第12回目 午前2時のツィール・ブライ
プロフィール

名前
ツィール・ブライ
愛称
ツィール・ブライ
![]() | 経歴 〇ツィール・ブライ:スクラップ置き場に全裸で倒れていた青年。肩口にひどい火傷痕がある。 自称服飾デザイナーのボリス、その自称弟子であるエリエスに拾われた。 自らに関する記億を全く持っておらず、内腿に刻まれたZIEL-bLEIの文字からエリエスによってツィールと名付けられる。 言われた事を素直に信じてしまうのは記憶が無いからなのか元からそうなのか、とにかくあまり変な事は教えない方がよさそうだ。 〇シュピネ:自称服飾デザイナーの蟹。蟹と呼ばれるたびに蜘蛛だと訂正しているが、どうみても蟹。 普段は遠隔操作の機体で行動しており、中の人はボリス・シュピンラッドという名だが、奥の部屋に籠りっきりの引きこもりである。 〇エリエス・シェーレ:自称服飾デザイナーの自称弟子。引きこもりの師匠に代わってツィールの世話をしている。 男装しているのは単に身の安全を確保する為なので、親しくなった人相手には割と簡単に性別を明かしている。 |
◆日誌
本日のニュースです
コロッセオ・レガシィではいまひよこコロシアム決勝が行われています
ひよこの戦いの中で勝ち残った歴戦のひよこ
面構えがちがいますね
戦火の世にも、人々の連環を。我々はまだ、戦えます
最初はほんの、気のせいで済ませてしまえる程度の違和感だった。
何もない場所で転びかける、手にしていたものを取り落とす――、それらはストレスから来るものだろうと思っていた。
傭兵なんてものは生と死の狭間を綱渡りする存在だ。酒や女や諸々で誤魔化して、そして耐えられなくなったヤツから死ぬ。そんなものだと思っていたのに、ある朝、いつものようにベッドから立ち上がろうとした足に力が入らなかった。
医者による専門用語だらけの説明は全く頭に入ってこなかったが、要は「進行性の脳の病気」ということらしい。神経や筋肉に問題があるなら新生体に取り替えてしまえば済む話だったが、脳そのものに問題があるならそうはいかない。俺はいずれ、どこかの戦場で死ぬのだろうと漠然と考えていたが、それが甘やかな願望だったのだとこの期に及んで思い知る。自室に籠る時間と共にテーブルの上の空いた酒瓶が増えていった。
結局俺は戦場に出る事もできないまま、ついには動かない手足を引きずって芋虫のように這いずりながら朽ちていくのだと――――
「……」
どうやら少しの間気を失っていたらしい。ツィールに容姿が酷似した侵入者とレイルが対峙していると、管制室に駆け込んできたミアが言っていたあたりまでは記憶がある。そこから事態はどの程度変化があったのか、それを確認するより先に目の前の扉がガチャリ、と開いた。
「おや、こんにちは。ようこそ『継ぎ接ぎ幽霊船』へ。と挨拶するべきかな?」
「……」
無人の部屋だとでも思っていたのだろうか、侵入者の青年はボリスを見て僅かに目を見開いた。ミアが言っていた通り、確かにツィールと同じ顔をしている。男はベッドサイドに置かれた裁縫箱――の横にある半透明の小石を手に取った。
「なるほど、そいつが発信機だったわけか。『市場船』で拾ったなんてエルは言っていたが、君がポケットに入れておいたんだろう?」
「……お前は、この顔を知っているのか」
