第11回目 午前2時のネグロ
プロフィール
名前
ネグロ
愛称
ネグロ
経歴 元真紅連理所属、整備士の資格を持つ。 身長166cm 体重79cm 年齢43 両腕バイオ生体置き換え済 第一次七月戦役時、徴兵以来を受け真紅連理の強襲部隊に所属。 戦役中に左腕を失い、右腕を換金した後両腕をバイオ生体置き換え手術を行う。 現在まで拒否反応含む異常なし。 真紅連理降伏後、第一次七月戦役より消息をたつ。 その後、各地でゲリラ的活動の目撃情報有り。 |
僚機プロフィール
名前
スリーピング・レイル
愛称
スリーピング・レイル
経歴 記憶喪失のグレムリンテイマー。 自分に関すること、そしてこの虚空領域に関することは何一つわからない。 唯一「グレムリンの操縦」だけは体が覚えている。 『スリーピング・レイル』とは身に着けていたエンブレムに刻まれていた文字列。 (イラストはすのだ様からの頂き物です)【僚機詳細】 |
◆日誌
閉ざされた未来をこじ開けた。失った祝福を取り戻した。
* * *
搬入口に向かって進むネグロの足取りは軽い。何だかんだ言いつつ、新しい道具に気持ちが逸ってしまうのは整備士の性なのだろう。
いつになく楽しい気持ちになってる事に気が付いて、小さく舌打ちをした。
こんな風に、呑気にしてしまう自分がいるのが嫌になってしまう。
ビーッ!ビーッ!
「っ、なんだ!?」
あまりに唐突に鳴り出したそれに驚きを隠せずにいたが、すかさず携帯端末を手にとってブリッジにコールした。
「こちらネグロ。一体何事だ」
『侵入者だ。外見はツィールに酷似、レイルが交戦しているらしい』
「っ、ツィールに酷似?」
すぐにルインの声が端末から返ってきた。ただ、伝えられた内容にネグロは無意識に固く拳を握りしめていた。
格納庫の近くで見た影にもっと注意を払うべきだった。違和感があったそれを放っておいたせいで、みすみす侵入者を逃していた事実。
それほどまでに油断をしていた自分の甘さに腹が立つ。
『お前はレイルの所に向え。場所は――』
ルインから淡々と伝えられるものを聴きながらネグロは努めて冷静さを取り戻そうとする。
「……了解」
ぷつり、と通信が切れるとネグロは通信端末を作業着のポケットに突っ込み走り出した。
白兵戦の心得が無い訳ではないが、録な武器も無い状態でどこまでやれるのかはわからない。
走りながら様々な状況を想定はしてみるものの、やはり自分の手落ちが脳裏を過って思考もろくにまとまらない。
「ああ、くそっ!」
迷路にも近い幽霊船の中を鳴り響く警報を背に走っていく。ルインに伝えられた場所は分かれ道を曲がった先だ。
「レイル!! 無事か!」
曲がり先を確認する前に声を張り上げる。増援を伝える事で交戦中であれば、敵の隙を作ろうという魂胆だ。
だが、その魂胆も空振りに終わった。曲がり先の通路には、人が1人倒れているのだけが見える。
「っ、おい、」
遠目からでも、その白髪で倒れているのがレイルであることが確認できる。
ネグロは駆け寄りながら声をかけるが、倒れている姿が動く様子はない。
「……ッ!」
それどころか、膝をついて上半身を抱えあげたレイルの状態は力無くぐったりとしており、何よりもその首はあらぬ方向に曲がったまま、支えを失いぐらぐらと揺れている。
もとより体温が高くはなかった気がするのを差し引いても、触れた肉体からはすっかりと熱が失われている。
視覚、触覚、その両面から伝えられているのは、今抱えあげている人間が死んでいるという事実だ。
「……」
ネグロは言葉もなくその身体をゆっくりと床に寝かせると改めて脈を確認してみるものの、やはりそこに命の鼓動をしめすものは無い。
警報の音が何処か遠くに聞きながら、動かない僚機を呆然と見つめた。
「……俺の、せい、」
酷く掠れた、張り付いた喉から這い出てきたような呟きは直ぐ様警報にかきけされた。
侵入にいち早く気付けた筈の機会を見過ごした結果が、今こうして目の前に僚機の死体として現れている。
取り乱している場合ではない、と頭ではわかっているが身体の震えが止まらない。
仲間、家族、僚機――近しい人間を失う度にどうしようもない気持ちに苛まれていた。それが嫌で、全てを拒絶していた。それなのに、どうして今、こんなに苦しくなっている?
