第13回目 午前2時のスリーピング・レイル
プロフィール
名前
スリーピング・レイル
愛称
スリーピング・レイル
経歴 記憶喪失のグレムリンテイマー。 自分に関すること、そしてこの虚空領域に関することは何一つわからない。 唯一「グレムリンの操縦」だけは体が覚えている。 『スリーピング・レイル』とは身に着けていたエンブレムに刻まれていた文字列。 (イラストはすのだ様からの頂き物です) |
僚機プロフィール
名前
ネグロ
愛称
ネグロ
経歴 元真紅連理所属、整備士の資格を持つ。 身長166cm 体重79cm 年齢43 両腕バイオ生体置き換え済 第一次七月戦役時、徴兵以来を受け真紅連理の強襲部隊に所属。 戦役中に左腕を失い、右腕を換金した後両腕をバイオ生体置き換え手術を行う。 現在まで拒否反応含む異常なし。 真紅連理降伏後、第一次七月戦役より消息をたつ。 その後、各地でゲリラ的活動の目撃情報有り。【僚機詳細】 |
◆日誌
『希望も未来も自らの手で絶って。今や、その傷跡だけがお前を物語る』
* * *
――電波ジャック。
揺らぐグレイヴネット・インターフェース。
視界を埋めるボロボロの帆船を象るエンブレム、そして。
スリーピング・レイルは妙に凪いだ心持ちで、ジャンク財団の代表による宣戦布告を受け止めていた。
どれだけ戦況が変わったところで、結局のところ、自分のすることは何ひとつ変わらない。グレムリン『スリーピング・レイル』を駆って、「敵」を相手に戦うことだけ。
それとも、戦ったところで、足掻いたところで変わらないのだろうか? グレムリンともども粉塵の中に無様に散り、結果として世界そのものを「彼ら」に明け渡すことになるだけなのだろうか。
仮にそうなるとしても、戦わないという選択肢はレイルにはない。
特別戦いを好んでいるつもりはないが、それでも、スリーピング・レイルに必要とされるのは、グレムリンを操る能力だけであるから。
人としてはまるで正しい考え方ではないのだろう、と理性で判じながらも、そう感じ続けている自分を否定できずにいる。
いや、果たして――、そう感じているのは「自分」なのだろうか。
元より何かがおかしいのは間違いないのだ。自分とこの世界にまつわる記憶を完全に喪失していること。グレムリンを操ることだけはできるということ。時折脳裏に差し込まれる世界にまつわる知識。頭の中に響き続ける、自分のものではない声。生命活動の停止から蘇ったらしい、ということ。
それに、それに。
喉から出そうになる声を理性の力で押しとどめる。言葉にする代わりに、癖のついた、色の無い髪に指を通す。
操縦棺の座席に膝を抱えて座る己自身の影が、おぼろげな灯りに照らされ、幾重にも重なって見える。それが、全て……、全て、別の形をしているように見えて。レイルは、片方しか見えていない目を、伏せる。
* * *
スリーピング・レイルが初めてその「影」を目にしたのは、幽霊船の激動の一日が終わろうとしていた時だった。
明らかに死んでいる状態から息を吹き返した、その仕組みは結局レイル自身にもわからず、レイルを殺した侵入者――エイゼルの方が泡を食っていたくらいだから、彼からしても想定外だったらしい。
そして、今回の出来事は結局のところツィールとエイゼルの間の問題であったから、彼らの間で解決できたなら、レイルがそれ以上深く介入する理由はなかった。
もちろん、騒動を起こした責任は取ってもらう必要はあるだろう。だが、結果として乗組員にことさら危害が加えられたわけではなく、ボリスの命が失われたのも――思うことが無いと言ったら嘘になるが――別にエイゼルに非があるわけではない。だから、レイルの気持ちとしてはその程度。あとは、船長代理であるところのルインの決定に任せるべきであると感じている。
自分を一度でも「殺した」エイゼルに恨みがないのか、といえば、まるでそんな気持ちは浮かばなかった。相手も必死だった。自分は彼に及ばなかった。ただそれだけ。もし、ミアや他の乗組員に危害を加えられていたなら、絶対にレイルもエイゼルの乗船を許可しなかっただろうが、そうはならなかった。そういうことだ。
レイルが一度殺されているという事実は、今のところルイン以外の乗組員には伏せられているようで、ほっとする。これ以上、ミアたちには余計な心配をかけたくなかったから。