「あぁ、知ってるよ。タワーにある『ごみ捨て場』に転がっていた、自分の名前すら覚えていない記憶喪失の青年と瓜二つさ」
「記憶……喪失だと?」
侵入者の、感情など持っていないように思えた零下の目にカッと怒りが宿る。
「あいつが! あの欠陥品が! のうのうと! 何もかも忘れていたっていうのか!」
赤髪の青年が声を荒げてボリスの胸倉を掴み上げるが、されるがまま、骨と皮ばかりの手足をだらりとさせている様子にすぐさま手を離した。どさりとベッドに着地したまま身じろぎもしない姿に、わずかに目を彷徨わせている。「無抵抗の相手」に戸惑っているのだろうか。存外、この青年の心根はツィールと同じなのかもしれないとボリスは思った。
「そんな殺気だらけで迫られちゃ、女の子に逃げられるってもんさ」
「減らず口を……」
この場所に用はないとでも言わんばかりに、赤髪の青年は踵を返してドアノブに手を掛けた。が、内側の鍵は開いてるはずなのにいくら動かしてもドアノブはガチャガチャと音を立てるばかりだった。
「貴様、一体何をした」
「焦りなさんな、ちょうど話し相手が欲しいと思っていたところなんだ」
宿りかけていた熱が急激に下がった冷たい目で睨めつける青年に、しかしボリスは飄々とした笑みを返した。
* * *
「侵入者って、どういうことですか? それに、俺と同じ顔してるって……」
「あぁ、ツィールか。取りあえずこいつを聞いてくれ」
管制室に到着したツィールとエリエスに、ルインがコンソールへ指を向ける。その先では、コンソールの上にいるシュピネが何やら喋りたてていた。しかし近づいてみるとそれはシュピネの声ではない。小型機体は普段通りに表情豊かなアームを動かすこともなく、ただのスピーカーのように誰かの会話を流し続けていた。一人はボリス、「俺はシャイなんだよ」とほんの数回だけ直接対面したことがあるが、聞き覚えのある声だった。もう一人は、まるで音声記録を聞いているような「自分の声」をしていて、しかし話す内容はまったく自分のものとは思えないものだった。
ツィールはミアが打ち出してくれた会話内容のログ文章に目を通す。『レギオンシステム』、『複製体』――、記憶の無い自分が覚えているはずもない単語が並んでいるが、何故か自分は、その言葉が意味するものを『知って』いる。
「侵入者は、現在ボリスの部屋にいるらしい。シュピネを通して操作したのか、ドアは内側から開かない状態だ」
「そんなっ! どうしてボリスの部屋に!? ボリスはもう……自分で身体も動かせないのよっ!」
振り返るとエリエスが真っ青な顔をして叫ぶように声を上げた。ミアがそっと、エリエスを宥めるように背をさする。
「会話の内容からボリスが危害を加えられてる形跡はない。そして、侵入者はこちらに会話が筒抜けになっている事も気づいていない」
ボリスが時間を稼いでくれている間に対策をとれということだ、とルインは簡潔に状況をまとめてツィール達に伝えた。
「俺が、行きます」
「ツィール?」
不安げな声を掛けるエリエスに、しかしツィールは普段通りの朗らかな笑みを返した。
「あの侵入者は、俺の事を『欠陥品』と呼んでる。俺にそっくりな姿――だから、彼は俺が向き合わないといけない『過去』なんだよ」
「……レイルとネグロには部屋の手前で待機するよう指示してある。部屋内部での会話は携帯端末を通して共有し続けるから、突入のタイミングはお前が指示しろ」