「……ッ、」
舌打ちをひとつ。自らを奮い立たせる。
放心している時間が惜しい。容易に人を殺す存在がいるのであれば、これ以上の犠牲を減らすのがまず役割だ。
落ち込んでいる時間など戦いの中では単なる無駄な時間である事を、嫌というほど知っている。
深呼吸ひとつして、立ち上がろうとした瞬間、倒れているレイルの姿に違和感を覚えた。
「……あ?」
倒れているレイルの髪は乱れ、普段隠された顔の下がのぞいていた。その、閉じられた双眸が震えている。
そして、それはやがて波のように全身に広がっていく。ガタガタと、動く筈の無い肉体が不自然に震えはじめた。
ネグロは目の前の異様な光景に思わず息を呑み、少しだけ距離を取る。万が一、教われる可能性を器具したといえば聞こえはいいだろうが、それだけではなかった。
「……」
ネグロは怪訝な表情でレイルを見る。震えが徐々におさまり、今度こそ停止したかと思って少し身を乗り出して覗き込むと、閉じられていた瞼が開き色の無い瞳がぐりん、とネグロを見た。
反射的に身を引いてしまったネグロを、レイルの瞳が追いかけていく。
「……レイ、ル?」
ネグロから漏れた声は震えていた。
今、自分は何を見て、何を見せられているのだろうか。
「あ、ネグロさん……。僕、気絶してたか……」
目を開いたレイルの口から溢れたのは、怨念の唸り声でも何でもない、聞き慣れたレイルの声だった。
あらぬ方に向いていた筈の首はいつの間にかもとに戻り、ネグロの方へしっかりと向いている。
眠りから覚めたばかりのようにぼんやりとした瞳は1拍おいて、は、と見開かれてレイルは弾かれたように飛び起きた。
「そうだ、さっき、そこから、ツィールさんによく似た顔の人が出てきて。武器を持ってて、ミアさんと僕のことを襲おうとして。それで、ミアさんは助けを呼びに行ったと思うんだけど、僕が足止めできなかったから……、どこに行ったんだろう、他の人が危険な目に遭ってるかもしれない、早く探さないと」
「……」
「……、ネグロ、さん?」
レイルが切迫した表情でネグロに侵入者の事を伝えるが、ネグロが全く反応しない事に気が付いて不思議そうに眉を寄せると、軽く首をかしげた。
「……、いや、悪い。大丈夫だ」
あまりにも平然としすぎているレイルに言葉を失っていたネグロは、不思議そうな顔をされてはじめて自分が黙りこくっていた事に気が付いた。
全く大丈夫などではなかったけれど、案外口を開けば平静を装える。口だけでそう告げるとレイルはわずかに安堵した様子を見せた。
「よかった、それで――」
「わかってる。ミアがもうルインに伝えて、情報は貰ってる――聞こえないか?」
ネグロはそう言うと船についているスピーカーを指差した。そこからは相変わらず警報が鳴り響いている。
レイルもようやくそれに気が付いて、あ、と言葉をこぼした。
「無事だったのか……よかった……」
「ツィール達がまだわからん。搬入口付近にはいる筈だが」
「……そうか。いこう、ネグロさん」
頷いて、前を見るレイルをネグロはじっと見つめる。まるで、さっき事切れていたのが嘘なのではないかと思える程、彼はいつも通りなのだ。
いつも通りに振る舞うほどにスリーピング・レイル――本当の名も知らぬこの男が、人の常識では測れない存在である事を証明していく。
どちらともなく走りだしながら、レイルがぽつりと尋ねて来た。
「ネグロさん、僕、どれくらい気絶してたか、わかる?」
「……気絶なんて、してねえよ」
ネグロの言葉に前を見ていたレイルが驚いたようにネグロを見る。
ネグロはその視線を見ないまま、続く言葉を口にした。
「……間違いなく、死んでた」
果たして今伝えるのが正しかったのだろうか。
元々、疑念はあったのだ。彼のマフラーの下に隠された首の傷痕。たまたま見た時には冗談で、運が悪かったら死んでいる――などとのたまいはしたが運がよかろうが悪かろうが死ぬだろう、そう思わせる傷痕だった。
それに、ルインが調べたという《スリーピング・レイル》の情報――グレムリンテイマーの再生を謳うプロジェクト――まだ確証を持てはしなかったけれど、レイルが完全に死んでいた筈の状態を気絶、と称した事からも、彼の肉体は人知を超えている。
それはまるで、不死になると言われている傷痕の制御識そのもので。
だけれども、レイル自体の精神は、思考は人間そのものだったとするのならば――
「死んで、た?」
「……」
言うべきでは、無かったのかもしれない。
