第5回目 午前2時のS.Owen
プロフィール
名前
S.Owen
愛称
S.Owen
経歴 鴉にも鷹にも成れなかったただの鳶。 頭部に大きな傷跡があり、肉体と脳の所有者が異なる。 時々ちぐはぐで噛み合わない挙動がみられる。 【脳: ■e■■■■■】 かつてC.C.という名の機体を駆っていた記憶がある。 肉体に振り回される頻度が上がった。愛想がなく、口が悪い。 唯一部下のことだけは信用している。 【肉体: S■■wn】 若干筋肉質な肉体。くしゃみが豪快。 比較的温厚な性格で、食事が好きだった様子。 脳の持ち主を上長と呼び慕っており、相手のためなら■■■■■■■■■■ (以降の文字は読み取れない) |
霊障見舞として救援物資が送られました(フラグメンツ+20)
霊障見舞として鉄板が送られました
◆4回更新の日記ログ
◆3回更新の日記ログ
◆2回更新の日記ログ
巨大な光の河が東から昇り、西へ沈んでいく
その夜の明かりの下、靄をかき分けて視点が下がっていきます
やがて一つの戦場へとあなたの意識は降りていきます
グレイフロッグ『ジェト』
「捉えたぞ! 未識別グレムリン!!」
????????『?????』
「ザッ……ザザーッ……こちら、グレ……リン大隊、……クパレット、2番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
グレイフロッグ『ジェト』
「操縦棺をばらばらにしてやる、幽霊め!!」
カエルのエンブレムの機体が、ノイズのちらつく機体を捕まえ、操縦棺をこじ開けます。そこには――
グレイフロッグ『ジェト』
「なんだよ、これ……!!」
????????『?????』
「ザッ……ザザーッ……こちら、グレ……リン大隊、……クパレット、2番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
グレイフロッグ『ジェト』
「ちくしょう、お前はただの、影だ!!」
カエルのエンブレムの機体が、そのまま掴んだ機体をばらばらにします
火花を散らして爆散する、ノイズちらつく機体
あなたはそのままゆっくりと意識を失い、視界に光が満ちて、そして――
グレイヴネット・インターフェース
「認証に成功。思念接続を開始……対流域を確保。ようこそ、グレイヴネットへ!!」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「……よう、そこのテイマー……お前も、見たか?」
傭兵『スコルパピー』
「あっ、ルキムラのなりきりアカウント」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「ま、なりきりでもいいさ。伝説の傭兵ルキムラがこんな所にはいないからな、それより」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たか? お前……そう、光の河が昇って、西へ……」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たならいいんだ。それを確かめたかった。俺だけが見たただの夢ではない、ということだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「頼みたいことがある。夢の続きを、ジェトを探してほしい」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「あいつは知っているはずだ、未識別グレムリンが何なのか」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「核心に迫っていなくとも、何か手がかりを持っているはずだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「【領域通信】を使えばジェトにも届くかもしれん。助けを求めているはずだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「なんでそんな確信を持っているのか……気になるのならば、答えておこう」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は見たんだ。天使と、天国をな。少し、昔話をしよう」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は伝説と呼ばれるまでに、戦って、戦って、戦い続けた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「ある時、俺は命を落としかけた。機体は爆散。傷だらけのスーツは緊急遮断機構が働き皮膚ごと硬化」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「名前も知らねぇ島の海岸に打ち上げられて、じっと横になって目を閉じた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たんだよ。