ENo.0100　ミト・クローダインス

第6回目　午前2時のミト・クローダインス

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プロフィール

名前

ミト・クローダインス

愛称

ミト

経歴

翡翠経典の有力者であり、バイオビーンズの開発・普及によって大きな財産を築いた資産家『タンバー・クローダインス』の娘。
環境の良い都市区画で学生として何不自由なく暮らしていた彼女の生活は、ジャンクテイマーの襲撃により妹『アマナ』がさらわれたことで一変する。
今、少女は、彼女にだけに感じられるわずかな妹の思念をたよりに、ジャンクテイマーを追いかけるジャンク狩りとして戦い始める――。

翡翠経典の教えと生来の人をあまり疑わない穏やかな性格により、ジャンク狩りとしてはツメが甘く二流も良いところだが、
目覚めた連環の力によりカンが良く、経験が少ない割りにはグレムリンの操縦はそこそこできる。

正義感が強く、誰にでも丁寧に対応するので堅物な印象を与える。
いつもどこか少し悲しげな顔をしている。
おやつには目がない。

「マオ、言っておきますけど、ジャンクテイマー同士の仲間割れだって先に分かっていたら、絶対に助けませんでした」

僚機プロフィール

名前

擬態の新人マオ

愛称

マオ

経歴

元ジャンクテイマーの少女。
コンテナ生まれの掃き溜め育ち。

馴れ馴れしくも自信家であり、また現実主義者で利己的。
警戒心が強く、柔軟で切り替えが早く、判断も手早い。
良くも悪くも傭兵らしく、そして名前の通りどこか猫っぽい。

そんな人物として振る舞っている。

本当の彼女には何もない。
育ての親が死んで、仲間に裏切られたその時から、彼女の中には何も残されていなかった。

「もうどうでもいい。何もかも、バカバカしい」

それなのに、生き残ってしまった。
アイツが余計な事をしたせいで。
何も残されていない彼女は、それでもその生き方しか知らなかったから、そう生きた。

「事情も知らずにミトが勝手に突っ込んだだけだろ。
　私は、助けてなんて、頼んで、ない！」

【画像はPicrewの「少年少女好き?」（https://picrew.me/share?cd=li5njBA30e）で作製しました】【僚機詳細】

◆日誌

「……ッ！」

ミトはその戦闘開始直後、先制攻撃のチャンスでトリガーを引く手をためらってしまった。
それで生じた一瞬の間は敵機が回避行動をするには十分過ぎるもので、ミトは虎の子のツインセロシアを2発とも無駄にしてしまう。

『アマナを取り戻す』と決めてジャンク狩りになった時から、覚悟はしているいたつもりだった。
けれど撃つ瞬間に、今日の相手はいつもの未確認機ではなく人間が乗っているのだと頭によぎってしまったのだ。

初撃のミスで自動追撃プログラムが敵対象を見失い、うまく連動できずにミトの機体は棒立ちのようになってしまう。
シミュレーションでは７：３でほぼ完封できた相手だったが、こうなってしまうと一気にピンチに陥ることもわかっていた。

（反撃が来る…！）

衝撃を予想して身体がこわばり、それが余計に機体の回避行動を鈍くする。

しかし、予想していた反撃が来ることはなかった。
ミトがもたついている間に、僚機が横から敵機を牽制し、ビームで一気に押し込んでゆくのが見える。

「マオさん、すごい…！」

まるで前もってどう動くかわかっているように、次々に敵を撃墜する僚機マオの腕前にミトは舌を巻く。
ミトが体勢を立て直した頃には、趨勢はほぼ決していた。

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すっかりマオに助けられる形になってしまった。

以前に「最初の攻撃で仕留められなかった時はどうするのか？」という指摘をしてもらっていたのに、その言われた通りのパターンで失敗してしまったことをミトは悔やんだ。

いや、それよりももっと根本的なこと。人が相手だからと撃つのを躊躇してしまった、自分の覚悟のなさが情けなかった。
アマナを助けるためなら、どんなこともいとわないと心に決めていたのに。

ジャンクテイマーなんていうのは、みんな人でなしで、人間じゃないのだから……別に人を殺すわけじゃないし、翡翠経典の教義に反することもない。

非道なジャンクテイマー相手に、甘さは命とりになるのだ。
二度とためらったりなんてしない。

そう自分に言い聞かせる。

その時ピコン、とディスプレイに着信アリの表示が浮かぶ。
僚機からだと思い、謝罪の言葉を言うつもりで画面を触れかけた手がふと止まる。

未登録の送り主。
これは……今しがたマオに撃墜された敵の機体からのようだった。

恨み言でも送られてきたのだろうか。
機体の中にいるジャンクテイマーの存在をまた余計に意識してしまいそうだし、見ないで消去してしまおうかとも思ったが……少しでも妹の手がかりが何かわかるかもしれない。
そう思い直し、ミトは意を決して通信を受け取る。

