第4回目 午前2時のS.Owen
プロフィール
名前
S.Owen
愛称
S.Owen
![]() | 経歴 鴉にも鷹にも成れなかったただの鳶。 頭部に大きな傷跡があり、肉体と脳の所有者が異なる。 時々ちぐはぐで噛み合わない挙動がみられる。 【脳: ■e■■■■■】 かつてC.C.という名の機体を駆っていた記憶がある。 肉体に振り回される頻度が上がった。愛想がなく、口が悪い。 唯一部下のことだけは信用している。 【肉体: S■■■n】 若干筋肉質な肉体。比較的温厚な性格で、食事が好きだった様子。 脳の持ち主を上長と呼び慕っており、相手のためなら■■■■■■■■■■ (以降の文字は読み取れない) |
◆日誌
グレイヴネットに接続した影響だろうか、各種通信が次々と流れ込んでくるようになった。
操縦棺内に溢れ返る電子音と人間の肉声。
操縦席に腰を埋め、進路を北に取り機体を飛ばす男は、
戦場でもないのにうるさくてかなわない、と言わんばかりに首を振ると、
手元のボタンを操作し、音量を無音ぎりぎりまで下げた。
(不必要な情報を耳に入れてる暇はねえ……が、どこに何が潜んでやがるか分からねえからな)
視覚はモニタに、聴覚は微かに聞こえる通信に。
意識はレーダーに向けつつ操縦していると、ピピッと小さな音が響き、個人宛と思しき通信が入った。
どこからこの機体に目を付けたのか、スコルパピーと名乗る傭兵の話を聞くともなく聞き流していると、
先程耳にしたばかりの女性の声が重なった。
無意識のうちに、彼女の声を優先的に聞き取っていたらしい。
程なくして彼女の異変と通信の切断を感知すると、男の表情が険しくなった。
(死んだはずの傭兵の機体……霊障研究所、か)
結局一言も発することのないまま通信を終えると、脳内で思索を巡らせる。
(機体の複製なんざ幾らでもあり得る。姿だって金さえ積めば好きな義体を作れる。
何をビビってやがんだ?一度命を落とした傭兵が戻ってくる訳がねえだろうが。
幻影に縋るんじゃねえ。思い入れのあった相手なら尚更、ソイツが偽者だって事くらい分かんだろ、)
ふと。
部下の姿が脳裏をよぎる。現在肉体を己に貸し与えている『俺』の、本来の姿とその――言葉が。
次の瞬間、頭部が締め付けられるように痛んだ。
【Day 3】
……傷跡が、疼く。
遠くから「俺」を呼ぶ声がする。
「■■■上長!報告致します。今回の戦果は――」
声の主は予想通り、部下である『俺』。
蘇った記憶の再現なのだろう。報告内容には聞き覚えがあった。
毅然とした口調で報告を終えた『俺』だったが、その日は何となく歯切れが悪かった。
言い足りないことがあるなら言ってみろ、と促すと、『俺』は少し口ごもった後でぽつりと言葉を漏らした。
「……■■■上長。
もし俺が……俺でなくなったり、俺の顔をした偽者があなたを襲撃するような事態が起きたなら。
その時は、躊躇せず撃ち抜いて頂けませんか」
『俺』の真剣な眼差しと言葉を受け、「俺」が数回の瞬きの後、返答すべく口を開こうとすると、
『俺』ははっと身を強張らせ、弁解するように言葉を紡いだ。
「あ、いえ、近年全身義体で生活する者も珍しくありませんから、他人に成りすます事も容易であると考えて……先程の発言に至りました。
ご気分を害されたら申し訳ありませんが、俺もあなたも枚挙に暇がないほど恨みを買ってきたはずですので、
あなたの命を狙う者が現れれば、手段として利用される可能性があります。
俺は今のところ肉体の大半が生身ですが、今後どうなるかは確証が持てません」
堰を切ったように一息に言葉を吐き出した『俺』は、「俺」の――恐らく怪訝な表情で睨んでいたであろう視線を受け、
ぐっと拳を握ると、鋭く息を吸い込んだ。
「……他の人間との見分けがつくように、本物の俺の肉体には傷を入れる事にします。
あなたと接する際は必ず見せるようにしますので……っ、」
そう言うが早いか、『俺』は懐から取り出したナイフの刃を左手の甲に埋めた。
ぎりぎりと深くまで、鮮血が床に滴り落ちるのも厭わずに、「俺」の制止にも首を振る。
仕方なく駆け寄って『俺』の手からナイフを引き抜いて奪い取ると、『俺』は赤く染まった左手を睨み付けた後、
目を閉じて膝をつき、懺悔するように頭を垂れた。
*******
(思い出した。あん時ゃ気でも触れたかと思ったが、)
左手を覆う手袋を外す。手の甲に視線を落とすと、先程の記憶に近い位置にナイフの跡と思しき線が走っていた。
一筋ではないことから、あの後も跡が残るように何度も切り付けたらしい事が伺える。
「やっぱり気が触れてやがったか。この跡だって真似されちまえば終わりだろうが」
深い溜息を吐きながら、右手の手袋も外して指で傷跡をなぞる。
