第1回目 午前2時のスリーピング・レイル

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あなたは錆びついた廃工場で目を覚ました
奇妙なサイレンが鳴り響く
外からは戦闘の音、そして悲鳴
見上げると、錆びついた機体が廃工場の奥に横たわっていた……

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プロフィール

名前
スリーピング・レイル
愛称
スリーピング・レイル
プロフ絵機体画像
経歴

記憶喪失のグレムリンテイマー。
自分に関すること、そしてこの虚空領域に関することは何一つわからない。
唯一「グレムリンの操縦」だけは体が覚えている。
『スリーピング・レイル』とは身に着けていたエンブレムに刻まれていた文字列。

(イラストはすのだ様からの頂き物です)

僚機プロフィール

名前
ネグロ
愛称
ネグロ
プロフ絵機体画像
経歴

元真紅連理所属、整備士の資格を持つ。

身長166cm 体重79cm  年齢43
両腕バイオ生体置き換え済

第一次七月戦役時、徴兵以来を受け真紅連理の強襲部隊に所属。

戦役中に左腕を失い、右腕を換金した後両腕をバイオ生体置き換え手術を行う。
現在まで拒否反応含む異常なし。

真紅連理降伏後、第一次七月戦役より消息をたつ。

その後、各地でゲリラ的活動の目撃情報有り。



◆日誌


『希望も未来も自らの手で絶って。今や、その傷跡だけがお前を物語る』
 
 
 *  *  *
 
 
「何をぼうっとしているんだ?」

「いや、綺麗な空だなと思って」

「ああ、確かに見事な夏空だ」

 見上げたそれはとても青くて、どこまでも広がっていて、根元から湧き上がってくる質量を伴っているかのごとき白い雲が、その青を彩っていた。

 その、青と白のコントラストを見ていると、何故かふと、泣きたくなるような衝動に襲われる。どうして、そんな気分になるのかもわからないまま。

 すると、からかうような声が降ってくる。

「しかし、珍しいこともあるものだ。……が、…………なんて」

 耳に届く音声に、雑音が混じる。混じった、と気づいた途端に、目に映っていた青が色を失っていく。それだけではない。目に映る光景にもノイズが走り、徐々に視界が狭まっていく。

 口を開く。何かを言わなければならない、けれど、何を言えばいいのかもわからない。

 その、唇の感覚すらも遠のいていく。自分の体から、何もかもが失われていくのがわかる。「自分」という認識すら溶けて消えてしまうのだろうか。そんなことを思いながら、それでも、目だけはそれを見上げていた。

 空と呼ばれたそれを、見上げていた。
 
 
 *  *  *
 
 
 ざざ、ざっ。

 ノイズ音が意識の中に飛び込んできて、ミアは目を覚ます。

 体の節々が痛く、服越しの感触で、冷たい床の上に転がっているということに気づく。ごつごつとした床に小さな手をついて、上体を起こす。頭ががんがんして、何だか意識がぼんやりする。

 ――最悪の寝覚め。

 そんなことを思っていると、ぼやけていた視界が焦点を結ぶ。

 どうやら、自分が寝ていたのは工場のようだった。だが、破れた天井から入ってくる明かり――それも人工的なものであるが――に照らされ、目に映る光景は酷く荒れ果てていて、人の手が入らなくなって久しい場所ということも一目でわかった。

 自分は何故こんなところで寝ているのだろう?

 記憶を手繰ろうとしても、どうにも頭がはっきりとしてくれない。ただ、今日はいつも通り働きに出たはずで、いつも働いている整備工場はこんな寂れた場所ではない……、はずだ。

 ゆっくりと視界を巡らせる。すると、巨大な影がすぐ側に佇んでいたことに気づき、びくりとする。

 目をこすってよく見てみれば、それは――奇妙な姿をした機械だった。二本の主脚ともう二本の補助脚を持ち、空を舞う翼の代わりに巨大な金属の刃を有している。ずっしりとした体躯からみて、どうにも空を飛べるようには見えないが、それでも何となく全体として「鳥」を思わせるフォルムをしている。

