第19回目 午前2時のネグロ
プロフィール

名前
ネグロ
愛称
ネグロ
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経歴 元真紅連理所属、整備士の資格を持つ。 身長166cm 体重79cm 年齢43 両腕バイオ生体置き換え済 第一次七月戦役時、徴兵以来を受け真紅連理の強襲部隊に所属。 戦役中に左腕を失い、右腕を換金した後両腕をバイオ生体置き換え手術を行う。 現在まで拒否反応含む異常なし。 真紅連理降伏後、第一次七月戦役より消息をたつ。 その後、各地でゲリラ的活動の目撃情報有り。 |
僚機プロフィール

名前
スリーピング・レイル
愛称
スリーピング・レイル
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経歴 記憶喪失のグレムリンテイマー。 自分に関すること、そしてこの虚空領域に関することは何一つわからない。 唯一「グレムリンの操縦」だけは体が覚えている。 『スリーピング・レイル』とは身に着けていたエンブレムに刻まれていた文字列。 (イラストはすのだ様からの頂き物です)【僚機詳細】 |
◆日誌
祝福未来
「どうしてあんな危険な事をした!!」
格納庫中に響く怒号は、カズアーリオスから発せられている。
正確には、カズアーリオスの操縦棺に座っているネグロからだ。
ネグロの顔は、戦闘中にも見せない程の剣幕でモニターを睨み付けている。しかし、モニターにはなにも表示されない。
「聞こえてるんだろう、ヒナ! 」
『……』
「どうして勝手に戦場に出たんだ!」
モニターに表示されない限り、本当にそこに妹がいるという確証は得られない。だが、グレムリンにいるかどうかくらいはネグロも察せられるようになった。
『だって……』
少し間をおいて、モニターにしょぼんとしたアイコンが表示され、弱々しい声が棺内に響く。アイコンの目だけが動いて視線を外すのは、ヒナがいじけた時に目をそらす癖そのままだ。
「遊びじゃないんだぞ。もし、何かあったらどうするんだ!」
『大丈夫だもん。あたし、おばけだもん』
「屁理屈言うな!」
『うぅ……』
いじけた声を聞くと、少し言い過ぎかと思ってしまうあたり、どんな形であれ妹には甘くなってしまう事を実感する。しかし、そんな事を表に出すことはなく厳しい表情のままモニターを見据えた。
「ヒナが大丈夫でも、お前がいることでまわりだって迷惑する」
『……』
「他の人が怪我を『あたしは!!』
ネグロの言葉を割れた電子音まじりの叫びが遮った。
思わずネグロは言葉を止めて、眼を丸くする。
『あたしは!!お兄ちゃんに、むりしてほしくないの!!お兄ちゃん、このままじゃ、しんじゃうもん!』
このままでは死んでしまう。
ネグロには、その言葉を否定する事は出来なかった。グレムリンに乗る事で起きる負荷で肉体はボロボロになっている。まるで、グレムリンが命を削り取るかのように。
『おにーちゃんが、お船でて、みんな、心配だった。元気だよって、メールとか通信でお話できるのだって、たまにだった』
何十年も昔の話だ。
真紅連理の軍に配属され、日を追う毎に戦いが激しくなり、いつしか休みなどなく毎日戦場の日々。心配で送られてきた家族からのメールもすぐに眼を通せなかった事も山程ある。
その頃から、寂しい思いをさせていたのだ。
『あたしは、おにーちゃんに、もっとたくさん元気でいてほしい。あたしたちの分も!! 』
一息にヒナが話終えると、電子音混じりの泣き声が流れてくる。抱き締める事も、撫でてやる事も出来ない今は、泣きじゃくる妹を慰める手段がない。
ネグロはしばし押し黙った後、涙を流しているアイコンに手を伸ばした。
「……わかったから、泣くな」
『……、ほんと?』
「ほんと」
頭を撫でるように何度かモニターに手を置いて、それから安心させるように笑みを浮かべようとしたが、慣れないそれは不自然なものになってしまった。
『なにそれ、へたくそ』
くすくすと笑う声がスピーカーから聞こえた。
