第23回目 午前2時の緋色の狐

>>継続登録はこちら

プロフィール

名前
緋色の狐
愛称
緋色の狐
プロフ絵経歴

経歴・出自・正体不明。現在調査中



◆日誌


狐は、本がいっぱいある空間に戻ってきていました。
部屋の奥のソファに腰掛け、ゆったりと読書をしています。


アイコン「………。」


狐は『何か』に気付くと、本を閉じ立ち上がりました。

書斎机の上に置かれていた端末の電源を入れると、''本日のニュース''が流れてきます。


本日のニュースです
ザザッ……ザーーーーッ……ザザッ
ザザッ……ザーーーーッ……ザザッ
ザザッ……ザーーーーッ……ザザッ
ザザッ……ザーーーーッ……ザザッ
未来を、我が手に




しかし、ノイズがひどく、幽かな呟き以外は聞き取れません。


アイコン「そっか… 【明日の世界】が訪れることは なかったんだね…」


狐は、少し悲しそうな表情を浮かべて、戸棚から紅茶の入っている缶を取りました。
ひとつ溜息をつくと、慣れた手つきでティーポットに茶葉を量り入れます。


本日のニュースです
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
傷跡を、我が手に




アイコン「………。」


ケトルを火にかけた狐は、机の傍の椅子に座り、黙ってお湯が沸くのを待ちます。
机の上の端末からは、相変わらずノイズだけが流れてきます。


本日のニュースです
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
連環を、我が手に




しばしの時が過ぎて、湯が沸いたようです。
狐は椅子から降りると、ノイズを流す端末へ語りかけるように言葉を紡ぎました。


アイコン「でも、心配しないで♪」


蒸気が立ち上るケトルを火から下ろした狐は、お湯を勢いよくポットに注ぎます。
熱湯で満たされたポットの中の茶葉が、ゆっくりと開いていきます。


本日のニュースです
ザザッ……ザーーーーーッ
ザザッ……ザーーーーーッ
ザザッ……ザーーーーーッ
ザザッ……ザーーーーーッ
ザザッ……ザーーーーーッ
希望を、我が手に




アイコン「夢じゃないのです、無駄じゃないのです☆」


じわりと広がった茶葉は、その色と風味を湯の中に溶け込ませていきます…
狐は頃合を見計らい、スプーンで一度くるりとポットの中身をかき混ぜました。


本日のニュースです
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
祝福を、我が手に




アイコン「きつねは、その【物語】を覚えているから☆」


ティーストレーナーを通してカップに注がれた紅茶からは、初夏の香りが漂っていました。


◆23回更新の日記ログ

◆22回更新の日記ログ

◆21回更新の日記ログ

◆20回更新の日記ログ

◆19回更新の日記ログ

◆18回更新の日記ログ

◆17回更新の日記ログ

◆16回更新の日記ログ

◆15回更新の日記ログ

◆14回更新の日記ログ

◆13回更新の日記ログ

◆12回更新の日記ログ

◆11回更新の日記ログ

◆10回更新の日記ログ

◆9回更新の日記ログ

◆8回更新の日記ログ

◆7回更新の日記ログ

◆6回更新の日記ログ

◆5回更新の日記ログ

◆4回更新の日記ログ

◆3回更新の日記ログ

◆2回更新の日記ログ


耐久情報を破棄した
緋色の狐はラスト・アーマーを手に入れた!!(フラグメンツ-1)

◆アセンブル

頭部【頭部】にキトゥンスターズを装備した
腕部【腕部】にフラッシュバンデージを装備した
操縦棺【操縦棺】にテンペストハウルを装備した
脚部【脚部】にフィーラインリープを装備した
エンジン【エンジン】に零力ラムジェットエンジンを装備した
索敵【索敵】にキトゥンスターズを装備した
索敵【索敵】にキトゥンスターズを装備した
主兵装【主兵装】にマッハカラテを装備した
副兵装【副兵装】にイスペシャルウィークナーを装備した
機動補助【機動補助】にノーティキトゥンを装備した

◆僚機と合言葉