そうして、ひとしきりの手続きを終えて、一人になって息をついた、その時。
視界の端に、何者かの影が映ったのだった。
他にも侵入者が? そう思った途端に、疲れで重くなっていた頭が一気に覚醒し、ぼやけた感覚が研ぎ澄まされる。
小さな灯りに照らされた幽霊船の通路は、複雑に折れ曲がり、容易にその構造を掴ませない。レイルは、足音を殺して、影が見えた方角へと歩を進めてゆく。影はレイルに追われていることに気付いているのかいないのか、現れては通路の向こうに消える、を繰り返す。
やがて、普段は格納庫――レイルの「寝床」でもあるグレムリンの眠るそこに向かうはずの下り階段を行き過ぎたところで、今まで影としか見えなかったそれが、一人の男であることを見て取った。長身で、体格のいい、男。その姿だけでも、この幽霊船の乗組員の誰とも似ていないことは、はっきりとしていた。
「……誰だ?」
低い声で誰何すれば、男は立ち止まり、こちらを振り向いた。その顔は陰になって見えなかったが、何故だろう、真っ直ぐにこちらを見ている、ということだけはレイルにもわかった。
やがて、声が、返ってくる。
「アンタがそれを聞くのか」
虚ろな笑いを含んだ声。その声に、レイルは聞き覚えがあった。否、聞き覚えがあるどころではない。この声を聞かなかった日はない、と言い切ってもいいのだから。
だが、それは。
――どこまでも、「レイルの頭の中」の話だ。
「俺が誰か、なんて聞くまでもないだろうに。それとも、あれだけ呼びかけても聞こえてなかったってか? ま、その顔色見る限り、『わかってない』わけでもなさそうだが」
「どう、して」
「ああ、どうして、姿が見えるのかって? アンタが『もう一度』一線を越えたからだろうな。もしくは、本来あるべき形に戻ろうとした、と言うべきか」
ああ、ああ、この声は頭の中でもいつだって饒舌だった。レイルは頭を押さえて、一歩、下がる。頭が割れるように痛い。視界がぶれて、何が「ある」もので、何が「ない」ものなのか、境目があやふやになっていく。
レイルが下がるよりも大きな一歩で、男が近づいてくる。レイルの影を踏むように。いや、男の影は最初からレイルの影から伸びていたのだ、と一拍遅れて気づく。
「そんな顔するなよ、相棒。こうなっちまった以上、仲良くやるしかないんだからさ」
どういう意味だ、と言いたかったのに、声にならなかった。だが、目の前の男はそんなレイルの言わんとしていることを理解したのか、ちっと軽く舌打ちしてみせる。
「まだ、思い出せないのか。それとも、『処置』のせいで壊れちまってるか。ま、その方が都合はいいのかもな。過去なんて、『俺たち』の運用には邪魔なだけだといえば、そう」
勝手に納得するような口ぶりで男は言うが、レイルは完全に混乱をきたしていた。ただの幻聴でしかなかったはずの声が、人間の形を取って目の前に現れたことも。レイルのことを気安く「相棒」と呼ばわることも。レイルのことを、レイル自身よりずっとよく知っているような口ぶりであることも。
何もかも、何もかも、悪い夢のようだ。やっと、静かに眠れるようになったはずなのに、今は起きながらにして悪夢を見ている――。
「『スリーピング・レイルに必要とされるのは、グレムリンを操る能力だけ』」
「……!」
「そう、『俺たち』にとって、人格なんて、単なるおまけだからな。削ぎ落し切れなかったノイズ。グレムリンを動かすだけなら、まるで必要のないもの」
歌うように、からかうように。男は言葉を並べてみせる。だが、それはレイルが常に感じていることでもあった。
理由もない、「己はグレムリンのパーツである」という自覚。そこに本来思考や感情など不要であり、ただ、戦うという機能さえあればよかった。その方がずっと、戦場に立つなら都合がいい。何に囚われることなく、ただ、ただ、戦うことだけに専念できるなら、その方が、ずっと。
――けれど。
「ただの、ノイズでしか、なかったとしても」
喘ぐように、けれど、確かに。
「『僕』は、『僕』だ」
言葉を、紡ぐ。
スリーピング・レイルには記憶がない。本来なら、「僕」と呼ぶものを示す名前もない。