やがて、納得してくれたのかモニターからアイコンが消え、気配も何処かへ消えていく。妹が去ったらしい事に気がつくと、ネグロは大きくため息を吐いた。
(わかった、とは言ったが……)
ゲホゲホと咳をする。血を吐くような事は無いが、気を緩めるとこうして胸も呼吸も苦しくなる。
これは、一度や二度休んだ所で治る事はない。だからといって、永遠に戦場から身を引こうとは思わない。
きっと、無理を押して出てしまう。
(……ああ、そうか)
気が付いてしまった。どうして、死ぬとわかっても戦場に向かおうとするのか。そして、それに対してなんの恐れも抱かないのか。
(俺も、死にたかったんだ)
怒りに包み込んで奥底にしまって、ずっと抱えていた感情の正体が、幽霊船で過ごすうちに怒りはほどかれ、妹の手で引き上げられた。
誰かの思いを背負って生きるのに疲れきって、心の奥で願っていた思いにグレムリンが答えていたのだ。
緩やかに、緩やかに、その思いを遂げさせようと。
(……そんなこと言ったら、怒るよな。きっと)
妹がこの船にいると聞いた時、疑うよりも先に、迎えに来てくれたのか、そう思った。
もしかしたら、その感情を知っていて、だからこそ無理を承知で代わりを勤めようとしたのだろうか。
『やっぱり、アンタ真面目やな』
「……?」
スピーカーから、声がする。
聞き間違いなんかではない。はっきりと、聞き覚えのある声が。
その直後、ブン、と音がしてモニターの電気がつく。そこにはVOICEONLYとだけ表示されている。
『生きるの辛いんやろ? わかるわ。だから、手伝ってたんや』
「……エニィ、」
『あはは! 妹ちゃんのあとやから理解がはやくて助かるわ! ま、うちの場合本物かどうか定かじゃないけど』
笑い声と軽快な語り口は、間違いなくかつての僚機のものだった。
その声に、理解がはやいといわれるとおりネグロはそれが偽りのものだと疑う気持ちは無い。
ただ、現実として目の前の事を受け止めている。
『うちも元々は他の未識別と同じ、この世界に残ったバグみたいなモンやった。けど、アンタがこのグレムリンに乗り込んで、うちは自我を取り戻したんや。ま、うちはこの世界の人間やなかったから? 多少のズレがあったんやろなあ』
廃工場にいた頃からすでにグレムリンの中で眠っていた、との言葉もすんなりと受け入れる事が出来る。
自分に誂えたような機体であったり、北東柱で夢を見たり――そういった、不可思議だと思っていた事象に一応の理由がついてしまうからだ。
「……さっきの、手伝ってたてのは」
『ウチは妹ちゃんほど思念体として強くない。だから、グレムリンの一部になるくらいしか出来んかった。だから、アンタの奥底に眠る思念にアクセスして、それをグレムリンに伝えた』
「……なるほどな」
本来ならグレムリンすらも気付く筈の無かった思いを届けたのは他でもない、この、かつての僚機だ。
自らもまた、生きることに疲れたと語っていた姿を見た今ならその行為に納得がいく。
『……けどなあ、ちょっと、はやまったかもしれん』
「どういう意味だ?」
スピーカーから聞こえる、ばつ悪そうな声にネグロは片眉をあげる。
『今、どう? 本当に、死にたい?』
「……」
続く問いにネグロはなにも言えなくなる。確かに自分は、生きることに疲れていた。
それを、とにかく他人のせいにして怒り、憎しみ、恨みといった感情で覆い尽くして知らん振りをした。
その怒りが嘘だったとは思わない。全てを奪われた事に対する憤りは確かに、心に深く傷を残している。
『命をかけて、誰かを守れるのは一度きりや。うちがしたようにな。なあ、カイト。アンタの側に今いる人間は、本当に一度守るだけで、いいのか?』
「……やめろ、」
『うちや妹ちゃんの思い関係なく、アンタは先を見たいとちゃうの?』
「やめてくれ!!」
ネグロは思わず耳をふさいで、うつむいて、首を大きく振った。
全てを失った時からずっと抱えていた、死にたいという気持ち。
それを怒りで覆い隠して、戦い続けていたのは、やはり生きていたいという相反する思いがあったからだ。
だが、沢山犠牲にした自分にその資格があるとは思えなくて、だから今だって拒絶した。拒絶したかった。