 異様な姿こそしていたが、ミアはこの機械が何と呼ばれるものなのかを、知っていた。

「グレムリン……?」

 そう、それは確かにグレムリンと呼ばれる機動兵器だ。ただし、工場そのものと同じく、酷く錆び付いていて、果たして動くのかどうかも定かではないが。

 そして、鳥型のグレムリンの足元に、誰かが立っていた。

 ちょうど天井の破け目の真下に立っていたため、ミアからもその姿をはっきりと見ることができた、その人物は――ぼさぼさの真っ白な髪をした、見知らぬ男だった。体にぴったりと沿うタイプの防護服の上からコートを羽織ったその男は、ぼうっとその場に立ち尽くしている。

『戦線を維持せよ! 我々は……、……、立ち上がるのだ!』

 いずこからか聞こえてくる、交戦を告げる声。そう、そうだ、今、戦場でない場所はないのだと、ミアは「思い出す」。どこにも逃げ場などなく、ただ蹂躙されるばかりの、戦場。

 それでも、ミアは弾かれるように立ちあがる。足掻かない理由はない。まだ死にたくない、その気持ちがミアを突き動かすのだ。

 その時、ノイズとは別の音が耳を突いた。

 それは、ミアと男のちょうど間くらいの位置に落ちていた端末が鳴らす呼び出し音だった。ミアはそれを拾い上げようと手を伸ばすが、男の方が先に端末を手に取っていた。

 男の指が端末に触れた途端に、呼び出し音が途切れて声が漏れ出す。その声は、ミアの耳にも確かに届いていた。

『おはよう。目は覚めたかな? この通話ももう三回目だね』

『世界を救う、始まりの朝。でも、もう遅いんだ』

『僕は破滅を知っている。それは避けられない』

『もし君が《また》、僕の邪魔をするのなら、今回も僕が勝つよ』

 そこで、声は途絶えた。

 随分、一方的で中途半端で意味不明な通信だ、とミアが思ったその時。すぐ側に立つ男の、白い髭に縁取られた唇が動く。

「破滅の今際にて、停滞せよ、世界」

 低い、けれどよく通る声が。

「世界はいまのままで十分、美しいのだから」

 言葉を、紡ぐ。
 
 
 *  *  *
 
 
 声を失った端末を握り締める。

 ……自然と、声が出ていた。

 その後に続くはずであった言葉を、紡いでいた。

 どうして、それを自分が知っていたのかはわからない。思い出そうとしても、何もかもが靄に包まれてしまっているようで、何一つとして定かになってくれない。

 何もかも。そう、何もかも。

「あれ……?」

 声が、唇から漏れる。もう一度声を出してみて、それが「自分の声」であるということを認識してから、果たして自分はこんな声だっただろうか、と思う。

 それだけではない。ゆるい痛みを訴える頭に伸ばした手の形も、自分が纏っている服も、まるで自分のものではないかのような錯覚に陥って、そして改めて気づく。

 ――僕は。……誰、だ?

 気づいてしまえば、疑問符ばかりが噴出する。自分は誰だ。ここはどこだ。目の前に佇んでいるこの錆び付いたものは何だ。それから。それから。

 混乱する頭を抱えたところで、意識の中に声が滑り込んでくる。否、その声はずっとこの場に鳴り響いていたはずなのだが、今まで意識に入っていなかったのだ。

『繰り返す! 戦線を維持せよ――』

 戦線。その言葉をきっかけに思い出されるのは、この世界が今、未識別機動体という謎の存在の侵攻を受け、世界の全域が敵の手に落ちてしまっていること。

 そして――そして。

「ねえ、ちょっと!」

 はっとして、そちらを見れば、鮮やかな緑の髪をしたちいさな少女が、大きな紫の瞳でこちらを見上げていた。腰に手を当てた少女は、激しくまくし立ててくる。

「何ぼうっとしてるの! すぐに、ここも戦場になる!」

 そう、それは何故か「確か」だと、わかった。だから、と言葉を紡ぐ少女は、こちらの手を引いて言う。

「逃げるなり、何なりしないと死んじゃうんだよ! わかってる?」

「……うん、そうだ」

 だから、と。言葉を続けて、肩に引っ掛けられていたコートをするりと下ろし、手にしていた端末とともに少女の手に預ける。

「戦って、みるよ」

「え……?」

 少女の疑問符を聞きながら、すっかり錆び付いた機体を見上げる。それが『グレムリン』と呼ばれるものだということはわかった。

 すると、ずんぐりとした鳥の姿をしたグレムリンが鈍い音を立てて身を震わせた。こちらの意志に応えるかのように。そして、ゆるゆると、閉ざされていた乗り込み口が開かれる。