夢をな。巨大な光の河が昇って、西へ……」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「そして、夢に天使が出てきて、海岸の向こうをずっと指さしていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は海岸を歩いた。天使が導くままに。やがて、目の前に錆びついた機体が横たわっていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「天使はにっこりと笑って、自己紹介をして、消えていった」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「目が覚めて、天使の導いた方へ歩いて行ったら、錆びた機体が夢のまま横たわっていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「光の河の夢は、あの時のままだ。俺は助けられた。今度は、助ける番だ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「だから、頼んだぞ、【領域通信】だ。頼む……この借りはいつか返す」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「……そう、天使。名前は『フヌ』って言ってたな。じゃあな」
ルキムラがログアウトしました
傭兵『スコルパピー』
「フヌ……か。聞いたこともないな。不思議な名前だ」
傭兵『スコルパピー』
「俺もジェトさんを探してみるかね」
スコルパピーがログアウトしました
ここはペンギン諸島。ただ氷原だけが広がっている
《ペングイン大帝》
「我は無敵! ゆえに、君臨! この氷の領域で……」
《ペングイン大帝》
「天国か。そこは素晴らしいところなのだろうな」
《ペングイン大帝》
「だが、我の領域こそ最強! それは我が無敵ゆえに!!」
一匹の王冠を被ったペンギンが氷の玉座にふんぞり返っている
霊障見舞として鉄板が送られました
◆日誌
――北北東海域「氷獄」に辿り着いて数日。
肉体の空腹を満たすべく「うに」を獲ろうと意気込んでいた男は、
「氷獄」の名の通り、骨の髄まで凍り付くような寒さに苛まれ、盛大なくしゃみを繰り返していた。
「ぶえっくしょい!ああ、クソ……寒いったらねェな……。
C.C.――このグレムリンで『厚着』してるはずだってのによ。操縦棺内だけでも温度調節しやが……っぐし!」
寒気に負けて元気がないらしく、普段より弱々しい悪態が響く。
「しかし……何だあの男は。よくこんな寒い場所にずっといられンな」
鼻をすすって呟くと、凍り付いた海で一人釣りをする人物に一瞥をくれた。
見渡す限り氷漬けにされた広大な空間の中に、ぽつりとその人物だけが存在していた。
男がこの海域に辿り着いた時には既にそこにいたが、恐らくずっと前からこの寒さに耐え続けているのだろう。
彼は淡々と来る者に声を掛け、去る者を見送っていた。
氷が音を吸収し、しんと静まり返った空間の中で、彼の言葉は否応なしに耳に滑り込んでくる。
以前拾った「幽霊」という言葉も、彼が発したものだった。
(寒さを凌ぐ方法、もしくは「うに」の獲り方と食い方について、何か知ってやがるかもしれねェ……クソ、腹減ったな……)
寒さと空腹で判断力が低下していたせいか、「うに獲りを諦める」という選択肢は頭に浮かばなかったらしい。
溜息混じりに声を掛けようとすると、グレイヴネットに接続された通信機から聞き覚えのある声がした。
……聞き流しても問題はなかったが、『俺』の耳が拾ったという事は、何らかの手掛かりになる可能性がある。
そう考えた男はそのまま、通信内容に耳を傾けた。
******
通信の主は「スコルパピー」。
先日霊障研究所に関して話していた相手だが、その声は以前にも増して不安げだった。
初めて声を聞く傭兵が、戦闘中の会話が録音された音声データを再生する。
聞き取れた声は、奇しくも記憶に新しいものだった。
「この声……ああ、こないだ援護に来た奴じゃねえか。フン……しくじりやがったか?
それと……ホーレツァー?ン、何だ……どっかで…………」
過去の情報の手掛かりか、と淡い期待を抱いたものの。
記憶を僅かに辿ると、グレイヴネット接続直後に絵文字の踊るメールを寄越した傭兵だということに思い至り、
大きな溜息と共に肩を落とす。
「…………チッ。どうでもいいことばっか覚えてやがんだからよ」
大仰に顔をしかめて舌打ちをしたが、意識を通信から逸らしはしなかった。
否、逸らす事が出来なかった。
『グレムリンが未識別機動体に』。
そのフレーズが脳内で反響する。
――戦場で散った共闘相手が、死後にノイズに侵されながら、
往時と変わらない音声と機体と共に、テイマーへの敵意を伴って襲ってくる。
(偶然じゃねえ事くらいは想像がつく。今の音声……流石に芝居じゃねえだろ。ぞっとしねェな。
だが、そんなら何故――いや、それ以上に。何が目的だ?)