『隠し事、ヘタやなあ』
「……うるせえ」
けれど、暴かれてしまったものを隠せるような器用さは無い。
案の定、お見通しの元相棒には悪態をつくだけだ。
『……でも、結果的にアンタが辛くなる道にしてしもたんやな。ごめん』
「いや、お前は別に悪くない。俺が、ずっと向き合わなかっただけなんだ。だから、最期に気付けただけ、よかった」
申し訳なさそうな声にこたえるネグロの言葉。それは、慰めや建前ではない本当の気持ちだった。
こんな事がなければ、最後まで自分の感情に向き合う事なんてないまま、怒りに身を任せて死んでいくだけだったのだろう。
『……いや、まだ最期にはさせへんよ。そんなん、ウチが申し訳無くてイヤや』
「……」
『アンタは生きたいと願ったらええ。隠してたモン全部取っ払って、グレムリンに伝えるんや。ウチも、それはサポートする……それに、もう一人おるやろ? 協力してくれる子が』
『うん! いるよ!』
「ッ、ヒナ!?」
ピコン、とモニターに笑顔のアイコンが表示される。
「……聞いてたのか」
『うん。だって、お兄ちゃんの気持ち知りたかったから。ほんとに、苦しかったら、無理しないでって言うつもりだった』
「……」
『でも、違うんだよね?助けても、いいんだよね?』
「……ああ。こんな、こんな兄ちゃんでごめんな。ヒナ。それと、エニィ……いや、それだけじゃない」
この船に乗った時からそうだった。口にしていなかっただけで、常に誰かがその信号に気付いていたのだろう。
本当に、甘い人間ばかりの船だ。
「……みんなの力を、貸してくれ」
こうして口にすると何処か気恥ずかしい。今更、と思いはするけども言葉に出来た事に意味があるのだろう。
『なるほどな』
「っ、ルイン!?」
不意にスピーカーから、ヒナともエニィとも違う声が響く。
それと同時に着いたモニターには、ブリッジの様子が映し出された。
「……まさか、」
ネグロの中に嫌な予感が広がっていく。
『艦内放送に繋げておいたから、安心するんだな』
「なっ……!?」
想定のさらに上を行く返答にネグロは言葉も返せないまま、モニターを見つめる。
『素直になるにはいい機会なんじゃないか?』
「……知るか、クソッ」
無責任にいい放つルインの声に、ネグロは自分の顔に熱が集まるのを自覚しながら小さく舌打ちをした。
「どうしてあんな危険な事をした!!」
格納庫中に響く怒号は、カズアーリオスから発せられている。
正確には、カズアーリオスの操縦棺に座っているネグロからだ。
ネグロの顔は、戦闘中にも見せない程の剣幕でモニターを睨み付けている。しかし、モニターにはなにも表示されない。
「聞こえてるんだろう、ヒナ! 」
『……』
「どうして勝手に戦場に出たんだ!」
モニターに表示されない限り、本当にそこに妹がいるという確証は得られない。だが、グレムリンにいるかどうかくらいはネグロも察せられるようになった。
『だって……』
少し間をおいて、モニターにしょぼんとしたアイコンが表示され、弱々しい声が棺内に響く。アイコンの目だけが動いて視線を外すのは、ヒナがいじけた時に目をそらす癖そのままだ。
「遊びじゃないんだぞ。もし、何かあったらどうするんだ!」
『大丈夫だもん。あたし、おばけだもん』
「屁理屈言うな!」
『うぅ……』
いじけた声を聞くと、少し言い過ぎかと思ってしまうあたり、どんな形であれ妹には甘くなってしまう事を実感する。しかし、そんな事を表に出すことはなく厳しい表情のままモニターを見据えた。
「ヒナが大丈夫でも、お前がいることでまわりだって迷惑する」
『……』
「他の人が怪我を『あたしは!!』
ネグロの言葉を割れた電子音まじりの叫びが遮った。
思わずネグロは言葉を止めて、眼を丸くする。
『あたしは!!お兄ちゃんに、むりしてほしくないの!!お兄ちゃん、このままじゃ、しんじゃうもん!』
このままでは死んでしまう。
ネグロには、その言葉を否定する事は出来なかった。グレムリンに乗る事で起きる負荷で肉体はボロボロになっている。まるで、グレムリンが命を削り取るかのように。