トントントン。
ルインの指がコンソールを叩く。それが苛立ちから来ていることは、船内監視用モニターを確認する表情が険しいことからも伺える。
未識別機にしても、ジャンクテイマーにしても狙いは基本グレムリンだ。だからこそ、船内に侵入者が来る事への意識が薄かったのは認める。
加えて、この船の構造は特殊も特殊だから生半な相手は迷宮にとらわれて終わりの筈だった。
「……何が目的だ?」
侵入者はレイルと交戦した後も移動を続けている。目的地に一直線というほどでもなければ、迷って闇雲に移動をしている訳でもない。
単純に考えるならばツィールに目的があるべきだが――。
「何か見えたか、ジュピネ」
「……」
側にいた小型機に視線を向けるが返答が無い。ほんの小さく息を吐いてから、モニターチェックを手伝わせているミアの方を見た。
「ミア、侵入者は――」
「いましたっ! 少しずつ、近付いてる場所があるみたい……これって」
ミアは、モニターの場所と、ルインの管理範囲内のマップを何度も見比べる。
ルインも近寄っては同じように彼女の指し示す場所を目で追った。
「……これは」
侵入者の足取りを確認した二人は視線を合わせ、そして、共にジュピネへ視線を向けた。
* * *
搬入口に向かって進むネグロの足取りは軽い。何だかんだ言いつつ、新しい道具に気持ちが逸ってしまうのは整備士の性なのだろう。
いつになく楽しい気持ちになってる事に気が付いて、小さく舌打ちをした。
こんな風に、呑気にしてしまう自分がいるのが嫌になってしまう。
ビーッ!ビーッ!
「っ、なんだ!?」
あまりに唐突に鳴り出したそれに驚きを隠せずにいたが、すかさず携帯端末を手にとってブリッジにコールした。
「こちらネグロ。一体何事だ」
『侵入者だ。外見はツィールに酷似、レイルが交戦しているらしい』
「っ、ツィールに酷似?」
すぐにルインの声が端末から返ってきた。ただ、伝えられた内容にネグロは無意識に固く拳を握りしめていた。
格納庫の近くで見た影にもっと注意を払うべきだった。違和感があったそれを放っておいたせいで、みすみす侵入者を逃していた事実。
それほどまでに油断をしていた自分の甘さに腹が立つ。
『お前はレイルの所に向え。場所は――』
ルインから淡々と伝えられるものを聴きながらネグロは努めて冷静さを取り戻そうとする。
「……了解」
ぷつり、と通信が切れるとネグロは通信端末を作業着のポケットに突っ込み走り出した。
白兵戦の心得が無い訳ではないが、録な武器も無い状態でどこまでやれるのかはわからない。
走りながら様々な状況を想定はしてみるものの、やはり自分の手落ちが脳裏を過って思考もろくにまとまらない。
「ああ、くそっ!」
迷路にも近い幽霊船の中を鳴り響く警報を背に走っていく。ルインに伝えられた場所は分かれ道を曲がった先だ。
「レイル!! 無事か!」
曲がり先を確認する前に声を張り上げる。増援を伝える事で交戦中であれば、敵の隙を作ろうという魂胆だ。
だが、その魂胆も空振りに終わった。曲がり先の通路には、人が1人倒れているのだけが見える。
「っ、おい、」
遠目からでも、その白髪で倒れているのがレイルであることが確認できる。
ネグロは駆け寄りながら声をかけるが、倒れている姿が動く様子はない。
「……ッ!」
それどころか、膝をついて上半身を抱えあげたレイルの状態は力無くぐったりとしており、何よりもその首はあらぬ方向に曲がったまま、支えを失いぐらぐらと揺れている。
もとより体温が高くはなかった気がするのを差し引いても、触れた肉体からはすっかりと熱が失われている。
視覚、触覚、その両面から伝えられているのは、今抱えあげている人間が死んでいるという事実だ。
「……」
ネグロは言葉もなくその身体をゆっくりと床に寝かせると改めて脈を確認してみるものの、やはりそこに命の鼓動をしめすものは無い。
警報の音が何処か遠くに聞きながら、動かない僚機を呆然と見つめた。
「……俺の、せい、」
酷く掠れた、張り付いた喉から這い出てきたような呟きは直ぐ様警報にかきけされた。
侵入にいち早く気付けた筈の機会を見過ごした結果が、今こうして目の前に僚機の死体として現れている。
取り乱している場合ではない、と頭ではわかっているが身体の震えが止まらない。
仲間、家族、僚機――近しい人間を失う度にどうしようもない気持ちに苛まれていた。それが嫌で、全てを拒絶していた。それなのに、どうして今、こんなに苦しくなっている?