ある程度の年月を経て尚、僅かに凹凸を感じる跡。
それに、と苛ついたような溜息を零すと、顔を上げてモニタを睨み付ける。
「馬鹿野郎。俺が部下を……お前を見間違うとでも思ってんのかよ」
*******
機体を飛ばす。北へ、北へ。モニタが映し出す景色が凍り付いていく。
途中で通信機が拾い上げた声が、脳内で反響する。
「幽霊だって凍っちまうよ」
ハ、と失笑を漏らすと、じわりと熱を帯びる肉体に向けて吐き捨てる。
「死んだ奴は大人しく凍り付いとけ。傷があるってこたァ、この肉体は本物なんだろ?
安心しろ、お前の『幽霊』でも出た暁にゃ――俺が真っ先に撃ち落としてやるからよ」
操縦棺内に溢れ返る電子音と人間の肉声。
操縦席に腰を埋め、進路を北に取り機体を飛ばす男は、
戦場でもないのにうるさくてかなわない、と言わんばかりに首を振ると、
手元のボタンを操作し、音量を無音ぎりぎりまで下げた。
(不必要な情報を耳に入れてる暇はねえ……が、どこに何が潜んでやがるか分からねえからな)
視覚はモニタに、聴覚は微かに聞こえる通信に。
意識はレーダーに向けつつ操縦していると、ピピッと小さな音が響き、個人宛と思しき通信が入った。
どこからこの機体に目を付けたのか、スコルパピーと名乗る傭兵の話を聞くともなく聞き流していると、
先程耳にしたばかりの女性の声が重なった。
無意識のうちに、彼女の声を優先的に聞き取っていたらしい。
程なくして彼女の異変と通信の切断を感知すると、男の表情が険しくなった。
(死んだはずの傭兵の機体……霊障研究所、か)
結局一言も発することのないまま通信を終えると、脳内で思索を巡らせる。
(機体の複製なんざ幾らでもあり得る。姿だって金さえ積めば好きな義体を作れる。
何をビビってやがんだ?一度命を落とした傭兵が戻ってくる訳がねえだろうが。
幻影に縋るんじゃねえ。思い入れのあった相手なら尚更、ソイツが偽者だって事くらい分かんだろ、)
ふと。
部下の姿が脳裏をよぎる。現在肉体を己に貸し与えている『俺』の、本来の姿とその――言葉が。
次の瞬間、頭部が締め付けられるように痛んだ。
【Day 3】
……傷跡が、疼く。
遠くから「俺」を呼ぶ声がする。
「■■■上長!報告致します。今回の戦果は――」
声の主は予想通り、部下である『俺』。
蘇った記憶の再現なのだろう。報告内容には聞き覚えがあった。
毅然とした口調で報告を終えた『俺』だったが、その日は何となく歯切れが悪かった。
言い足りないことがあるなら言ってみろ、と促すと、『俺』は少し口ごもった後でぽつりと言葉を漏らした。
「……■■■上長。
もし俺が……俺でなくなったり、俺の顔をした偽者があなたを襲撃するような事態が起きたなら。
その時は、躊躇せず撃ち抜いて頂けませんか」
『俺』の真剣な眼差しと言葉を受け、「俺」が数回の瞬きの後、返答すべく口を開こうとすると、
『俺』ははっと身を強張らせ、弁解するように言葉を紡いだ。
「あ、いえ、近年全身義体で生活する者も珍しくありませんから、他人に成りすます事も容易であると考えて……先程の発言に至りました。
ご気分を害されたら申し訳ありませんが、俺もあなたも枚挙に暇がないほど恨みを買ってきたはずですので、
あなたの命を狙う者が現れれば、手段として利用される可能性があります。
俺は今のところ肉体の大半が生身ですが、今後どうなるかは確証が持てません」
堰を切ったように一息に言葉を吐き出した『俺』は、「俺」の――恐らく怪訝な表情で睨んでいたであろう視線を受け、
ぐっと拳を握ると、鋭く息を吸い込んだ。
「……他の人間との見分けがつくように、本物の俺の肉体には傷を入れる事にします。
あなたと接する際は必ず見せるようにしますので……っ、」
そう言うが早いか、『俺』は懐から取り出したナイフの刃を左手の甲に埋めた。
ぎりぎりと深くまで、鮮血が床に滴り落ちるのも厭わずに、「俺」の制止にも首を振る。
仕方なく駆け寄って『俺』の手からナイフを引き抜いて奪い取ると、『俺』は赤く染まった左手を睨み付けた後、
目を閉じて膝をつき、懺悔するように頭を垂れた。
*******
(思い出した。あん時ゃ気でも触れたかと思ったが、)
左手を覆う手袋を外す。手の甲に視線を落とすと、先程の記憶に近い位置にナイフの跡と思しき線が走っていた。
一筋ではないことから、あの後も跡が残るように何度も切り付けたらしい事が伺える。
「やっぱり気が触れてやがったか。この跡だって真似されちまえば終わりだろうが」
深い溜息を吐きながら、右手の手袋も外して指で傷跡をなぞる。
ある程度の年月を経て尚、僅かに凹凸を感じる跡。
それに、と苛ついたような溜息を零すと、顔を上げてモニタを睨み付ける。

