第5回目 午前2時のネレ
プロフィール
名前
ネレ
愛称
ネレ
経歴 ◆190cm程の大柄な女性。 ハスキーな声色だが、語尾が何処か締まりがない。 目覚めるまでの記憶がまるでなく、同じくコクピットで丸まっていた猫を相棒としている。 彼の名はフランキー。大柄な茶虎の猫だ。 彼女に似て、のんびりとした性格である。 「いっつも後ろついてくるんですよぉ。ほらぁ」 画像はダウナー女子の作り方(eba様)よりお借りしています https://picrew.me/image_maker/43267 |
霊障見舞として救援物資が送られました(フラグメンツ+20)
霊障見舞として鉄板が送られました
◆4回更新の日記ログ
◆3回更新の日記ログ
◆2回更新の日記ログ
巨大な光の河が東から昇り、西へ沈んでいく
その夜の明かりの下、靄をかき分けて視点が下がっていきます
やがて一つの戦場へとあなたの意識は降りていきます
グレイフロッグ『ジェト』
「捉えたぞ! 未識別グレムリン!!」
????????『?????』
「ザッ……ザザーッ……こちら、グレ……リン大隊、……クパレット、2番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
グレイフロッグ『ジェト』
「操縦棺をばらばらにしてやる、幽霊め!!」
カエルのエンブレムの機体が、ノイズのちらつく機体を捕まえ、操縦棺をこじ開けます。そこには――
グレイフロッグ『ジェト』
「なんだよ、これ……!!」
????????『?????』
「ザッ……ザザーッ……こちら、グレ……リン大隊、……クパレット、2番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
グレイフロッグ『ジェト』
「ちくしょう、お前はただの、影だ!!」
カエルのエンブレムの機体が、そのまま掴んだ機体をばらばらにします
火花を散らして爆散する、ノイズちらつく機体
あなたはそのままゆっくりと意識を失い、視界に光が満ちて、そして――
グレイヴネット・インターフェース
「認証に成功。思念接続を開始……対流域を確保。ようこそ、グレイヴネットへ!!」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「……よう、そこのテイマー……お前も、見たか?」
傭兵『スコルパピー』
「あっ、ルキムラのなりきりアカウント」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「ま、なりきりでもいいさ。伝説の傭兵ルキムラがこんな所にはいないからな、それより」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たか? お前……そう、光の河が昇って、西へ……」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たならいいんだ。それを確かめたかった。俺だけが見たただの夢ではない、ということだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「頼みたいことがある。夢の続きを、ジェトを探してほしい」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「あいつは知っているはずだ、未識別グレムリンが何なのか」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「核心に迫っていなくとも、何か手がかりを持っているはずだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「【領域通信】を使えばジェトにも届くかもしれん。助けを求めているはずだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「なんでそんな確信を持っているのか……気になるのならば、答えておこう」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は見たんだ。天使と、天国をな。少し、昔話をしよう」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は伝説と呼ばれるまでに、戦って、戦って、戦い続けた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「ある時、俺は命を落としかけた。機体は爆散。傷だらけのスーツは緊急遮断機構が働き皮膚ごと硬化」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「名前も知らねぇ島の海岸に打ち上げられて、じっと横になって目を閉じた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たんだよ。夢をな。巨大な光の河が昇って、西へ……」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「そして、夢に天使が出てきて、海岸の向こうをずっと指さしていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は海岸を歩いた。天使が導くままに。やがて、目の前に錆びついた機体が横たわっていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「天使はにっこりと笑って、自己紹介をして、消えていった」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「目が覚めて、天使の導いた方へ歩いて行ったら、錆びた機体が夢のまま横たわっていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「光の河の夢は、あの時のままだ。俺は助けられた。今度は、助ける番だ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「だから、頼んだぞ、【領域通信】だ。頼む……この借りはいつか返す」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「……そう、天使。名前は『フヌ』って言ってたな。じゃあな」
ルキムラがログアウトしました
傭兵『スコルパピー』
「フヌ……か。聞いたこともないな。不思議な名前だ」
傭兵『スコルパピー』
「俺もジェトさんを探してみるかね」
スコルパピーがログアウトしました
ヒルコ・トリフネ船団は静かに漂う
《写しの巫女》
「光の河……ですか、お茶をどうぞ」
《写しの巫女》
「暁の壁に行けば見れますが、アレはあそこが特別だからですよ……お茶をどうぞ」
霊障見舞として鉄板が送られました
◆日誌
悪鬼巡洋艦【シャクナゲ】第一格納庫。
先刻まで下衆な声を上げていた男衆は、呆気なく射殺されてしまった。
彼女を乱雑にまさぐっていた指も冷たく、暗がりを伝って鮮血が流れていく。
「いつも待たせてすまないね、妹よ」
彼女と同じ髪。同じ目の色。
彼女より更に一回りは大柄なその男は、申し訳なさそうに笑みを浮かべていた。
「『いつも』……って、えっ
誰です……?」
「えっ」
「えっ。
え、ええいやぁ……記憶が全然なくてぇ。
ほ、ほんとですよぉ……?」
眉を顰め、重ねて申し訳なさそうな笑みを返す。
「そ、そんな……!