 ぽかん、と口を開いた少女に軽く頷いてみせて、それから乗り込み口に足をかける。

「待って!」

 我に返ったらしい少女が声を上げる。ただでさえ大きな目をさらに見開いて、こちらを見据えている。

「あなた、戦えるの? グレムリンで?」

 その問いには、何故だろう。答えは最初から用意されていたかのように、唇から零れ落ちた。

「戦い方は、わかる気が、する」

 その言葉だけを残して、操縦棺――と呼ぶことは不思議と思い出せた――に潜り込めば、自然と計器が音を立てて動き出し、正面に、シアンの光で構成された文字列が浮かび上がる。

『あなたの名前と、この機体の名前を入力してください』

 皮肉だ、とつい唇を緩めてしまう。

 名前を知りたいのはこっちだ。せめて、何か自分の手がかりになるものはないか、と風変わりなデザインの服を見回してみれば、ずんぐりとした鳥のエンブレムと共に、文字列が書かれているのを見つける。

 果たしてそれが、自分の名前なのか、それとも他のもの――例えばエンブレムに似た姿をしているこの機体――を示す名前なのかは判断がつかない。けれど、ひとまずこれをもって、問いかけに答えることにする。

「僕は、そして君は、」

 エンブレムの文字列を、指でなぞり。
 
 

日記画像


 
 
「『スリーピング・レイル』」
 
 
 
 
【Scene:0001 眠れる鳥の目覚め】




NEWS

いま、世界を脅かす影……それが、未識別機動体
彼らは見知った兵器の姿で現れ、世界を蹂躙する
あまりにも強すぎる、意思疎通不可能な脅威
対抗するすべは、ただ一つ
スリーピング・レイル
「... ... ... system reboot ok」

スリーピング・レイル
「... ... ... rest the ghost
... ... ... dust to dust
... ... ... july will be end」

スリーピング・レイル
「... ... ... thank you for your ... ... ... 」

!! enter the void sea !!
グレイフロッグ『ジェト』
「大丈夫か、くそっ、派手にやられてしまった」

グレイフロッグ『ジェト』
「しかしまぁ、お前も『選ばれた』ということかもしれないな」

グレイフロッグ『ジェト』
「世界中のあちこちで、テイマーに寄り添うように、錆びたフレームが出現している」

グレイフロッグ『ジェト』
「不思議なこともあるもんだが、このチャンスを生かさない手はない。俺たちは……」

???
「こちら、カラフルスネイル隊の『リスプ』。退路を確保した。生存者は……って、ジェトか」

カラフルスネイル『リスプ』
「1年ぶり、3回目だね」

グレイフロッグ『ジェト』
「……」

カラフルスネイル『リスプ』
「そちらの機体もついておいで。人類の反抗軍……その駐屯地にエスコートしてあげる」

カラフルスネイル『リスプ』
「ちょっといいメシ食べて、旅立つのはそれからでも」

【タワー港湾部】
――第七仮設駐屯地
参戦に成功した傭兵や、逃げ延びた市民が集まり、仮設基地としている
集められた物資は潤沢とは言えないが、それなりに心を癒してくれるかもしれない
カラフルスネイル『リスプ』
「ここは大きな港だったみたいね。まだ生きている船も多い。明日には、旅立つ人も多い」

カラフルスネイル『リスプ』
「世界中に、助けを求めるひとがいる。グレイヴネットには、まだ生きている声がある」

カラフルスネイル『リスプ』
「ジェト、あなたは……って、もう行くの?」

グレイフロッグ『ジェト』
「俺は戦う。それが、俺の意思だ。じゃあ……な」

カラフルスネイル『リスプ』
「……行っちゃったか。メシくらい、食べていけばいいのに。あなたはどうするの? まぁ、私が気にかけることでもないか」

カラフルスネイル『リスプ』
「じゃあね。ご武運を。グレイヴネットで、あなたの活躍、楽しみにしているよ」

夜明けが近づいていた
謎のフレーム、生き残った者
長い、長い戦いが始まる
その夜明けの空を……赤い靄の間に、大型全翼機がゆっくりと通り過ぎて行った
スリーピング・レイルは圧壁操縦棺を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
スリーピング・レイルはリコンキトゥンを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
スリーピング・レイルは鉄面頭部を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
スリーピング・レイルは巨大腕部を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
スリーピング・レイルはウインタテリウムを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
スリーピング・レイルはパンツァークリンゲを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
スリーピング・レイルはバトルシールドを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
スリーピング・レイルは緊急推進器を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
スリーピング・レイルは緊急推進器を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
スリーピング・レイルは大型ボイラーを手に入れた!!(フラグメンツ-1)
スリーピング・レイルは術導重機関砲を手に入れた!!(フラグメンツ-1)
フライトレス・フェザーは鉄板で強化された!!(素材消費)