「馬鹿野郎。俺が部下を……お前を見間違うとでも思ってんのかよ」
*******
機体を飛ばす。北へ、北へ。モニタが映し出す景色が凍り付いていく。
途中で通信機が拾い上げた声が、脳内で反響する。
「幽霊だって凍っちまうよ」
ハ、と失笑を漏らすと、じわりと熱を帯びる肉体に向けて吐き捨てる。
「死んだ奴は大人しく凍り付いとけ。傷があるってこたァ、この肉体は本物なんだろ?
安心しろ、お前の『幽霊』でも出た暁にゃ――俺が真っ先に撃ち落としてやるからよ」
◆3回更新の日記ログ
◆2回更新の日記ログ
NEWS
あなたは必要な情報を得るため、あるいは他の理由からか、あるいは強制的にグレイヴネットにログインしますそこでは何か騒ぎになっていました
「認証に成功。思念接続を開始……対流域を確保。ようこそ、グレイヴネットへ!!」
「やはりそうだ……グレムリンが、未識別機動体に……」
「へへっ、ビビってるんでしょうか……スコルパピーさん……」
「ビビりもするさ……あのホーレツァーが……それに……」
「おや、そこの傭兵さんはまだ聞いていない? 興味深いですよぉ……」
「先日話した通りのことが起きた。撃墜されたはずのグレムリンとの戦闘だ」
「会話データだけですがねぇ……当事者たちはいまだ、行方知れずって話さ」
音声データを再生します
グレイフロッグ『ジェト』「……ホッっつあん! 後ろから来ている!!」
スネイクパレット『ホーレツァー』「見えている! だが、速すぎる……この動きは……」
グレイフロッグ『ジェト』「……ホッっつあん! どうしちまったんだよ、さっきから鈍いぞ!」
スネイクパレット『ホーレツァー』「機体の思念接続が上手くいかん!! ジャミングかもしれん、それに……」
スネイクパレット『ホーレツァー』「この動き……俺は、この動きを……知っている」
????????『?????』「ザッ……ザザーッ……こちら、グレ……リン大隊、……クパレット、2番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
スネイクパレット『ホーレツァー』「その声、ヘリエローだな!? 俺だ! ホーレツァーだ! お前、死んだはずじゃ……」
グレイフロッグ『ジェト』「様子がおかしい! 敵の動きが機械的過ぎる! いったん退こう、ここは……」
スネイクパレット『ホーレツァー』「すまない、惑わされ過ぎた……撤退を……ぐっ!!」
????????『?????』「ザッ……ザザーッ……こちら、グレムリン大隊、スネイ……ザザッ……番機! 戦果、良好ォ!! ザザーッ」
グレイフロッグ『ジェト』「いま助ける!! 持ってくれ……ッ!!」
音声データを終了します
「会話データだけアップされててねぇ、この二人は他に4機のグレムリンと行動していたけど、全員行方知れず、だよぉ」
「会話に出てきたヘリエローは16年前亡くなっているはずだ。それも重粒子粉塵兵器を受けて消滅。蘇生は不可能……」
「フレッシュの姉貴! 大変だ!! 各地の索敵報告を見てくれ……」
「来やがりましたねぇ……未識別グレムリン、だねぇ……」
「始まる……のか」
「いくよ! コープスメイデン隊は、俺か貴様が、死体になるまで!」
「死体になるまで!!」
ここは氷獄。どこまでも氷山が浮かんでいる
「おーーーーさむさむ。ここは氷獄、よく来たな!」
「古代の知識が眠る氷河さ、ここは! ただ……」
「何の役にも立たねぇよ! いまは、未知なる未来の途中だからな!!」
モコモコの防寒具を来た男が釣りをしている
カトゥイルを破棄した
S.Owenはわいるどはーとを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
S.Owenは機密データを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
S.Owenは検眼を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
耐久式術導縛鎖陣は肉の缶詰で強化された!!(素材消費)
耐久式術導縛鎖陣はブレスオブウインド素材で強化された!!(素材消費)
◆アセンブル
◆僚機と合言葉
移動
あなたはその場に留まった
ユニオン活動
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
◆友軍からの通信
北北東海域【氷獄】の戦果通信
>>友軍の戦闘結果「............v..」