復活か、復讐か――それとも何らかの計画の一部か。
そこまで考えを巡らせた瞬間、頭部が鋭い痛みを訴えた。
【Day 4】
……傷跡が、疼く。
俺が元の「俺」であった頃、マトモに関わった記憶があるのは、『俺』――自主的に左手に傷を付け続けた部下だけだった。
他の奴らは顔すら覚えていない。例え未識別機動体となって襲ってこようが構わない……どころか、相対した経験がある事に気付きもしないだろう。
では、相手が『俺』だったら――部下だった場合はどうか。
先程の音声データを思い返す。
「死んだ仲間が襲ってくる」という現象を認識するだけでも、熟練のテイマーを動揺させるには十分だろう。
しかし、ホーレツァーと呼ばれた男は、「機体の思念接続が上手くいかん」、「速すぎる」とも口にしたはずだ。
グレムリンを操るにあたり、思念接続は操縦技術と同等かそれ以上に重要だ。
精神・思念干渉を二重に仕掛けた上で、元の機体を上回るスペックで向かってくるのなら。
相手と共闘した経験が多いほど、見慣れた動きに「乗せられる」――
――機動力を削がれた不安定な状態で、相手に記憶と同じ動作を……「俺」の場合は補助を期待した瞬間、不意打ちを食らう可能性が上がる。
「俺」と『俺』は、互いの動きを知り尽くしていた、と言っても過言ではない。
小さな挙動ひとつで、次の動作と意図程度は容易く読み取れた。
二機で戦い続けた経験が、現状に牙を剥く。
一抹の不安と共に色を失いかけた視界を、聞き慣れた声が切り裂く。
『■■■上長!後方は俺が防ぎます。あなたは前方の二機を――』
瞬きひとつで、世界に色が戻る。
部下の声が機体と戦意を繋ぎ止め、勝利への一助となった戦闘は一度や二度ではなかった事を、改めて認識する。
――畜生。
『三時の方向、強力なエネルギー反応。来ます!』
戦場内外を問わず、陰に日向に「俺」を補佐していた部下は――もう、いない。
******
(情けねえったらねェな)
先の未識別機動体との戦闘で確信した。
今の状態の「俺」が出せる力は、部下と組んで共に空を駆けていた頃の数割にも満たない。
現在操縦可能なグレムリンが「俺」好みの構成ではないこと、
記憶と共に戦闘経験まで一部失われているらしいこと、
具体的にいつからか思い出せないが部下の肉体を使っていること、を差し引いても。
「チッ。こんなザマじゃ『俺』に笑われちまうだろうが」
自嘲を孕んだ長い溜息の後、雑念を振り払うように首を振る。
「回顧に郷愁。俺でさえ過去を想起すりゃこのザマだ。
戻りたくねェと言や嘘になる、が――」
自分の脳と精神が部下の肉体に入っている以上、部下の精神は戻って来ない。
――肉体に残った精神の残滓が自分を追い出すか、本物の「幽霊」として外部からやって来ない限りは。
「ったく、どいつもこいつも……甘ったれんじゃねえ。喪ったモンはどんだけ願おうが戻らねェんだ。
マトモな奴らは俺より一層、喪った相手の帰還を願ってやがんだろうよ。
過去を懐かしむのは勝手だが、判断と手元がブレてテメエが墜とされりゃ世話ねェだろ。
過去に殺されてる場合じゃねえ。俺やテメエらが生きてんのは現在だろうが」
男は、自分自身と肉体に言い聞かせるように、通信には乗らない程度の声量で噛みしめるように呟く。
傷跡の残る左手が、呼応するようにじくりと熱を帯びた。
「――ア?何だ、言いたい事でもあんのか。ンな訳ねえか。
幽霊だろうが死者だろうが、ここの知識と一緒に大人しく凍りついとけ。……お前もな」
左手に一瞥をくれ、目を閉じて吐き捨てると、熱は緩やかに引いていった。
******
――くしゃみが意識を現実に引き戻す。
「にしたって寒すぎるだろうがよ。クソ……あの釣り人みてェに、防寒具でも調達してから掘りに来るか……」
温泉があるらしい西方に進路を取ると、氷海に佇む男の声が耳に入る。
『いまは、未知なる+未+来+の途中だからな!』
男はフン、と鼻を鳴らすと、去り際に小さく頷いた。
「……当然だ。過去は必要な時に見りゃ十分だ、過去に追われる前に現在と+未+来+を何とかしねえとな」
肉体の空腹を満たすべく「うに」を獲ろうと意気込んでいた男は、
「氷獄」の名の通り、骨の髄まで凍り付くような寒さに苛まれ、盛大なくしゃみを繰り返していた。
「ぶえっくしょい!ああ、クソ……寒いったらねェな……。
C.C.――このグレムリンで『厚着』してるはずだってのによ。操縦棺内だけでも温度調節しやが……っぐし!」
寒気に負けて元気がないらしく、普段より弱々しい悪態が響く。
「しかし……何だあの男は。よくこんな寒い場所にずっといられンな」
鼻をすすって呟くと、凍り付いた海で一人釣りをする人物に一瞥をくれた。
見渡す限り氷漬けにされた広大な空間の中に、ぽつりとその人物だけが存在していた。
男がこの海域に辿り着いた時には既にそこにいたが、恐らくずっと前からこの寒さに耐え続けているのだろう。
彼は淡々と来る者に声を掛け、去る者を見送っていた。
氷が音を吸収し、しんと静まり返った空間の中で、彼の言葉は否応なしに耳に滑り込んでくる。
以前拾った「幽霊」という言葉も、彼が発したものだった。
