第23回目 午前2時の悪猫のマオ
プロフィール
名前
悪猫のマオ
愛称
マオ
経歴 元ジャンクテイマーの少女。 コンテナ生まれの掃き溜め育ち。 馴れ馴れしくも自信家であり、また現実主義者で利己的。 警戒心が強く、柔軟で切り替えが早く、判断も手早い。 良くも悪くも傭兵らしく、そして名前の通りどこか猫っぽい。 そんな人物として振る舞っている。 本当の彼女は何もなかった。 育ての親が死んで、仲間に裏切られたその時から、彼女の中には何も残されていなかった。 「もうどうでもいい。何もかも、バカバカしい」 それなのに、生き残ってしまった。 アイツが余計な事をしたせいで。 何も残されていない彼女は、それでもその生き方しか知らなかったから、そう生きた。 「事情も知らずにミトが勝手に突っ込んだだけだろ。 私は、助けてなんて、頼んで、ない!」 それでも交流を重ね、そして気付いた。 何も残されていないはずの自分が戦い続けた本当の理由。 自分の人生の中で、育ての親を除いて唯一、手を差し伸べてくれたこの少女の幸せのため。 自分は壊し、奪い、傷つける事しかできないから。 せめて彼女の幸福を阻むすべてをそうしてやる。 「じゃあな、ミト。…妹と仲良くやれよ」 ――幸福を阻むもの。それには、自分自身も含まれる 【画像はPicrewの「少年少女好き?」(https://picrew.me/share?cd=li5njBA30e)で作製しました】 |
僚機プロフィール
名前
ミト・クローダインス
愛称
ミト
経歴 翡翠経典の有力者であり、バイオビーンズの開発・普及によって大きな財産を築いた資産家『タンバー・クローダインス』の娘。 環境の良い都市区画で学生として何不自由なく暮らしていた彼女の生活は、ジャンクテイマーの襲撃により妹『アマナ』がさらわれたことで一変する。 今、少女は、彼女にだけに感じられるわずかな妹の思念をたよりに、ジャンクテイマーを追いかけるジャンク狩りとして戦い始める――。 翡翠経典の教えと生来の人をあまり疑わない穏やかな性格により、ジャンク狩りとしてはツメが甘く二流も良いところだが、 目覚めた制御識によりカンが良く、経験が少ない割りにはグレムリンの操縦はそこそこできる。 正義感が強く、誰にでも丁寧に対応するので堅物な印象を与える。 いつもどこか少し悲しげな顔をしている。 おやつには目がない。 「気まぐれなマオ、勝手にどこかに行ったら許さないから。」 【僚機詳細】 |
◆日誌
ピピピ!! ピピピ!! ピピ……
目を瞑ったまま枕元に手を伸ばして、アラームを切る。
薄いカーテンから差し込む光が眩しくて、窓に背を向けるように転がった。
「…変な夢見たなぁ」
変な夢、としか言いようがない。
あんなSFみたいな世界で、ロボットを駆るだなんて。ロボットアニメなんて興味なかったはずだけど。
「あー……」
このまま二度寝をしようか数秒、悩んだ。
目はすっかり冴えているから寝られそうにないが、またあの夢を見たい。
あんな良い奴とあんな別れ方をしたまま終わるなんて納得いかない。
どうせ夢なんだし「ごめん、ありがとう」と言ってのこのこ帰って、ケンカして、それでハッピーエンドにしたい。
それでこそ気持ちの良い目覚めというものだ。
「あれ……」
ジワリと視界が涙で滲んだ。身体は睡眠を欲してるのだろう。
やはりもう一度寝るべきかと思ったが、たまには1限目から授業に出てやってもいいかという気にもなった。
教師はすっかり諦め気味だが、しつこい風紀委員の女が出席日数がどうとかうるさかったのだ。一限目から出席すれば、更生したとか勝手に思って、少しは静かになるかも……。
「……?」
そこまで思い至った瞬間、何か奇妙な焦燥感に襲われ、無性に学校に行きたくなった……
いや、行きたくなったんじゃない。なんでかは分からないけど、私は行かなければいけない、と強く思ったのだ。
「…いや、マジでなんで?」
心当たりはないが、行ってやっても良いという気持ちになったんだからまあいいだろう。
私はヒス女が、まだがーがーといびきをかいているのを確認してからそっと家を出る事にした。
⇒
https://www.evernote.com/shard/s224/sh/c4869539-e603-90b4-9d07-a74cba050a6f/56b2d9e27f769150a16c8fbcdf7235db
目を瞑ったまま枕元に手を伸ばして、アラームを切る。
薄いカーテンから差し込む光が眩しくて、窓に背を向けるように転がった。
「…変な夢見たなぁ」
変な夢、としか言いようがない。
あんなSFみたいな世界で、ロボットを駆るだなんて。ロボットアニメなんて興味なかったはずだけど。
「あー……」
このまま二度寝をしようか数秒、悩んだ。
目はすっかり冴えているから寝られそうにないが、またあの夢を見たい。
あんな良い奴とあんな別れ方をしたまま終わるなんて納得いかない。
どうせ夢なんだし「ごめん、ありがとう」と言ってのこのこ帰って、ケンカして、それでハッピーエンドにしたい。
それでこそ気持ちの良い目覚めというものだ。
「あれ……」
ジワリと視界が涙で滲んだ。身体は睡眠を欲してるのだろう。
やはりもう一度寝るべきかと思ったが、たまには1限目から授業に出てやってもいいかという気にもなった。
教師はすっかり諦め気味だが、しつこい風紀委員の女が出席日数がどうとかうるさかったのだ。一限目から出席すれば、更生したとか勝手に思って、少しは静かになるかも……。
「……?」
そこまで思い至った瞬間、何か奇妙な焦燥感に襲われ、無性に学校に行きたくなった……
いや、行きたくなったんじゃない。なんでかは分からないけど、私は行かなければいけない、と強く思ったのだ。
「…いや、マジでなんで?」
心当たりはないが、行ってやっても良いという気持ちになったんだからまあいいだろう。
私はヒス女が、まだがーがーといびきをかいているのを確認してからそっと家を出る事にした。
⇒
https://www.evernote.com/shard/s224/sh/c4869539-e603-90b4-9d07-a74cba050a6f/56b2d9e27f769150a16c8fbcdf7235db
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リンクス・レッグⅡを破棄した
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ミト・クローダインスとバディを結成した!!
(c) 霧のひと