第21回目 午前2時のスリーピング・レイル
プロフィール
名前
スリーピング・レイル
愛称
スリーピング・レイル
経歴 記憶喪失のグレムリンテイマー。 自分に関すること、そしてこの虚空領域に関することは何一つわからない。 唯一「グレムリンの操縦」だけは体が覚えている。 『スリーピング・レイル』とは身に着けていたエンブレムに刻まれていた文字列。 (イラストはすのだ様からの頂き物です) |
僚機プロフィール
名前
ネグロ
愛称
ネグロ
経歴 元真紅連理所属、整備士の資格を持つ。 身長166cm 体重79cm 年齢43 両腕バイオ生体置き換え済 第一次七月戦役時、徴兵以来を受け真紅連理の強襲部隊に所属。 戦役中に左腕を失い、右腕を換金した後両腕をバイオ生体置き換え手術を行う。 現在まで拒否反応含む異常なし。 真紅連理降伏後、第一次七月戦役より消息をたつ。 その後、各地でゲリラ的活動の目撃情報有り。【僚機詳細】 |
◆日誌
『希望を絶ったその手で、傷跡を抱えたその体で、それでも、お前は』
* * *
――最後の戦いが、始まろうとしている。
虚空領域の海を漂う『継ぎ接ぎ幽霊船』は、タワー近海に位置していた。無数の船の残骸を接ぎ合わせた不可思議な仕組みの幽霊船は、その巨大さからしてタワーの港に留まることも難しい。故に、タワー内部で行われるという戦闘を間近で見届ける、ということはできそうになかった。
元よりグレムリンテイマーを擁することで初めて海を渡ることが可能となる、それ自体は戦闘能力を持たない船なのだ、仮にタワーにまで向かえたところでできることなど何一つない。
そんなこと、とっくに頭ではわかっているけれど、それでも――少しだけ、もどかしい。ミアは、そんなことを思いながら、携帯端末を握りしめていた。
それは、タワーに向かったスリーピング・レイルから、預けられたもの。
虚空領域に未識別機動体が現れた日、ふと気づけば廃工場にいたあの日に、廃工場に落ちていたもの。それからずっと、レイルが所持していたものだ。
今は、グレムリン『スリーピング・レイル』とかろうじて通信が繋がっている。『スリーピング・レイル』との直接通信が可能になるように、レイルがあらかじめ弄っておいたに違いなかった。最初はグレムリンの仕組みなど何一つわからいまま闇雲に操っていたはずだが、この短期間で随分知識と技術を積み上げてきたものだ、とミアは感心する。
スリーピング・レイルという男は、ぼんやりしているようで、実際ほとんどの場合はぼんやりしているのだが、必要とされる物事に対する姿勢は極めて真面目で熱心であり、物覚えもそう悪くはない。だから、ミアもレイルにものを教えるのは面白かったし、レイルに教えることを通してミア自身も学び直したことは一つや二つではない。それに、レイルの僚機であるネグロから教わることも多く、レイルとともにタワーを離れ、幽霊船で過ごした日々はミアにとってもよい経験になっている、と思う。
だから、レイルには感謝をしているのだ。自分の、身勝手な願いを叶えてくれていることに。その上で、何も聞かずにいてくれていることに。
今、この瞬間だって、そう。
『――ミアさん、聞こえてる、かな』
ノイズ交じりの低いささやき声。スリーピング・レイルの、声。
「聞こえてる。今どこ?」
『そろそろ中層に突入する。それからは、繋がらなくなる、かもしれないから、連絡しておこうと、思って」
「……そっか」
少しだけ、沈黙が落ちた。通信機からは、かすかなノイズだけが流れてくる。
「ねえ、レイル」
『何?』
「あたし、レイルの役に、立ててたかな」
『……急に、どうしたんだ?」
「何となく、不安になっちゃったんだ。あたしは、レイルの役に立ってるつもりでいたけど、実は迷惑だったんじゃないかって」
ミアはほとんど無理やりレイルに同行を申し出た身だ。レイルには整備ができないから、なんてその場ででっちあげた言い訳もいいところで、グレムリンの整備は必ずしもミアに頼る必要はないし、例えば僚機のネグロの方が知識も技術も、経験も豊かな整備士だ。仮にネグロが僚機でなかったとしても、その土地の整備士に頼ったってよかったのだ。今なら、もしかすると、一人でも十分に整備できるかもしれない。レイルがミアを連れて歩く理由は、実のところ、何一つないのだ。
それでもレイルはミアを『スリーピング・レイル』専属の整備士として扱ってくれている。ミアがそこにいることを、当然だと思ってくれている。……そう、ミアは思っていた、けれど。