久方ぶりの再開だというのに、何ということだ……」
兄を名乗る男は、長髪を垂らして膝を突く。
余程ショックだったのか、言葉を失ってしまった。
彼女は傍らに屈み込む。
「そ、そのぅ……私、そんな『久方ぶり』だったんですかぁ?」
「そうだ。お前が連れ去られてから、もう10年近くになる」
その顔を見返して、兄を名乗る男は続けた。
「お前が広域に投げていたメッセージ、アレで気付いたのだ。
私と同じ髪。同じ目の色。忘れもしない……口調は違う気もするが、些細なことだ!
さあ、私とお父様のところへ帰ろう。今すぐにもだ」
強引に捲し立て、男は彼女の手を強く握り締めた。
「えぇ……嫌ですよぉ!
だいたい、何の確証があって私が血縁だなんて言ってるんですかぁ」
「なあに、見ればわかる!
お前は、私の妹で間違いはない」
「見……ええ?」
彼女が男の手を振り払う姿は、類を見ない程に困惑していた。
「ええい、わからん奴だな!
ではこうしよう。決闘だ。
私が勝てば、有無を言わさず連れ帰る!
お前が勝てば、好きにするといい!」
「ちょ……ちょっと!?
も、もし付き合わないって言ったらぁ……?」
「その時はこの艦を沈めてでも連れ帰るだけだ!
では機体へ向かえよ? 私は先に往く!」
カツカツと踵を鳴らしながら、兄を名乗る男は去っていった。
残された彼女はといえば、足元の惨状を見下ろして溜息を吐く。
「それでぇ……。
このままで良いんですかぁ……これ?」
誰に聞かせるでもなく、錆びた天井に呟いた。
――【雨音列島】上空。
合いも変わらず分厚い雲が空を覆い隠し、しとどに雫が降りしきる。
雨空に漂い対峙する機影。その数2つ。
一方は四足の人馬。右手には剣を左手には盾を。
まるで太古の御伽噺で地を駆るような出で立ち。
そしてもう一方は、まるで細見の甲冑騎士。
触れれば今にも折れてしまいそうに、華奢で大柄な出で立ちをしている。
「自由落下で、お互いが地面に触れたらスタートだ。
点々とした島々だが、足場にするには十分だろう」
「はぁ……ほんとにやるんですかぁ……」
「うむ!」
その通信を終えるよりも先に、騎士は重力に引かれていった。
「あぁーもー!」
続いて人馬も落ちていく。
数値を激しく変動させる高度計。
接地と共に撒き上がる土砂の雨。
四足が一歩を踏み締めたそのタイミングで、粒子の矢が空を切る。
「剣戟でもするのかと思ったら、堅実ですねぇ!」
次々に放たれる一撃が、人馬の盾を幾度と打ち据える。
赤熱化した傷跡に雨が触れるたび、大きく蒸気が撒き上がった。
「やるな。それでこそだ!」
蒸気を劈くように踏み込んできた騎士の姿。
スラスターを吹かして一息に、腰のラックから取り出した柄を振るう。
「楽しそぉです、ねぇ!」
柄から伸びた粒子の剣に、人馬は下げた大剣を一息に叩き付ける。
その一振りより迸った雷光が、粒子と反発し飛び散った。
潮流は大岩を粉砕し、濡れた木々すら燃やし尽くす。
幾重にも繰り返される二機の打ち合いは、さながら災害めいていた。
「しかし、そんなに帰りたくないのは何故だ!
