隊、……クパレット、2番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
スネイクパレット『ホーレツァー』「その声、ヘリエローだな!? 俺だ! ホーレツァーだ! お前、死んだはずじゃ……」
グレイフロッグ『ジェト』「様子がおかしい! 敵の動きが機械的過ぎる! いったん退こう、ここは……」
スネイクパレット『ホーレツァー』「すまない、惑わされ過ぎた……撤退を……ぐっ!!」
????????『?????』「ザッ……ザザーッ……こちら、グレムリン大隊、スネイ……ザザッ……番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
グレイフロッグ『ジェト』「いま助ける!! 持ってくれ……ッ!!」
音声データを終了します
「会話データだけアップされててねぇ、この二人は他に4機のグレムリンと行動していたけど、全員行方知れず、だよぉ」
「会話に出てきたヘリエローは16年前亡くなっているはずだ。それも重粒子粉塵兵器を受けて消滅。蘇生は不可能……」
「フレッシュの姉貴! 大変だ!! 各地の索敵報告を見てくれ……」
「来やがりましたねぇ……未識別グレムリン、だねぇ……」
「始まる……のか」
「いくよ! コープスメイデン隊は、俺か貴様が、死体になるまで!」
「死体になるまで!!」
ここは氷獄。どこまでも氷山が浮かんでいる
「おーーーーさむさむ。ここは氷獄、よく来たな!」
「古代の知識が眠る氷河さ、ここは! ただ……」
「何の役にも立たねぇよ! いまは、未知なる未来の途中だからな!!」
モコモコの防寒具を来た男が釣りをしている
ネグロは機密データを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロはジャミングバードを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロは「ライトスタンプ」軽捕捉ブースターを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロは怪猫の呼び声を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロはギガントロプスを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロは突貫魂を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
渦雷は鉱石ラジオで強化された!!(素材消費)
渦雷は狩り喰らう腕素材で強化された!!(素材消費)
◆アセンブル
◆僚機と合言葉
スリーピング・レイルとバディを結成した!!
次回ピグマリオン・マウソレウムに協賛し、参戦します
「フゥーッ!! アイドルしてる? いいね、あげる!!」
移動
あなたはいつの間にか、北北東海域【氷獄】へと到達した
ユニオン活動
パッチワーク・ゴーストシップの活動記録
迷子の迷子の幽霊船。継ぎ接ぎだらけの幽霊船。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
ENo.51からのメッセージ>>
「……この船の機構の多くはブラックボックス扱いだ。というか機構そのものがあるのかすら不明だな。少なくとも、私の方から確認できる事は少ない。船内を散歩するのはいいが、行って帰って来れない可能性もある」
「一応、そうはならないようにしてるつもりだが、万が一が起きても保証はしない。気を付ける事だな」
「……そうだな。もう一人くらいオペレーターが出来るものがいれば助かるんだが。例えば、口が達者で小型機体を動かしている者とかが手伝ってくれると、私としても嬉しい」
ENo.96からのメッセージ>>
チャルミィ「広くて迷宮のような船!うふふンッ♪
食事に行こうと部屋を出たのに、
迷子になって倒れてしまったり……なんてことがありそうですわね?」
チャルミィ「ワテクシはマッピングしておりますから、
迷ったりしませんわよ?」
チャルミィ「……あら?でもさっきの場所に似てますわね?」
◆2回更新のメッセログ
◆1回更新のメッセログ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
北北東海域【氷獄】の戦果通信
>>友軍の戦闘結果「............v..」


>>友軍の戦闘結果
ザミエル超速【覚醒】「こちら氷獄61ブロック、全機撃墜。」
ザミエル超速【覚醒】「イゾ坊!定時連絡を!!しろ!!!」


>>友軍の戦闘結果
イゾルフ停滞【覚醒】「兄ちゃぁあああああん!!!!!!!」


>>友軍の戦闘結果
「ええと……、こちら『スリーピング・レイル』。……こちらは問題なく勝利しているよ」


>>友軍の戦闘結果
「終わりました~」


>>友軍の戦闘結果
「アダム・ライソン、無事帰還しました。
友軍の皆さんは無事でしたか?」


>>友軍の戦闘結果
S.Owen【覚醒】「......作戦完了。それ以上の報告は不要だろう。」


>>友軍の戦闘結果
通信機からは轟音とノイズと絶叫が響いてくる。勝つには勝ったがひどいことになっているようだ。


精算
キャラデータ
__0
__6
_12
_18