「レイルは、優しいから、言えなかっただけなのかなって。置いてかないで、って言ったけど、それでレイルに無理させてたら、それは、何か違うもんね」
レイルはいつだってミアの言葉を否定しない。いや、それは誰にだってそうだったかもしれない。誰に対しても従順で、いつだって誰かの願いを叶えようとしている。
だが、そこに、果たしてレイルの意志はあったのだろうか。
「レイルは、……嫌じゃなかった?」
『嫌なんかじゃない、迷惑だなんて、とんでもない』
通信機越しのレイルの声は、いつになく、強い語気をはらんでいた。
『最初に、ミアさんに、出会っていなかったら、僕は、きっと、ただ戦うだけのモノでいた』
そう、きっとそうだったのだろう。ミアもその言葉には、向こうからは見えていないとわかっていても、つい、小さく頷く。
レイルは、ともすれば自分を道具のように扱いたがる癖がある。戦うための道具。グレムリンを操るためのパーツのひとつ。自分を定義する記憶がないことも相まって、レイルのアイデンティティは「戦う能力がある」ことに終始しがちだ。
しかし、ミアは、レイルのそういうところが何よりも嫌いだったから、ひたすらに言葉を重ねてきた。
『でも、ミアさんは、教えてくれた。戦い以外のことも、――戦いの、後の、ことも』
ミアは本当の意味で「未来」を信じているわけではない。この先、ということを、意識できているわけではない。それでも、レイルには未来を示さずにはいられなかった。戦いが終わった後のこと、グレムリンテイマーという「グレムリンのパーツ」でない、一人のレイルとしての、未来。
『僕は、まだ、何をしたいかもわからない。……戦う以外のことを、考えられない』
「うん、それは、わかるよ」
まさにレイルは最後の戦いに向かうところであり、戦うこと以外に考えを及ばせることなど、できようもない。何せ、世界を狂わせて、永劫に停止させようとしているケイジキーパーを打ち破らない限り、「戦いの後」が訪れることはないのだから。
『だから、せめて、きちんと帰ってきて、考えようと思う。ミアさんが、待っててくれる限り』
「レイル……」
『それで、……いいかな?』
「もちろん。ありがと、レイル。待ってるから。戻ってきたら、話をしよう。これからのことも考えなきゃだし、レイルがどこから来たのかも、知りたいし。いっぱい、いっぱい、話したいこと、あるから」
結局、ここまでにレイルの記憶は戻らなかった。
けれど、今となっては、決してツィールのように「元からなかった」というわけではない、とミアは確信している。
レイルは、粉塵に覆われていない青い空と海を知っている。虚空領域で一般的な食事に違和感を持っていて、時折ミアだけでなく、他の乗組員の誰もが知らない事物を当然のことのように話す。そして、誰に教えられたわけでもなく、異世界の遊戯を嗜むことすらある。
もしかすると、レイルもまた、いわゆる「異世界人」だったのかもしれない、と今では考えている。
ここではない、どこか遠くの場所からの来訪者。そこには青い空と海が広がっていて、虚空領域では既に失われてしまったものがあって、そこで、別の名前と立場を持って暮らしていた何者か。どうしてグレムリンを操る能力があるのかは知らないけれど、きっと、そういうもの。
今までそれ以上のことを積極的に知ろうとしなかったのは、レイルがあまり失われた記憶に頓着している様子を見せなかったのもそうであるし、レイルの首に走る傷跡が決して明るいものでない過去を思わせて、不安に駆られていたというのもある。
しかし、今は、知りたいと思う。単なる過去というよりも、「レイル」というひとについて。どこから来て、どこに行こうとしているのか、その、全てを。
『そうだ、僕が帰ってきたら、ミアさんの話も、聞かせてほしい』
「え?」
『ミアさんのこと。それから、ミアさんを駆り立てた、「父親」――ルーカスのこと』
「……レイル、気づいて」
『僕も、そのことについて、話さなきゃいけないこと、あって。……と』
ノイズが一段と強まる。通信が今にも途切れそうになっているのが、わかる。グレムリン『スリーピング・レイル』が、タワー中層に至ろうとしているのだ。
『ここまで、みたいだ。……それじゃ、ミアさん、また』
これから戦場に赴くとは思えない、いたって気軽な口調。それに対して、ミアは、声を張り上げる。端末の向こうのレイルに、確かに届くように。
「絶対に、絶対に、帰ってきてよね!」