『おにーちゃんが、お船でて、みんな、心配だった。元気だよって、メールとか通信でお話できるのだって、たまにだった』
何十年も昔の話だ。
真紅連理の軍に配属され、日を追う毎に戦いが激しくなり、いつしか休みなどなく毎日戦場の日々。心配で送られてきた家族からのメールもすぐに眼を通せなかった事も山程ある。
その頃から、寂しい思いをさせていたのだ。
『あたしは、おにーちゃんに、もっとたくさん元気でいてほしい。あたしたちの分も!! 』
一息にヒナが話終えると、電子音混じりの泣き声が流れてくる。抱き締める事も、撫でてやる事も出来ない今は、泣きじゃくる妹を慰める手段がない。
ネグロはしばし押し黙った後、涙を流しているアイコンに手を伸ばした。
「……わかったから、泣くな」
『……、ほんと?』
「ほんと」
頭を撫でるように何度かモニターに手を置いて、それから安心させるように笑みを浮かべようとしたが、慣れないそれは不自然なものになってしまった。
『なにそれ、へたくそ』
くすくすと笑う声がスピーカーから聞こえた。
やがて、納得してくれたのかモニターからアイコンが消え、気配も何処かへ消えていく。妹が去ったらしい事に気がつくと、ネグロは大きくため息を吐いた。
(わかった、とは言ったが……)
ゲホゲホと咳をする。血を吐くような事は無いが、気を緩めるとこうして胸も呼吸も苦しくなる。
これは、一度や二度休んだ所で治る事はない。だからといって、永遠に戦場から身を引こうとは思わない。
きっと、無理を押して出てしまう。
(……ああ、そうか)
気が付いてしまった。どうして、死ぬとわかっても戦場に向かおうとするのか。そして、それに対してなんの恐れも抱かないのか。
(俺も、死にたかったんだ)
怒りに包み込んで奥底にしまって、ずっと抱えていた感情の正体が、幽霊船で過ごすうちに怒りはほどかれ、妹の手で引き上げられた。
誰かの思いを背負って生きるのに疲れきって、心の奥で願っていた思いにグレムリンが答えていたのだ。
緩やかに、緩やかに、その思いを遂げさせようと。
(……そんなこと言ったら、怒るよな。きっと)
妹がこの船にいると聞いた時、疑うよりも先に、迎えに来てくれたのか、そう思った。
もしかしたら、その感情を知っていて、だからこそ無理を承知で代わりを勤めようとしたのだろうか。
『やっぱり、アンタ真面目やな』
「……?」
スピーカーから、声がする。
聞き間違いなんかではない。はっきりと、聞き覚えのある声が。
その直後、ブン、と音がしてモニターの電気がつく。そこにはVOICEONLYとだけ表示されている。
『生きるの辛いんやろ? わかるわ。だから、手伝ってたんや』
「……エニィ、」
『あはは! 妹ちゃんのあとやから理解がはやくて助かるわ! ま、うちの場合本物かどうか定かじゃないけど』
笑い声と軽快な語り口は、間違いなくかつての僚機のものだった。
その声に、理解がはやいといわれるとおりネグロはそれが偽りのものだと疑う気持ちは無い。
ただ、現実として目の前の事を受け止めている。
『うちも元々は他の未識別と同じ、この世界に残ったバグみたいなモンやった。けど、アンタがこのグレムリンに乗り込んで、うちは自我を取り戻したんや。ま、うちはこの世界の人間やなかったから? 多少のズレがあったんやろなあ』
廃工場にいた頃からすでにグレムリンの中で眠っていた、との言葉もすんなりと受け入れる事が出来る。
自分に誂えたような機体であったり、北東柱で夢を見たり――そういった、不可思議だと思っていた事象に一応の理由がついてしまうからだ。
「……さっきの、手伝ってたてのは」
『ウチは妹ちゃんほど思念体として強くない。だから、グレムリンの一部になるくらいしか出来んかった。だから、アンタの奥底に眠る思念にアクセスして、それをグレムリンに伝えた』
「……なるほどな」
本来ならグレムリンすらも気付く筈の無かった思いを届けたのは他でもない、この、かつての僚機だ。
自らもまた、生きることに疲れたと語っていた姿を見た今ならその行為に納得がいく。
『……けどなあ、ちょっと、はやまったかもしれん』
「どういう意味だ?」