いくら記憶がないといえ、お前とて家族は恋しいだろう!」
「いきなり過ぎて困るというかぁ……。
フランキーさんにも相談しないとですしねぇ」
「フランキー……あの男、生きているのか!?」
騎士が手首から撃ち出した粒子が、追い立てるように人馬に襲い掛かる。
そのまま頭上を取るように。スラスターの噴射炎が弧を描いた。
注ぐ粒子はまるで雨のよう。人馬の機体を囲うように、足場を崩しにかかった。
「ちょ、ちょっとぉ!
男ってぇ、確かにオスですけどぉ!?」
「オ、オオ!?
オスとメスの間柄と言ったかっ!?」
矢継ぎ早に捲し立てる粒子に、次々に大地が削り取られていく。
ついには足を大きく取られ、危うくバランスを崩しかけたその最中。
人馬は盾を大地に突き立て、強引に機体を跳ね上げた。
「目を覚ませ妹よ!
この一撃で……な、なにっ!?」
盾を溶かし、バターのようになめらかに。
両断され、人馬の左腕が宙を舞う。
しかしトドメとばかりに粒子剣を振り抜いた騎士の頭上を、人馬の背が通っていく。
マウントされた大口径の機関砲が、騎士り姿を捉えて大きく吼えた。
砲身が回転数を増す毎に、騎士は不細工な踊りを見せた。
頼みの綱のスラスターも、脚部も、瞬く間に重金属の弾丸に啄まれていく。
「これでぇ、終わり……っと!」
雷光一閃。
まるで終幕の合図のように、大剣が騎士を打ち据え地面へと縫い付けた。
瞬間的な高熱に周囲の雫は霧散。突然の静寂。
一呼吸、二呼吸の間。決着の訪れを告げるように、再び雨音は二機を包み込んだ。
「……フフフ、参った。
お前の勝ちだ。誇りたまえ」
「あ、ありがとうございましたぁ?
……ええとぉ、それよりもですね。
誰のことですか、あの男ってぇ……」
浮かぶのは先の男の言葉。
相棒の猫と同じ名に、彼は過剰なまでの反応を見せた。
「ああ、あの男は……いや。
オープン通信だ、何処で誰が聞いているかもわからん。
ヴォイドテイマーだった、とだけ言っておこう。
気になったのならば自らの足で追ってみるとよい。
私が次に迎えに来るまでの、良い時間潰しになろう」
節々から火花を迸らせながら、騎士はゆっくりと浮かび上がる。
「そんな警戒なんか……」
思えば、兄と名乗る男は言伝に接触を試みていた。
直接メッセージを送ることを避けている? 何を知られたくない?
考えるには、材料不足にも程がある。
何より、いきなりの出来事の連続で、彼女も大概疲れ果てていた。
「……いやぁ、じゃあ調べておきますかぁ。
あ、それと」
「……なんだ?」
「あの狼藉者たち、あなたが来るまで時間があるみたいなこと言ってたんですけどぉ……
そのわりに、到着早かったじゃないですか。
わざと襲わせました?」
「いや……」
「いや……?」
「神からの祝福かと思ったのだ。
再開が楽しみで楽しみで……早く来過ぎたのだ……」
「は。はは……あはっ ははは!
うっそでしょお、お兄ちゃん……ほんとですかぁ?」
「ええいっ そのような笑い方をするな!