「……ッ、」
舌打ちをひとつ。自らを奮い立たせる。
放心している時間が惜しい。容易に人を殺す存在がいるのであれば、これ以上の犠牲を減らすのがまず役割だ。
落ち込んでいる時間など戦いの中では単なる無駄な時間である事を、嫌というほど知っている。
深呼吸ひとつして、立ち上がろうとした瞬間、倒れているレイルの姿に違和感を覚えた。
「……あ?」
倒れているレイルの髪は乱れ、普段隠された顔の下がのぞいていた。その、閉じられた双眸が震えている。
そして、それはやがて波のように全身に広がっていく。ガタガタと、動く筈の無い肉体が不自然に震えはじめた。
ネグロは目の前の異様な光景に思わず息を呑み、少しだけ距離を取る。万が一、教われる可能性を器具したといえば聞こえはいいだろうが、それだけではなかった。
「……」
ネグロは怪訝な表情でレイルを見る。震えが徐々におさまり、今度こそ停止したかと思って少し身を乗り出して覗き込むと、閉じられていた瞼が開き色の無い瞳がぐりん、とネグロを見た。
反射的に身を引いてしまったネグロを、レイルの瞳が追いかけていく。
「……レイ、ル?」
ネグロから漏れた声は震えていた。
今、自分は何を見て、何を見せられているのだろうか。
「あ、ネグロさん……。僕、気絶してたか……」
目を開いたレイルの口から溢れたのは、怨念の唸り声でも何でもない、聞き慣れたレイルの声だった。
あらぬ方に向いていた筈の首はいつの間にかもとに戻り、ネグロの方へしっかりと向いている。
眠りから覚めたばかりのようにぼんやりとした瞳は1拍おいて、は、と見開かれてレイルは弾かれたように飛び起きた。
「そうだ、さっき、そこから、ツィールさんによく似た顔の人が出てきて。武器を持ってて、ミアさんと僕のことを襲おうとして。それで、ミアさんは助けを呼びに行ったと思うんだけど、僕が足止めできなかったから……、どこに行ったんだろう、他の人が危険な目に遭ってるかもしれない、早く探さないと」
「……」
「……、ネグロ、さん?」
レイルが切迫した表情でネグロに侵入者の事を伝えるが、ネグロが全く反応しない事に気が付いて不思議そうに眉を寄せると、軽く首をかしげた。
「……、いや、悪い。大丈夫だ」
あまりにも平然としすぎているレイルに言葉を失っていたネグロは、不思議そうな顔をされてはじめて自分が黙りこくっていた事に気が付いた。
全く大丈夫などではなかったけれど、案外口を開けば平静を装える。口だけでそう告げるとレイルはわずかに安堵した様子を見せた。
「よかった、それで――」
「わかってる。ミアがもうルインに伝えて、情報は貰ってる――聞こえないか?」
ネグロはそう言うと船についているスピーカーを指差した。そこからは相変わらず警報が鳴り響いている。
レイルもようやくそれに気が付いて、あ、と言葉をこぼした。
「無事だったのか……よかった……」
「ツィール達がまだわからん。搬入口付近にはいる筈だが」
「……そうか。いこう、ネグロさん」
頷いて、前を見るレイルをネグロはじっと見つめる。まるで、さっき事切れていたのが嘘なのではないかと思える程、彼はいつも通りなのだ。
いつも通りに振る舞うほどにスリーピング・レイル――本当の名も知らぬこの男が、人の常識では測れない存在である事を証明していく。
どちらともなく走りだしながら、レイルがぽつりと尋ねて来た。
「ネグロさん、僕、どれくらい気絶してたか、わかる?」
「……気絶なんて、してねえよ」
ネグロの言葉に前を見ていたレイルが驚いたようにネグロを見る。
ネグロはその視線を見ないまま、続く言葉を口にした。
「……間違いなく、死んでた」
果たして今伝えるのが正しかったのだろうか。