それでも、今まで経験してきた全てを「必要ないもの」と断じることは、レイルにはできそうになかった。それは、今に至るまでの「スリーピング・レイル」を形作るものであり、今、この場に立っている理由でもあるのだから。
すると、男は、ふ、と軽く息をついてみせる。
「意外と強情だよな、アンタ。だから『俺たち』を無意識にも御せるんだろうが」
男の姿が揺らぐ。その足元の影から、更に影が分かれたかと思うと、そこから新たな人の姿が浮かび上がる。誰も彼も、レイルの知らない姿をしている。けれど、レイルの聞いたことのある声で、口々に言うのだ。
「だが」
「忘れないで」
「お前はあくまで『こちら側』だ」
「あるべき形を思い出した時」
「お前は――」
頭が、痛い。声が耳の奥に響いて離れてくれない。決定的な言葉だけが、聞き取れないというのに。
「……っ、やめろ……!」
目の前に現れた人々の姿を振り払うように激しく頭を振った、その時。ぐい、と強く肩を引かれて、はっとしてそちらを見る。
「おい、どうした」
その声が、「頭の中の声」とはまた別のものであると気付いて、全身の力が抜ける。
「ネグロ、さん……」
ネグロは、レイルの肩に手を置いたまま、怪訝な顔でレイルを見ていた。
「何一人で喋ってんだ」
ひとり、で。その言葉の意味するところを理解した瞬間に、言葉が唇からこぼれた。
「ごめん。きっと、疲れて、るんだ」
嘘だ。だって、こんなはっきりと見えているというのに。知らない男が、女が、皆、こちらをじっと見ているというのに。
「それだけ、だから」
本当のことなんて、言えるはずもなかった。
「大丈夫」
言えるはずも、ない。
【Scene:0013 『僕』と彼らの】
* * *
――電波ジャック。
揺らぐグレイヴネット・インターフェース。
視界を埋めるボロボロの帆船を象るエンブレム、そして。
スリーピング・レイルは妙に凪いだ心持ちで、ジャンク財団の代表による宣戦布告を受け止めていた。
どれだけ戦況が変わったところで、結局のところ、自分のすることは何ひとつ変わらない。グレムリン『スリーピング・レイル』を駆って、「敵」を相手に戦うことだけ。
それとも、戦ったところで、足掻いたところで変わらないのだろうか? グレムリンともども粉塵の中に無様に散り、結果として世界そのものを「彼ら」に明け渡すことになるだけなのだろうか。
仮にそうなるとしても、戦わないという選択肢はレイルにはない。
特別戦いを好んでいるつもりはないが、それでも、スリーピング・レイルに必要とされるのは、グレムリンを操る能力だけであるから。
人としてはまるで正しい考え方ではないのだろう、と理性で判じながらも、そう感じ続けている自分を否定できずにいる。
いや、果たして――、そう感じているのは「自分」なのだろうか。
元より何かがおかしいのは間違いないのだ。自分とこの世界にまつわる記憶を完全に喪失していること。グレムリンを操ることだけはできるということ。時折脳裏に差し込まれる世界にまつわる知識。頭の中に響き続ける、自分のものではない声。生命活動の停止から蘇ったらしい、ということ。
それに、それに。
喉から出そうになる声を理性の力で押しとどめる。言葉にする代わりに、癖のついた、色の無い髪に指を通す。
操縦棺の座席に膝を抱えて座る己自身の影が、おぼろげな灯りに照らされ、幾重にも重なって見える。それが、全て……、全て、別の形をしているように見えて。レイルは、片方しか見えていない目を、伏せる。
* * *
スリーピング・レイルが初めてその「影」を目にしたのは、幽霊船の激動の一日が終わろうとしていた時だった。
明らかに死んでいる状態から息を吹き返した、その仕組みは結局レイル自身にもわからず、レイルを殺した侵入者――エイゼルの方が泡を食っていたくらいだから、彼からしても想定外だったらしい。
そして、今回の出来事は結局のところツィールとエイゼルの間の問題であったから、彼らの間で解決できたなら、レイルがそれ以上深く介入する理由はなかった。
もちろん、騒動を起こした責任は取ってもらう必要はあるだろう。だが、結果として乗組員にことさら危害が加えられたわけではなく、ボリスの命が失われたのも――思うことが無いと言ったら嘘になるが――別にエイゼルに非があるわけではない。だから、レイルの気持ちとしてはその程度。あとは、船長代理であるところのルインの決定に任せるべきであると感じている。