次は無理矢理にでも引っ張っていくからな!」
「あぁ……はは。おもしろぉ
それじゃあ、またー」
雨脚がより強くなっていく。
残されたのは彼女一人。
「どう探したものかなぁ……あ。
お名前、聞き忘れちゃいましたね。お兄ちゃん。
けど今は……」
ヴォイドテイマー・フランキー。
相棒と同じ名の男。
身近過ぎるも遠過ぎる手掛かりに、どうしたものかと一人で頭を悩ませるのであった
先刻まで下衆な声を上げていた男衆は、呆気なく射殺されてしまった。
彼女を乱雑にまさぐっていた指も冷たく、暗がりを伝って鮮血が流れていく。
「いつも待たせてすまないね、妹よ」
彼女と同じ髪。同じ目の色。
彼女より更に一回りは大柄なその男は、申し訳なさそうに笑みを浮かべていた。
「『いつも』……って、えっ
誰です……?」
「えっ」
「えっ。
え、ええいやぁ……記憶が全然なくてぇ。
ほ、ほんとですよぉ……?」
眉を顰め、重ねて申し訳なさそうな笑みを返す。
「そ、そんな……!
久方ぶりの再開だというのに、何ということだ……」
兄を名乗る男は、長髪を垂らして膝を突く。
余程ショックだったのか、言葉を失ってしまった。
彼女は傍らに屈み込む。
「そ、そのぅ……私、そんな『久方ぶり』だったんですかぁ?」
「そうだ。お前が連れ去られてから、もう10年近くになる」
その顔を見返して、兄を名乗る男は続けた。
「お前が広域に投げていたメッセージ、アレで気付いたのだ。
私と同じ髪。同じ目の色。忘れもしない……口調は違う気もするが、些細なことだ!
さあ、私とお父様のところへ帰ろう。今すぐにもだ」
強引に捲し立て、男は彼女の手を強く握り締めた。
「えぇ……嫌ですよぉ!
だいたい、何の確証があって私が血縁だなんて言ってるんですかぁ」
「なあに、見ればわかる!
お前は、私の妹で間違いはない」
「見……ええ?」
彼女が男の手を振り払う姿は、類を見ない程に困惑していた。
「ええい、わからん奴だな!
ではこうしよう。決闘だ。
私が勝てば、有無を言わさず連れ帰る!
お前が勝てば、好きにするといい!」
「ちょ……ちょっと!?
も、もし付き合わないって言ったらぁ……?」
「その時はこの艦を沈めてでも連れ帰るだけだ!
では機体へ向かえよ? 私は先に往く!」
カツカツと踵を鳴らしながら、兄を名乗る男は去っていった。
残された彼女はといえば、足元の惨状を見下ろして溜息を吐く。
「それでぇ……。
このままで良いんですかぁ……これ?」
誰に聞かせるでもなく、錆びた天井に呟いた。
――【雨音列島】上空。
合いも変わらず分厚い雲が空を覆い隠し、しとどに雫が降りしきる。
雨空に漂い対峙する機影。その数2つ。
一方は四足の人馬。右手には剣を左手には盾を。
まるで太古の御伽噺で地を駆るような出で立ち。
そしてもう一方は、まるで細見の甲冑騎士。
触れれば今にも折れてしまいそうに、華奢で大柄な出で立ちをしている。
「自由落下で、お互いが地面に触れたらスタートだ。
点々とした島々だが、足場にするには十分だろう」
「はぁ……ほんとにやるんですかぁ……」
「うむ!」
その通信を終えるよりも先に、騎士は重力に引かれていった。
「あぁーもー!」
続いて人馬も落ちていく。
数値を激しく変動させる高度計。
接地と共に撒き上がる土砂の雨。
四足が一歩を踏み締めたそのタイミングで、粒子の矢が空を切る。
「剣戟でもするのかと思ったら、堅実ですねぇ!」
次々に放たれる一撃が、人馬の盾を幾度と打ち据える。
赤熱化した傷跡に雨が触れるたび、大きく蒸気が撒き上がった。
「やるな。それでこそだ!」
蒸気を劈くように踏み込んできた騎士の姿。
スラスターを吹かして一息に、腰のラックから取り出した柄を振るう。
「楽しそぉです、ねぇ!」
柄から伸びた粒子の剣に、人馬は下げた大剣を一息に叩き付ける。
その一振りより迸った雷光が、粒子と反発し飛び散った。
潮流は大岩を粉砕し、濡れた木々すら燃やし尽くす。
幾重にも繰り返される二機の打ち合いは、さながら災害めいていた。
「しかし、そんなに帰りたくないのは何故だ!