元々、疑念はあったのだ。彼のマフラーの下に隠された首の傷痕。たまたま見た時には冗談で、運が悪かったら死んでいる――などとのたまいはしたが運がよかろうが悪かろうが死ぬだろう、そう思わせる傷痕だった。
それに、ルインが調べたという《スリーピング・レイル》の情報――グレムリンテイマーの再生を謳うプロジェクト――まだ確証を持てはしなかったけれど、レイルが完全に死んでいた筈の状態を気絶、と称した事からも、彼の肉体は人知を超えている。
それはまるで、不死になると言われている傷痕の制御識そのもので。
だけれども、レイル自体の精神は、思考は人間そのものだったとするのならば――
「死んで、た?」
「……」
言うべきでは、無かったのかもしれない。
トントントン。
ルインの指がコンソールを叩く。それが苛立ちから来ていることは、船内監視用モニターを確認する表情が険しいことからも伺える。
未識別機にしても、ジャンクテイマーにしても狙いは基本グレムリンだ。だからこそ、船内に侵入者が来る事への意識が薄かったのは認める。
加えて、この船の構造は特殊も特殊だから生半な相手は迷宮にとらわれて終わりの筈だった。
「……何が目的だ?」
侵入者はレイルと交戦した後も移動を続けている。目的地に一直線というほどでもなければ、迷って闇雲に移動をしている訳でもない。
単純に考えるならばツィールに目的があるべきだが――。
「何か見えたか、ジュピネ」
「……」
側にいた小型機に視線を向けるが返答が無い。ほんの小さく息を吐いてから、モニターチェックを手伝わせているミアの方を見た。
「ミア、侵入者は――」
「いましたっ! 少しずつ、近付いてる場所があるみたい……これって」
ミアは、モニターの場所と、ルインの管理範囲内のマップを何度も見比べる。
ルインも近寄っては同じように彼女の指し示す場所を目で追った。
「……これは」
侵入者の足取りを確認した二人は視線を合わせ、そして、共にジュピネへ視線を向けた。
◆10回更新の日記ログ
◆9回更新の日記ログ
◆8回更新の日記ログ
◆7回更新の日記ログ
◆6回更新の日記ログ
◆5回更新の日記ログ
◆4回更新の日記ログ
◆3回更新の日記ログ
◆2回更新の日記ログ
NEWS
幕間の物語翌日、グレイヴネットは騒ぎになっていた
謎のイメージ、脅威の存在、それらを伝えるシステム
そして、船を失ったジェトとルキムラもまた、話題になっていた
あなたは情報を求めて、あるいは他の理由で、あるいは強制的に
グレイヴネットに接続します
グレイヴネット・インターフェース
「認証に成功。思念接続を開始……対流域を確保。ようこそ、グレイヴネットへ!!」
グレイフロッグ『ジェト』
「参ったな、機体も船も海の底だ」
傭兵『フレッシュメイデン』
「ジェトさんともあろうひとが、不意打ちを食らうとはね」
傭兵『フレッシュメイデン』
「氷獄ならこちらも近くにいる。代わりに行こうかねぇ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「……? ん、ああ、なるほど」
グレイフロッグ『ジェト』
「……! そうか、そうだな、氷獄、うん、氷獄」
傭兵『フレッシュメイデン』
「なんだい、歯切れが悪いねぇ。ルートについては、こちらも把握しているよぉ」
傭兵『フレッシュメイデン』
「どうやら思念の共有か何かで、情報が流れ込んでくるからねぇ」
グレイフロッグ『ジェト』
「……頼みたい。俺たちは、少し……やることがある」
傭兵『フレッシュメイデン』
「機体もないのにがんばるねぇ、まかせてよ」
グレイフロッグ『ジェト』
「すまない。本当に……助かる」
カラフルスネイル『リスプ』
「……どうやら、共有の通り、ジャンクの拠点は領域中にあるようね」
カラフルスネイル『リスプ』