果たして、端末はノイズだけを垂れ流すばかりだった。もしかすると、その中に聞こえたわずかなうねりが、レイルの返事だったのかもしれないし、そうでなかったかもしれない。
「……レイル……」
ミアは、携帯端末を握りしめる。
あの男は、ミアが思うよりもずっと、多くのことを考えていて――多くのものを、見ていたのだ。
レイルと話をしなければならない。そのためにも、どうか。
「負けないで、レイル」
祈る。今のミアにできることは、ただ、それだけだったから。
【Scene:0021 端末越しの祈り】
* * *
――最後の戦いが、始まろうとしている。
虚空領域の海を漂う『継ぎ接ぎ幽霊船』は、タワー近海に位置していた。無数の船の残骸を接ぎ合わせた不可思議な仕組みの幽霊船は、その巨大さからしてタワーの港に留まることも難しい。故に、タワー内部で行われるという戦闘を間近で見届ける、ということはできそうになかった。
元よりグレムリンテイマーを擁することで初めて海を渡ることが可能となる、それ自体は戦闘能力を持たない船なのだ、仮にタワーにまで向かえたところでできることなど何一つない。
そんなこと、とっくに頭ではわかっているけれど、それでも――少しだけ、もどかしい。ミアは、そんなことを思いながら、携帯端末を握りしめていた。
それは、タワーに向かったスリーピング・レイルから、預けられたもの。
虚空領域に未識別機動体が現れた日、ふと気づけば廃工場にいたあの日に、廃工場に落ちていたもの。それからずっと、レイルが所持していたものだ。
今は、グレムリン『スリーピング・レイル』とかろうじて通信が繋がっている。『スリーピング・レイル』との直接通信が可能になるように、レイルがあらかじめ弄っておいたに違いなかった。最初はグレムリンの仕組みなど何一つわからいまま闇雲に操っていたはずだが、この短期間で随分知識と技術を積み上げてきたものだ、とミアは感心する。
スリーピング・レイルという男は、ぼんやりしているようで、実際ほとんどの場合はぼんやりしているのだが、必要とされる物事に対する姿勢は極めて真面目で熱心であり、物覚えもそう悪くはない。だから、ミアもレイルにものを教えるのは面白かったし、レイルに教えることを通してミア自身も学び直したことは一つや二つではない。それに、レイルの僚機であるネグロから教わることも多く、レイルとともにタワーを離れ、幽霊船で過ごした日々はミアにとってもよい経験になっている、と思う。
だから、レイルには感謝をしているのだ。自分の、身勝手な願いを叶えてくれていることに。その上で、何も聞かずにいてくれていることに。
今、この瞬間だって、そう。
『――ミアさん、聞こえてる、かな』
ノイズ交じりの低いささやき声。スリーピング・レイルの、声。
「聞こえてる。今どこ?」
『そろそろ中層に突入する。それからは、繋がらなくなる、かもしれないから、連絡しておこうと、思って」
「……そっか」
少しだけ、沈黙が落ちた。通信機からは、かすかなノイズだけが流れてくる。
「ねえ、レイル」
『何?』
「あたし、レイルの役に、立ててたかな」
『……急に、どうしたんだ?」
「何となく、不安になっちゃったんだ。あたしは、レイルの役に立ってるつもりでいたけど、実は迷惑だったんじゃないかって」
ミアはほとんど無理やりレイルに同行を申し出た身だ。レイルには整備ができないから、なんてその場ででっちあげた言い訳もいいところで、グレムリンの整備は必ずしもミアに頼る必要はないし、例えば僚機のネグロの方が知識も技術も、経験も豊かな整備士だ。仮にネグロが僚機でなかったとしても、その土地の整備士に頼ったってよかったのだ。今なら、もしかすると、一人でも十分に整備できるかもしれない。レイルがミアを連れて歩く理由は、実のところ、何一つないのだ。
それでもレイルはミアを『スリーピング・レイル』専属の整備士として扱ってくれている。ミアがそこにいることを、当然だと思ってくれている。……そう、ミアは思っていた、けれど。
「レイルは、優しいから、言えなかっただけなのかなって。置いてかないで、って言ったけど、それでレイルに無理させてたら、それは、何か違うもんね」
レイルはいつだってミアの言葉を否定しない。いや、それは誰にだってそうだったかもしれない。誰に対しても従順で、いつだって誰かの願いを叶えようとしている。
だが、そこに、果たしてレイルの意志はあったのだろうか。
「レイルは、……嫌じゃなかった?」
『嫌なんかじゃない、迷惑だなんて、とんでもない』
通信機越しのレイルの声は、いつになく、強い語気をはらんでいた。