ルインから小型の拳銃を手渡され、装填を確認してから腰のベルトに挿す。
「ツィール……気を付けて」
「がんばってねツィールさん!」
「これは『継ぎ接ぎ幽霊船』の問題だ。ここに居るのはお前一人だけではないことを忘れるな」
三人からの声を背に、ツィールは管制室を出てボリスのいる部屋を目指す。この『継ぎ接ぎ幽霊船』に来てからすっかり慣れ親しんだ経路を辿りながら、イヤホンを通して聞こえる部屋内の会話に耳を傾ける。ほぼ一方的にボリスが自分の身の上話を語っているだけなのは、時間稼ぎが目的なのだから妥当と言えるが、意外なことに侵入者は大人しくその話を聞いていて、しかも時折相槌を返していた。
傭兵としてグレムリンを駆っていたいた頃の話、酒場で仲間たちと下品なジョークで笑い合っていた話、徐々に身体が動かなくなり自棄になって過ごした話、エリエスを拾った話――ツィールはそれらを聞いていてある種の不安を覚えてきた。何故なら、これを今話しているのは、『継ぎ接ぎ幽霊船』で共に過ごした仲間――小型機体のシュピネを操るボリス――ではなく、ボリス・シュピンラッドという一人の男の……遺言のように思えてきたからだ。
部屋に近づくにつれ、ツィールを苛む頭痛は程度と頻度が増してきた。もう間違いない、この痛みは――「僕」――からの呼び声だ。記憶も繋がりも捨て分かたれた者となった俺を、お前一人だけを自由にさせてなるものかと言っているに違いない。でも、もしも、ボリスの話を聞いているように、俺の話も聞いてくれるのなら――
「おや、君はツィールさん、だね。事情は聞いている、かい?」
「……今度は本物だろうな?」
「レイルさん、ネグロさん。状況はどんな感じですか?」
ツィールらしい反応に、レイルは安堵の表情を浮かべる。一方のネグロはというと、軽く舌打ちして扉の方を向いてしまった。
ボリスが外側からしか開けられないようにロックをかけてから今まで特に変化はないことをレイルから聞き、それからこの後の対策について軽く打ち合わせを始めた。この場所はツィールやエリエス、そしてボリスが暮らすプライベートスペースだ。部屋に扉は二つある。だから時間差に突入し、侵入者の目的だろうツィールが引き付けている間に、ネグロにボリスの救出を任せ――
そこで不意に、イヤホンから聞こえていたはずのボリスの声が途絶えた。
すぐさまルインに通信を繋げるが、管制室からもシュピネが急に何の音声も発しなくなったのだと返される。三人で頷きあうと、レイルとネグロは反対側の扉へと向かった。
携帯端末の時刻を確認してからポケットにしまい、代わりに腰へ挿していた小型拳銃を引き抜く。頭の中でカウントを取り……8、9、10のタイミングで扉を開いた。
「!?」
そこにあったのは、ぐったりと目を閉じたまま動かないボリスと、それを抱き起す赤髪の青年の姿だった。
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NEWS
幕間の物語突然、グレイヴネット上に映像がジャックされて放映される
あちこちの広告やニュース、画像などが次々と塗り替えられていく
それはボロボロの帆船をイメージしたエンブレムだった
あなたは情報を求めて、あるいは他の理由で、あるいは強制的に
グレイヴネットに接続します