（これ……ジャンクテイマーと……マオさんとの通信記録？時刻は0112…戦闘前ね）

…
……
………

「う、うそでしょう……？そんな…そんなことって…！」

その通信記録は、マオが元ジャンクテイマーであり、さっき戦ったジャンクテイマー達にミトを売り渡す計画を伝えている内容だったのだ。

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本日のニュースです
昨日、星の海にて海上映画祭が開かれました
戦火の中でも、愛の物語は人気です
人々は涙を流し、戦い疲れた体を癒しました
戦う人々に祝福を……我々は、生き続けるのです

連環祝福

連環希望+傷跡+祝福未来

連環

連環

ＮＥＷＳ

――強化研究所からのレポート
未識別グレムリンは……いや、未識別機動体を含めて
死によって存在が消滅するはずが、何らかの理由で
「一部消去されずにデータが残っている」だけの存在になって
魂無きまま生前の行動をなぞるだけの……世界の不具合だという

グレイヴネット・インターフェース
「認証に成功。思念接続を開始……対流域を確保。ようこそ、グレイヴネットへ！！」

バグズキャンバス『ルキムラ』
「……よう、ジェトは助けられ、未識別機動体の正体も分かりつつあるな」

傭兵『フレッシュメイデン』
「なんだい、ルキムラのなりきりアカウントかい」

バグズキャンバス『ルキムラ』
「……強化研究所からの報告を見たか？　重要な情報が先ほどリリースされた」

バグズキャンバス『ルキムラ』
「つまりは、未識別機動体というのは、世界に残された暴走中の空データということだ」

バグズキャンバス『ルキムラ』
「ということは、それを完全に消去すれば、未識別機動体の増殖は止まる」

バグズキャンバス『ルキムラ』
「それを突き止めるには、まだ知識が足りない」

バグズキャンバス『ルキムラ』
「遺産知識と対流思念知識が必要なようだ」

バグズキャンバス『ルキムラ』
「これを集めることで……ん、サイレンが……スクランブルのようだ」

傭兵『フレッシュメイデン』
「な、索敵データを……確認するんだよ！　早く！　こいつは……」

傭兵『スコルパピー』
「デカいぞ……何だコイツは」

傭兵『スコルパピー』
「……何機ものグレムリンが、融合している……？」

傭兵『アンネリーゼ・アンガーミュラー』
「こちら雨音列島、搭乗フレーム・ティアダウナーは”巨大未識別”を確認しました」

傭兵『パーティボーイ』
「おおお～～～～！！？　こちら南の島ァ！！　デカいのがキテルぜぇ～～～～！！！？？」

傭兵『アロン・グリッターバル』
「アロン・グリッターバル、氷獄にて巨大未識別を確認！　へへっ、震えちゃいねぇぜ！」

黒森『ジャック』
「…………
　（カラカラと何かが回る音がする。小動物の鳴き声。座標は静かの海を指している）」

傭兵『クシー』
「対象の巨大未識別機動体を確認。解析を開始します」

カラフルスネイル『リスプ』
「……完全に消す方法。過去の記憶、悲しみを……」

カラフルスネイル『リスプ』
「かつて、グレムリン大隊は世界を護るために戦った。救うために」

カラフルスネイル『リスプ』
「多くの命が理想のために散って、そして……世界は」

カラフルスネイル『リスプ』
「変わらなかった。何も、変わっちゃいない」

カラフルスネイル『リスプ』
「理想は、夢は、間違っていない。それに殉じることも、無駄じゃない」

カラフルスネイル『リスプ』
「その結果が、その行く先が、こんな……混ぜこぜの壊れたデータだとしたら」

カラフルスネイル『リスプ』
「許せないよ、世界を……私は」

カラフルスネイル『リスプ』
「私は戦う。何もかもを終着させるために」

星の海と呼ばれる海は、遠浅の海がどこまでも広がっていた
海底には光り輝く石や化石がどこまでも散らばっている

星を見上げるもの『フォコッコ』
「星の航路を南に。大とびうお座星雲を渡り、西へ！」

星を見上げるもの『フォコッコ』
「領域からの離脱こそ、我らの宿願！　そのための、星の航路だ！！」
海に刺さったボロボロの案山子が叫んでいる

ミトはL.B-C3/BOILING-BLACKを手に入れた!!（フラグメンツ-1）

マルチプルタイタン砲は鉄板で強化された!!(素材消費)