『最初に、ミアさんに、出会っていなかったら、僕は、きっと、ただ戦うだけのモノでいた』
そう、きっとそうだったのだろう。ミアもその言葉には、向こうからは見えていないとわかっていても、つい、小さく頷く。
レイルは、ともすれば自分を道具のように扱いたがる癖がある。戦うための道具。グレムリンを操るためのパーツのひとつ。自分を定義する記憶がないことも相まって、レイルのアイデンティティは「戦う能力がある」ことに終始しがちだ。
しかし、ミアは、レイルのそういうところが何よりも嫌いだったから、ひたすらに言葉を重ねてきた。
『でも、ミアさんは、教えてくれた。戦い以外のことも、――戦いの、後の、ことも』
ミアは本当の意味で「未来」を信じているわけではない。この先、ということを、意識できているわけではない。それでも、レイルには未来を示さずにはいられなかった。戦いが終わった後のこと、グレムリンテイマーという「グレムリンのパーツ」でない、一人のレイルとしての、未来。
『僕は、まだ、何をしたいかもわからない。……戦う以外のことを、考えられない』
「うん、それは、わかるよ」
まさにレイルは最後の戦いに向かうところであり、戦うこと以外に考えを及ばせることなど、できようもない。何せ、世界を狂わせて、永劫に停止させようとしているケイジキーパーを打ち破らない限り、「戦いの後」が訪れることはないのだから。
『だから、せめて、きちんと帰ってきて、考えようと思う。ミアさんが、待っててくれる限り』
「レイル……」
『それで、……いいかな?』
「もちろん。ありがと、レイル。待ってるから。戻ってきたら、話をしよう。これからのことも考えなきゃだし、レイルがどこから来たのかも、知りたいし。いっぱい、いっぱい、話したいこと、あるから」
結局、ここまでにレイルの記憶は戻らなかった。
けれど、今となっては、決してツィールのように「元からなかった」というわけではない、とミアは確信している。
レイルは、粉塵に覆われていない青い空と海を知っている。虚空領域で一般的な食事に違和感を持っていて、時折ミアだけでなく、他の乗組員の誰もが知らない事物を当然のことのように話す。そして、誰に教えられたわけでもなく、異世界の遊戯を嗜むことすらある。
もしかすると、レイルもまた、いわゆる「異世界人」だったのかもしれない、と今では考えている。
ここではない、どこか遠くの場所からの来訪者。そこには青い空と海が広がっていて、虚空領域では既に失われてしまったものがあって、そこで、別の名前と立場を持って暮らしていた何者か。どうしてグレムリンを操る能力があるのかは知らないけれど、きっと、そういうもの。
今までそれ以上のことを積極的に知ろうとしなかったのは、レイルがあまり失われた記憶に頓着している様子を見せなかったのもそうであるし、レイルの首に走る傷跡が決して明るいものでない過去を思わせて、不安に駆られていたというのもある。
しかし、今は、知りたいと思う。単なる過去というよりも、「レイル」というひとについて。どこから来て、どこに行こうとしているのか、その、全てを。
『そうだ、僕が帰ってきたら、ミアさんの話も、聞かせてほしい』
「え?」
『ミアさんのこと。それから、ミアさんを駆り立てた、「父親」――ルーカスのこと』
「……レイル、気づいて」
『僕も、そのことについて、話さなきゃいけないこと、あって。……と』
ノイズが一段と強まる。通信が今にも途切れそうになっているのが、わかる。グレムリン『スリーピング・レイル』が、タワー中層に至ろうとしているのだ。
『ここまで、みたいだ。……それじゃ、ミアさん、また』
これから戦場に赴くとは思えない、いたって気軽な口調。それに対して、ミアは、声を張り上げる。端末の向こうのレイルに、確かに届くように。
「絶対に、絶対に、帰ってきてよね!」
果たして、端末はノイズだけを垂れ流すばかりだった。もしかすると、その中に聞こえたわずかなうねりが、レイルの返事だったのかもしれないし、そうでなかったかもしれない。
「……レイル……」
ミアは、携帯端末を握りしめる。
あの男は、ミアが思うよりもずっと、多くのことを考えていて――多くのものを、見ていたのだ。
レイルと話をしなければならない。そのためにも、どうか。
「負けないで、レイル」
祈る。今のミアにできることは、ただ、それだけだったから。
【Scene:0021 端末越しの祈り】
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NEWS