(寒さを凌ぐ方法、もしくは「うに」の獲り方と食い方について、何か知ってやがるかもしれねェ……クソ、腹減ったな……)
寒さと空腹で判断力が低下していたせいか、「うに獲りを諦める」という選択肢は頭に浮かばなかったらしい。
溜息混じりに声を掛けようとすると、グレイヴネットに接続された通信機から聞き覚えのある声がした。
……聞き流しても問題はなかったが、『俺』の耳が拾ったという事は、何らかの手掛かりになる可能性がある。
そう考えた男はそのまま、通信内容に耳を傾けた。
******
通信の主は「スコルパピー」。
先日霊障研究所に関して話していた相手だが、その声は以前にも増して不安げだった。
初めて声を聞く傭兵が、戦闘中の会話が録音された音声データを再生する。
聞き取れた声は、奇しくも記憶に新しいものだった。
「この声……ああ、こないだ援護に来た奴じゃねえか。フン……しくじりやがったか?
それと……ホーレツァー?ン、何だ……どっかで…………」
過去の情報の手掛かりか、と淡い期待を抱いたものの。
記憶を僅かに辿ると、グレイヴネット接続直後に絵文字の踊るメールを寄越した傭兵だということに思い至り、
大きな溜息と共に肩を落とす。
「…………チッ。どうでもいいことばっか覚えてやがんだからよ」
大仰に顔をしかめて舌打ちをしたが、意識を通信から逸らしはしなかった。
否、逸らす事が出来なかった。
『グレムリンが未識別機動体に』。
そのフレーズが脳内で反響する。
――戦場で散った共闘相手が、死後にノイズに侵されながら、
往時と変わらない音声と機体と共に、テイマーへの敵意を伴って襲ってくる。
(偶然じゃねえ事くらいは想像がつく。今の音声……流石に芝居じゃねえだろ。ぞっとしねェな。
だが、そんなら何故――いや、それ以上に。何が目的だ?)
復活か、復讐か――それとも何らかの計画の一部か。
そこまで考えを巡らせた瞬間、頭部が鋭い痛みを訴えた。
【Day 4】
……傷跡が、疼く。
俺が元の「俺」であった頃、マトモに関わった記憶があるのは、『俺』――自主的に左手に傷を付け続けた部下だけだった。
他の奴らは顔すら覚えていない。例え未識別機動体となって襲ってこようが構わない……どころか、相対した経験がある事に気付きもしないだろう。
では、相手が『俺』だったら――部下だった場合はどうか。
先程の音声データを思い返す。
「死んだ仲間が襲ってくる」という現象を認識するだけでも、熟練のテイマーを動揺させるには十分だろう。
しかし、ホーレツァーと呼ばれた男は、「機体の思念接続が上手くいかん」、「速すぎる」とも口にしたはずだ。
グレムリンを操るにあたり、思念接続は操縦技術と同等かそれ以上に重要だ。
精神・思念干渉を二重に仕掛けた上で、元の機体を上回るスペックで向かってくるのなら。
相手と共闘した経験が多いほど、見慣れた動きに「乗せられる」――
――機動力を削がれた不安定な状態で、相手に記憶と同じ動作を……「俺」の場合は補助を期待した瞬間、不意打ちを食らう可能性が上がる。
「俺」と『俺』は、互いの動きを知り尽くしていた、と言っても過言ではない。
小さな挙動ひとつで、次の動作と意図程度は容易く読み取れた。
二機で戦い続けた経験が、現状に牙を剥く。
一抹の不安と共に色を失いかけた視界を、聞き慣れた声が切り裂く。
『■■■上長!後方は俺が防ぎます。あなたは前方の二機を――』
瞬きひとつで、世界に色が戻る。
部下の声が機体と戦意を繋ぎ止め、勝利への一助となった戦闘は一度や二度ではなかった事を、改めて認識する。
――畜生。
『三時の方向、強力なエネルギー反応。来ます!』
戦場内外を問わず、陰に日向に「俺」を補佐していた部下は――もう、いない。
******
(情けねえったらねェな)
先の未識別機動体との戦闘で確信した。
今の状態の「俺」が出せる力は、部下と組んで共に空を駆けていた頃の数割にも満たない。
現在操縦可能なグレムリンが「俺」好みの構成ではないこと、
記憶と共に戦闘経験まで一部失われているらしいこと、
具体的にいつからか思い出せないが部下の肉体を使っていること、を差し引いても。
「チッ。こんなザマじゃ『俺』に笑われちまうだろうが」
自嘲を孕んだ長い溜息の後、雑念を振り払うように首を振る。
「回顧に郷愁。俺でさえ過去を想起すりゃこのザマだ。
戻りたくねェと言や嘘になる、が――」
自分の脳と精神が部下の肉体に入っている以上、部下の精神は戻って来ない。
――肉体に残った精神の残滓が自分を追い出すか、本物の「幽霊」として外部からやって来ない限りは。
「ったく、どいつもこいつも……甘ったれんじゃねえ。喪ったモンはどんだけ願おうが戻らねェんだ。
マトモな奴らは俺より一層、喪った相手の帰還を願ってやがんだろうよ。
過去を懐かしむのは勝手だが、判断と手元がブレてテメエが墜とされりゃ世話ねェだろ。
過去に殺されてる場合じゃねえ。俺やテメエらが生きてんのは現在だろうが」
男は、自分自身と肉体に言い聞かせるように、通信には乗らない程度の声量で噛みしめるように呟く。
傷跡の残る左手が、呼応するようにじくりと熱を帯びた。