自分を一度でも「殺した」エイゼルに恨みがないのか、といえば、まるでそんな気持ちは浮かばなかった。相手も必死だった。自分は彼に及ばなかった。ただそれだけ。もし、ミアや他の乗組員に危害を加えられていたなら、絶対にレイルもエイゼルの乗船を許可しなかっただろうが、そうはならなかった。そういうことだ。
レイルが一度殺されているという事実は、今のところルイン以外の乗組員には伏せられているようで、ほっとする。これ以上、ミアたちには余計な心配をかけたくなかったから。
そうして、ひとしきりの手続きを終えて、一人になって息をついた、その時。
視界の端に、何者かの影が映ったのだった。
他にも侵入者が? そう思った途端に、疲れで重くなっていた頭が一気に覚醒し、ぼやけた感覚が研ぎ澄まされる。
小さな灯りに照らされた幽霊船の通路は、複雑に折れ曲がり、容易にその構造を掴ませない。レイルは、足音を殺して、影が見えた方角へと歩を進めてゆく。影はレイルに追われていることに気付いているのかいないのか、現れては通路の向こうに消える、を繰り返す。
やがて、普段は格納庫――レイルの「寝床」でもあるグレムリンの眠るそこに向かうはずの下り階段を行き過ぎたところで、今まで影としか見えなかったそれが、一人の男であることを見て取った。長身で、体格のいい、男。その姿だけでも、この幽霊船の乗組員の誰とも似ていないことは、はっきりとしていた。
「……誰だ?」
低い声で誰何すれば、男は立ち止まり、こちらを振り向いた。その顔は陰になって見えなかったが、何故だろう、真っ直ぐにこちらを見ている、ということだけはレイルにもわかった。
やがて、声が、返ってくる。
「アンタがそれを聞くのか」
虚ろな笑いを含んだ声。その声に、レイルは聞き覚えがあった。否、聞き覚えがあるどころではない。この声を聞かなかった日はない、と言い切ってもいいのだから。
だが、それは。
――どこまでも、「レイルの頭の中」の話だ。
「俺が誰か、なんて聞くまでもないだろうに。それとも、あれだけ呼びかけても聞こえてなかったってか? ま、その顔色見る限り、『わかってない』わけでもなさそうだが」
「どう、して」
「ああ、どうして、姿が見えるのかって? アンタが『もう一度』一線を越えたからだろうな。もしくは、本来あるべき形に戻ろうとした、と言うべきか」
ああ、ああ、この声は頭の中でもいつだって饒舌だった。レイルは頭を押さえて、一歩、下がる。頭が割れるように痛い。視界がぶれて、何が「ある」もので、何が「ない」ものなのか、境目があやふやになっていく。
レイルが下がるよりも大きな一歩で、男が近づいてくる。レイルの影を踏むように。いや、男の影は最初からレイルの影から伸びていたのだ、と一拍遅れて気づく。
「そんな顔するなよ、相棒。こうなっちまった以上、仲良くやるしかないんだからさ」
どういう意味だ、と言いたかったのに、声にならなかった。だが、目の前の男はそんなレイルの言わんとしていることを理解したのか、ちっと軽く舌打ちしてみせる。
「まだ、思い出せないのか。それとも、『処置』のせいで壊れちまってるか。ま、その方が都合はいいのかもな。過去なんて、『俺たち』の運用には邪魔なだけだといえば、そう」
勝手に納得するような口ぶりで男は言うが、レイルは完全に混乱をきたしていた。ただの幻聴でしかなかったはずの声が、人間の形を取って目の前に現れたことも。レイルのことを気安く「相棒」と呼ばわることも。レイルのことを、レイル自身よりずっとよく知っているような口ぶりであることも。
何もかも、何もかも、悪い夢のようだ。やっと、静かに眠れるようになったはずなのに、今は起きながらにして悪夢を見ている――。
「『スリーピング・レイルに必要とされるのは、グレムリンを操る能力だけ』」
「……!」
「そう、『俺たち』にとって、人格なんて、単なるおまけだからな。削ぎ落し切れなかったノイズ。グレムリンを動かすだけなら、まるで必要のないもの」
歌うように、からかうように。男は言葉を並べてみせる。だが、それはレイルが常に感じていることでもあった。