「……氷獄、虚ろの海、赤渦、静かの海、横道潮流、赤の海、巨人の島、南の島」
――プルルルル
――あなたの端末が鳴り始める
航空者
「我らだ。航空者と呼ばれるものだ。指示をする。強襲のタイミングを合わせるぞ」
航空者
「参戦を希望するのなら、共有した領域に3日後、結集してくれ」
航空者
「合言葉は『大とびうお座星雲を西へ』だ。これを基本大隊とする」
航空者
「合言葉を変えて遊撃部隊、絶滅部隊としての参戦も歓迎する」
航空者
「拠点には敵の幹部、および最新鋭グレムリンの存在が確認されている」
航空者
「激しい戦いになる……戦力増強のために、新型パーツの情報も提供した」
航空者
「鹵獲・解析されるとまずいので、情報は渋っていたが……ここは使い時だ」
航空者
「よろしくたのむ」
――長い戦いの、最初の始まり
――そんな予感を告げる、最初の号令だった
星の海と呼ばれる海は、遠浅の海がどこまでも広がっていた
海底には光り輝く石や化石がどこまでも散らばっている
星を見上げるもの『フォコッコ』
「まーだこんなところに居やがったか!! 星の航路を南に。大とびうお座星雲を渡り、西へ!」
星を見上げるもの『フォコッコ』
「横道潮流、赤の海はすぐそこだ!! 南の島、赤渦、虚ろの海、巨人の島だって行けるぞ!!」
海に刺さったボロボロの案山子が叫んでいる
ネグロはファストアーマーを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロはしゅらくぶれいかーを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロは零速射砲を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロは俊雷⁅踊鵺⁆を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロはORG_Eraserを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロは梟を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロはウィンドミルを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネグロは窮地加速型アキレスを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
Chaosはtva*素材で強化された!!(素材消費)
Chaosはett*素材で強化された!!(素材消費)
Chaosはtre*素材で強化された!!(素材消費)
Chaosはfyra*素材で強化された!!(素材消費)
Chaosはリニアホイール素材で強化された!!(素材消費)
*snailは秘密兵器0号で強化された!!(素材消費)
*antはレストアチップで強化された!!(素材消費)
*scorpionは死灰鉱石で強化された!!(素材消費)
*hornetは無常の鐘で強化された!!(素材消費)
◆アセンブル
【頭部】にDisconnectionを装備した
【腕部】にORG_Eraserを装備した
【操縦棺】に軽量型操縦桿を装備した
【脚部】にChaosを装備した
【エンジン】に006-ENGINE≪GUST-ENGINE≫を装備した
【索敵】に梟を装備した
【主兵装】に俊雷⁅踊鵺⁆を装備した
【副兵装】に零速射砲を装備した
【背部兵装】にAMG-00スチールコアを装備した
【機動補助】にライジュウを装備した
◆僚機と合言葉
スリーピング・レイルとバディを結成した!!