「――ア?何だ、言いたい事でもあんのか。ンな訳ねえか。
幽霊だろうが死者だろうが、ここの知識と一緒に大人しく凍りついとけ。……お前もな」
左手に一瞥をくれ、目を閉じて吐き捨てると、熱は緩やかに引いていった。
******
――くしゃみが意識を現実に引き戻す。
「にしたって寒すぎるだろうがよ。クソ……あの釣り人みてェに、防寒具でも調達してから掘りに来るか……」
温泉があるらしい西方に進路を取ると、氷海に佇む男の声が耳に入る。
『いまは、未知なる+未+来+の途中だからな!』
男はフン、と鼻を鳴らすと、去り際に小さく頷いた。
「……当然だ。過去は必要な時に見りゃ十分だ、過去に追われる前に現在と+未+来+を何とかしねえとな」
◆4回更新の日記ログ
◆3回更新の日記ログ
◆2回更新の日記ログ
NEWS
あなたは夢を見ていました巨大な光の河が東から昇り、西へ沈んでいく
その夜の明かりの下、靄をかき分けて視点が下がっていきます
やがて一つの戦場へとあなたの意識は降りていきます
グレイフロッグ『ジェト』
「捉えたぞ! 未識別グレムリン!!」
????????『?????』
「ザッ……ザザーッ……こちら、グレ……リン大隊、……クパレット、2番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
グレイフロッグ『ジェト』
「操縦棺をばらばらにしてやる、幽霊め!!」
カエルのエンブレムの機体が、ノイズのちらつく機体を捕まえ、操縦棺をこじ開けます。そこには――
グレイフロッグ『ジェト』
「なんだよ、これ……!!」
????????『?????』
「ザッ……ザザーッ……こちら、グレ……リン大隊、……クパレット、2番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
グレイフロッグ『ジェト』
「ちくしょう、お前はただの、影だ!!」
カエルのエンブレムの機体が、そのまま掴んだ機体をばらばらにします
火花を散らして爆散する、ノイズちらつく機体
あなたはそのままゆっくりと意識を失い、視界に光が満ちて、そして――
グレイヴネット・インターフェース
「認証に成功。思念接続を開始……対流域を確保。ようこそ、グレイヴネットへ!!」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「……よう、そこのテイマー……お前も、見たか?」
傭兵『スコルパピー』
「あっ、ルキムラのなりきりアカウント」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「ま、なりきりでもいいさ。伝説の傭兵ルキムラがこんな所にはいないからな、それより」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たか? お前……そう、光の河が昇って、西へ……」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たならいいんだ。それを確かめたかった。俺だけが見たただの夢ではない、ということだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「頼みたいことがある。夢の続きを、ジェトを探してほしい」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「あいつは知っているはずだ、未識別グレムリンが何なのか」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「核心に迫っていなくとも、何か手がかりを持っているはずだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「【領域通信】を使えばジェトにも届くかもしれん。助けを求めているはずだ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「なんでそんな確信を持っているのか……気になるのならば、答えておこう」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は見たんだ。天使と、天国をな。少し、昔話をしよう」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は伝説と呼ばれるまでに、戦って、戦って、戦い続けた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「ある時、俺は命を落としかけた。機体は爆散。傷だらけのスーツは緊急遮断機構が働き皮膚ごと硬化」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「名前も知らねぇ島の海岸に打ち上げられて、じっと横になって目を閉じた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「見たんだよ。