予感は続くそれはまるで世界各地に共鳴する声
あるいは、混線したどこかの通信かもしれない
いずれにせよ、あなたは様々な声と感情を
意図せず受ける
傭兵たちはタワー内部、中層へとなだれ込む
傭兵『フレッシュメイデン』
「コープスメイデン隊、一番乗りぃ!!
お前ら、いくよぉ!!」
傭兵『スィニューメイデン』
「姉さん、気を付けて!
嫌な気配がするよぉ」
出迎えるは朽ちた立像
傭兵『スコルパピー』
「おおっ、この像こそ、ひよこ立像!!
遥か昔、タワー建造の際に建てられたという!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「妙だな……像は朽ちているのに」
グレイフロッグ『ジェト』
「壁や床は全くの無傷だ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「壁や床の文様、見たこともない」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「もしかしたら、タワーはさらに昔に建てられた……?」
グレイフロッグ『ジェト』
「それを誰かが増築して『タワー』に」
グレイフロッグ『ジェト』
「ありうる話だ。なぜなら……」
グレイヴキーパー『フヌ』
「……だいたい、予想の通りですよ」
グレイフロッグ『ジェト』
「フヌ!!」
グレイヴキーパー『フヌ』
「タワー。その本質は《領域殲滅軌道要塞》」
グレイヴキーパー『フヌ』
「魔王領域軌道において亜空間潜航し……」
グレイヴキーパー『フヌ』
「人造神ドゥルガーに対して非対称殲滅攻撃を可能に……」
グレイヴキーパー『フヌ』
「まぁ……意味の無い話でしたね
ドゥルガーは滅び
この要塞もまた虚空領域に座礁した……」
グレイフロッグ『ジェト』
「フヌ……」
グレイヴキーパー『フヌ』
「こんなどうでもいい話を……ずっとしていたかった」
グレイヴキーパー『フヌ』
「でももう、遅いのです」
グレイヴキーパー『フヌ』
「進みなさい。この場所こそ、すでに神秘工廠です」
グレイフロッグ『ジェト』
「ここが、神秘工廠ゼラ……」
グレイフロッグ『ジェト』
「不気味な場所だ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「真っ暗だな。音が吸い込まれるように消えていく」
すると、闇の中から音もなく
真紅の無人グレムリンが無数に
姿を現した
無人……そう、人の思念は感じない
グレイヴキーパー『フヌ』
「ダスト・グレムリン用無人制御随伴グレムリン」
グレイヴキーパー『フヌ』
「マリオネット・グレムリン」
グレイヴキーパー『フヌ』
「いま、全機が私の支配下にあります」
グレイヴキーパー『フヌ』
「私の計算では……」
グレイヴキーパー『フヌ』
「あなたたちはここで消耗し」
グレイヴキーパー『フヌ』
「次なる戦い、ヴォイドステイシスとの戦いで……」
グレイヴキーパー『フヌ』
「…………」
グレイフロッグ『ジェト』
「フヌ」
グレイヴキーパー『フヌ』
「…………」
グレイフロッグ『ジェト』
「俺の戦う理由を知りたがっていたな」
グレイフロッグ『ジェト』
「俺は見たんだよ」
グレイフロッグ『ジェト』
「午前二時さ」
グレイフロッグ『ジェト』
「俺は……偶然見つけたこの錆びたフレームに」
グレイフロッグ『ジェト』
「ありあわせのパーツを全部乗っけてさ」
グレイフロッグ『ジェト』
「そして、未識別機動体の群れに突っ込んでいった」
グレイフロッグ『ジェト』
「自分でもどうかしていたと思う」
グレイフロッグ『ジェト』
「でも俺は……」
グレイフロッグ『ジェト』
「声を聴いたんだ」
グレイフロッグ『ジェト』
「このフレームが……俺に」
グレイフロッグ『ジェト』
「まだ、動けるだろう、ってさ」
グレイフロッグ『ジェト』
「おれはまだ、戦える」
グレイフロッグ『ジェト』
「そして、俺は見たんだ」
グレイフロッグ『ジェト』
「俺が逃したシュヴァルベ・ドライを……」
グレイフロッグ『ジェト』
「鮮やかに倒してみせた、傭兵の姿を」
グレイフロッグ『ジェト』
「俺は、あの時咄嗟に叫んだ」
グレイフロッグ『ジェト』
「戦うことができるなら――」
グレイフロッグ『ジェト』
「君がテイマーならば――」
グレイフロッグ『ジェト』
