第6回目 午前2時のエムス・ブレイカー
プロフィール
![]() | 経歴 身長3メートル弱の超巨漢。 短く刈り込まれた髪型は強面の外見をさらに強調し、ブラウンがかった髪の色味がかろうじてうかがえる程度。 その体格にして当然のごとく際立つ、屈強極まる筋骨隆々な肉体、それを除けば……風貌そのものに苛烈さは無く、例えて言うなら温和な恐竜を思わせる。 とはいえ、笑顔はおろか表情の変化自体が乏しく、そもそも寡黙なのも相まって、一見で彼とコミュニケーションを円滑に取るのは少々難しい。 遺棄されたと思しき錆びたフレームの中から「発見」された際には言語のやりとりも通じず、困難を極めた意思疎通の過程で……やがて判明したのは「彼はどうやら虚空領域生まれではないらしい」ということのみ。 名を問われた際に「──エム……(スゥッ)」と発したきり黙り込んでしまったことから、いつしかこの巨漢は「エムス」と呼ばれるようになった。当人も特に拒絶はせず受け入れている。 廃工場からフレーム共々「回収」されたのち、驚異的な学習速度でこの世界の言語を修得したエムスは、周囲に促されるままにヴォイドテイマーとして、未識別機動体との戦いに身を投じている。 駆るグレムリンの名を問われ、付けた名称は“破壊者”(ブレイカー)。 その名を帯びて以来、格闘戦用の武装のみを以て、文字通り敵を“破壊”する強攻型機体である。 その規格外の体格と剛健無比な肉体強度、そして厄介なまでの寡黙さの他に……ひとつ、エムス特有の個性めいたものを挙げるならば。 今や世界を満たす粉塵、それへの妙な敵愾心と……それに伴う大言壮語である。 曰く── 「この粉塵さえ無ければな……グレムリンに乗るまでもない。 剣1本で、あんな鉄人形どもは片付けられるんだが」 《未識別機動体》が常識外の戦闘力を持ち、対抗し得る戦力が理論上グレムリンのみである──という『現況』を聞き知ってなお、その壮語を撤回する様子は見られない。 おそらく、エムスは本当に確信をもって述べているのだ。 ──粉塵さえなければ、生身でも《未識別機動体》を斃せる、と。 ++++++++++++++++++++++ 数度の戦いを経てから、エムスは自らをも“破壊するもの”(ブレイカー)、と自称するようになった。 詳細を問われても「そう名乗るべきだと思い出した」とだけ答え、あとは黙り込むのみである。 |
◆日誌
──一部の発掘兵器にアナグラムされた謎の文章。
各地で進められていた暗号解析は未識別機動体の襲撃以降、停滞中
本日のニュースです
タワー港湾部の未識別機動体を
ある程度撃退することに成功しました
これより先は、侵入する未識別機動体からの
長きにわたる防衛戦となります
我々の未来は、いまだ闇の中です
戦いましょう、生き残りをかけて……
本日のニュースです
巨大未識別融合グレムリンの迎撃が本格化しています
真紅連理防衛隊も大きく戦力を失い、各地で撤退が始まっています
連日の戦闘で死者数は数えきれないほどです
戦火の傷跡は大きく、我々はいま試されています
本日のニュースです
タワー港湾部にて、ささやかながら領域奪還の
祝勝会が開かれました
僅かながらメシに味付けをした「スシ」が振舞われました
戦火の世にも、人々の連環を。我々はまだ、戦えます
本日のニュースです
思念研究所によるヴォイドエレベータの調査が始まりました
内部の探索では、見たこともない素材が見つかり始めています
やがて、エレベータを通して領域をワープすることすらできると言われています
希望がある限り……私たちは、生き残れるのです
本日のニュースです
昨日、ピグマリオン・マウソレウムによる
戦史を鼓舞する楽曲が発表されました
やがて、戦いを見守る人々の間に流れゆくことでしょう
戦う人々に祝福を……我々は、生き続けるのです
「──世界を『終わらせる』、か」
連日のようにコンテナを狙い襲撃してくるジャンクテイマーを、再度撃墜してのち。
夢の中に(まるで当然のような顔で)現れた『フヌ』のメッセージを、エムスはしばし思い起こした。
「──おれはいい。
もとより、そのために──終わり得ぬ因果を“破壊”するために、おれはこの世界へ呼ばれたのだろう。
だが……この世界に生を受け、懸命に生き延びてきた者達にとっては、いささか荷が重くはないか?」
本日のニュースです
思念研究所によるヴォイドエレベータの調査が始まりました
内部の探索では、見たこともない素材が見つかり始めています
やがて、エレベータを通して領域をワープすることすらできると言われています
希望がある限り……私たちは、生き残れるのです
“終わり方”を忘れ、壊れてしまった世界。
ジャンク財団という矛盾だらけの新勢力も、もし世界のバグが由来なのであるなら、説明がついてしまう。
いかなる世界も、生物と同じく、その持つ《生命》に応じて再生・治癒の力を有する。
ならば、《生命》が尽きてしまった世界は、どうなるか?
