第23回目 午前2時のドクター
プロフィール
名前
ドクター
愛称
ドクター
経歴 べたりとした灰色の長髪と、怪しい笑みを浮かべた長身の男。 光る眼鏡とよれた白衣がチャームポイント。 ポンコツ。 |
僚機プロフィール
名前
リト・Е・ドレエヴニエフ
愛称
リト
経歴 リト・ユラノヴィチ・ドレエヴニエフ: サルガッソー海域にて、外来機とともに漂流していた身元不明の異能者。 薄く青がかった銀髪とペリドットのような黄緑の瞳を持つ。 愛嬌のある陽気な男だが、酒は好きではない。 少々の念動力を行使することができる。 現在は救助者であるドクターの元で、体の良い調査助手として使われている。 報酬はほとんどない。 身長189cm。 機体:ジプシーウェイ リトによって持ち込まれた白灰色の外来航空機を土台とするグレムリン。 元々名前はなかったが、虚空領域産パーツで補修してグレムリン化するにあたり命名。 かなり平たい。【僚機詳細】 |
◆日誌
「先をイメージするんだ。過去はそこにある、未来はイメージするしかない」
──学問区画■■研究室──
男は今日も進路に悩む学生にそうアドバイスし、オルゴールをひと巻きした。
「オルゴールのようにループしている世界なら”未来”もわかることだろう。でもこの世界はそうじゃない」
オルゴールは同じ音色を奏でる。
「ないものを作らなければならない。歴史という過ちを繰り返さないためにも」
はあ、と学生はわかったような、わかっていないようなあいまいな返答をし、いくつかの問答の後に男の居室を後にした。
学問区画で研究室を開き、曲がりなりにも教鞭をとる男にとっては、研究だけでなく未来ある若者の指導も”いつもの”仕事の一つである。
「いいんスか」
助手の男が、書類を片付けながら問うた。
「彼のことかね?まあ、よくある青年期の悩みに過ぎないと思うよ。真面目だから考えすぎているだけだ」
きっとしばらく研究しているうちに気づくだろう。流れで学問を志した者は最初はいつも──
「そうじゃなくて、アンタ」
「私かい?私は特に問題は──」
オルゴールの音がする。助手の男は真っすぐにこちらを見据えている。
否
否、男は研究室に”助手など雇っていない”
「知ってるはずだ。そのオルゴールが空なのも」
オルゴールの音がする。閉じられているそれは、古びた金属に覆われた傷だらけの箱で。
「この世界のことも」
助手の男──リト──は、男から目をそらさずに。
オルゴールがピンをはじく。
──メールが届く音がした。
──学問区画■■研究室──
男は今日も進路に悩む学生にそうアドバイスし、オルゴールをひと巻きした。
「オルゴールのようにループしている世界なら”未来”もわかることだろう。でもこの世界はそうじゃない」
オルゴールは同じ音色を奏でる。
「ないものを作らなければならない。歴史という過ちを繰り返さないためにも」
はあ、と学生はわかったような、わかっていないようなあいまいな返答をし、いくつかの問答の後に男の居室を後にした。
学問区画で研究室を開き、曲がりなりにも教鞭をとる男にとっては、研究だけでなく未来ある若者の指導も”いつもの”仕事の一つである。
「いいんスか」
助手の男が、書類を片付けながら問うた。
「彼のことかね?まあ、よくある青年期の悩みに過ぎないと思うよ。真面目だから考えすぎているだけだ」
きっとしばらく研究しているうちに気づくだろう。流れで学問を志した者は最初はいつも──
「そうじゃなくて、アンタ」
「私かい?私は特に問題は──」
オルゴールの音がする。助手の男は真っすぐにこちらを見据えている。
否
否、男は研究室に”助手など雇っていない”
「知ってるはずだ。そのオルゴールが空なのも」
オルゴールの音がする。閉じられているそれは、古びた金属に覆われた傷だらけの箱で。
「この世界のことも」
助手の男──リト──は、男から目をそらさずに。
オルゴールがピンをはじく。
──メールが届く音がした。
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◆アセンブル
【操縦棺】にウィンドミルを装備した
【索敵】にスピンクスを装備した
【背部兵装】にフェアリィガンを装備した
【機動補助】に黒風を装備した
【機動補助】に小型推進器を装備した
◆僚機と合言葉
リト・Е・ドレエヴニエフとバディを結成した!!
(c) 霧のひと