いくら記憶がないといえ、お前とて家族は恋しいだろう!」
「いきなり過ぎて困るというかぁ……。
フランキーさんにも相談しないとですしねぇ」
「フランキー……あの男、生きているのか!?」
騎士が手首から撃ち出した粒子が、追い立てるように人馬に襲い掛かる。
そのまま頭上を取るように。スラスターの噴射炎が弧を描いた。
注ぐ粒子はまるで雨のよう。人馬の機体を囲うように、足場を崩しにかかった。
「ちょ、ちょっとぉ!
男ってぇ、確かにオスですけどぉ!?」
「オ、オオ!?
オスとメスの間柄と言ったかっ!?」
矢継ぎ早に捲し立てる粒子に、次々に大地が削り取られていく。
ついには足を大きく取られ、危うくバランスを崩しかけたその最中。
人馬は盾を大地に突き立て、強引に機体を跳ね上げた。
「目を覚ませ妹よ!
この一撃で……な、なにっ!?」
盾を溶かし、バターのようになめらかに。
両断され、人馬の左腕が宙を舞う。
しかしトドメとばかりに粒子剣を振り抜いた騎士の頭上を、人馬の背が通っていく。
マウントされた大口径の機関砲が、騎士り姿を捉えて大きく吼えた。
砲身が回転数を増す毎に、騎士は不細工な踊りを見せた。
頼みの綱のスラスターも、脚部も、瞬く間に重金属の弾丸に啄まれていく。
「これでぇ、終わり……っと!」
雷光一閃。
まるで終幕の合図のように、大剣が騎士を打ち据え地面へと縫い付けた。
瞬間的な高熱に周囲の雫は霧散。突然の静寂。
一呼吸、二呼吸の間。決着の訪れを告げるように、再び雨音は二機を包み込んだ。
「……フフフ、参った。
お前の勝ちだ。誇りたまえ」
「あ、ありがとうございましたぁ?
……ええとぉ、それよりもですね。
誰のことですか、あの男ってぇ……」
浮かぶのは先の男の言葉。
相棒の猫と同じ名に、彼は過剰なまでの反応を見せた。
「ああ、あの男は……いや。
オープン通信だ、何処で誰が聞いているかもわからん。
ヴォイドテイマーだった、とだけ言っておこう。
気になったのならば自らの足で追ってみるとよい。
私が次に迎えに来るまでの、良い時間潰しになろう」
節々から火花を迸らせながら、騎士はゆっくりと浮かび上がる。
「そんな警戒なんか……」
思えば、兄と名乗る男は言伝に接触を試みていた。
直接メッセージを送ることを避けている? 何を知られたくない?
考えるには、材料不足にも程がある。
何より、いきなりの出来事の連続で、彼女も大概疲れ果てていた。
「……いやぁ、じゃあ調べておきますかぁ。
あ、それと」
「……なんだ?」
「あの狼藉者たち、あなたが来るまで時間があるみたいなこと言ってたんですけどぉ……
そのわりに、到着早かったじゃないですか。
わざと襲わせました?」
「いや……」
「いや……?」
「神からの祝福かと思ったのだ。
再開が楽しみで楽しみで……早く来過ぎたのだ……」
「は。はは……あはっ ははは!
うっそでしょお、お兄ちゃん……ほんとですかぁ?」
「ええいっ そのような笑い方をするな!