そこに生きる者達は、どうなるか? ………
先日来、現れ続けていた死者の残骸もまた、その証左。
もはやこの世界は、誰も『正しく死ぬ』ことさえ、できなくなってしまっている──と。
だから、『正しく』終わらせてやらねばならない……という理屈は、確かに通る。
しかし──
本日のニュースです
昨日、ピグマリオン・マウソレウムによる
戦史を鼓舞する楽曲が発表されました
やがて、戦いを見守る人々の間に流れゆくことでしょう
戦う人々に祝福を……我々は、生き続けるのです
「──人は、“未来”に“希望”があることを信じるからこそ、前に進める。
生きていく苦しみ……それによる“傷跡”を癒す、良き『変化』があると、夢見るからこそ。
では、もはや『終わらせる』他に道を失ってしまった、“祝福”なき世界で……
人々は、どうやって生きるための意志──心の“連環”を、繋いでゆけばいい?」
本日のニュースです
タワー港湾部の未識別機動体を
ある程度撃退することに成功しました
これより先は、侵入する未識別機動体からの
長きにわたる防衛戦となります
我々の未来は、いまだ闇の中です
戦いましょう、生き残りをかけて……
「──とはいえ、墓所の護り手……あの天使も、それはわかっているのだろう。
あれは、おれにだけ伝えた言葉ではない。
グレムリン・フレームに選ばれた、すべての魂に向けて、世界の死に手向ける鎮魂歌を聴かせた──か」
鎮魂という行為それ自体は、つまりは生者のためのものである。
生き残り、生き続ける者達が、死せるものたちから自由であるための。
だが、この世界は、『終われず』に『壊れてゆく』。
生きとし生ける者、すべてを巻き込んで。
おそらくは──幾度となく、繰り返し。
──だから、『終わらせ』なければならぬ。
本日のニュースです
巨大未識別融合グレムリンの迎撃が本格化しています
真紅連理防衛隊も大きく戦力を失い、各地で撤退が始まっています
連日の戦闘で死者数は数えきれないほどです
戦火の傷跡は大きく、我々はいま試されています
「──確かに、“世界の終わり”は直ちに人々の終わりを意味しはしない。
とはいえ、『浄化』に耐えられる者は、決して多くはないだろう。
今はまだ、因果を掌握した“力ある”テイマー達が戦線を牽引している。
だが、それが途絶えた時、この世界は──」
“やり直し”をする力が、世界に、テイマー達に──そして人々に残されていなかったなら、その時は。
……その続きが、エムスの口から独白として漏れることは、無かった。
本日のニュースです
タワー港湾部にて、ささやかながら領域奪還の
祝勝会が開かれました
僅かながらメシに味付けをした「スシ」が振舞われました
戦火の世にも、人々の連環を。我々はまだ、戦えます
「──『迷わないでね』、か。
おれはともかく……日々を生きるのに必死な者達にとっては、随分と酷な要望だな。天使よ」
◆7回更新の日記ログ
◆6回更新の日記ログ
◆5回更新の日記ログ
◆4回更新の日記ログ
◆3回更新の日記ログ
NEWS
――慌ただしくニュースが駆け巡る中、あなたは戦いに向かいます巨大未識別融合体の討伐
未識別機動体からの防衛戦
ジャンクテイマーの掃討
――あるいは、別の戦いの場所へ
「認証に成功。思念接続を開始……対流域を確保。ようこそ、グレイヴネットへ!!」
グレイフロッグ『ジェト』「……やぁ、また会ったな」
グレイフロッグ『ジェト』「だいぶ傷は癒えた。ホーレツァーのおっさんも回復しつつある」
グレイフロッグ『ジェト』「君も……夢を見たか? フヌという存在が、語り掛ける夢」
グレイフロッグ『ジェト』「何度も聞いた気がする。そのたびに俺は、後悔の念に駆られる」
グレイフロッグ『ジェト』「墓所の護り手は、俺たちに何かを伝えようとしている」
グレイフロッグ『ジェト』「……聞いたことがあるだろう。この世界は、正しき歴史を迎えるため、何度もループしていた」
グレイフロッグ『ジェト』「そう、ダスト・グレムリンが巻き起こした騒動のことだ」