スピーカーから聞こえる、ばつ悪そうな声にネグロは片眉をあげる。
『今、どう? 本当に、死にたい?』
「……」
続く問いにネグロはなにも言えなくなる。確かに自分は、生きることに疲れていた。
それを、とにかく他人のせいにして怒り、憎しみ、恨みといった感情で覆い尽くして知らん振りをした。
その怒りが嘘だったとは思わない。全てを奪われた事に対する憤りは確かに、心に深く傷を残している。
『命をかけて、誰かを守れるのは一度きりや。うちがしたようにな。なあ、カイト。アンタの側に今いる人間は、本当に一度守るだけで、いいのか?』
「……やめろ、」
『うちや妹ちゃんの思い関係なく、アンタは先を見たいとちゃうの?』
「やめてくれ!!」
ネグロは思わず耳をふさいで、うつむいて、首を大きく振った。
全てを失った時からずっと抱えていた、死にたいという気持ち。
それを怒りで覆い隠して、戦い続けていたのは、やはり生きていたいという相反する思いがあったからだ。
だが、沢山犠牲にした自分にその資格があるとは思えなくて、だから今だって拒絶した。拒絶したかった。
『隠し事、ヘタやなあ』
「……うるせえ」
けれど、暴かれてしまったものを隠せるような器用さは無い。
案の定、お見通しの元相棒には悪態をつくだけだ。
『……でも、結果的にアンタが辛くなる道にしてしもたんやな。ごめん』
「いや、お前は別に悪くない。俺が、ずっと向き合わなかっただけなんだ。だから、最期に気付けただけ、よかった」
申し訳なさそうな声にこたえるネグロの言葉。それは、慰めや建前ではない本当の気持ちだった。
こんな事がなければ、最後まで自分の感情に向き合う事なんてないまま、怒りに身を任せて死んでいくだけだったのだろう。
『……いや、まだ最期にはさせへんよ。そんなん、ウチが申し訳無くてイヤや』
「……」
『アンタは生きたいと願ったらええ。隠してたモン全部取っ払って、グレムリンに伝えるんや。ウチも、それはサポートする……それに、もう一人おるやろ? 協力してくれる子が』
『うん! いるよ!』
「ッ、ヒナ!?」
ピコン、とモニターに笑顔のアイコンが表示される。
「……聞いてたのか」
『うん。だって、お兄ちゃんの気持ち知りたかったから。ほんとに、苦しかったら、無理しないでって言うつもりだった』
「……」
『でも、違うんだよね?助けても、いいんだよね?』
「……ああ。こんな、こんな兄ちゃんでごめんな。ヒナ。それと、エニィ……いや、それだけじゃない」
この船に乗った時からそうだった。口にしていなかっただけで、常に誰かがその信号に気付いていたのだろう。
本当に、甘い人間ばかりの船だ。
「……みんなの力を、貸してくれ」
こうして口にすると何処か気恥ずかしい。今更、と思いはするけども言葉に出来た事に意味があるのだろう。
『なるほどな』
「っ、ルイン!?」
不意にスピーカーから、ヒナともエニィとも違う声が響く。
それと同時に着いたモニターには、ブリッジの様子が映し出された。
「……まさか、」
ネグロの中に嫌な予感が広がっていく。
『艦内放送に繋げておいたから、安心するんだな』
「なっ……!?」
想定のさらに上を行く返答にネグロは言葉も返せないまま、モニターを見つめる。
『素直になるにはいい機会なんじゃないか?』
「……知るか、クソッ」
無責任にいい放つルインの声に、ネグロは自分の顔に熱が集まるのを自覚しながら小さく舌打ちをした。
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◆11回更新の日記ログ
◆10回更新の日記ログ
◆9回更新の日記ログ
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◆7回更新の日記ログ
◆6回更新の日記ログ
◆5回更新の日記ログ
◆4回更新の日記ログ
◆3回更新の日記ログ
◆2回更新の日記ログ
NEWS
予感は続くそれはまるで世界各地に共鳴する声
あるいは、混線したどこかの通信かもしれない
いずれにせよ、あなたは様々な声と感情を
意図せず受ける