◆アセンブル

【頭部】に長嘴を装備した

【腕部】に青米を装備した

【脚部】に高波を装備した

【エンジン】にL.B-C3/BOILING-BLACKを装備した

【主兵装】にCPS_Dancerを装備した

【副兵装】にツインセロシアを装備した

【背部兵装】にマルチプルタイタン砲を装備した

【機動補助】に「ライトスタンプ」軽捕捉ブースターを装備した

◆僚機と合言葉

擬態の新人マオとバディを結成した!!

移動

西←へ移動し、南西海域【星の海】へと到達した

ユニオン活動

メッセージ

ENo.67からのメッセージ>>

ウサザキ
「へぇ、もう自分でパーツ選んでるんだ。すごいじゃない
　ジャンク狩りはそうじゃなくちゃね。
　使えるものは何だって使うのよ」

ウサザキ
「女の子をさらった……ね。ありすぎてよく分からないけど
　写真の女の子は見たことはないわ。ごめんなさい
　きっと大切なひとなのね」

ウサザキ
「あなたの旅に、出会いがあらんことを
　今考えた聖句。何か、手掛かりがあるといいね」

ウサザキ
「その缶詰は、探し人の女の子と出会ったときのために、とっておきなさい」

3件のメッセージを送信しました
>>Eno.102　>>Eno.116　>>Eno.102　

◆5回更新のメッセログ

受信ログ
ENo.102からのメッセージ>>

マオ
「…は？」

被ってた猫が取れて、思わず素の反応を返す。苛立ちと理解不能と呆れが混在してる声。

マオ
「いや、文句があるわけじゃないけど…。やられる前にやるのは戦略としてアリだし…」

ごにょごにょ言っていたが、続く祈りの言葉に完全に続ける気を失せてしまった。マオが見たかったのは、問いかけに困惑し、思い悩む姿である。まっとうな善意からの忠言などでは断じてない。無いのだが、それをわざわざ否定する理由はまったくない。そうだ。利用するべきなのだ。ちょっとした悪意を、善意と思い違っているこのおめでたいお嬢様を。そうするべきだし、それが合理的だ。自分にそう言い聞かせる。

マオ
「……あー、うん。良いんじゃない？　色々やってみるといいよ。私がカバーしとくから」

自分では上手くできると思っていた「頼れる先輩」の演技は、いつもと違っていやに下手糞だった。

（…ああ、そもそも、なんで私。あんな無意味な質問、したんだろうな――）

撃破したジャンクテイマーから、最後に情報がミトの機体に送られる。
そこに表示されていたのは、マオとジャンクテイマーによる通信記録であり、そこにはミトと、ミトの機体をジャンクテイマーに売り渡す代わりに仲間を撃破した裏切りを許し、また仲間として迎える――というものだった。
マオはそれを了承し、ミトとジャンクテイマーが戦闘している間に、もう1機のジャンクテイマーとマオが奇襲を仕掛けて制圧するという、作戦まで立案していた。

事実としてミトは始終ジャンクテイマーを攻撃をしていたが、ジャンクテイマーが時折、不審な動きをしていたのもまた事実である。
ミトが冷静であれば通信文にはミトの機体について『実力を発揮するのに時間がかかる』『複数人相手に弱い』と明らかに誤情報を伝えている。最初からジャンクテイマーの方を裏切るつもりで行動していたのだろう、と察する事ができるかもしれない。
もっとも、それでも元ジャンクテイマーだったという出自は確実になってしまうが…。

ENo.116からのメッセージ>>

クロウラー
「いや、腕の方は相棒共々申し分なかった。
　だが…今度から索敵の事も頭に入れておいてくれ」

クロウラー
「私はしばらく横道潮流に留まる。
　協賛からも手を引くのでお別れだ」

クロウラー
「ではな…達者でやってくれ」

送信ログ
>>Eno.67　

ミト
「あなたのような有名なジャンク狩りに声をかけていただいて光栄です。ブログ、いつも見てます」

ミト
「プロデュースしていただいた機体、使いこなすのは私の腕ではまだ難しかったかもしれません。
でも、アセンブルのコツのようなもの……マーケットでのパーツの選び方、色々と参考になりました。ありがとうございます！
今度の出撃では、はじめてジャンクテイマーと戦うことになるのですが……きっと勝利してみせます。
ジェス・エスト・レム・メシエール。ほうき星を我が手に」