次回アキハバラ・マシンヘイヴンに協賛し、参戦します
アキハバラ・マシンヘイヴン担当「我ら最強、グレイヴネットがある限り!」
移動
西←へ移動し、南西海域【星の海】へと到達した
ユニオン活動
パッチワーク・ゴーストシップの活動記録
迷子の迷子の幽霊船。継ぎ接ぎだらけの幽霊船。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
ENo.101からのメッセージ>>
キルシェ
「あれれ?もうおこってない?」
キルシェ
「やったー!/3/」
メッセージ
ENo.96からのメッセージ>>
とある日のパッチワーク・ゴーストシップ、船内――
後ろから走って近づいてくる足音。
チャルミィ
「もし!そこのあなた、
こちらを落としてましてよ」
あなたの視線より下の位置から話しかける声、
その手にはあなたが落としたであろう手袋があった。
チャルミィ
「すたすた歩いて行ってしまうから
追いつくのが大変でちたわ!!」
とある日のパッチワーク・ゴーストシップ、船内――
後ろから走って近づいてくる足音。
チャルミィ
「もし!そこのあなた、
こちらを落としてましてよ」
あなたの視線より下の位置から話しかける声、
その手にはあなたが落としたであろう手袋があった。
チャルミィ
「すたすた歩いて行ってしまうから
追いつくのが大変でちたわ!!」
◆8回更新のメッセログ
◆7回更新のメッセログ
◆6回更新のメッセログ
◆5回更新のメッセログ
◆4回更新のメッセログ
◆3回更新のメッセログ
◆2回更新のメッセログ
◆1回更新のメッセログ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
タワー近海【風の門】の戦果通信
>>友軍の戦闘結果リア超音速【覚醒】【ティタン】
「............v..」
>>友軍の戦闘結果
スリーピング・レイル【ティタン】【共鳴障害】
「え…ザーッ…と……、こちら『スリーピング…ザザッ…レイル…ザーッ…。………ザザッ…ちらは問題なく勝利しているよ」
>>友軍の戦闘結果
ツィール・ブライ超速【覚醒】
「終わりました~」
>>友軍の戦闘結果
アダム高速【覚醒】【バーサーク】
「アダム・ライソン、無事帰還しました。
友軍の皆さんは無事でしたか?」
>>友軍の戦闘結果
キルシェ中速【覚醒】
「なになに、かったの?やったー!いえーい!」
精算
報酬 30
売上 2
┗パーツ販売数 2個
今回の購入者-->>45 >>179
経費 -8
フラグメンツ獲得 24
【!】弾薬獲得 あなたは弾薬を 9発 入手しました
【!】残弾枯渇 零速射砲は弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
【!】残弾枯渇 AMG-00スチールコアは弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
売上 2
┗パーツ販売数 2個
今回の購入者-->>45 >>179
経費 -8
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【!】弾薬獲得 あなたは弾薬を 9発 入手しました
【!】残弾枯渇 零速射砲は弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
【!】残弾枯渇 AMG-00スチールコアは弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
あなたはフラグメンツと交換でゲーミングおむすびを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換でゲーミングチェアを手に入れた……
【物資入手】夜空に翻る影……何かが落下してくる!!
あなたは未開封コンテナを手に入れた……(特別配布)
東部海域【暁の壁】の仲間がこのコンテナを求めている。頼んだぞ
キャラデータ
__0__1__2__3__4__5
__6__7__8__9_10_11
_12_13_14_15_16_17
_18_19_20_21_22_23
所持品リスト
軽未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
零耐【未開封】
[tips]中ロスト・メモリー
[tips]
種別:ハイブースター [ブースター]
零2耐3[tips]
中Chaos
[tips]
種別:アサルトジャイロ [駆動輪]
零8耐-2[tips]
中ファストアーマー
《広域DLパーツ:水無枷 逢莉(Eno121)からのDL》
[tips]
種別:追加装甲 [装甲]
零2耐2《広域DLパーツ:水無枷 逢莉(Eno121)からのDL》
[tips]
中しゅらくぶれいかー
《広域DLパーツ:フィムヴァ=ビヴロス(Eno153)からのDL》
【装弾数】…… 1
[tips]
種別:エレキハンマー [電子格闘火器]
零2耐3《広域DLパーツ:フィムヴァ=ビヴロス(Eno153)からのDL》
【装弾数】…… 1
[tips]
軽未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
零耐【未開封】
[tips]軽軽量型操縦桿
《広域DLパーツ:夜女(Eno37)からのDL》
[tips]
種別:暴露操縦棺 [操縦棺]
零1耐《広域DLパーツ:夜女(Eno37)からのDL》
[tips]
中006-ENGINE≪GUST-ENGINE≫
《広域DLパーツ:死喰い鳥のザミエル(Eno13)からのDL》
[tips]
種別:ガストエンジン [ミストエンジン]
零1耐4《広域DLパーツ:死喰い鳥のザミエル(Eno13)からのDL》
[tips]
中俊雷⁅踊鵺⁆