「悪鬼は応えるはずだ! 君の思い描くままに!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「そしてあいつは!! 戦った!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「そう、思い描いただろう……鮮やかな動きで!!!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「フヌーーーーーーッッッ!!!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「お前は何を夢見たんだよ!!!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「お前希望って何だよ!!!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「お前の意味はこんなことかよ!!!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「お前の全ては、お前の思い描くまま、動き出すんだよ!!!」
グレイヴキーパー『フヌ』
「やめろ!!!」
グレイヴキーパー『フヌ』
「全ては思い通りになんかならない!!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「なる!!!!」
グレイヴキーパー『フヌ』
「なるわけがない!!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「なるんだ!!!!
それが、グレムリン・フレームだ!!!」
グレイヴキーパー『フヌ』
「やめろ……」
グレイヴキーパー『フヌ』
「私に希望を持たせないでよ……」
グレイヴキーパー『フヌ』
「あり得ない幻想を……わたしに……」
グレイフロッグ『ジェト』
「幻想じゃない!!!!
俺が戦う限り!!!
俺が動ける限り!!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「悪鬼は応える!!!!
俺の思念のままに!!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「それが俺が戦う理由だあああああ!!!」
グレイヴキーパー『フヌ』
「………………」
ケイジキーパーNo.2《リヴ》
「戦意を喪失したのか?
フェアじゃないなぁ」
グレイヴキーパー『フヌ』
「……ッ!!」
ケイジキーパーNo.2《リヴ》
「しょうがないなぁ
あとは突っ立ってるだけでいいよ」
ケイジキーパーNo.2《リヴ》
「フェアな勝負にしようじゃないか
少しでもね」
闇の奥から、何かを引きずるような音
巨大な質量の波動を感じる
――それはまさに、悪魔のごとく
巨大な身体はいくつものグレムリンの残骸が融合し
巨大な腕で這いながら現れたそれは
頭部に四肢の欠けたグレムリンの残骸を噛む
――それは、どこか記憶の中の
ケイジキーパーNo.2《リヴ》
「融合技術、進化技術、あと……まぁ、残りカスだね
門番程度には仕事してもらうよ」
ケイジキーパーNo.2《リヴ》
「すごいだろう? 世界を手にれるって
こういうのも作れてしまうんだ」
『残骸のベルコ』
「…………ゥゥゥ」
グレイヴキーパー『フヌ』
「……!!」
グレイヴキーパー『フヌ』
「リヴ……あなたは、こんなことまで……ッ」
ケイジキーパーNo.2《リヴ》
「さぁ、適当に戦っててよ」
ケイジキーパーNo.2《リヴ》
「戦いが無意味ってことを、分からせてやるさ」
タワー中層区
【ヒヨコ立像領域】は不気味に静まり返っている
スリーピング・レイルはラスト・アーマーを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
◆アセンブル
【頭部】に121-RADAR《YAMATSUMI》を装備した
【腕部】にレジスタントアームを装備した
【操縦棺】にパッチワーキングセントラルを装備した
【脚部】にギガントホッパーを装備した
【エンジン】にフライトレス・プラチナハートを装備した
【エンジン】にインシュレイトエンジンを装備した
【索敵】にフライトレス・アーマーを装備した
【索敵】に広域レーダーL型を装備した
【主兵装】に拡散火球砲を装備した
【背部兵装】に011-RADAR《YAMATSUMI》を装備した
◆僚機と合言葉
ネグロとバディを結成した!!