次は無理矢理にでも引っ張っていくからな!」
「あぁ……はは。おもしろぉ
それじゃあ、またー」
雨脚がより強くなっていく。
残されたのは彼女一人。
「どう探したものかなぁ……あ。
お名前、聞き忘れちゃいましたね。お兄ちゃん。
けど今は……」
ヴォイドテイマー・フランキー。
相棒と同じ名の男。
身近過ぎるも遠過ぎる手掛かりに、どうしたものかと一人で頭を悩ませるのであった
◆4回更新の日記ログ
◆3回更新の日記ログ
◆2回更新の日記ログ
NEWS
あなたは夢を見ていました巨大な光の河が東から昇り、西へ沈んでいく
その夜の明かりの下、靄をかき分けて視点が下がっていきます
やがて一つの戦場へとあなたの意識は降りていきます
グレイフロッグ『ジェト』
「捉えたぞ! 未識別グレムリン!!」
????????『?????』
「ザッ……ザザーッ……こちら、グレ……リン大隊、……クパレット、2番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
グレイフロッグ『ジェト』
「操縦棺をばらばらにしてやる、幽霊め!!」
カエルのエンブレムの機体が、ノイズのちらつく機体を捕まえ、操縦棺をこじ開けます。そこには――
グレイフロッグ『ジェト』
「なんだよ、これ……!!」
????????『?????』
「ザッ……ザザーッ……こちら、グレ……リン大隊、……クパレット、2番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
グレイフロッグ『ジェト』
「ちくしょう、お前はただの、影だ!!」
カエルのエンブレムの機体が、そのまま掴んだ機体をばらばらにします
火花を散らして爆散する、ノイズちらつく機体
あなたはそのままゆっくりと意識を失い、視界に光が満ちて、そして――
グレイヴネット・インターフェース
「認証に成功。思念接続を開始……対流域を確保。ようこそ、グレイヴネットへ!!」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「……よう、そこのテイマー……お前も、見たか?」
傭兵『スコルパピー』
「あっ、ルキムラのなりきりアカウント」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「ま、なりきりでもいいさ。伝説の傭兵ルキムラがこんな所にはいないからな、それより」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たか? お前……そう、光の河が昇って、西へ……」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たならいいんだ。それを確かめたかった。俺だけが見たただの夢ではない、ということだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「頼みたいことがある。夢の続きを、ジェトを探してほしい」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「あいつは知っているはずだ、未識別グレムリンが何なのか」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「核心に迫っていなくとも、何か手がかりを持っているはずだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「【領域通信】を使えばジェトにも届くかもしれん。助けを求めているはずだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「なんでそんな確信を持っているのか……気になるのならば、答えておこう」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は見たんだ。天使と、天国をな。少し、昔話をしよう」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は伝説と呼ばれるまでに、戦って、戦って、戦い続けた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「ある時、俺は命を落としかけた。機体は爆散。傷だらけのスーツは緊急遮断機構が働き皮膚ごと硬化」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「名前も知らねぇ島の海岸に打ち上げられて、じっと横になって目を閉じた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たんだよ。夢をな。巨大な光の河が昇って、西へ……」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「そして、夢に天使が出てきて、海岸の向こうをずっと指さしていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は海岸を歩いた。天使が導くままに。やがて、目の前に錆びついた機体が横たわっていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「天使はにっこりと笑って、自己紹介をして、消えていった」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「目が覚めて、天使の導いた方へ歩いて行ったら、錆びた機体が夢のまま横たわっていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「光の河の夢は、あの時のままだ。俺は助けられた。今度は、助ける番だ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「だから、頼んだぞ、【領域通信】だ。頼む……この借りはいつか返す」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「……そう、天使。名前は『フヌ』って言ってたな。じゃあな」
ルキムラがログアウトしました
傭兵『スコルパピー』
「フヌ……か。聞いたこともないな。不思議な名前だ」
傭兵『スコルパピー』
「俺もジェトさんを探してみるかね」
スコルパピーがログアウトしました
ヒルコ・トリフネ船団は静かに漂う
《写しの巫女》
「光の河……ですか、お茶をどうぞ」
《写しの巫女》
「暁の壁に行けば見れますが、アレはあそこが特別だからですよ……お茶をどうぞ」
ネレは術導超重機関砲を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネレは怪猫の呼び声を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ネレはパンプキンヘッドを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
◆アセンブル
【頭部】に鉄面頭部を装備した
【腕部】にギガンテスを装備した
【操縦棺】にサファイアコフィンを装備した
【脚部】にヤタを装備した
【エンジン】に怪猫の呼び声を装備した
【索敵】にマンカストラップを装備した
【主兵装】にベアナックルを装備した
【副兵装】にライオットシールドを装備した
【背部兵装】に術導超重機関砲を装備した
【機動補助】にロケットブースターを装備した
◆僚機と合言葉
移動
南↓へ移動し、空母船団
【ヒルコ・トリフネ】へと到達した
【ヒルコ・トリフネ】へと到達した
ユニオン活動
悪鬼巡洋艦【ベルーガ】の活動記録
コロッセオ・レガシィ所属の弱小船。
万年人手不足なところ、灰燼戦争で所属テイマーが多数殉職。
年齢不問、未経験歓迎でしょっちゅう求人広告を出しているが成果は芳しくなく、技師をテイマーに登用するなど混迷ぶりが際立つ。
艦長はカイル・ハワード。傭兵上がりの大雑把な壮年男性。
……なお、ここは【ベルーガ】第三甲板にある談話室のようだ。
部屋の隅にはグレイヴネットに繋がる回線があり、通信の送受信が可能。
【艦内構造】
・ダストデッキ…艦長室、操舵室兼海図室、グレムリン発着場
・第二甲板…各種グレムリンドッグ
・第三甲板…居住スペース、食堂、談話室、会議室
【労働環境】
・出来高報酬制/死亡保険なし/住み込み可/3食昼寝付き<s>味の保証なし</s>
・<s>人手不足のため</s>今なら個室に空き有!