理由もない、「己はグレムリンのパーツである」という自覚。そこに本来思考や感情など不要であり、ただ、戦うという機能さえあればよかった。その方がずっと、戦場に立つなら都合がいい。何に囚われることなく、ただ、ただ、戦うことだけに専念できるなら、その方が、ずっと。
――けれど。
「ただの、ノイズでしか、なかったとしても」
喘ぐように、けれど、確かに。
「『僕』は、『僕』だ」
言葉を、紡ぐ。
スリーピング・レイルには記憶がない。本来なら、「僕」と呼ぶものを示す名前もない。
それでも、今まで経験してきた全てを「必要ないもの」と断じることは、レイルにはできそうになかった。それは、今に至るまでの「スリーピング・レイル」を形作るものであり、今、この場に立っている理由でもあるのだから。
すると、男は、ふ、と軽く息をついてみせる。
「意外と強情だよな、アンタ。だから『俺たち』を無意識にも御せるんだろうが」
男の姿が揺らぐ。その足元の影から、更に影が分かれたかと思うと、そこから新たな人の姿が浮かび上がる。誰も彼も、レイルの知らない姿をしている。けれど、レイルの聞いたことのある声で、口々に言うのだ。
「だが」
「忘れないで」
「お前はあくまで『こちら側』だ」
「あるべき形を思い出した時」
「お前は――」
頭が、痛い。声が耳の奥に響いて離れてくれない。決定的な言葉だけが、聞き取れないというのに。
「……っ、やめろ……!」
目の前に現れた人々の姿を振り払うように激しく頭を振った、その時。ぐい、と強く肩を引かれて、はっとしてそちらを見る。
「おい、どうした」
その声が、「頭の中の声」とはまた別のものであると気付いて、全身の力が抜ける。
「ネグロ、さん……」
ネグロは、レイルの肩に手を置いたまま、怪訝な顔でレイルを見ていた。
「何一人で喋ってんだ」
ひとり、で。その言葉の意味するところを理解した瞬間に、言葉が唇からこぼれた。
「ごめん。きっと、疲れて、るんだ」
嘘だ。だって、こんなはっきりと見えているというのに。知らない男が、女が、皆、こちらをじっと見ているというのに。
「それだけ、だから」
本当のことなんて、言えるはずもなかった。
「大丈夫」
言えるはずも、ない。
【Scene:0013 『僕』と彼らの】
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◆7回更新の日記ログ
◆6回更新の日記ログ
◆5回更新の日記ログ
◆4回更新の日記ログ
◆3回更新の日記ログ
◆2回更新の日記ログ
NEWS
グレイヴネットは依然として大部分が機能不全に陥っていたあちこちの広告やニュース、画像は変わらず
ボロボロの帆船をイメージしたエンブレムが表示されている
あなたは情報を求めて、あるいは他の理由で、あるいは強制的に
グレイヴネットに接続します
グレイヴネット・インターフェース
「認証に失敗。思念接続が汚染されています。システム再起動。認証を試みます……思念接続を確認。ようこそ、ようそこそ、よ」
傭兵『フレッシュメイデン』
「全く、不便ったらありゃしない」
ジャンク財団代表
「我々は、世界に対し、宣戦を布告する」
ジャンク財団代表
「抵抗は無意味だ。いずれ、全ては我が手中に落ちる」
ジャンク財団代表
「投降せよ。待遇は悪くはない。抵抗しなければ……だが」
ジャンク財団代表
「我々は、世界に対し、宣戦を布告する」
ジャンク財団代表
「抵抗は無意味だ。いずれ、全ては我が手中に落ちる」
ジャンク財団代表
「投降せよ。待遇は悪くはない。抵抗しなければ……だが」
カラフルスネイル『リスプ』
「ずっとこれの繰り返し。飽きてくるね」
そのとき、画面が急に、一斉に切り替わる
ジャンク財団代表
「ごきげんよう。本日は生放送だ。諸君らに、我々の真の力をお見せしよう」
ジャンク財団代表
「ここは横道潮流だ。挨拶をしろ、エアリアル=タイド」
死空将軍『エアリアル=タイド』
「ひゃっはーーーーー!!! エンゲーーーーージ!!!」
流線形のグレムリンが空中を高速移動している!
目指す先には……真紅連理量産グレムリン!
死空将軍『エアリアル=タイド』
「どけどけえーーーーー!!! 貫くぜぇ!!!」
突撃を受けた量産グレムリンはバラバラになり、横道潮流の激しい波間に消える!!