次回オークリーフ・レッドメールに協賛し、参戦します
オークリーフ・レッドメール担当「届けたいものがある。進路を開いてくれ」
移動
あなたはいつの間にか、タワー中層区
【ヒヨコ立像領域】へと到達した
【ヒヨコ立像領域】へと到達した
ユニオン活動
パッチワーク・ゴーストシップの活動記録
迷子の迷子の幽霊船。継ぎ接ぎだらけの幽霊船。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
メッセージ
ENo.140からのメッセージ>>
ハンプバック
「ほら、ミアくんぐらい芯の強いレイディがいれば、心配なんて無用だろ?
よかった、よかった!」
ハンプバック
「……昔はボクにもね、そんなヒトがいたよ
厳密にはヒトじゃあないんだけど、懐かしいな」
ハンプバック
「くれぐれも、繋いでもらった手を離さないようにね!
ボクに言えるのはそれぐらいだよ、ヒューマン!」
ハンプバック
「ほら、ミアくんぐらい芯の強いレイディがいれば、心配なんて無用だろ?
よかった、よかった!」
ハンプバック
「……昔はボクにもね、そんなヒトがいたよ
厳密にはヒトじゃあないんだけど、懐かしいな」
ハンプバック
「くれぐれも、繋いでもらった手を離さないようにね!
ボクに言えるのはそれぐらいだよ、ヒューマン!」
◆19回更新のメッセログ
◆18回更新のメッセログ
◆17回更新のメッセログ
◆16回更新のメッセログ
◆15回更新のメッセログ
◆14回更新のメッセログ
◆13回更新のメッセログ
◆12回更新のメッセログ
◆11回更新のメッセログ
◆10回更新のメッセログ
◆9回更新のメッセログ
◆8回更新のメッセログ
◆7回更新のメッセログ
◆6回更新のメッセログ
◆5回更新のメッセログ
◆4回更新のメッセログ
◆3回更新のメッセログ
◆2回更新のメッセログ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
東部海域【暁の壁】の戦果通信
>>友軍の戦闘結果ツィール・ブライ高速【覚醒】
「終わりました~」
>>友軍の戦闘結果
ネグロ超速【覚醒】【バーサーク】
「……こちら、特に問題は無い」
>>友軍の戦闘結果
アト高速【覚醒】【ティタン】
「こっちは終わったよ。みんなは大丈夫?」
精算
報酬 30
経費 -1
フラグメンツ獲得 29
経費 -1
フラグメンツ獲得 29
あなたはヴォイドエレベータ内部を探索しツバメの尻尾を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で刹那の枝を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で刹那の実を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で刹那の実を手に入れた……
【物資援助】あなたは[絶命力場]が付与された放電コイルを入手した……
夜空には静かに星が浮かぶ……(コンテナ入手率 10%)
キャラデータ
__0__1__2__3__4__5
__6__7__8__9_10_11
_12_13_14_15_16_17
_18_19_20_21_22_23
_24_25_26_27_28_96
_97_98_99100101102
103104105106107108
109110111112
所持品リスト
フライトレス・アーマー
種別:アーマーレドーム [レーダー]
未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
ドラゴンブレス
種別:ドラゴンブレス [頭部]
フライトレス・アーマー
種別:アーマーレドーム [レーダー]
《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》残弾なし
破壊型術導重機関砲
種別:術導重機関砲 [連射聖魔射撃火器]
《広域DLパーツ:(Eno22)からのDL》《アンフィスバエナ》
種別:《アンフィスバエナ》 [頭部FM]
レジスタントアーム
種別:巨大腕部 [腕部]
《広域DLパーツ:S.Owen(Eno54)からのDL》フライトレス・エンシェントロア
種別:エンシェントロア [グレイヴエンジン]
ギガントホッパー
種別:レックス [逆関節]