・フルタイム正社員に限らず時短、業務委託、副業など雇用形態応相談
【PL向け情報】
*加入・脱退フリー。枠の関係で一言連絡があれば助かります。
*行先を合わせる必要はないのでご自由に。
*現在地が違っても談話室に顔を出して◎、細かいことは気にせず楽しくどうぞ。
*ユニオンにシステム的意義が生じたら連絡します。
ベルゼリア
「わー」
棒読みの歓声。
やる気の感じられない平坦な拍手。
ベルゼリア
「ベルゼリアです。
なんかおねえさんにナンパされたので
のこのことついてきました。
よろしくお願いします」
抑揚のない声で適当な挨拶。
軽く頭を下げる。
挨拶を済ませると適当に船内を眺めている。
アレクシア
「あー……このコールくんの言うことは聞かなくていいよ。
文句が多いんだ、彼。先輩と言っても見習わないように」
アレクシア
「【>ネレ】
ネレちゃんは雨音列島の方だっけ?
……いないね。他に。ははは。
人手不足ってやつだねー」
アレクシア
「まあほら、死なないように頑張って。うん。
こんなんで死んじゃ阿呆らしいしね」
アレクシア
「【>ジェリィ】
や、いらっしゃい。ベルーガはもう慣れた?」
アレクシア
「……慣れてそうだね。
それ食べる人初めて見たよ」
アレクシア
「確か食堂の奥にもっと在庫があるんじゃないかな?
消費期限切れてそうだけど」
【本日のメニュー】
Aランチ…赤の海で獲れた虚空魚のオイル煮<限定10食>
Bランチ…バイオベーコンの案山子焼き風グリル
――Aランチがおすすめです! 臭み抜きを工夫しました(副料理長シリヤ・マキ)
ネレ
「かくかくしかじか(今回の日誌参照)ということがありましてぇ。
フランキーって名前のヴォイドテイマーに心当たりがある方、いませんかぁ。」
ネレ
「わりとダメ元なんで、真偽あやふやでも~OK~~。
※でっちあげ歓迎です。次の日誌のネタで拾うかもしれません」
ネレ
「あ。そういえば新人ちゃんいましたねぇ。自己紹介かねて一発芸してくれません?
くれませんか。ちぇー」
ジェリィ
「相手がグレムリンばっかで儲かってるぜい。
ただ撃墜数稼いでいい気分になれないのがちょっとな。
おっとそうだ、また整備施設借りるぜ~~」
ジェリィ
「……って猫の人おるやんけ。意外と早く
直接会うの叶っちゃったな。
さあ約束通り猫を……
猫の実物をほら……見せて……」
ジェリィ
「あ、北東? 今コンテナ輸送してっけど
合流間に合うかどうかは知らね」
メッセージ
◆3回更新のメッセログ
◆2回更新のメッセログ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
精算
報酬 50
経費 -3
フラグメンツ獲得 47
【!】増殖 術導超重機関砲は弾数が増加し 11発 になりました
◆パンプキンヘッドを開けた!!(ライフスチール獲得)
経費 -3
フラグメンツ獲得 47
【!】増殖 術導超重機関砲は弾数が増加し 11発 になりました
◆パンプキンヘッドを開けた!!(ライフスチール獲得)
あなたはフラグメンツと交換でマインドターボを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で猫缶を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で猫缶を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で猫缶を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で猫じゃらしを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で猫じゃらしを手に入れた……
【物資入手】夜空に翻る影……何かが落下してくる!!