>>友軍の戦闘結果
ザミエル超速【覚醒】「こちら氷獄61ブロック、全機撃墜。」
ザミエル超速【覚醒】「イゾ坊!定時連絡を!!しろ!!!」


>>友軍の戦闘結果
イゾルフ停滞【覚醒】「兄ちゃぁあああああん!!!!!!!」


>>友軍の戦闘結果
「ええと……、こちら『スリーピング・レイル』。……こちらは問題なく勝利しているよ」


>>友軍の戦闘結果
「終わりました~」


>>友軍の戦闘結果
「アダム・ライソン、無事帰還しました。
友軍の皆さんは無事でしたか?」


>>友軍の戦闘結果
通信機からは轟音とノイズと絶叫が響いてくる。勝つには勝ったがひどいことになっているようだ。


精算
報酬 30
売上 1
┗パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>184
経費 -3
フラグメンツ獲得 28
【!】残弾枯渇 AMG-00スチールコアは弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
【!】増殖 術導重機関砲は弾数が増加し 16発 になりました
売上 1
┗パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>184
経費 -3
フラグメンツ獲得 28
【!】残弾枯渇 AMG-00スチールコアは弾数が枯渇しました。補給所で弾薬を入手したり、コンテナを入手、開封し、装弾をする必要があります
【!】増殖 術導重機関砲は弾数が増加し 16発 になりました
あなたはフラグメンツと交換で肉の缶詰を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で肉の缶詰を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換で肉の缶詰を手に入れた……
あなたはフラグメンツと交換でドラム缶を手に入れた……
夜空には静かに星が浮かぶ……(コンテナ入手率 14.72%)
キャラデータ
__0
__1__6
_12
_18