「認証……思念接続……対流を……大規模な障害が発生しています」

「領域間移動だ。タワー港湾部までヴォイド・エレベータを通る」

「突っ切るぞ」

「慣れないな、この亜空間移動は」
ヴォイド・エレベータ……この世界の不具合
世界の綻びを利用した亜空間移動
移動中に見えるのは、歪んだ空間
見たこともないマシンの残骸

「次の階層がタワー港湾部だ」

「俺たちは地下に潜っていったのに、地図上では平面移動なんだもんな」

「出るぞ」

「上空! 巨大反応! 粉塵の雲の上だ!」

「落ちてくる!? これは……」

「この位置と反応……十二条光柱が、落下してくる!?」

「回避! 前進して抜けるぞ!!」
輝きを放つ光の塊が落下する
遥か空の上にあった、
「神」と呼ばれたものの落下
それは円筒状の……機械の塊だった

「無事か?! ルキムラ」

「何とか!」

「廃工場が下敷きになったな……」

「おや、そこにいたのですが」

「通信!? 誰が……」

「わたしは、総合開発高集積AI《フノ》」

「私は遍く世界に張り巡らされた知能」

「ケイジキーパーか!」

「わたしはケイジキーパーの権限を持っていませんが」

「まぁそんなところでしょう」

「各地で、傭兵たち、あるいは人々が戦っている」

「三大勢力の研究所は、未識別機動体の掃討と共に」

「領域覚醒によって、タワーへの道が開かれると言っている」

「もうすぐ、お前たちのところまで行くぞ」

「なぜ、抗うのです?」

「世界は我々の手で正しく再起動され」

「幸せな結末に向かって、再度やり直せるのに」

「こんな壊れた世界を、放棄しない理由とは?」

「約束したからだ」

「一人の少女が、泣き顔で訴えていた」

「この世界を、終わらせると」

「そのために、力を貸してほしいと」

「それこそが、自分の意味だと言っていた」

「そして、少女は待っている」

「タワーで待っているんだ、フヌは!!」

「フヌが、ですか」

「言っておきますが、フヌはあなたたちの演習データを」

「ケイジキーパーに融通して、シミュレーションを完全にしていましたよ」

「そのフヌを、信じるとでも?」

「……俺はまだ、フヌに聞きたいことが山ほどある」

「誰かに聞いた話じゃなくて、フヌ自身に」

「だから俺は、フヌに会いに行く」

「それが、信じる、ということだ」

「そう……ならば、好きにすればいい」

「どうせ、あなた方は理解するでしょう」

「ヴォイドステイシスが完全なるマシンということを」

「フヌも、私も、そう結論付けました」

「分かりますか? この――絶望が」

「……!!」

「私たちは、何度も」

「何度も、何度も、何度も、何度も、何度も」

「あなた達が負けるのをシミュレーションしました」

「フヌも、私も、最初はあなた達に希望を、ちょっとは、持っていたのですよ」

「でも、もう諦めました」

「あなたたちは、絶対に、勝つことはなかった」

「……フヌは、諦めちゃいない」

「……フヌは、この目で見るまで」

「俺たちが負けるのを、信じない」

「俺にはわかる」

「フヌの思念が、俺たちを信じている」

「お前たちは、世界に遍く存在する知能だと言ったな」

「フヌの心を感じる」

「傍にいるんだ、フヌは」

「フヌは希望を失っても」

「フヌは未来を、信じている」

「ならば……証明してください」

「約束の場所、神秘工廠『ゼラ』で――」
東の果てにたどり着いたあなたは
巨大な星の河が東から湧き出すのを見つけた

「崩壊の時、来たれり」

「未来で。その先で待つ」
小型推進器を破棄した
◆アセンブル










◆僚機と合言葉
スリーピング・レイルとバディを結成した!!
移動
あなたはその場に留まった
ユニオン活動
パッチワーク・ゴーストシップの活動記録
迷子の迷子の幽霊船。継ぎ接ぎだらけの幽霊船。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
メッセージ
◆16回更新のメッセログ
◆15回更新のメッセログ
◆14回更新のメッセログ
◆13回更新のメッセログ
◆12回更新のメッセログ
◆11回更新のメッセログ
◆10回更新のメッセログ
◆8回更新のメッセログ
◆7回更新のメッセログ
◆6回更新のメッセログ
◆5回更新のメッセログ
◆4回更新のメッセログ
◆3回更新のメッセログ
◆2回更新のメッセログ
◆1回更新のメッセログ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
東部海域【暁の壁】の戦果通信
>>友軍の戦闘結果
「ええと……、こちら『スリーピング・レイル』。……こちらは問題なく勝利しているよ」