死空将軍『エアリアル=タイド』
「俺を遮るなど不可能!!! エアリアル=タイドは不退転の潮流を貫く!!」
ジャンク財団代表
「さぁ、次は赤の海だ。挨拶をしろ、クリムゾン=フィアー」
死血将軍『クリムゾン=フィアー』
「死山血河、鎧袖一触……撃!!」
真紅のグレムリン……まさに、地獄の悪魔のシルエット!!
目指す先には……赤の海要塞島!
死血将軍『クリムゾン=フィアー』
「天網恢恢、会敵殲滅……斬!!」
抜かれた真紅のブレードが振るわれると、島ごと叩き切られる要塞!!
死血将軍『クリムゾン=フィアー』
「生老病死、悔恨無用……了!!」
ジャンク財団代表
「まだまだ、次は巨人の島だ。挨拶をしろ、レックス=ロイヤルファング」
死竜将軍『レックス=ロイヤルファング』
「恐れは屍、死に目覚める……前の夢」
巨大な肉食恐竜を象った山のようなグレムリン!!
対するは……巨人の島防衛砲兵隊!
死竜将軍『レックス=ロイヤルファング』
「夢なら覚めよと人は言う……ならば覚ますが、わらわの牙」
巨大なあぎとから放たれる火球は一瞬して砲兵隊を灰に変える!!
死竜将軍『レックス=ロイヤルファング』
「いい夢見れましたぁ……? あははっ」
ジャンク財団代表
「そして、次は南の島だ。挨拶をしろ、ハーミット=ビースト」
死獣将軍『ハーミット=ビースト』
「ぐるるるああああああああっ!!」
地を走る獣のような四つ足のグレムリン!!
南の島沿岸を航行する警備艇を追いかける!
死獣将軍『ハーミット=ビースト』
「おおおおおおおっ!!」
追いつかれ、バラバラに引き裂かれる警備艇!!
死獣将軍『ハーミット=ビースト』
「があああああああっ!!! ぐおおおおおおおああああああッ!!!」
カラフルスネイル『リスプ』
「……!!」
ジャンク財団代表
「見たこともない機体、そして力」
ジャンク財団代表
「我々の力の、ほんの片鱗だ」
ジャンク財団代表
「降伏はいつでも受け付けている」
ジャンク財団代表
「恐れ、震え、待つがいい」
――静まり返ったグレイヴネットの大通り
――恐ろしき戦いは、まだその牙を研ぐ……
西の果てにたどり着いたあなたは
巨大な星の河が西に流れていくのを見つけた
《燃え上がる炎の光》
「ここは果て。私は使者。そして来訪者よ……」
《燃え上がる炎の光》
「燃える先に世界はある」
◆アセンブル
【頭部】にフライトレス・ビークを装備した
【腕部】にレジスタントアームを装備した
【操縦棺】にサファイアコフィンを装備した
【脚部】にギガントホッパーを装備した
【エンジン】にグリエンベッグを装備した
【エンジン】にグリエンベッグを装備した
【索敵】にフライトレス・アーマーを装備した
【索敵】にフライトレス・アーマーを装備した
【主兵装】にフライトレス・フェザーを装備した
【背部兵装】にカラステングを装備した
◆僚機と合言葉
ネグロとバディを結成した!!
次回オークリーフ・レッドメールに協賛し、参戦します
オークリーフ・レッドメール担当「届けたいものがある。進路を開いてくれ」
移動
西←へ移動し、西部海域【黄昏の壁】へと到達した
ユニオン活動
パッチワーク・ゴーストシップの活動記録
迷子の迷子の幽霊船。継ぎ接ぎだらけの幽霊船。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
メッセージ
ENo.140からのメッセージ>>
ハンプバック
「うん、うん……」
ハンプバック
「あっははは! 見張ってなきゃ、か!
君たち、良い信頼関係をしているな!」
ハンプバック
「しかし、うん。まったくそのとおりだ
『スリーピング・レイル』、人であるキミ
言い方は悪いが、『狂人』の域だよ」
ハンプバック
「……もっとも、テイマーに狂人は山ほどいる
気にすることはないだろうがね」
1件のメッセージを送信しました
>>Eno.96
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「うん、うん……」
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「あっははは! 見張ってなきゃ、か!