《広域DLパーツ:水無枷 逢莉(Eno121)からのDL》残弾なし
8-D-4
種別:ヘビーチェインガン [連射物理射撃火器]
《広域DLパーツ:デュアルサンズ(Eno25)からのDL》011-RADAR《YAMATSUMI》
種別:ヤマツミ [レーダー]
《広域DLパーツ:死喰い鳥のザミエル(Eno13)からのDL》未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
広域レーダーL型
種別:広域レーダー [レーダー]
《広域DLパーツ:レッカ・レイト(Eno73)からのDL》残弾なし
フライトレス・フェザー
種別:術導重機関砲 [連射聖魔射撃火器]
《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》拡散火球砲
種別:拡散火球砲 [連射火炎射撃火器]
《広域DLパーツ:咒りの巫女(Eno193)からのDL》パッチワーキングセントラル
種別:セントラル [操縦棺]
《広域DLパーツ:レイジー・サム(Eno113)からのDL》インシュレイトエンジン
種別:モーンエンジン [ミストエンジン]
《広域DLパーツ:レイジー・サム(Eno113)からのDL》フライトレス・プラチナハート
種別:プラチナハート [ミストエンジン]
コアトル
種別:コアトル [飛行]
121-RADAR《YAMATSUMI》
種別:ヤマツミ [レーダー]
《広域DLパーツ:水無枷 逢莉(Eno121)からのDL》風洞ボイラー
種別:風洞ボイラー [ミストエンジン]
未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
カラステング
種別:緊急推進器 [ブースター]
《広域DLパーツ:イレヴン(Eno35)からのDL》ラスト・アーマー
種別:ラスト・アーマー [装甲]
残弾なし
放電コイル
種別:放電コイル [電子射撃火器]
マッチボックス
種別:圧壁操縦棺 [操縦棺]
《広域DLパーツ:レイジー・サム(Eno113)からのDL》キラキラマイク
種別:キラキラマイク [素材]
安寧の葉
種別:安寧の葉 [素材]
波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
キラキラマイク
種別:キラキラマイク [素材]
キラキラマイク
種別:キラキラマイク [素材]
波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
ヴォイドコンパス
種別:ヴォイドコンパス [素材]
安寧の枝
種別:安寧の枝 [素材]
鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
安寧の実
種別:安寧の実 [素材]
刹那の枝
種別:刹那の枝 [素材]
秘密兵器0号
種別:秘密兵器0号 [素材]
レストアチップ
種別:レストアチップ [素材]
追いかける音
種別:追いかける音 [素材]
ゲーミングチェア
種別:ゲーミングチェア [素材]
秘密兵器0号
種別:秘密兵器0号 [素材]
レストアチップ
種別:レストアチップ [素材]
改良システム
種別:改良システム [素材]
秘密兵器0号
種別:秘密兵器0号 [素材]
改良システム
種別:改良システム [素材]
追いかける音
種別:追いかける音 [素材]
まち針
種別:まち針 [素材]
追いかける音
種別:追いかける音 [素材]
追いかける音
種別:追いかける音 [素材]
緑色の炎
種別:緑色の炎 [素材]
追いかける音
種別:追いかける音 [素材]
ヴォイドチャージ
種別:ヴォイドチャージ [素材]
追いかける音
種別:追いかける音 [素材]
まち針
種別:まち針 [素材]
まち針
種別:まち針 [素材]
禍つ牙
種別:禍つ牙 [素材]
涙の装置
種別:涙の装置 [素材]
死灰鉱石
種別:死灰鉱石 [素材]
刹那の実
種別:刹那の実 [素材]
刹那の葉
種別:刹那の葉 [素材]
刹那の実
種別:刹那の実 [素材]
蝶の目
種別:蝶の目 [素材]
刹那の実
種別:刹那の実 [素材]
刹那の枝
種別:刹那の枝 [素材]
刹那の枝
種別:刹那の枝 [素材]
ツバメの尻尾
種別:ツバメの尻尾 [素材]
刹那の枝
種別:刹那の枝 [素材]
刹那の実
種別:刹那の実 [素材]
刹那の実
種別:刹那の実 [素材]