第23回目 午前2時のラナシス

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プロフィール

名前
ラナシス
愛称
ラナシス
プロフ絵経歴

この世界のどこかに、古代から動く「人間を作る工場」があるという御伽噺。
御伽噺のはずである。

ラナシスと名乗る男は塔の常識に疎く、どこから来たのかも不明だ。
特に秀でたところはないように見えるが、乗り物の運転は得意であった。



◆日誌


缶詰工場の社員寮にて、男が一人テレビをつけたままぼんやりしている。
その男は体調を崩して休養を取っていた。

本日のニュースです
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
ザザッ……ザーーーーッ
連環を、我が手に



短いニュースの後、ドラマが始まる。
ある神話を題材にした特番のドラマだ。


世界の片隅にひっそりとその工場はあった。
生産していたのはなんと人間。装置は性別や肉体年齢、体格はおろか装置を出た際に覚えている記憶まで指定できる物であった。

表の社会から隠されたその工場は、後ろ暗い理由で使い捨ての人材を欲する者たちに人材を提供していた。


ある日、工場長に人間工場を長期間留守にする用事が出来た。工場長は信用していた部下に「何かあったら私に連絡するように」操業を任せて旅立つ。

しかし、その部下は黒い野望を抱えていた。
工場を乗っ取り、自分の命令に兵士を大量に生産して武力で国を乗っ取ろうと考えていたのだった。

視点は部下に切り替わる。
立ち入りが許可されていない制御区域に侵入するために警備員や警備ロボットを気絶させ、幾多の罠をかいくぐり、前半でひっそりコピーをしていた鍵を使ってドアを開ける。

制御コンソールから書き換えを行おうとしたとき、急にシステムが全て停止した。
実は工場長の持つ鍵に当たる装置を接続したまま設定の操作を行わないと緊急停止する仕掛けだったのだ。

社長に連絡するも、制御区域に侵入するために行ったことは社長に筒抜けだった。
部下は倒したはずの警備ロボットに取り押さえられ「リサイクル室」と書かれたドアの向こうへ連れ去られていった。

ここで話は終わり、スタッフロールが流れる。

本日のニュースです
ザザッ……ザーーーーッ……ザザッ
ザザッ……ザーーーーッ……ザザッ
ザザッ……ザーーーーッ……ザザッ
ザザッ……ザーーーーッ……ザザッ
未来を、我が手に





「いつも思うが、こいつ社長に言わずバックレたらよかったんじゃないか?」
独り言をいう男の脳裏にある光景がふっと浮かぶ。

ドラマのセットとも働いている缶詰工場とも違う、人の浮かんだ水槽が並ぶ工場のような場所。

奇妙だがどこか懐かしさを感じる光景に、涙が一筋流れた。
そのまま男は眠りに落ちる。


その男の名は__


◆23回更新の日記ログ

◆22回更新の日記ログ

◆21回更新の日記ログ

◆4回更新の日記ログ

◆3回更新の日記ログ


ラナシスはラスト・アーマーを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ラナシスは速射砲を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
ラナシスはスピンクスを手に入れた!!(フラグメンツ-1)

◆アセンブル

頭部【頭部】にSetariaを装備した
腕部【腕部】に赤鬼を装備した
操縦棺【操縦棺】に遮翼〔扇鷲〕を装備した
脚部【脚部】に008-LEG《SHIELD-BYPOD》を装備した
エンジン【エンジン】に低圧エンジンを装備した
索敵【索敵】にスピンクスを装備した
主兵装【主兵装】にプリズムウェイブを装備した
副兵装【副兵装】にディバインサンダーを装備した
背部兵装【背部兵装】に速射砲を装備した
機動補助【機動補助】に020-AVIATION《TWIN-FLOAT》を装備した

◆僚機と合言葉