君たち、良い信頼関係をしているな!」
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「しかし、うん。まったくそのとおりだ
『スリーピング・レイル』、人であるキミ
言い方は悪いが、『狂人』の域だよ」
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「……もっとも、テイマーに狂人は山ほどいる
気にすることはないだろうがね」
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◆11回更新のメッセログ
◆10回更新のメッセログ
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◆8回更新のメッセログ
◆7回更新のメッセログ
◆6回更新のメッセログ
◆5回更新のメッセログ
◆4回更新のメッセログ
◆3回更新のメッセログ
◆2回更新のメッセログ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
タワー近海【漂着の海】の戦果通信
>>友軍の戦闘結果ツィール・ブライ【覚醒】
「終わりました~」
>>友軍の戦闘結果
ネグロ超速【覚醒】【バーサーク】
「……カズアーリオス、戦果良好だ」
>>友軍の戦闘結果
キルシェ【覚醒】
「なになに、かったの?やったー!いえーい!」
>>友軍の戦闘結果
オトロス103中速【覚醒】
「戦闘形態を解除・・・彼らの敗北ですね」
精算
報酬 30
売上 1
┗パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>102
経費 0
フラグメンツ獲得 31
【!】弾薬獲得 あなたは弾薬を 8発 入手しました
【!】増殖 フライトレス・フェザーは弾数が増加し 42発 になりました
売上 1
┗パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>102
経費 0
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【!】弾薬獲得 あなたは弾薬を 8発 入手しました
【!】増殖 フライトレス・フェザーは弾数が増加し 42発 になりました
あなたはフラグメンツと交換で藻屑の化石を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換でゴミを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で藻屑の化石を手に入れた……
【物資援助】あなたは[低質化]が付与された低圧エンジンを入手した……
夜空には静かに星が浮かぶ……(コンテナ入手率 11.5%)
キャラデータ
__0__1__2__3__4__5
__6__7__8__9_10_11
_12_13_14_15_16_17
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103104105106107108
109110111112
所持品リスト
中フライトレス・アーマー
[tips]
種別:アーマーレドーム [レーダー]
零1耐3[tips]
重フライトレス・ビーク
[tips]
種別:鉄面頭部 [頭部]
零4耐4[tips]
重グリエンベッグ
《広域DLパーツ:シオル(Eno164)からのDL》
[tips]
種別:大型ボイラー [ミストエンジン]
零2耐5《広域DLパーツ:シオル(Eno164)からのDL》
[tips]
中フライトレス・アーマー
《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
[tips]
種別:アーマーレドーム [レーダー]
零1耐3《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
[tips]
中フライトレス・キャット
[tips]
種別:リコンキトゥン [レーダー]
零2耐2[tips]
重レジスタントアーム
《広域DLパーツ:S.Owen(Eno54)からのDL》
[tips]
種別:巨大腕部 [腕部]
零3耐5《広域DLパーツ:S.Owen(Eno54)からのDL》
[tips]
中法衣
《広域DLパーツ:ユーリア・ペルトサーリ(Eno103)からのDL》
[tips]
種別:ショルダーシールド [装甲]
零耐3《広域DLパーツ:ユーリア・ペルトサーリ(Eno103)からのDL》
[tips]
重ギガントホッパー
《広域DLパーツ:水無枷 逢莉(Eno121)からのDL》
[tips]
種別:レックス [逆関節]
零4耐3《広域DLパーツ:水無枷 逢莉(Eno121)からのDL》
[tips]
中リコンキトゥン
[tips]
種別:リコンキトゥン [レーダー]
零2耐2[tips]
軽未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
零耐【未開封】
[tips]重フライトレス・フェザー
《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
▮▮▮▮ FULL ▮▮▮▮
【装弾数】…… 42
[tips]
種別:術導重機関砲 [連射聖魔射撃火器]
零4耐3《広域DLパーツ:スリーピング・レイル(Eno15)からのDL》