《広域DLパーツ:YAMATO・平太(Eno127)からのDL》
【装弾数】…… 1
[tips]
種別:ボルトチャージ [連射電子格闘火器]
零8耐《広域DLパーツ:YAMATO・平太(Eno127)からのDL》
【装弾数】…… 1
[tips]
中Disconnection
《広域DLパーツ:null 042(Eno166)からのDL》
[tips]
種別:突撃頭部 [頭部]
零4耐2《広域DLパーツ:null 042(Eno166)からのDL》
[tips]
中ORG_Eraser
《広域DLパーツ:ペリュトン・ペリュトン(Eno65)からのDL》
[tips]
種別:悪鬼 [腕部]
零2耐3《広域DLパーツ:ペリュトン・ペリュトン(Eno65)からのDL》
[tips]
軽148-BOOSTER《SHADOW-BOOSTER》
《広域DLパーツ:クリア・ランスロット(Eno148)からのDL》
[tips]
種別:シャドウブースター [ブースター]
零2耐1《広域DLパーツ:クリア・ランスロット(Eno148)からのDL》
[tips]
軽動作不良誘発
[tips]
種別:動作不良誘発 [誘発装置]
零1耐1[tips]
中梟
《広域DLパーツ:みなと(Eno120)からのDL》
[tips]
種別:ミネルヴァ [FCS]
零1耐1《広域DLパーツ:みなと(Eno120)からのDL》
[tips]
中ゲーミングフルフェイス
《広域DLパーツ:フランメル(Eno85)からのDL》
[tips]
種別:鋭牙頭部 [頭部]
零2耐2《広域DLパーツ:フランメル(Eno85)からのDL》
[tips]
軽*ant
[tips]
種別:多砲塔タンク [タンク]
零1耐3[tips]
中*scorpion
[tips]
種別:猛進タンク [タンク]
零8耐-1[tips]
中フライトレス・アーマー
《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
[tips]
種別:アーマーレドーム [レーダー]
零1耐3《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
[tips]
軽《ヴォイドステップ》
[tips]
種別:《ヴォイドステップ》 [機動補助FM]
零1耐1[tips]
軽ウィンドミル
[tips]
種別:ウィンドミル [操縦棺]
零1耐1[tips]
軽*hornet
[tips]
種別:スツルムブースター [ブースター]
零3耐[tips]
中ライジュウ
《広域DLパーツ:イレヴン(Eno35)からのDL》
[tips]
種別:アサルトジャイロ [駆動輪]
零4耐1《広域DLパーツ:イレヴン(Eno35)からのDL》
[tips]
中窮地加速型アキレス
《広域DLパーツ:ベルゼリア(Eno92)からのDL》
[tips]
種別:アキレス [二脚]
零2耐4《広域DLパーツ:ベルゼリア(Eno92)からのDL》
[tips]
中怪猫の呼び声
《広域DLパーツ:AIアシスタント『キャッツ・クレイドル』(Eno109)からのDL》
[tips]
種別:エンシェントロア [グレイヴエンジン]
零12耐-1《広域DLパーツ:AIアシスタント『キャッツ・クレイドル』(Eno109)からのDL》
[tips]
軽未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
零0耐0【未開封】
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】術導爪牙限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】硬質ダガー限定
[tips]波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
零耐【付与】疾走二脚限定
[tips]波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
零耐【付与】コテツブレード限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】トイボックス限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】ロケット限定
[tips]波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
零耐【付与】有爪腕部限定
[tips]キラキラマイク
種別:キラキラマイク [素材]
零耐【付与】ショックガン限定
[tips]ゲーミングおむすび
種別:ゲーミングおむすび [素材]
零耐【付与】術導機関砲限定
[tips]ゲーミングチェア
種別:ゲーミングチェア [素材]
零耐【付与】マルチグレネード限定
[tips]レストアチップ
種別:レストアチップ [素材]
零耐【付与】音響浸透装置限定
[tips]ゲーミングデバイス
種別:ゲーミングデバイス [素材]
零耐【付与】ヘビーチェインガン限定
[tips]刹那の葉
種別:刹那の葉 [素材]
零耐【付与】機体炎上誘発限定
[tips]刹那の枝
種別:刹那の枝 [素材]
零耐【付与】ハンドガン限定
[tips]刹那の葉
種別:刹那の葉 [素材]
零耐【付与】バシネット限定
[tips]刹那の枝
種別:刹那の枝 [素材]
零耐【付与】減衰世界限定
[tips]レストアチップ
種別:レストアチップ [素材]
零耐【付与】鋭牙頭部限定
[tips]秘密兵器0号
種別:秘密兵器0号 [素材]
零耐【付与】疾走二脚限定
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