夢をな。巨大な光の河が昇って、西へ……」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「そして、夢に天使が出てきて、海岸の向こうをずっと指さしていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「俺は海岸を歩いた。天使が導くままに。やがて、目の前に錆びついた機体が横たわっていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「天使はにっこりと笑って、自己紹介をして、消えていった」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「目が覚めて、天使の導いた方へ歩いて行ったら、錆びた機体が夢のまま横たわっていた」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「光の河の夢は、あの時のままだ。俺は助けられた。今度は、助ける番だ」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「だから、頼んだぞ、【領域通信】だ。頼む……この借りはいつか返す」
バグズキャンバス『ルキムラ』
「……そう、天使。名前は『フヌ』って言ってたな。じゃあな」
ルキムラがログアウトしました
傭兵『スコルパピー』
「フヌ……か。聞いたこともないな。不思議な名前だ」
傭兵『スコルパピー』
「俺もジェトさんを探してみるかね」
スコルパピーがログアウトしました
ここはペンギン諸島。ただ氷原だけが広がっている
《ペングイン大帝》
「我は無敵! ゆえに、君臨! この氷の領域で……」
《ペングイン大帝》
「天国か。そこは素晴らしいところなのだろうな」
《ペングイン大帝》
「だが、我の領域こそ最強! それは我が無敵ゆえに!!」
一匹の王冠を被ったペンギンが氷の玉座にふんぞり返っている
S.Owenはジャミングバードを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
S.Owenはパンプキンヘッドを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
S.Owenは術導超重機関砲を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
対異常腕部はプリズムブレイク素材で強化された!!(素材消費)
対異常腕部は肉の缶詰で強化された!!(素材消費)
◆アセンブル
【頭部】に鉄の仮面を装備した
【腕部】にCC-CA-01を装備した
【操縦棺】にサファイアコフィンを装備した
【脚部】に重鎮を装備した
【エンジン】にわいるどはーとを装備した
【索敵】に検眼を装備した
【主兵装】にライジンを装備した
【副兵装】にAMG-00スチールコアを装備した
【背部兵装】に術導超重機関砲を装備した
【機動補助】に緊急推進装置を装備した
◆僚機と合言葉
移動
西←へ移動し、北部海域【ペンギン諸島】へと到達した
ユニオン活動
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
北北東海域【氷獄】の戦果通信
>>友軍の戦闘結果スリーピング・レイル
「ええと……、こちら『スリーピング・レイル』。……こちらは問題なく勝利しているよ」
>>友軍の戦闘結果
ツィール・ブライ【覚醒】
「終わりました~」
>>友軍の戦闘結果
ネグロ【覚醒】
「……」
―― 通信を切断します。
精算
報酬 50
経費 -3
フラグメンツ獲得 47
【!】残弾枯渇 AMG-00スチールコアは弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
【!】増殖 術導超重機関砲は弾数が増加し 10発 になりました
◆パンプキンヘッドを開けた!!(ライフスチール獲得)
経費 -3
フラグメンツ獲得 47
【!】残弾枯渇 AMG-00スチールコアは弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
【!】増殖 術導超重機関砲は弾数が増加し 10発 になりました
◆パンプキンヘッドを開けた!!(ライフスチール獲得)
あなたはフラグメンツと交換でヘビィマテリアルを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で象の目を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換でうにを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換でうにを手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で象の目を手に入れた……
【物資入手】夜空に翻る影……何かが落下してくる!!