◆アセンブル

頭部【頭部】に鉄面頭部を装備した
腕部【腕部】に巨大腕部を装備した
操縦棺【操縦棺】に圧壁操縦棺を装備した
脚部【脚部】にウインタテリウムを装備した
エンジン【エンジン】に大型ボイラーを装備した
索敵【索敵】にリコンキトゥンを装備した
主兵装【主兵装】にパンツァークリンゲを装備した
副兵装【副兵装】に術導重機関砲を装備した
背部兵装【背部兵装】にフライトレス・フェザーを装備した
機動補助【機動補助】に緊急推進器を装備した

◆僚機と合言葉

ネグロとバディを結成した!!

次回ピグマリオン・マウソレウムに協賛し、参戦します

ピグマリオン・マウソレウム担当
「フゥーッ!! アイドルしてる? いいね、あげる!!」

移動

北↑へ移動し、空母船団
【コロッセオ・レガシィ】へと到達した

ユニオン活動

パッチワーク・ゴーストシップの活動記録


迷子の迷子の幽霊船。継ぎ接ぎだらけの幽霊船。
仮初の船長と集まって来た人達を乗せ、目指すのは粉塵の果て、霧の果て――

¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨

戦艦をもとに継ぎ接ぎに足された船に乗る人達や、その船と情報交換してくれる人の集まり。


ルイン
「……通信機能は生きてるみたいだな……よし」


ザ、ザザ……ザーー

ルイン
「こちら、継ぎ接ぎ幽霊船(パッチワーク・ゴーストシップ)。当艦は、航海において自衛手段を持たない艦である。
よって、付近のグレムリンの力を借りたい。こちらからは、海上移動手段および、パイロットの衣食住を提供する備えがある。
この通信が聞こえた者で興味があるものは座標――まで」

ルイン
「――合わせて、当艦と情報提供、共有可能な者も探している。その場合はこの通信宛に返信をしてもらいたい。
……どちらにせよ、色より返答がある事を願う」

ルイン
「……これでいい反応があれば恩の字か……」


メッセージ

◆戦闘結果

戦闘結果は*こちら*

◆ダイジェスト結果

精算

報酬       30
経費       -11


フラグメンツ獲得 19
【!】増殖    術導重機関砲は弾数が増加し 3発 になりました
【!】増殖    フライトレス・フェザーは弾数が増加し 3発 になりました

あなたはフラグメンツと交換で燐光の小瓶を手に入れた……

夜空には静かに星が浮かぶ……(コンテナ入手率 10%)

キャラデータ


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_18アイコン_19アイコン_20アイコン_21アイコン_22アイコン_23アイコン

所持品リスト

燐光の小瓶
種別:燐光の小瓶 [素材]

【付与】鉄面頭部限定
[tips]

圧壁操縦棺
種別:圧壁操縦棺 [操縦棺]
零1耐3
[tips]

リコンキトゥン
種別:リコンキトゥン [レーダー]
零2耐2
[tips]

鉄面頭部
種別:鉄面頭部 [頭部]
零3耐4
[tips]

巨大腕部
種別:巨大腕部 [腕部]
零2耐4
[tips]

ウインタテリウム
種別:ウインタテリウム [多脚]
零2耐6
[tips]

パンツァークリンゲ
種別:パンツァークリンゲ [物理格闘火器]
零4耐4

【装弾数】…… 1
[tips]

バトルシールド
種別:バトルシールド [装甲]
零1耐4
[tips]

緊急推進器
種別:緊急推進器 [ブースター]
零2耐1
[tips]

緊急推進器
種別:緊急推進器 [ブースター]
零2耐1
[tips]

大型ボイラー
種別:大型ボイラー [ミストエンジン]
零2耐2
[tips]

術導重機関砲
種別:術導重機関砲 [連射聖魔射撃火器]
零4耐2

【装弾数】…… 3
[tips]

フライトレス・フェザー
種別:術導重機関砲 [連射聖魔射撃火器]
零4耐3

【装弾数】…… 3
[tips]