あなたは未開封コンテナを手に入れた……(コンテナ入手率 16.45%)
西南西海域【横道潮流】の仲間がこのコンテナを求めている。頼んだぞ
キャラデータ
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所持品リスト
妖精の粉
種別:妖精の粉 [素材]
零耐【付与】追加装甲限定
[tips]中サファイアコフィン
《広域DLパーツ:エリーゼ・ティンダーリア(Eno66)からのDL》
[tips]
種別:圧壁操縦棺 [操縦棺]
零1耐4《広域DLパーツ:エリーゼ・ティンダーリア(Eno66)からのDL》
[tips]
重鉄面頭部
[tips]
種別:鉄面頭部 [頭部]
零3耐4[tips]
超重術導超重機関砲
《広域DLパーツ:藍の羽(Eno3)からのDL》
【装弾数】…… 11
[tips]
種別:術導重機関砲 [連射聖魔射撃火器]
零4耐5《広域DLパーツ:藍の羽(Eno3)からのDL》
【装弾数】…… 11
[tips]
重ロケットブースター
[tips]
種別:ロケットブースター [ブースター]
零4耐2[tips]
重ベアナックル
【装弾数】…… 1
[tips]
種別:電磁クレイモア [連射電子格闘火器]
零4耐1【装弾数】…… 1
[tips]
軽ダーククラウド
《広域DLパーツ:ブラッド・ムーン・レイジ(Eno122)からのDL》
[tips]
種別:反応エンジン [ミストエンジン]
零4耐1《広域DLパーツ:ブラッド・ムーン・レイジ(Eno122)からのDL》
[tips]
猫じゃらし
種別:猫じゃらし [素材]
零耐【付与】機関砲限定
[tips]重ギガンテス
[tips]
種別:巨大腕部 [腕部]
零2耐4[tips]
軽鉄板
種別:鉄板 [素材]
零0耐0【付与】全作製品対象
[tips]中怪猫の呼び声
《広域DLパーツ:AIアシスタント『キャッツ・クレイドル』(Eno109)からのDL》
[tips]
種別:エンシェントロア [グレイヴエンジン]
零12耐-1《広域DLパーツ:AIアシスタント『キャッツ・クレイドル』(Eno109)からのDL》
[tips]
マインドターボ
種別:マインドターボ [素材]
零耐【付与】カグツチ限定
[tips]猫缶
種別:猫缶 [素材]
零耐【付与】アサルトジャイロ限定
[tips]猫缶
種別:猫缶 [素材]
零耐【付与】ヒートストリング限定
[tips]中マンカストラップ
[tips]
種別:リコンキトゥン [レーダー]
零2耐2[tips]
重ヤタ
《広域DLパーツ:風切(Eno44)からのDL》
[tips]
種別:ウインタテリウム [多脚]
零3耐6《広域DLパーツ:風切(Eno44)からのDL》
[tips]
猫缶
種別:猫缶 [素材]
零耐【付与】ウェポンラック限定
[tips]猫缶
種別:猫缶 [素材]
零耐【付与】電波探知機限定
[tips]重ライオットシールド
《広域DLパーツ:アラシア(Eno2)からのDL》
[tips]
種別:バトルシールド [装甲]
零1耐7《広域DLパーツ:アラシア(Eno2)からのDL》
[tips]
猫缶
種別:猫缶 [素材]
零耐【付与】ロケット限定
[tips]猫じゃらし
種別:猫じゃらし [素材]
零耐【付与】ツインフロート限定
[tips]猫じゃらし
種別:猫じゃらし [素材]
零耐【付与】ロケット限定
[tips]猫じゃらし
種別:猫じゃらし [素材]
零耐【付与】四輪駆動輪限定
[tips]軽未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
零0耐0【未開封】
[tips]中急出力エンジン
[tips]
種別:急出力エンジン [ミストエンジン]
零3耐1[tips]
軽パンプキンヘッド
[tips]
種別:パンプキンヘッド [頭部]
零耐[tips]