「認証に失敗。思念接続が汚染されています。システム再起動。認証を試みます……思念接続を確認。ようこそ、ようそこそ、よ」

「なんだい、電波ジャックかねぇ」

「我々は、世界に語り掛ける。我々は、君たちがジャンク財団と呼ぶものだ」

「!!??」

「私はジャンク財団の代表だ。この場を借りて、世界に宣告する」

「我々は、世界に対し、宣戦を布告する」

「無謀な行為にも思えるだろう。だが、覚えているはずだ」

「かつて、100機の悪鬼が世界を相手に戦い、それを……滅ぼしたことを」

「我々には、それができる。それを、証明しよう」

「我々の力、その一つ」

「信じられないかもしれんが、事実を伝えよう」

「我々は、未識別機動体を、すでに掌握し、制御している」

「馬鹿な! そんなこと、できるはずが……」

「信じたくないのも無理はない。しかし、事実だ。試してみるか?」

「赤の海、ヴァーム島沖合、東だ。未識別機動体を出現させる。そうだな、有名な防空巡洋艦だ」

「ライブカメラがあるだろう。定点観測のだ」

「ひっ、あの船影は……トリカゴ……」

「……ッ!!」

「結構『疲れる』のでな、これ以上はサービスはできないが」

「どうだね? 無限の軍勢、無限の戦力が我々にはある」

「抵抗など馬鹿らしいとは思わないかね?」

「さぁ、武器を捨てろ。投降を歓迎しようではないか」

「ほう……投降か」

「回りくどいことをするんだな」

「俺はてっきり、無限の軍勢で蹂躙するんだと思っていたのだがな」

「その方が楽だろう。痛みもなく、未識別機動体にやらせてな」

「何が言いたい」

「戦いを避けるのは、それにリスクがあるからだ」

「まさか、軍勢を少し動かすだけで、果てしなく『疲れる』んじゃないか?」

「それはお前の願望に過ぎない」

「すぐに現実を思い知ることになるだろう」

「ああ、俺たちはいつだって示してきたな。戦いの中で」

「愚か者に慈悲をかけても無意味であったな。そのまま消えろ」

「通信が切れたか」

「おっさん……ッ!!」

「(^-')☆彡(ウィンクのスタンプ)」

「じゃねぇだろ!! 勝算あんのかよ!!」

「世界を思うがままに操る。そんな輩に……明け渡す世界があるか?」

「腐った世界でも」

「壊れた世界でも」

「どうしようもない世界でも……」

「それぞれの世界を、それぞれが生きている。誰に渡すためのものでもない」

「そうは思わんか?」

「おっさん……ッ!!」

「(^-')☆彡(ウィンクのスタンプ)」

「しかし、こんな時にルキムラとジェトは何を……」
――時は加速し、その道を示す
――留まることはなく、旅立っていく渡り鳥のように
光り輝く要塞
いつまでもアナウンスが鳴り響く

「ピピーッ、ネコを確認。ネコを確認。異常なし、本日も異常なし……」
無機質な館内放送はいつまでも続いていた
リンクボイラーを破棄した
エックス!エクスター!!エクストラ!!!を破棄した
天つ力を破棄した
広域レーダーL型を破棄した
錆びた弾帯を破棄した
改良システムを破棄した
秘密兵器0号を破棄した
ゲーミングチェアを破棄した
改良システムを破棄した
◆アセンブル










◆僚機と合言葉
移動
北↑へ移動し、タワー近海【漂着の海】へと到達した
ユニオン活動
パッチワーク・ゴーストシップの活動記録
迷子の迷子の幽霊船。継ぎ接ぎだらけの幽霊船。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。
メッセージ
◆7回更新のメッセログ
◆6回更新のメッセログ
◆2回更新のメッセログ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
南西海域【星の海】の戦果通信
>>友軍の戦闘結果
「ええと……、こちら『スリーピング・レイル』。……こちらは問題なく勝利しているよ」




>>友軍の戦闘結果

「……カズ……ザーッ…゙ーッ…ーリオ…ザーッ…、戦果良好だ」



>>友軍の戦闘結果

「良い知らせだ。そちらはどうだ?」



>>友軍の戦闘結果

「ふぅん? 勝ったんだ。そっか」




>>友軍の戦闘結果

「なになに、かったの?やったー!いえーい!」



>>友軍の戦闘結果

「ENo.0111、バルク・クォーリーARより
領域内の全ヴォイドテイマーへ。
こちらは無事、敵勢力の撃破に成功しました。
損害状況は軽微。各機の作戦成功を祈ります」



>>友軍の戦闘結果

「こっちは無事、他も大丈夫ですよね」




>>友軍の戦闘結果

「よし! 」




精算
報酬 45
経費 0
フラグメンツ獲得 45
【!】弾薬獲得 あなたは弾薬を 5発 入手しました
経費 0
フラグメンツ獲得 45
【!】弾薬獲得 あなたは弾薬を 5発 入手しました
あなたはフラグメンツと交換でゲーミングおむすびを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換でゲーミングおむすびを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換でレストアチップを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で秘密兵器0号を手に入れた……
【物資援助】あなたは[軽放射光]が付与されたレックスを入手した……

【物資入手】夜空に翻る影……何かが落下してくる!!
あなたは未開封コンテナを手に入れた……(コンテナ入手率 16.45%)
東北東海域【静かの海】の仲間がこのコンテナを求めている。頼んだぞ

【真紅旗艦滞在】真紅協力フラグを入手しました!!
キャラデータ
__0






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