▮▮▮▮ FULL ▮▮▮▮
【装弾数】…… 42
[tips]
中𝘽𝙖𝙩𝙩𝙡𝙚𝙎𝙝𝙞𝙚𝙡𝙙
《広域DLパーツ:クォーツ(Eno91)からのDL》
[tips]
種別:バトルシールド [装甲]
零1耐5《広域DLパーツ:クォーツ(Eno91)からのDL》
[tips]
重アヴァランテ
《広域DLパーツ:ネーヴェ(Eno45)からのDL》
【装弾数】…… 1
[tips]
種別:パンツァークリンゲ [物理格闘火器]
零4耐5《広域DLパーツ:ネーヴェ(Eno45)からのDL》
【装弾数】…… 1
[tips]
重減衰世界
[tips]
種別:減衰世界 [装甲]
零2耐2[tips]
中サファイアコフィン
《広域DLパーツ:エリーゼ・ティンダーリア(Eno66)からのDL》
[tips]
種別:圧壁操縦棺 [操縦棺]
零1耐4《広域DLパーツ:エリーゼ・ティンダーリア(Eno66)からのDL》
[tips]
重グリエンベッグ
《広域DLパーツ:シオル(Eno164)からのDL》
[tips]
種別:大型ボイラー [ミストエンジン]
零2耐5《広域DLパーツ:シオル(Eno164)からのDL》
[tips]
中ストレイ・キャットⅠ
《広域DLパーツ:アレクシア・エコーズ(Eno130)からのDL》
[tips]
種別:リコンキトゥン [レーダー]
零2耐3《広域DLパーツ:アレクシア・エコーズ(Eno130)からのDL》
[tips]
軽未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
零耐【未開封】
[tips]中カラステング
《広域DLパーツ:イレヴン(Eno35)からのDL》
[tips]
種別:緊急推進器 [ブースター]
零3耐2《広域DLパーツ:イレヴン(Eno35)からのDL》
[tips]
中CC-SWD-01
《広域DLパーツ:クロウラー(Eno116)からのDL》
[tips]
種別:六輪駆動輪 [駆動輪]
零2耐2《広域DLパーツ:クロウラー(Eno116)からのDL》
[tips]
重フライトレス・レッグス
[tips]
種別:レックス [逆関節]
零4耐2[tips]
軽低圧エンジン
[tips]
種別:低圧エンジン [ミストエンジン]
零0耐1[tips]
キラキラマイク
種別:キラキラマイク [素材]
零耐【付与】大型ボイラー限定
[tips]波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
零耐【付与】音響浸透装置限定
[tips]波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
零耐【付与】セントラル限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】四輪駆動輪限定
[tips]キラキラマイク
種別:キラキラマイク [素材]
零耐【付与】サイクロプス限定
[tips]キラキラマイク
種別:キラキラマイク [素材]
零耐【付与】高速培養槽限定
[tips]波紋の化石
種別:波紋の化石 [素材]
零耐【付与】電磁クレイモア限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】反応エンジン限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】突撃頭部限定
[tips]鉱石ラジオ
種別:鉱石ラジオ [素材]
零耐【付与】術導呪界鎌限定
[tips]刹那の枝
種別:刹那の枝 [素材]
零耐【付与】疾走二脚限定
[tips]刹那の葉
種別:刹那の葉 [素材]
零耐【付与】粒子爆雷限定
[tips]刹那の枝
種別:刹那の枝 [素材]
零耐【付与】スピンクス限定
[tips]ゲーミングチェア
種別:ゲーミングチェア [素材]
零耐【付与】エレクトロフィールド限定
[tips]秘密兵器0号
種別:秘密兵器0号 [素材]
零耐【付与】ナイトブレイカー限定
[tips]レストアチップ
種別:レストアチップ [素材]
零耐【付与】サイコスウォーム限定
[tips]ゲーミングデバイス
種別:ゲーミングデバイス [素材]
零耐【付与】急出力エンジン限定
[tips]ゲーミングチェア
種別:ゲーミングチェア [素材]
零耐【付与】術導呪界鎌限定
[tips]秘密兵器0号
種別:秘密兵器0号 [素材]
零耐【付与】サイコブレード限定
[tips]レストアチップ
種別:レストアチップ [素材]
零耐【付与】覚醒咆哮頭部『アギト』限定
[tips]改良システム
種別:改良システム [素材]
零耐【付与】圧壁操縦棺限定
[tips]秘密兵器0号
種別:秘密兵器0号 [素材]
零耐【付与】追加装甲限定
[tips]ゲーミングおむすび
種別:ゲーミングおむすび [素材]
零耐【付与】バルキテリウム限定
[tips]ゲーミングチェア
種別:ゲーミングチェア [素材]
零耐【付与】トイトラクター限定
[tips]レストアチップ
種別:レストアチップ [素材]
零耐【付与】ニアデスコフィン限定
[tips]改良システム
種別:改良システム [素材]
零耐【付与】六輪駆動輪限定
[tips]藻屑の化石
種別:藻屑の化石 [素材]
零耐【付与】ロケット限定
[tips]ゴミ
種別:ゴミ [素材]
零耐【付与】ロケット限定
[tips]藻屑の化石
種別:藻屑の化石 [素材]
零耐【付与】音響浸透装置限定
[tips]