あなたは未開封コンテナを手に入れた……(コンテナ入手率 16.45%)
南部海域【渇きの海】の仲間がこのコンテナを求めている。頼んだぞ
キャラデータ
__0__1__2__3__4__5
__6__7__8__9_10_11
_12_13_14_15_16_17
_18_19_20_21_22_23
所持品リスト
中わいるどはーと
《広域DLパーツ:フィムヴァ=ビヴロス(Eno153)からのDL》
[tips]
種別:低圧エンジン [ミストエンジン]
零1耐4《広域DLパーツ:フィムヴァ=ビヴロス(Eno153)からのDL》
[tips]
重術導重機関砲
▮▮▮▮ FULL ▮▮▮▮
【装弾数】…… 16
[tips]
種別:術導重機関砲 [連射聖魔射撃火器]
零4耐3▮▮▮▮ FULL ▮▮▮▮
【装弾数】…… 16
[tips]
重対異常腕部
[tips]
種別:巨大腕部 [腕部]
零3耐4[tips]
重鉄の仮面
《広域DLパーツ:藍珠(Eno34)からのDL》
[tips]
種別:鉄面頭部 [頭部]
零3耐5《広域DLパーツ:藍珠(Eno34)からのDL》
[tips]
肉の缶詰
種別:肉の缶詰 [素材]
零耐【付与】アサルトダガー限定
[tips]ヘビィマテリアル
種別:ヘビィマテリアル [素材]
零耐【付与】ハイパレーダー限定
[tips]肉の缶詰
種別:肉の缶詰 [素材]
零耐【付与】電波探知機限定
[tips]重ライジン
《広域DLパーツ:イレヴン(Eno35)からのDL》
【装弾数】…… 1
[tips]
種別:電磁クレイモア [連射電子格闘火器]
零4耐1《広域DLパーツ:イレヴン(Eno35)からのDL》
【装弾数】…… 1
[tips]
中緊急推進装置
《広域DLパーツ:PHM(Eno46)からのDL》
[tips]
種別:緊急推進器 [ブースター]
零2耐2《広域DLパーツ:PHM(Eno46)からのDL》
[tips]
肉の缶詰
種別:肉の缶詰 [素材]
零耐【付与】レッドバイク限定
[tips]重CC-CA-01
《広域DLパーツ:クロウラー(Eno116)からのDL》
[tips]
種別:巨大腕部 [腕部]
零2耐5《広域DLパーツ:クロウラー(Eno116)からのDL》
[tips]
中サファイアコフィン
《広域DLパーツ:エリーゼ・ティンダーリア(Eno66)からのDL》
[tips]
種別:圧壁操縦棺 [操縦棺]
零1耐4《広域DLパーツ:エリーゼ・ティンダーリア(Eno66)からのDL》
[tips]
象の目
種別:象の目 [素材]
零耐【付与】耐衝撃逆関節限定
[tips]軽機密データ
[tips]
種別:機密データ [FCS]
零1耐1[tips]
重重鎮
《広域DLパーツ:闇(Eno20)からのDL》
[tips]
種別:ウインタテリウム [多脚]
零2耐7《広域DLパーツ:闇(Eno20)からのDL》
[tips]
中ジャミングバード
《広域DLパーツ:藍の羽(Eno3)からのDL》
[tips]
種別:リコンキトゥン [レーダー]
零3耐3《広域DLパーツ:藍の羽(Eno3)からのDL》
[tips]
重検眼
《広域DLパーツ:リト・Е・ドレエヴニエフ(Eno151)からのDL》
[tips]
種別:リコンキトゥン [レーダー]
零2耐5《広域DLパーツ:リト・Е・ドレエヴニエフ(Eno151)からのDL》
[tips]
ドラム缶
種別:ドラム缶 [素材]
零耐【付与】ジャンガリアン限定
[tips]軽パンプキンヘッド
[tips]
種別:パンプキンヘッド [頭部]
零耐[tips]
軽鉄板
種別:鉄板 [素材]
零0耐0【付与】全作製品対象
[tips]超重術導超重機関砲
《広域DLパーツ:藍の羽(Eno3)からのDL》
【装弾数】…… 10
[tips]
種別:術導重機関砲 [連射聖魔射撃火器]
零4耐5《広域DLパーツ:藍の羽(Eno3)からのDL》
【装弾数】…… 10
[tips]
うに
種別:うに [素材]
零耐【付与】ナパーム砲限定
[tips]うに
種別:うに [素材]
零耐【付与】フォックスサイト限定
[tips]象の目
種別:象の目 [素材]
零耐【付与】盾二脚限定
[tips]軽未開封コンテナ
種別:未開封コンテナ [コンテナ]
零0耐0【未開封】
[tips]