グレイフロッグ『ジェト』「もしかして、今この瞬間にも、世界は巻き戻っていて」
グレイフロッグ『ジェト』「俺はフヌの……泣き顔を、また見ていたのかもしれない」
グレイフロッグ『ジェト』「――彼女は、『浄化』について話していた」
グレイフロッグ『ジェト』「なぜ、フヌは本当のことを話してくれないんだろう」
グレイフロッグ『ジェト』「この世界の仕組みとか、それを脱する方法とか」
グレイフロッグ『ジェト』「考えていてもしょうがない話だけれど、フヌにはきっと喋れない理由があるはずだ」
グレイフロッグ『ジェト』「そして、俺は真実を聞いて『迷う』のだろう」
グレイフロッグ『ジェト』「そしてフヌの思惑は失敗して、世界は再び繰り返す」
グレイフロッグ『ジェト』「世界の仕組みをどこか致命的に歪めながら……そういうことなんだろう」
グレイフロッグ『ジェト』「世界が壊れるとか、浄化に向かうとか――そういうことなんだ。俺は、たぶん知っている」
グレイフロッグ『ジェト』「君はどうだ? 何かに気付いているか? それとも、戦うことのほうが重要か」
グレイフロッグ『ジェト』「いや、長話すまなかった。急に話されても困る話題だったな」
グレイフロッグ『ジェト』「話したかった。君とは、何度も出会った気がする」
グレイフロッグ『ジェト』「いや、繰り返す世界の中で、幾度となく出会い、共に戦い、忘れてきた」
グレイフロッグ『ジェト』「俺は向かう。フヌと約束した場所……神秘工廠『ゼラ』へ」
グレイフロッグ『ジェト』「君もいつか向かうだろう。その場所で、出会うのだろう」
グレイフロッグ『ジェト』「今度こそ、俺はもう『迷わない』。じゃあな、失礼した。君の戦いに、星の光の加護あらんことを」
――巨大未識別、融合を開始!!
――間を縫って未識別機動体、多数侵入! 迎撃を!!
――三大勢力の部隊は、すでに壊滅状態だ!
――ジャンクテイマーの部隊が、混乱に乗じて侵攻を開始しています!
――迎撃の数が足りない……このままじゃ……
――友軍のシグナルを確認!
――傭兵たちだ!!
――頼む、敵を……俺たちの部隊は全滅だ
――あの数の敵を前に、戦う者がいる……だと!?
――まさかな……あいつらならやるかもしれん
――頼んだぞ、俺はもう、ここまでだ
――任せたぞ! 突破口を開け!!
――ヒャッハー! 俺たちは、まだ戦える!!
――ルートを確保! ここは任せろ! お前たちに託した!
――世界の不具合だか知らないが……
――俺たちが生きる限り、俺たちは……未来を掴む!!
港湾区域での戦いはついに終結した
人々はモニターの前で喝采を上げる
「よくやった。後は、散発的に飛来する未識別機動体やジャンクの迎撃だけだ」
「この戦い、ようやく終わりが見えてきた」
◆アセンブル
◆僚機と合言葉
次回ラビットホール・バイオテックに協賛し、参戦します
「さぁさぁ、生き急げ、若者よ! 君の命は限りある故に!!」
移動
【カラビネル区画】へと到達した
ユニオン活動
メッセージ
「──予備パーツの確保スペースも、そろそろ限界か。
せめてマーケットを利用できる分くらいは空けておきたいが」
「──強制加速回路を使用している間は、武装出力を抑えねばならんのがもどかしい。
ファイト・フレーム、もう少し攻撃的に特性を活かしたいが......」
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>>Eno.179
◆戦闘結果
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
「 ─ 一時の勝利に言祝ぎを ─ 」




>>友軍の戦闘結果

*meow*


>>友軍の戦闘結果
イライア低速【覚醒】「こっちは無事、他も大丈夫ですよね」




精算
キャラデータ
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