ミト
「あの、ところでウサザキさん、ジャンクテイマーが最近女の子をさらった……というような情報はありませんか？
もし何か知っていたら教えて下さい……もちろん報酬はお支払いします。豆の缶詰くらいしかありませんが……」

「この女の子なんですけど」と、一枚の写真をあなたに見せる。

◆4回更新のメッセログ

受信ログ
ENo.67からのメッセージ>>

「新しい機体はどうだ？
　こいつはなかなかの暴れ馬だ。乗りこなしてみるといい。扱いきることができれば……」

「きっと、勝利は君のものだ」

送信ログ
>>Eno.102　

ミト
「あ、マオさん。
え、ランキング…私がですか？ええと、調子とかは……よくわかりません、マオさんと最初に会ったあの時もそうでしたけど、
とにかく夢中というか、必死だったので」

次の少女の質問の意図が読めず、目をぱちくりする。
しばらく間をおいてから――

ミト
「……あの～、マオさんもしかして、私のこの前の戦い方がまずかったと言ってます？
たしかに私は防御とかは苦手です。というより、ターゲットをロックして一斉射撃する練習ばかりしていたので……」

ミト
「今まではたまたまうまく行っていましたけど、もし最初の攻撃をミスしたら、仲間や自分を危険にさらしてしまう……なるほど。
わかりました、少しアセンブルを改善してみますね。そうだ、あのパーツを使えば……
」

ミト
「マオさん、ありがとうございます。やはり経験者は頼りになりますね。
あなたと出会えた幸運を、ほうき星に感謝します。
（胸元に手を当てて、ぺこりと頭を下げた）」

>>Eno.116　

ミト
「先ほどの戦場では、お世話になりました。
なにかご迷惑をかけていなければよいのですが――」

◆3回更新のメッセログ

受信ログ
ENo.102からのメッセージ>>

マオ
「やあ、ルーキー。調子はどうよ？」

マオ
「ま、絶好調だよねえ。ランキング載ってるくらいだし？　僚機のあたしも鼻が高いってモンよ」

マオ
「…でもアンタ、防御とか苦手っぽいじゃん？　攻撃を耐えられて、弾撃ち尽くした後はどうすりゃいいかわかる？」

マオ
「仲間が今なお戦ってて、中には死にかけてるヤツもいて。でも今は辛うじて拮抗してる。今、自分が戦えなくなったら２～３人は死ぬかもなって状況ね？」

面白がっているような、それでいてどことなく見下しているような、名前の通り悪戯好きの猫のような顔であなたを見ている。

ENo.116からのメッセージ>>

クロウラー
「………、"協賛者"とは珍しいな」

クロウラー
「…まあいい、次は同じ戦場だ。よろしく頼む」

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◆2回更新のメッセログ

受信ログ
ENo.102からのメッセージ>>

マオ
「助けてくれてありがと。いや～。ヤバかったから助かったよ～」

マオ
「あたしはマオっていうんだけど、アンタは？」

マオ
「…あ、それとさ。ちょっと私、ワケアリなんだ。だからあいつらに襲われてたんだけど…。だから、なんだろ。まっとうなヤツじゃないんだ」

マオ
「だからね。あたしの僚機になってほしいんだ。あいつらから身を隠すために。出自がはっきりしてるあんたの僚機だと、あいつらもおいそれと手を出せないから…」

マオ
「助けてもらって迷惑をかけるのもどうかと思ってるんだけど…。あなたしか頼れる人、いないからね。どうかな？」

こう言っておけば、このおめでたい女は断らないし、内心嫌でも断れないだろう。自分のような汚い経歴の人間は多方面から――特に企業や団体から――怨みを買っている。顔が割れているとも思えないが、用心に越したことはない。出自がしっかりしている、綺麗な経歴のコイツなら身を隠すのにうってつけだ。ある程度実績を積んだら、適当な理由をつけて別れればいい。私が疑われない状況下で、勝手に死んでくれればそれが一番だが

マオ
「（まあ、コイツは長生きしないだろうな。無茶して勝手に死ぬタイプだ）」

マオ
「自分で言うのも何だけど、あたしは経験豊富だからさ～。機体の操縦とか他の連中との付き合い方とか、色々と教えてあげるよ」

…まあ、だからといってすぐに死んでもらっても困る。ちょっとくらいは我慢して教えてやろう。

マオ
「（ああ…気が滅入ってくるなあ…。こんなお花畑とバディ組む事になるなんて…）」

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