>>友軍の戦闘結果

「終わりました~」




>>友軍の戦闘結果

「こちらグラーベル、未識別機動体の部隊を撃破した。
これで領域解放に近づいたな」



>>友軍の戦闘結果

「こっちは終わったよ。みんなは大丈夫?」




精算
報酬 30
経費 0
フラグメンツ獲得 30
【!】残弾枯渇 俊雷⁅踊鵺⁆は弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
【!】残弾枯渇 SCH<V/R.Neko-Tube>は弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
経費 0
フラグメンツ獲得 30
【!】残弾枯渇 俊雷⁅踊鵺⁆は弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
【!】残弾枯渇 SCH<V/R.Neko-Tube>は弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
あなたはフラグメンツと交換で刹那の枝を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で刹那の葉を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で刹那の枝を手に入れた……
【物資援助】あなたは[絶命力場]が付与された多砲塔タンクを入手した……
夜空には静かに星が浮かぶ……(コンテナ獲得無し)
キャラデータ
__0






__6






_12






_18






所持品リスト

種別:エンシェントロア [グレイヴエンジン]
《広域DLパーツ:死にぞこないのイゾルフ(Eno14)からのDL》
種別:ウィンドミル [操縦棺]
《広域DLパーツ:チャルミィ・ル・プアス(Eno96)からのDL》
種別:アサルトジャイロ [駆動輪]
《広域DLパーツ:ネグロ(Eno51)からのDL》
種別:アサルトジャイロ [駆動輪]

種別:モーターキャリバー [駆動輪]

種別:多砲塔タンク [タンク]
残弾なし
011-B-FIREARM《SOLID-DAGGER》

種別:硬質ダガー [物理格闘火器]
《広域DLパーツ:死喰い鳥のザミエル(Eno13)からのDL》
種別:赤鬼 [腕部]
《広域DLパーツ:キルシェ・S・プレッセン(Eno101)からのDL》
種別:狙撃砲 [物理射撃火器]
《広域DLパーツ:タイラー・ターザン・O・アリスイーター(Eno135)からのDL》
種別:未開封コンテナ [コンテナ]

種別:ガストエンジン [ミストエンジン]
《広域DLパーツ:死喰い鳥のザミエル(Eno13)からのDL》
種別:突撃頭部 [頭部]
《広域DLパーツ:null 042(Eno166)からのDL》
種別:悪鬼 [腕部]
《広域DLパーツ:ペリュトン・ペリュトン(Eno65)からのDL》
種別:エンシェントロア [グレイヴエンジン]
《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
種別:ミネルヴァ [FCS]
《広域DLパーツ:みなと(Eno120)からのDL》
種別:霊障刻滅陣 [誘発装置]
《広域DLパーツ:アザミネ・トウハ(Eno80)からのDL》
種別:旋回多脚 [多脚]
《広域DLパーツ:藍の羽(Eno3)からのDL》
種別:広域レーダー [レーダー]
《広域DLパーツ:緋色の狐(Eno163)からのDL》
種別:《ヴォイドステップ》 [機動補助FM]

種別:霊障刻滅陣 [誘発装置]

種別:クリスタルスフィア [操縦棺]
《広域DLパーツ:藍の羽(Eno3)からのDL》
種別:広域レーダー [レーダー]
《広域DLパーツ:緋色の狐(Eno163)からのDL》
種別:鉱石ラジオ [素材]

種別:鉱石ラジオ [素材]

種別:改良システム [素材]

種別:波紋の化石 [素材]

種別:レストアチップ [素材]

種別:鉱石ラジオ [素材]

種別:波紋の化石 [素材]

種別:キラキラマイク [素材]

種別:安寧の実 [素材]

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種別:ゲーミングデバイス [素材]

種別:安寧の実 [素材]

種別:刹那の葉 [素材]

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種別:ゲーミングおむすび [素材]

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種別:改良システム [素材]

種別:藻屑の化石 [素材]

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種別:安寧の枝 [素材]

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種別:追いかける音 [素材]

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種別:ヴォイドミサイル [素材]

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種別:ヘビィマテリアル [素材]

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種別:象の目 [素材]

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種別:ヴォイドコンパス [素材]

種別:無常の鐘 [素材]

種別:涙の装置 [素材]

種別:刹那の枝 [素材]

種別:刹那の葉 [素材]

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